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The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

植物園のようなカフェ

昼過ぎから北新橋のあたりに向けて散歩に出ました。

胡同の中にある「URBAN GREEN」というカフェに来ました。写真に収まりきっていないですが店内には巨大な木々が植わっていて、まるで植物園のようです。イクスピアリにある「レインフォレストカフェ」を思い出しました。

2階には木々に囲まれた特等席が。思わず座りたくなっちゃいますが事前予約が必要な上、決められたセットを注文しなければならないそうです。さすが商売上手な中国、一筋縄にはいきません。

私はアイスコーヒー、妻はアイスカプチーノをいただきました。

こんなことを言ったらインターネット老人会ならぬ「北京老人会」と言われそうですが、おいしいコーヒーをいただける店が増えましたね、北京は。私が十数年前に留学していた頃はコーヒーを飲める店が少なかったです。あることにはありましたが、人々が今ほどコーヒーを飲んでいなかったと思うのです。今やカフェなんて至る所にありますもんね。

中国コーヒー戦国時代
私が北京に留学していたのはたかだか11年前だが、それでも当時と比べるとたくさんの変化を感じる。どれも私の主観だから、他人からすれば「どうでもいい変化」かもしれないけれど(^^;)。そのうちのひとつ、多くの人がコーヒーを飲むようになったと感じる。11年前の北京はコーヒーを好んで飲む人がまだ少なかった。日本の純喫茶のようにコーヒーだけを出す店は無かったし、喫茶店というと文字通り「茶」を楽しむ場所だった。スターバックスやコスタコーヒーといった海外のカフェチェーンは当時からあったが、中国人たちは専らカフェモカ...

ここも胡同の中にある隠れ家カフェみたいな立地なんですが、客は引っ切りなしに訪れていました。

春の散歩

今日はとても良い天気だったので、昼前に娘を連れて散歩に出ました。妻にはその間、自由に時間を使ってもらおうという算段です。

見事に雲一つない青空。北京市内を流れる亮馬河のほとりを東に向かって歩きました。もうすっかり春……というより、春を通り越して初夏のような陽気です。ベビーカーは持って行ったものの、大人と同じ目線でいろんなものを見せてあげようと抱っこ紐を使ったのですが、娘はしばらくするとコックリコックリ。ほどなく寝てしまいました(^^;)。

1時間ほど歩いたところで妻から連絡をもらい、昼食を一緒にとることに。ということで日本料理店が多く並ぶ麦子店で合流し、日本式のハンバーグがいただける「一番肉米」という店に行きました。名前からして「肉肉大米」*1のパクリかしらん。味はまあまあでございました。

References
*1日本企業「物語コーポレーション」が中国で展開するチェーンのハンバーグ専門店。

地下鉄サリン事件から30年

昨日、3月20日は地下鉄サリン事件の発生から30年。ここ数日、テレビや新聞では連日事件を振り返る特集を扱っていました。

当時、私は6歳でした。ワイドショーではオウム真理教をめぐるセンセーショナルな映像を連日放送していました。最たる例が、1990年に教団の幹部が衆院選に立候補したニュース。白いユニホームの信者たちが宣伝カーに乗ってマーチを流し続ける様子は全国の子どもたちに強い印象を残しました。しょーこ、しょーこ♪とマーチを口ずさんで叱られたことがあるのは私だけではないはずです。

当時は物事の分別がつかなかった私も、成長するにつれていかに事件が未曾有の出来事だったかを知るようになります。中学時代、私は父親の仕事の関係で東京に引っ越しましたが、初めて地下鉄・霞が関駅を訪れた際に「ここが事件の起きた駅か」と思ったことをよく覚えています。

一方、最近の報道によると若者の間では地下鉄サリン事件を知らないという人が増えているんだそうです。近年、教団の後継団体は新規の構成員の7割以上を20代と30代の若者が占めていて、公安調査庁は「事件を知らない若者が勧誘されている」と警鐘を鳴らしています。

今朝の朝日新聞に江川紹子さんのインタビューが掲載されていました。江川さんといえば、言わずとしれた教団を長く取材してきたジャーナリストの1人。この中で江川さんは「社会そのものが『カルト性』を帯び始めている」と指摘しています。

江川さんは「自分たちが絶対に正しく、批判する者を悪だとする考え方や、思うようにいかないと、自分たちを被害者だと主張し、陰謀論に走る姿勢。こうした特徴が、社会全体に見え始めている」とする。

人々はなぜ、時に善悪二元論に陥り、陰謀論にはまるのか。江川さんは今こそ、「カルト現象」とも言うべきこうした状況の背景を探るための研究や、カルトに絡め取られないための教育が必要だ、と訴える。念頭にあるのは、カルトの闇が、地下鉄サリン事件とは違う形で悲劇を生んだ安倍晋三元首相銃撃事件だ。「このままカルト対策をせず放置すれば、形を変えて、3度目の悲劇が起こりかねない」

朝日新聞デジタル(2025年3月21日)

根拠のない「陰謀論」が無責任に拡散され、社会をゆがめるSNS隆盛の時代。もし地下鉄サリン事件の起きた当時にSNSが存在していたなら……と、恐ろしいことを考えてしまいます。しかし江川さんのインタビューを読むに、今のほうがよっぽど事件の繰り返される可能性は高いのかもしれません。

どうしちゃった蘭州牛肉麺

いつも昼食をいただいている蘭州牛肉麺の店に行くと、扉に鍵がかかっていました。店内は無人で散らかっています。あらら、どうしたのでしょう。体はすっかり蘭州牛肉麺をいただく気分だったのでガックリしてしまいました。改装するのかな?けれど去年改装したばかりなはずです。もしや閉店?とりあえず仕切り直して、近くにある別の蘭州牛肉麺の店に向かうことにしました。

来たのは「馬記永」という蘭州牛肉麺のチェーン店。2019年創業と歴史は浅いのですが、ここ最近中国各地に店を増やしています。確かに北京市内でもよく見かけるようになり、私の住むマンション近くのショッピングモールにも入っています。

今日いただいたのは……というか、いつもこれしか注文しないんですが“酸菜牛腱子拉面”、牛すね肉を使った麺です。私は“酸菜”が大好きなのです。北京なんかで食べられる“酸菜”は白菜を酸っぱく漬けたものですが、蘭州牛肉麺などに使われる“酸菜”は高菜漬けみたいな感じです。

おいしかったあ。けれど、やはりいつも通っていた店のほうが味は好きかな。どうしちゃったんでしょう。改装しているだけならいいですけど、商売をやめちゃったってことはないしから。飲食店の入れ替わりが激しい中国なのでなきにしもあらず……早く戻って来てくれるのを待ちたいと思います。

おしりたんてい

昼食を取りに職場近くのショッピングモールに行くと「おしりたんてい」の特設コーナーが作られていました。おしりたんていといえば日本で人気の子ども向け絵本、テレビアニメとしても放送されています。中国でも人気があるんでしょうか。

コーナーの入口には“欢迎来到侦探事务所”(探偵事務所にようこそ)と書いてあります。探偵になる訓練と称してクイズを解いていく仕組みになっているようで「おしりたんていの助手の名前は」とか「おしりたんていが大好きな食べ物は何」みたいなことが書いてあります。こういうクイズを解かせるくらいですからそのくらい中国でも読まれているんでしょうか。

中国でも探偵という職業は知られています。一番大きな理由が「名探偵コナン」でしょうか、中国でも大変よく読まれています。ただ「探偵」という仕事そのものはあるのかなあ。というのが、探偵業務の多くって中国だと違法になるものが多いような気がします。

中国語でおしりたんていは“屁屁侦探”と言うそうです。「屁」と書くとおしりというよりおならみたいですね。中国語ではおしりを“屁股”と言うので、そこから来たんでしょうが。で「探偵」は“侦探”(偵探)で日本語と逆になります。ちなみにそういう単語は結構あって、例えば「紹介」は“介绍”(介紹)、「運命」は“命运”(命運)、「言語」は“语言”(語言)なんて言います。

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