The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (1ページ目 (261ページ中))

同じ名前の違う場所

帰宅していると自宅の最寄り駅の改札前で草細工を作っている男性を見かけました。もしかして売っているのかな。草を使ってバッタのような形をした虫を作っていました。

この風景を見て何だか懐かしくなりました。と言うのも、私が留学していた15年前は北京の至る所でこんな人たちを見かけたからです。例えばカフェでコーヒーを飲んでいると突然肩をトントンとされ、おじいさんやおばあさんが工芸品を売りつけてくるのです。ライトがぴかぴか光るコマのおもちゃなんかを見せてきてね。今は全然いなくなりましたけど。

あとは物乞いも見かけなくなりました。例えば地下鉄に乗っていると、中年の痩せ細った男性が這ってくるのです。どうやら脚に障害があるようで、小銭の入った缶をジャラジャラいわせながら金を求めてきます。ほかにも老夫婦がカラオケで歌っているパターンや、小さい子どもを連れた母親というパターンもありました。子どもがね、座席に座る乗客の前にひざまずいてペコペコ頭を下げて「お金を恵んでください」と言ってくるんです。これが何とも言えない気持ちになるので、私はいつも親子の物乞いが来たら目をつぶって寝たふりをしていました。

いろいろ思うことはあったものの、北京は人間くさい街だったと思います。あんなにいた物売りや物乞いの人たちはどこに行ったのでしょう。私は今「北京」という同じ名前の、別の場所に住んでいると思って暮らしています。

モールのイベント

私が住んでいるマンションのそばにショッピングモールがあるのですが、ここ最近の人出がすごいです。どうやら何かイベントが始まったのがきっかけのようで、週末になると溢れんばかりの人になります。ただ何のイベントなのか、さっぱり分かりません。

写真はモールから地下鉄の駅に繋がる連絡通路を撮影したものです。壁一面に“奇迹之旅”(奇跡の旅)と書かれた広告が張られていて、出退勤の際にここを通ると朝から晩までこうして写真を撮っている人がいるのを見かけます。何のイベントだろう?と広告を見ても「モールの会員登録を行った方はくじ引き1回のチャンス」とか「会員様で1日に○○元のお買い物をした方にはノート1冊プレゼント」と書いてあるだけで、なぜ写真を撮っているのかますます分からなくなります。

調べてみると、どうやらシンガポールの歌手・林俊傑(リン・ジュンジエ/JJ Lin)が北京でコンサートを開くのに合わせたイベントのよう。私は全然気にしていなかったのですが、モールには期間限定のコラボショップやカフェもオープンしているようで、ここ最近の賑わいはそれが理由のだったみたいです。私が見たのはモールとコラボした販促キャンペーンだったんですね。

歌手の写真や名前を出さないのは何かの戦略かな。私みたいな門外漢はさっぱりですが、少なくともファンは分かっているからいいのか。とにかく何のイベントがはっきりしてすっきりしました。

青島のノンアルコールビール

私はお酒が好きです。中でもビールが好きで、結構飲んじゃいます。

最近は休肝日も作ったほうがいいと考え、お酒を飲むのは遅番の前日や週末のみにして、平日は飲まないようにしています。それでも……飲んじゃうときがあるんですよね(^^;)。何かこう、お酒を飲まないと1日が終わらない感じがするんです。

1日を終える
今日は大きめの仕事をひとつ終えました。結構前から準備していたもので、今日も多くの人を巻き込んで何とか終えられたので感慨もひとしお……というより、ホッとしました。ありがたいことに方々からお褒めの言葉もいただいたので、今日は水曜日だけどサッサと帰ってビール飲んじゃお*1と思ったのですが、あらら、夜勤なのでした。仕事を終えると午後10時過ぎ、少し遅めの時間ですが、うーん、やっぱ飲んじゃう。そういえば最近ツイッター、もといXでこんなポストを見かけました。けら...

だから休肝日と決めているのに「1本だけ」と飲んでしまうことがあります。弱い意志です。でも、ひとくち飲んだら満足してしまいます。で、もういいやってなっちゃう。

私がお酒を飲むのは酔いたいからです。けれど私は(おそらく)人よりお酒に強いこともあり、ビール1本程度では酔いませんし、酔えません。多分2本でも同じかな。だから「1本だけ」って飲み始めても、ひとくち飲んだら1本では酔えないのが分かるんです。なのでのどごしを味わったら、もう満足しちゃうんですね。すると……平日にビールが飲みたくなるのは「酔いたい」からではなく「のどごしを味わいたい」からかしらん?

そう思い、ノンアルコールビールを試してみることにしました。調べてみると中国でも日本ほど豊富ではないものの、ノンアルコールビールが販売されているようです。

買ってみたのは青島ビールのノンアルコールビールです。それもお味はホワイトビール、日本では見かけないので、珍しさから購入してみました。

飲んでみたら……おお、これはホワイトビールです。調べてみると原料やレシピは通常のホワイトビールと全く同じ。完成した後に真空蒸留でアルコール分を取り除き、0.05%以下にまで抑えたんだそうです。だから完全なアルコールゼロではないんですね。日本のノンアルコールビールはビールのフレーバーを混ぜて作られた「ビールっぽい味の飲料」が多いですが、こうした「脱アルコール製法」で作られたものは一度本物のビールとして作られているので、よりビールに近い感じがします。

でもビール好きの私からすればやはり「似て非なるもの」。なんだろう、どこか物足りないのです。ビールだと思って飲むからいけないのかなあ。甘い炭酸水というか、別の一種の飲み物だと思えばいいのかもしれません。私はのどごしだけではない何かをビールに求めているのかもしれません。

References
*1最近、平日はあまり飲まないようにしているんです。

中国の塩むすび

北京のセブンイレブンに行くと新商品のおにぎりが並んでいました。

その名も“稻香盐饭团”。“稻香”は漢字のとおり「稲の香り」、つまり米が炊けたときの香ばしい香りを指しています。“”は日本の漢字で書くと「塩」。“饭团”(飯団)はおにぎりという意味ですから、“稻香盐饭团”で「香ばしい塩むすび」といったところでしょうか。

日本のコンビニでも塩むすびを売っていますよね。具が入っていないので、米の本来の味が楽しめます。あとはおかずを別に食べるときにも、塩むすびなら味が邪魔をしません。私もわざと具の入っていない塩むすびを買うことがあります。ついに中国にも塩むすびが上陸しましたか。

気になって買ってみました。で、ガッカリ。全然おいしくありません。米はパッサパサ、食べているとポロポロしてきます。食べきるのも苦痛で、残してしまいました。これでは日本のコンビニおにぎりのクオリティーの足下にも及びません。

まあ、一応フォローしておくと、中国のコンビニって食品の配送が冷蔵に限られているんですよね。ごはんって冷蔵しちゃうとパサパサになってしまいます。だから中国のおにぎりは必ず温めないと食べられた味じゃないんですけど、その点、日本のコンビニおにぎりってそのままでも米がふわふわです。中国と違って常温輸送できるからという事情はありますが、いや、それ以上に企業努力が大きいように思います。中国では温かい米でもひどいことはままありますから*1

References
*1最近は改善されたように思いますが、私が15年前に北京に留学していた頃の中国の米はひどかったことを思い出します。まあ、安い学生食代で食べていたからかな。

ウルトラマン展

朝陽大悦城というショッピングモールで期間限定のウルトラマン展が行われているそうで、行ってみました。ウルトラマンは中国語で“奥特曼”と書きます。発音すると「アオタァーマン」みたいな感じ。日本語のウルトラマンより、英語の”Ultraman”の発音に近いかもしれません。

1歳の娘にはまだウルトラマンを見せたことはありません。そもそも女の子ですし――はい、このウルトラマン展は私が見たかったのです(^^;)。と言うのも、私は小さい頃、ウルトラマンが大好きでした。平成生まれだというのにお気に入りはシリーズ第1作目の初代ウルトラマン。思えば私の昭和好きは当時から始まっていたのかもしれませんね。

入場チケットは大人2人で129元(約2670円)、そこそこします。1歳の娘は無料でした。

入場してまず迎えてくれたのは「ウルトラマンタロウ」。娘はこの像を見て震え上がってしまい、私や妻にしがみついて離れなくなってしまいました。この大仏みたいな見た目が怖かったのかしら。あるいは会場で大きな音が流れていたので、びっくりしてしまったのかもしれません。

ちなみに「ウルトラマンタロウ」は中国語で“泰罗·奥特曼”と書くようです。“泰罗”は「タイルォ」という発音なので、タロウを音で表記したんでしょうね。中国語でも“太郎”って書いちゃうのかなと思ったらそうではありませんでした。

おお、このオレンジ色の服は「科学特捜隊」の制服ですね。

こちらは三面怪人ダダです。人間を標本として採取するために地球にやって来ました。物体をすり抜けたり人間に憑依したりと超能力を持っていて、常に心臓の鼓動のような不気味な音を発しています。ダダが登場する回はまるでホラー映画を見ているようで怖かったことを思い出します。

ウルトラマンと戦っている右の怪獣は宇宙恐竜ゼットン。初代ウルトラマンの最終回に出てきて、ウルトラマンを倒した最強の怪獣です。その名前もラテン文字の最後の文字「Z」(ゼット)と、50音表記の最後の文字「ん」を組み合わせて「ゼットン」、つまり最後の怪獣という意味を持たせたんだそうです。

会場には各所にこうしたウルトラマンの人形が並んでいましたが、正直に言って作りは「チャチい」感じでした。というより、展示会そのものが全体的に物足りなかったです。会場の広さに対して展示されているものが少ない。中国だからしようがない……と思いつつ、これで大人2人で129元は高いんじゃないかと思いました。それもあってか日曜日だというのに会場はガラガラ。いるにはいましたけど、みんなこれで満足したのかしら。

とは言え、中国でウルトラマン展が開かれるということ自体には隔世の感を覚えました。

ウルトラマンは中国で1993年に初めて放映され、昔から親しまれてきた大人気コンテンツです。しかしその人気さがゆえに以前の中国ではニセモノや海賊版が横行し、無許可でウルトラマンの映画が製作・放映されたこともありました。その後、中国では知的財産権保護の意識が高まり、今ではこうして正規の形でウルトラマン展が首都・北京でも開かれるようになりました。

今、中国ではキャラクタービジネスが急成長しています。中国でも大人気のウルトラマンはその急先鋒を担うコンテンツになるんじゃないでしょうか。

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