12月20日(月) 民工学校 しょうこさんに誘ってもらい、民工学校へボランティア活動に行かせてもらうことになった。 民工学校に通う子どもたちの親は北京戸籍を持たない人ばかり。その子どもたちは北京の公立学校に通えず、かといって学校に通わさんわけにもいかんから民工学校という私立学校を作って通わせとる、というわけ。 やって来たのは「北京朝阳英才学校」。到着したら、工場みたいなとこにドンドン入って行く。 そして奥の方まで来ると校舎が。大きくて覗くこともできん門で仕切られとる。 中にはいると校舎が。見慣れん訪問客を見つけた子どもたちが、教室の中からキョロキョロとこちらをうかがう。 校庭という校庭はなく、コンクリート張りの地面。子どもたちはここで遊ぶんかなあ。 こちらの黒板には「国歌诞生记(国歌誕生記)」といって、国歌の歴史について説明してある。 中国の国歌「義勇軍進行曲」は、もともとは抗日戦争を描いた映画の主題歌。 そんなこともあって説明には「《义勇军进行曲》它表现了中国人民抗日救亡的决心」と書いてあった。日本語にすると「《義勇軍進行曲》は中国人民の日本に抵抗し、祖国を救う決心を表しています」とのこと。 僕たちは、その日本から来たボランティアです。 こちらは校長先生の部屋。壁には毛沢東主席の肖像画が掲げられとる。 今回の訪問に当たって子どもたちにコクヨのノート、イトーキの色鉛筆、先生方には資生堂の新作サンプルを用意。 ちょっと早いけど、クリスマスプレゼントになってくれたらええなあ。 その次に授業を見学させてもらった。教室は僕たちの入るスペースもないほどせまく、外から見学。 子どもたちは僕たちがやはり気になるらしくキョロキョロとこちらを見てくる。かわいい~。 でも先生が「作業、始めっ!」と言うと、すぐに鉛筆を持って作業に取りかかる。 その切り替えが立派。顔が真剣そのものだった。 こちらの黒板の上には「刻苦钻研勤学进取(刻苦鑽研勤学進取)」との文字が。 日本語にすると、苦労して研究をし、学びに励んで進歩向上しよう!という意味になる。 廊下にはマルクスの肖像画が。そしてこんなメッセージも。 无产阶级只有解放全人类,才能最后解放自己! プロレタリア階級は全人類を解放してこそ最後に自身を解放することができるのである! 見学が終わったら、今度は全校児童が表に出てきて、大きな輪っかを。 えっ?えっ、何が始まるんなーーーー!? 女の子が出てきて、歌を歌ってくれたのであった。 熊のお母さんを歌った歌。振り付け付きで、かわいい~~~~。 ほかにも「快乐颂(喜びの歌)」とか「让世界充满爱(世界を愛でいっぱいに)」という歌など。 特に「让世界充满爱(世界を愛でいっぱいに)」は、僕が中国語を勉強し始めたばかりの頃に聞いたことがある歌で、感慨深かった。 日本側からはクリスマスということで「ジングルベル」、「赤鼻のトナカイ」、「きよしこの夜」なんかを歌った。 ジングルベルやきよしこの夜は中国でも歌われる歌じゃけん、子どもたちも手拍子をして聴いてくれた。 最後に撮った全体写真。よう見えんかもしれんけど、みんなピースやポーズをとったりで元気いっぱい。 最初は、彼らを見て「かわいそう…」って思いようたけど、彼らの楽しそうに勉強したりしとんのを見て「かわいそう」という考えはどこか不適切かもしれん、と思うようになった。彼らにはたくさん学び、たくさん遊び、強くたくましく育ってほしい。 頑張りんこよーーーーーー!!!!! |
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