11月14日(火) 晴 中国江西省教育視察団 今日はついに我が校が中国江西省の教育視察団を迎える日。 5時限目の生物の授業を抜けて参加しに行くことになるんだけど、もう1時限目から心臓バクバク…。友達に言っても「緊張しなくても中国語ペラペラじゃ~ん♪」なんて返答。あのね…ペラペラかどうかはさておき、来るのは教育視察団なの!日本語で説明しろと言われても緊張するわーっ!! 昼休みにご飯をササッと食べ終えて、会場へと向かう。ブンブンが到着しており、今回プレゼンテーションのスライドを担当してくださったアキオ先生がすでに到着。さてさて、僕もリハーサルをしてみようかな…と思っていると、もう中国の方々が入場。 …あちゃ~、練習できんかったが~(笑)。 中国教育視察団の方々は12名。正面向かって左側が中国側の団長、郑守华(鄭守華/ヂョン・ショウホワ)さん。向かって右側が校長の國友先生。立っているのが僕で、正面のホワイトボードには「热烈欢迎中国江西省教育代表团」との文字が。 ※日本漢字で(熱烈歓迎中国江西省教育代表団)ね。 こちらが視察団メンバーの方々。向こうの学校の校長先生などもいらっしゃる。 教頭先生が中国語で挨拶したので、写真の中国人の方々が笑っているのが分かる?(笑) ちなみに教頭先生はなんと言ったかというと、 「各位您好/各位您好 (みなさん、こんにちは。)」 「欢迎光临我们学校/歡迎光臨我們學校 (ようこそ、私たちの学校へ。)」 「我是副校长/我是副校長 (私は教頭です。)」 「今天我来当主持人/今天我來當主持人 (本日は司会を務めさせて頂きます。)」 「请多多关照/請多多關照 (よろしくお願いします。)」 何で覚えているかって?…僕がお教えしたからです。 続いて校長先生の歓迎の言葉。まずここが僕の最初のお仕事。 中国の方々が「あのこは…誰?」という顔で見てきたので、「我把校长的欢迎辞翻译成中文(校長の挨拶を中国語に通訳いたします)」と説明。 まず校長先生が「欢迎光临我们学校(私たちの学校へようこそ)」と中国語で挨拶、なんだか雰囲気が和んで、良いムードになった。続いて校長が日本語で挨拶文を続けるので、僕はそれを中国語に。 校長先生が一文読み上げたら、その一文を中国語で…という逐次通訳。 校長の「日本は中国と歴史的にも文化的にも深いつながりがあり…」というのを「日本和中国在历史,文化上源远流长…」というようにした。「源远流长(源遠流長)」というのは中国の“成语”…つまり四字熟語なんだけど、「源が遠ければ、流れも長い」という意味で、よく日中関係に使われる熟語。 続いて中国側の「郑守华」団長の挨拶。こちらの通訳は中国の方が。 団長の挨拶を聞いてブンブンと思わず口を揃えて「…訛ってるね~」と漏らす。江西省は内陸部に位置するので、海がない。若い人の発音はどんどん標準化しているんだろうけど、ちょっと団長の挨拶は聞き取りにくくてブンブンと「さっき何て言った?」「聞こえなかった」とお互い焦る(笑)。 学校の説明に移る。大学合格者数や、中高一貫システムの説明は先生が日本語でして、通訳さんに中国語にしてもらった。僕たちは主に生徒がどんな活動をしているか、というのを中国語で説明。ブンブンは主に中学校の方を、僕は主に高校の方を担当した。 修学旅行は韓国へ行く…という部分の説明を考えておくのをすっかり忘れていた。スライドに修学旅行が出てきて、そりゃあもうビックリ。でも中国の方々の前だし、頑張らねば…ということで、「我们作为修学旅行访问韩国。我们参观参观韩国的很多地方。(私たちは修学旅行で韓国を訪問します。韓国では様々な場所を見学します。)」と当たり障りのないことを言っていたらスライドが変わって安心した。…ホッ。 スライドは何とか無事に終了。「我们的发表到此结束,谢谢大家。(これにて終わらせて頂きます。ありがとうございました。)」で締めくくる。うわ~、何とか無事に終わった~。緊張がなくなって、一気に体から力が抜けた。 質問の時間。中国側の質問は教育関係ばかり。 中学校に入学するのに、学区はあるのか?どの学区から何人とるなど、決まりがあるのか?通信制に入学するのに条件は何か?…などなど。この辺は先生たちが答えるので、僕たちはジーッとそれを眺めていた。 最後に中国側から贈り物を頂く。冊子には「Opening Education -Jiangxi-」とあるので、江西省の教育関係のものかと思う。(参考までに、『江西』はアルファベット綴りで『Jiangxi』になる。) 説明会が終わり、視察団の方々は次に中学生の授業を見学するので、僕はここで抜ける。次の授業は英語。中国語の次は英語か~と帰っていると、中国の方が「お手洗いはどこですか?」と中国語で聞いてきた。4名くらいの方を案内してあげるとこんな話が繰り広げられた。 「君は中国で中国語勉強したの?」 「おまえよ、この子は独学なんだよ。」 「ほ~、じゃあずっと日本で勉強したのか。」 「北京の人の発音じゃないか!わしらより発音が上手だ。」 「わしらの発音は南の発音だからなぁ…」 僕は隣でハハッ、どもども、シエシエ♪みたいに聞いていた。 すると今度は教育関係の質問攻め。 「君らの学校の学費ってどのくらい?」 「中学校は無料なのかい?」 「君は全日制の生徒?それとも通信制の生徒?」 「通信制の生徒はどこにいるんだ?」 「私立と公立の学費ってどのくらい差があるの?」 ん~、僕にはよく…わからないので、 「嗯…我知道得不详细。(う~ん、よく分かりません。)」 と答えておく。だって…本当に知らなかったんだもん!! |
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