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The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

上海料理の夕食

上海出張2日目、今日は朝から見事な豪雨でした。雨の少ない北京ではお目にかかることのないほどの規模でした。

そんな中で仕事を済ませ、夜は上海オフィスで働く先輩に声をかけて一緒に食事。上海料理がいただける“帅帅精致家常菜”という店に行きました。店内の写真は撮り忘れたのですが、ずいぶんオシャレ。こちらの料理長はパリにある世界最大の料理学校「ル・コルドン・ブルー」で中華料理の講師を務めているんだそうです。

こちらは“松露香美芹盐田虾球”、エビとセロリにトリュフで香り付けがしてある料理でした。エビはプリプリ、セロリはシャキシャキ、あっさりですが、しっかり味がついていたのでおいしかったです。まさに日本人好みの味。

こちらは上海蟹と豆腐の煮込みスープ。中国語では“蟹粉豆腐”と言います。蟹粉というのは上海蟹の蟹肉と蟹みそ、贅沢な味です。鶏ガラスープがベースになっているのかな、とても優しい味でした。これぞ上海料理という感じです。

こちらは“外婆红烧肉”、日本語にすると「おばあちゃんの紅焼肉」。醤油で甘くトロトロに煮込んだ豚の角煮です。肉の下には白米が少量盛り付けてあって一緒に食べるようです。とても柔らかくて、箸で簡単にほぐれるくらいでした。

何という種類だったかは忘れてしまったのですが、こちらは魚を“清蒸”にしたもの。“清蒸”というのは調理法の一種で、魚を蒸してほんのり醤油ダレをかけていただくものです。この魚のメニューはもともと辛い味付けだったのですが、私たちのほうで“清蒸”で調理してもらえないか頼んだら快諾してもらえました。

ぎっしりと身が詰まっていて、とてもおいしかったです。あっさり味の好きな日本人には“清蒸”がおすすめ。これを食べると、ああ、上海に来たなあという感じがします(^^)。

上海大学再訪

出張で上海に来ました。

以前、広州に出張した日本人の同僚が「北京に比べて広州の人はみんな『生きている』感じがする」と言っていましたが、上海も同じですね。ふとした小さな通りでもオシャレなレストランや雑貨店が溢れ、人々が生活を楽しんでいる感じがします。

んなことを言ったら「北京の人は『生きていない』ってのか」なんて言われちゃいそうです(^^;)。いえいえ、北京には北京の良さがあると思います。ただ経済の都市・上海と政治の都市・北京ではどうしても違いがあるのは事実です。実際、今回一緒に出張した中国人の同僚は上海のほうが“开放”(開放的)だと言っていました。

私は今北京に住んでいて、学生時代に留学したのも北京です。中国語を話せば「発音が北京寄り」と言われることが多く、どちらかというと私は北京と縁の深い人間だと思います。け・れ・ど、実は上海とも縁があるんです。と言うのも、私が中国で初めて訪れた都市は北京ではなく上海なんです。高校時代に日中の高校生が交流するプログラムに参加し、地元・岡山の高校生で作る訪問団の一員として上海を訪問しました。当時は2005年、もう20年前のことなんですね。確かこの年は中国各地で反日デモが起きて大変な1年でした。プログラムの主催者からは再三「安全はきちんと確保します」という説明があったことを覚えています。

今日は仕事で上海大学に行きました。ここ当時も訪れた場所です。いくつかキャンパスがあるそうなので、本当に当時訪れた場所と同じかどうかは分かりませんけど。初めて訪中した際に訪れた場所に、こうして中国で働くようになって再訪する。何だか感慨深いです。

短い北京の春

先週、北京の道ばたでバラが咲き始めたという話を書きました。

北京のバラ
北京はこの季節になると途端に道ばたで花が咲き始めます。もちろん突然咲くはずもなく、これらは人為的に植えられたものです。最近だとバラを見かけることが増えました。日の沈んだ後に撮ったので少々見にくいですが、会社近くの道ばたにバラが植えられています。日本語では「バラ」と一括りに言いますが、中国語ではどうも言い分けているようです。日中辞典でバラと調べて大体出てくる“玫瑰”というのが1年に1度だけ咲く花。もうひとつ、“月季”というバラがあって、こちらは年に数回咲く四季咲きなんだそうです。最近北京の道ばたで見...

このときにアップした写真が日没後の味気ないものだったので、昼食を取ろうと外に出た際に改めて写真を撮ってみました。

色とりどりのバラが軒先に植えられています。これがおそらく“月季”という品種のバラなんだと思います。日本語では「コウシンバラ」(庚申薔薇)、干支の数え方で60日に1度巡って来る「庚申の日」になぞらえ、それほどたびたび開花するという意味から来ているようです。

まだ5月だというのに外を歩いていると汗ばんできます。今日は湿気もあって、不快指数も若干高く感じます。もしかしたら日本の今頃より暑いんじゃないかしら。ちょっと前まで卓上の湿度計では「Lo」*1と表示されていたのに、今日の数値は50%を超しています。北京の春と秋は短いと言いますが、いやあ、本当に短いです。

References
*120%未満になって測定不能の際に「Lo」と表示されます。

蘭州牛肉麺の開拓

いつも通っていた蘭州牛肉麺の店がなくなってからすっかり「牛肉麺難民」です。職場近くに蘭州牛肉麺の店は何軒かあるにはあるんですが、どこも味がイマイチ。やはり、私にはあの店の味が一番合っていたようです。

今日は初めての店「西部馬華」(“西部马华”)というチェーン店に来てみました。店内は明るくて清潔感があり、店員さんもみんなテキパキ働いていました。

店名の「馬華」というのは創設者の名前のようです。中国に住むムスリム人口の半分を占める回族には「馬」(マー)という名字の人が多いです。これはイスラム教の予言者ムハンマド(マホメット)をかつて中国では「馬哈麻」と呼んでいたために、あやかって「馬」としたそうです。

レジで注文したあと、麺を受け取るカウンターに行きます。そこでレシートを見せると、その場で小麦粉で作った生地を引き伸ばして麺をを作り始めます。それをササッと鍋に入れて湯がき、お椀に移すとスープとパクチーを加えて出来上がり。その手際よさはまさに職人技です。

私は牛肉麺のほか、3種類の“凉菜”とタマゴ(私が選んだのは目玉焼き)が付いたセットを注文。これで39元(約780円)でした。私の好きだった店の味には及びませんが、ここもおいしかったです。牛肉もたくさん入っていて食べ応えがありました。

順義虎楽園

今日は北京市北東部の順義区にある「順義虎楽園」に行きました。その名前の通り、トラを飼育・展示している施設です。

北京市中心部から車で50分くらいでしょうか。郊外ということもあり、来園客がそこまでいませんでした。今の中国は本当どこに行っても人・人・人なので、人が少ないだけでもありがたいです。

園内にはトラ以外の動物もいました。こちらは“黑熊”、日本語だと「ツキノワグマ」ですね。こちらの動物園は“互动”(ふれあい)を売りにしていて、動物にエサやり体験ができるようになっていました。結構たくさんの人がエサやりを体験していたようで、私たちはやらなかったですけど、展示エリアに近付くとみんなエサをほしそうに近寄ってきます。

アルパカもいました。体毛はカットされて、すっきりした体型をしています。

ウシです。白黒なので、これはホルスタイン?ということになるのかしら。人懐っこく顔を近付けてきて「モォ~~」と鳴いていました。

フタコブラクダです。このラクダさんも人懐っこく顔を近付けてきます。目に長い睫毛がはえていて、端麗な顔立ちです。

こちらの施設の主人公、トラです。午後の昼下がりはあまり動かないのか、座り込んでゴロゴロしていました。近くで見ると迫力がありますねえ。あくびをしたときに見える牙もするどいです。こんな動物に襲われたらひとたまりもないです。

ここには“虎餐厅”(トラレストラン)という施設もあり、トラを眺めながら飲食を楽しむことができます。私たちは食事はしませんでしたが、お茶をいただきました。相変わらずトラはゴロゴロしていましたが、たまにのそっと起き上がってガラスの前をテクテク歩いてくれました。娘も本物のトラを目の前にして、手を叩いて喜んでいました。

でも四方を客席に囲まれて常時人間に眺められているトラを見ていると、得も言われぬ気持ちを抱いてしまいました。このトラたちはこれまでも、これからもこの狭い空間で食事をする人間に鑑賞されながら暮らしていくんですよね。トラの気持ちなんて知る由もないんですけど。ラクダなんて広い飼育エリアがありながら柵にしっかり縛られていました。“互动”(ふれあい)という名の下に人間の子どもたちから干渉され続け、動物たちは内心どう思っているんでしょう。

日本だと動物の飼育環境がずいぶん重視されるようになっているようです。2021年の記事ですが、日経新聞が専門家が選んだ「動物も喜ぶ飼育環境の良い動物園10選」を掲載していました。

動物も喜ぶ飼育環境の良い動物園10選 保護や研究に力 - 日本経済新聞
動物福祉の観点から飼育環境の改善を図る一方で、希少種の保護や研究に取り組む動物園が増えつつある。新型コロナウイルスの感染拡大で出向くのは難しくなったが、先駆的な取り組みをしている施設を専門家が選んだ。1位 よこはま動物園ズーラシア680ポイント 非公開の運動空間確保世界の動物を「アジアの熱帯林」や「アフリカのサバンナ」など、本来の生息環境に配慮し地域別にすまわせている。飼育スペースが広いうえに

最近だと札幌の民間動物園「ノースサファリサッポロ」の飼育展示が動物保護の観点から不適切と批判されましたが、この点、中国はまだ及ばないと言わざるを得ません。

日本の動物園だってかつては同じだったでしょう。そもそも自分だって他の生物の命を犠牲にして生きていますし、こんなことを言うと「動物園」という存在自体を否定することになってしまうと思います。けれど中国で飼育される動物を見ていると毎回こういうことを考えてしまうんです。

やがて哀しき動物たち哉
今日は娘を連れて動物と触れ合えるプレイグラウンドに行きました。ショッピングモールの中にある施設で、割引サービスを使って「大二小一」*1が124元(約2500円)でした。店員さんから6回入場できる回数券のほうがお得だと力説されましたが、物は試しに来た程度ですし、やっと1歳になったばかりの娘を連れて今後5回も来るかな?という思うところもあって丁重にお断りしました。この施設は衣料品店や雑貨店と並んで入居していて、面積も他店舗と同じくらいでした。アルパカをはじめ、ヤギ、ネコ、ウサギ、それに...

娘を喜ばせてあげようと来たのですが、どこか悲しい気分が抜けないまま施設を後にしました。

References
*1大人2人と子ども1人。
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