5月20日 晴 添削文

昨日のうちに「H・W」さん宛てに出していたメールに返事が来た。

僕は「H・W」さんのお母様に添削していだたくものと思っていたのだけれど、お母様はお忙しいとのことで、お父様が添削してくださった。

もちろん彼女のお父様が忙しくないというわけではないけど、それはそれで心強い。何しろ彼女のお父様はもちろんネイティブの中国人で、作文がお得意だそう。日本人の中国語独学者の拙い中国語でも添削してくださったとは…ありがたい。

ただ、彼女のお父様は、実は今アメリカにいて…。テキサスの大学で研究をなさっているらしい。お母様がお忙しいとのことで、わざわざ「僕の家→『H・W』さんの家→アメリカのテキサス→『H・W』さんの家→僕の家」と、面倒にも転送してくださったらしい。ありがとうございます。そして添削していただいた中国語を見てみると…、

うっ、美しい!

ゴロというか、自分で発音していると、まるで歌を歌っているかのように美しい!

細かいところが所々訂正してあった。たとえば、「僕が初めて中国語に出会ったのは…」という文。僕は「我第一次见到汉语…」のように「见到(出会う)」という訳し方をしたが、「H・W」さんのお父様には「我第一次接触汉语…」のように「接触(触れる、接触する)」という訳に訂正されていた。なっ、なるほど~!勉強になる!

きっと他の出場者は外国語大学などに通っている強者だろう。そして作文だって、教授にミッチリ添削してもらって出場してくるに違いない。

でも、「H・W」さんのお父さんに添削していただいて、なんだか一気に自信が出てきた。とにかくこれを信じて、第一次の審査が受かることだけを願いたい。

もちろん日本全国でたった20名の中に選ばれることは容易ではない。でも、僕はこの作文に自分の夢を託した。

とある近所の書店での中国旅行会話1冊の本との出会いから始まった自分の夢。
ある一人の中国人少女「钟小霞」との出会いから始まった自分の夢。
今も続いている自分の夢。
そして未来……。


全てを託した。

僕の夢を全て託した!

中国語はある意味完璧だ。あとは審査員の方々がどれだけ内容に興味を持ってくれるか。それで第一次審査は決まる!!!

中国語は完璧、自分の夢は全部託した、なんだか…もしかして通るかも(笑)なんて期待してしまう。だめだめ、それでは落ちたときのショックがより大きいから、あまり期待しすぎない。だからといって「絶対落ちるわ~」なんて思っていると、神様に本当に落とされるから、適当(←程良いほどに…という意味)に希望を持っておく。

日本とアメリカの時差も関係し、きっと僕たち日本人が寝ている間にアメリカの「H・W」さんのお父様が添削してくださったのだろう、日本時間20日の午前中には届いた。お父様には、いつも行っている釣りを休んでまでしてくださったそうで、本当にありがとうございます(笑)。でも、すごいなぁ。朝鮮族の方だから、朝鮮語(韓国語)ができて、中国語(北京語)ができて、日本語ができれば英語もできる。僕の憧れ。

今日の夜のうちに、親に岡山中央郵便局へ行ってもらい、速達で東京へ原稿を送った。(僕は試験期間中ということで、行かなかった)これで日曜日には届くから、月曜日の締め切りには間に合った。

後は、信じて待つのみ!

内容については、一応今の段階では公表できません。でも題名だけなら。

「有一个日本人和中文的故事(とある日本人と中国語のお話)」

ちょっとおちゃらけに思えますか?いえ違います。僕は外国語大学などから出場する大学生と違い、個人での出場です。独学のプライドがあります。僕にとって中国語は「学習」の対象ではなく、本当に楽しんで勉強している…それを伝えたくて、柔らかく、みんなが抵抗を持たずに読んでくれるかな、と願ってこの題名にしました。


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