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The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

身在福中不知福

一昨日から体調が悪く、今朝になっていよいよ体温が39度まで上がったので会社を休んで病院に行きました。私はけっこう「ずぼら」な性格で、身体はどちらかといえば頑健なほうですが、一度体調を崩すとみるみる悪くなります。

医師の問診を受け、2本の綿棒を鼻の奥に突っ込まれます(多分、インフルエンザと新型コロナウイルスの検査をしたんだと思います)。あとは採血。私の腕は血管が見つけにくいようで、毎回採血に苦労します。日本だと針を刺したものの血が出てこず、深く刺したり浅く刺したり、挙げ句の果てには針を抜いて刺し直す……なんてこともありました。けれど中国で経験した採血は今のところ一発成功ばかり。今日採血してくれた看護師さんも一瞬「分かりづらいな」と呟いたものの、採血は一発で成功。思わず「さすがですね」と言っちゃいました。やはり中国のほうが人口が多い分、採血をしている回数も多くて上手いのかしら。

数十分後に検査結果が出たのですが、何と肺炎でした。問診の際にも医師に「肺のあたりから“啰音”がする」と言われていたのです。そのときは“啰音”って何だ?と分からなかったのですが、日本語だと「ラ音」と言って肺から聞こえる異音のことを指すのだそう。採血以外にレントゲン写真も撮影しましたが、肺が炎症を起こしているのが確認できたとのこと。

急遽、抗生物質を点滴することになりました。個室のベッドに横たわり、毛布をかけてくれました。点滴が終わるまで約1時間半、部屋を暗くしてもらったのでゆっくり休むことができました。

こうして病にかかると健康のありがたみを感じます。“身在福中不知福”(幸せなときは、その幸せに気付かない)、幸いなことに明日から土・日の週末なので養生したいと思います。

便に溺れる?

今日ふとこんな看板を見かけました。

禁止随地便溺”なので「ところ構わず“便溺”しないこと」という意味でしょうが、“便溺”って何でしょう。“便”は大便や小便を指しているのかと思いますが、“”は何だろう。日本語だと「溺れる」(おぼれる)に使う漢字ですよね。じゃあ「便に溺れる」?なんじゃそりゃ。

調べてみると“”は[](ニー)と発音したら溺れるという意味で、[niào](ニアオ)と発音したら小便を指すようです。だからここは“禁止随地便溺”で「ところ構わず大便・小便するのを禁じる」という意味ですね。北京市の条例で違反者は200元(約4000円)の罰金なんだそうです。

人のいない駅

今日は連休最終日。私は当番なので出勤しましたが、地下鉄の駅は案の定ガラガラです。

平日なら駅を出る客で大行列ができている通路もこのとおり。この駅はオフィス街に位置しているので、土日祝日は人がいなくなります。

中国東北の旅 朝鮮族の街②

中国東北の旅、今日は最終日です。午後の飛行機で北京に戻るので、それまでの時間を使って延辺朝鮮族自治州の中心都市・延吉市内を散策します。

まず向かったのは「西市場」、韓国・朝鮮語では“서시장”(西市場=ソーシジャン)です。延吉市中心部にあり、ビルまるまる1棟が市場になっています。

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中国東北の旅 朝鮮族の街①

中国東北の旅、2か所目の目的地・延辺朝鮮族自治州に来ました。

ここは中国に55いる少数民族のひとつ、朝鮮族の自治州です。朝鮮族と言うと、あまり詳しくない方は「北朝鮮の人?それとも韓国人?」といった反応をされます。朝鮮族はあくまで中国国籍を有する中国人です。けれどルーツは朝鮮半島にあって、日本の植民支配から逃れて満州に移り住んだとか、朝鮮戦争の際に中国に渡った人たちを祖先とする人々だとか言われています。そんなこともあって延辺朝鮮族自治州は中国でありながら漢字とハングルを併記している独特の景観で知られています。延辺という地名も中国語では“延边”(イェンビェン)と発音しますが、韓国・朝鮮語で発音した“연변”(ヨンビョン)という呼び方もよく使われています。

私はいつか延辺朝鮮族自治州に行きたいと思っていました。その独特の経験を見てみたいのはさることながら、韓国や北朝鮮*1の雰囲気とは違うのかしら?中国で独自に発展した朝鮮文化ってどんな感じなんだろう?と関心を持っていたからです。

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References
*1とは言っても、私は北朝鮮に行ったことがないので比較のしようがないんですけど。
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