The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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世界人民大団結万歳

今日はお義父さんと弟さんを天安門広場にお連れしました。

私が北京に留学していた15年前はとりあえず天安門広場に来れば入れました。しかし今はインターネット上で予約しなければ入れなくなっています。ちなみにお義父さんからは故宮博物院(紫禁城)にも行きたいと言われていたのですが、こちらも同じく予約制。私が予約しようとしたときにはすでにいっぱいでした。1週間前から予約ができるそうですが、今は予約開始と同時にいっぱいになる人気ぶりなんだそうです。そのため故宮博物院に行くなら個人で予約を取ろうとするよりツアーなんかに参加するほうがいいんだとか。

天安門広場への入口は数か所あります。いつも地下鉄・天安門東駅の近くの入口*1から入っていましたが、ここは人が多いのに加え、検査が面倒かつ厳しい*2ので今日は別の入口から入ってみました。場所は人民大会堂側の入口*3、並ぶことは並びましたが、面倒なことなくすんなり入場することができました。天安門の楼閣は現在改装中なのか、幕で覆われていました。

天安門広場と天安門の間には「長安街」という道路が走っていて、これをくぐる地下道が整備されています。私たちも天安門側に行こうと地下道に下りると――たくさんの人が涼んでいました(^^;)。今日も気温は35度超、日差しを遮るものがない天安門広場は確かにキツいです。こうして座り込む感じ、中国らしいです。

天安門というと中華人民共和国の象徴とも言える建築物です。今は毛沢東の肖像画が掲げられていますが、1930年代には国民党の指導者・蒋介石の肖像画が掲げられていたこともありました。

ちなみに天安門には“中华人民共和国万岁”(中華人民共和国万歳)、“世界人民大团结万岁”(世界人民大団結万歳)というスローガンも掲げてあります。特に日本の方は「世界の人民が大団結か、良いことを言うなあ」と思いがちです……が、これは単なる団結ではありません。これは中国共産党の考え方、つまり「世界中の労働者たち、抑圧された人たちよ。みんなで団結し、帝国主義に立ち向かおう」ということを言っています。この場合の帝国主義というのは主にアメリカのことを指しています。なので平たく言えば「全世界を中国の考え方で団結させましょう」という意味です。

天安門をくぐって故宮博物院まで歩きます。中には入れないので、入口で写真だけ撮影して終わり。その後、滴滴に乗って前門まで移動して、ここで昼食をとることにしました。

お義父さんも弟さんもそろそろ日本食が恋しくなる頃じゃないかしらと思い、前門にある「鈴木食堂」に行きました。北京に何店舗かある店で、寿司や天ぷらといったコテコテの和食ではなく、ハンバーグやゴーヤチャンプルーみたいな日本の家庭料理がいただける店です。しかし、いざ店に着くと順番待ちの客がたくさん!午後1時半を回っているというのに40組待ちでした。

みんな歩き疲れてお腹も空いて、とても40組も待てるような元気はありませんでした。そこで同じく前門にある「Café&Meal MUJI」に。無印良品がやっているカフェです。同じく本格的な日本の家庭料理がいただけますが、鈴木食堂とは対照的で客はガラガラでした。どうしちゃったのかしら。私からすればこちらもおいしいんですけど。でも、おかげで待たずに食事をすることができました。

前門のあとは一旦ホテルに戻り、お義父さんと弟さんにはゆっくりしてもらいました。そして夕方頃に再度出発、まだ明るかったので日壇公園に行って散策しました。まだ日中のジリジリした暑さが少し残っていますが、夕方になると落ち着いてきます。北京の公園には大体湖や池のような水場があり、これがまた清々しいです。

ここ最近、娘は自分で歩きたがるようになりました。抱っこをしたりベビーカーに乗せたりすると嫌がるんです。抱いたら体をウーンッと海老反りにして「抱かれまい」とします。ただ中国の交通事情を考えると、いくら歩道でも脇を車が走るような場所は怖くて歩かせられません。なので、こうした公園では思う存分歩かせてあげます。そうしたら喜んじゃって、歩くというより「走る」くらいの勢いでちょこちょこ駆け回ります。

そんな娘の姿を見て、同じくらいの年齢の男の子を連れたご夫婦が「お子さんはいくつなんですか」と聞いてきました。1歳3か月だと答えると、ご夫婦は顔を見合わせて「うちとあんまり変わらないのにこんなに走っている」と驚かれていました。へええ、そうなんですね。でもこの辺の年齢は月齢によって「できること」と「できないこと」の差が激しいですもんね。娘だって、今でも勢い余ってスライディングみたいにズテーッとこけることがあります。

そしたらこちらのご夫婦、娘を見て“小爸爸”と言いました。日本語にすると「小さいお父さん」という意味です。どういうこと?うちの子は女の子なのに?と考えたのですが、よく娘は顔が私と似ていると言われるので「お父さんにそっくりなミニお父さん」という意味で言ったんですね(^^;)。公園を歩いていると、ほかにもちょこちょこ歩く娘を見て“洋娃娃”=お人形さんみたいだと言ってくれる人も。中国の方は子どもが好きだという人が多くて、こうしてみんな気さくに話しかけてくれます。

日壇公園近くにあるしゃぶしゃぶの店「日壇涮肉」(“日坛涮肉”)に来ました。ここは大きな鍋をみんなで囲んで食べるのではなく、1人に1つ鍋が用意されます。人に気を使わず食べられるので、最近の中国のトレンドです。

鍋のスープはキノコベースを注文。あとは羊肉、牛肉、野菜の盛り合わせ、凍豆腐にイカのつみれ……などなど、日本の人でも食べやすい食材を選びました。タレは日本でもおなじみのゴマダレと海鮮出汁のタレです。お義父さんも弟さんもおいしいと言って食べてくださいました。火鍋というと真っ赤な麻辣スープばかりが目立ちますが、北京の“涮羊肉”はあっさりしていて日本人にも食べやすい味です。なんたって、日本のしゃぶしゃぶの起源になったという説もあるくらいですから。

こちらの店は屋外にテラス席が用意してあり、まさに今の季節ピッタリです。夜風に当たりながら、いただく鍋料理は格別でした。

References
*1天安門広場東側通路・北保安検査場03(“广场东侧路北安检03”)。
*2パスポートをくまなくチェックされる上、私は職業が少々特殊なため警察官まで呼ばれてアレコレ聞かれるのです。そのため入場まで30分以上待たされることも。
*3天安門広場西側通路・南保安検査場07(“广场西侧路南安检07”)。

「ブラック・ミラー」シーズン7

先週からNetflixでイギリスのドラマ「ブラック・ミラー」シーズン7の配信が始まりました。ダークSFを扱ったドラマで、「新たなテクノロジーがもたらす(良くない)社会の変化」を描いています。

私は「ブラック・ミラー」が好きで、2011年の配信開始以来すべてのシーズンを見てきました。生身の人間が記憶装置に埋め込まれる未来、行き過ぎた監視デバイスが招く悲劇、SNSの「いいね」欲しさに極端な行動に走る人たち……本当にありえそうな現実を描いていて、その示唆に富む結末はなんとも言えない読後感をもたらします。まあ、大体気分の良い終わり方じゃないんですけど(^^;)。

待ちに待ったシーズン7の配信が始まり、さっそく今日は第1話を見ました。タイトルは「普通の人々」、ストーリーについてはネタバレになってしまうので書かないでおきます。けれど、これぞブラック・ミラー!という風刺がガツンと効いていました。

今回のテーマは「サブスクリプション」。作品ではもしもサブスクが生きるための必需品になってしまったら……という世界を描いています。

愛する人の命を維持するために毎月一定の金額を払い続けなければならない。けれど未来永劫ずっと同額である保証はないのです。それが払える金額のうちはいいでしょう。けれど値上げが続き、とても払えないような額になったときにどうするのか。主人公の男性が愛する人のために下していく苦しい選択が印象的でした。今やサブスクと無縁の生活を送っている人のほうが少ないと思います。もしもこんな未来が来たとき、私は何を犠牲にするのだろう……そんなことを考えてしまいました。

例によって後味はかなり悪い話でしたが、愛のために何を犠牲にするのか、現代社会が抱える問題点について深く考えさせられる切ないエピソードでした。

もう?クリスマスシーズン

今日、仕事から帰宅する途中、近所のショッピングモールを通りかかったら……何と、クリスマス商品が並んでいました。

ええーー!!ちょっと前まで暑い夏だったような気がするのに、もうクリスマス!?けれど……よく考えればハロウィンシーズンも過ぎ、世の中が次に迎えるイベントはクリスマスという時期になったんですね。

もうひとつ驚いたのは、中国のショッピングモールにここまで立派なクリスマスコーナーが作られるようになったということ。私が留学していた頃もクリスマスツリーやサンタクロースの飾り物が登場してはいましたが、まだ中国の人たちの中でクリスマスは「ぼやっ」としたイメージしか無いようで、それこそ年をまたいで新年を迎えても飾られているクリスマスツリーがざらにありました。

中国は日本に比べて西洋の文化を受け入れるのに一定のハードルがあるように感じますが、クリスマスが庶民にもなじんできたのかも知れませんね。

暖気の稼働

ここ数日、北京もだいぶ寒くなってきました。東京で言えば12月くらいの気温でしょうか、外に出るとみんな厚い上着を着るようになりました。ちなみに北京ではこの時期になると「暖気」が稼働します。「ヌワンチー」と発音し、日本で言う「セントラルヒーティング」に相当します。

この「暖気」、北京中のオフィスや集合住宅、あらゆるところに設置されています。1950年代から公共事業として整備されたもので、暖房でさえも皆平等に……という、何とも社会主義国家らしい発想です。今年は昨日から「暖気」が供給される……ということだったのですが、動いている様子が見られず。今日になって「暖気」から微かに「ピキピキ」という音が聞こえ、ああ、供給が始まったんだなというのが分かりました。

これ、中に入っているのは温水です。北京の冬は最高気温が氷点下なんてことも珍しくありませんが、この「暖気」があるおかげで部屋の中は結構暖かい。いや、むしろ熱いくらいになります。だから真冬なのに夜が「熱くて熱くて」寝られない……なんてことも。

ちなみに「暖気」に使われる温水は石炭ボイラーで作り出していることが多いようです。私が十数年前に留学していた頃は大きな施設や公共機関でも石炭が主流だったので、冬はどこでもこの匂いがしていました*1。今は環境保護の観点から石炭の利用は減ったようですが、それでも外を歩いているとたまーに石炭の燃える独特な匂いを感じることがあり、ああ、北京に冬が来たんだなあと感じさせられます。

References
*1それもあって私が留学していた頃の北京の大気汚染はひどかったです。よく報道でPM2.5なんて言われていた頃でした。

腰が痛くて眠れない

さて、昨日からの続き(尾籠な話が続き、申し訳ありません)。

食中毒らしい症状でお腹をくだし、トイレから離れられなかったのが昨日。トイレは幾分かマシになりましたが、今度は体の節々が痛くて、就寝時にどんな体勢になっても寝られないのです。

あまりに寝られないので、リビングの(ベッドに比べて少し硬めの)ソファーに横になると少し楽に。そこで見つけたのがソファーに転がっていたボール。テニスボールくらいの大きさで、妊娠している妻が体をマッサージする際に使っているものです。あ、これ使えるんじゃないかと思い、仰向けになった状態で腰の下に入れてコロコロすると、う~~ん、気持ち良いぃぃ~~。直接ボールに触れると少々痛いので、タオルにくるんで腰に入れてみるとこれまたちょうど良い。これをベッドに持って行ったところ、朝までぐっすり眠れました。

知らなかったのですが、食中毒などを始めとする胃腸炎って関節痛も伴うんですね。小さかった頃、よく年配の人たちが「腰が痛くて眠れない」なんて言うのを聞いて、腰が痛いってどういう感覚なんだろうと思ったものですが……うーん、その気持ちが分かったような気がします。今回は胃腸炎によるものですが、もう少し年齢を重ねたら慢性腰痛なんてことになっちゃうのかなあ。

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