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The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

ラグメン

今日の昼食は蘭州牛肉麺が食べたくなり、以前も訪れたチェーン店「西部馬華」(“西部马华”)に行きました。行きつけだった蘭州牛肉麺の店が閉店してからしばらく「蘭州牛肉麺難民」でしたが、ここの店は結構“いける”のです。

ただ店についていざ注文しようという段になって“拉条子”を食べたくなりました。ウイグル語で言うと「ラグメン」、ウイグルだけでなくカザフスタンやキルギスタンといった中央アジアで広く食べられている手延べ麺の料理です。

注文して20分くらい?料理が来るまでずいぶん待たされました。そしていざ来たら具が小さい!まるでみじん切りのような肉と野菜です。少し残念な思いで食べ始めたのですが、麺はすばらしかったです。特にコシ。本場の新疆ウイグル自治区でもラグメンを食べましたが、あのときに食べた麺と一番近いように思います。

ラグメンは中国語で“拉条子”(ラーティアオズ)と言います。“”(ラー)は引っ張る、“条子”(ティアオズ)は細長いもの、つまり手延べ麺という意味です。ウイグル族の友人と新疆ウイグル自治区を旅行した際、その友人のおばあさんが家の中の小上がりで麺を作っていたのを覚えています。引っ張るというより、両手で麺を挟んで揉む感じ(火起こしの要領です)だったかな。後にも先にもあのとき食べたラグメンが一番おいしかったです。

公衆トイレ

日本で外出中に突然トイレに行きたくなったらどうするでしょうか。

東京や大阪みたいな大都市だと、とにかく商業施設に入るのが早いかな。デパートのトイレはきれいですもんね。あとはチェーンのコーヒーショップくらいならトイレだけ借りに入っちゃうかもしれません。一方、地方はどうでしょう。例えば車で幹線道路を走っていてトイレに行きたくなったら……コンビニ?あとはガソリンスタンドとかかな。

北京の場合どうするか……答えは「公衆トイレ」です。日本で公衆トイレというと公園にあるイメージが強いですが、北京は街中の至る所にあります。なんなら「公衆トイレはこの先○○メートル」みたいな案内まで見かけます。

中国の公衆トイレと聞くと大変劣悪な環境を想像しますが、ひと昔前に比べるとずいぶんマシになりました。中国政府が2015年頃から「トイレ革命」というのを進めたのがきっかけです。とはいえ扉の付いていない「ニーハオトイレ」は多いですけど。

ちなみに公衆トイレもないような郊外に行くとどうするか。1か月ほど前に仕事で中国人の同僚たちと北京郊外に行く機会がありました。車での移動中、激しくトイレに行きたくなったんですね(私が)。で、同僚に伝えたところ、車が入ったのは何とMINI(自動車のです)の販売店!オシャレなショールームに入るなり、同僚は店のスタッフさんに「トイレどこ?」、スタッフさんも「あっち」。同僚とトイレを済ませると、何食わぬ顔で販売店を後にしました。

このブログを初期から見てくださっている方は私が以前MINIに乗っていたのをご存じだと思います。確か「MINI岡山」に初めて行ったとき、車を駐車場に止めるやいなや、2人のスタッフさんが飛び出て迎えに来てくれたんですよね。私は結局、その日に契約したんですけど(笑)。トイレだけ借りにMINIのショールームに入るなんてとてもできません(^^;)。

たとえ火の中、水の中

街中を歩いていると消防署を見かけました。消防車が止まっていて、見た目は日本の消防署とそう変わりません。ただ違うのは中国語でスローガンというか、標語が掲げられている点です。

对党忠诚,纪律严明,赴汤蹈火,竭诚为民。

党に忠誠を誓い、規律を厳しく守り、熱湯に飛び込み烈火を踏みつけ、ひたすら民のために尽くす。最初の「党に忠誠を誓い」っていうのが中国っぽいですね。

3つ目の“赴汤蹈火”というのは熱湯に飛び込み、烈火を踏みつける、日本語でいうところの「たとえ火の中、水の中」でしょうか。つまり「どんな苦しみや困難も恐れない」という意味です。今から15年前の北京留学中に台湾の歌手、羅志祥(ショウ・ルオ)にハマった時期があるんですけど、彼の歌に《愛瘋頭》ってのがありました。歌詞に“赴汤蹈火”があったので、よく覚えています。

你想逛逛月球 101够不够
月をぶらぶらしたいだって?台北101で足りるかな

我背你上顶楼 赴汤蹈火 我为你做
僕がおぶって屋上まで行くよ たとえ火の中、水の中 君のためにするよ

こういう使い方もできるんですね。台北101というのは台湾で最も高いビルです。

ピンクのアジサイ

職場の前にアジサイが咲いていました。例によって自然植生ではなく、最近になって植えられたものかと思います。日本だとアジサイといえば梅雨の時期の風物詩といったところですが、梅雨のない北京でもそうなんでしょうか。

追記)職場の清掃をしてくれる中国人のおばちゃんに「アジサイ(“绣球花”)が咲いていますね」と話しかけると「アジサイ?どんな花だっけ」という反応でした(^^;)。私が丸い球のような花ですよと話しても「トゲがあるやつだっけ」という感じ。こんな感じのイメージなんでしょうね。

ピンク色の花を咲かせていました。アジサイの色って土壌が酸性かアルカリ性かで変わるんですよね。調べてみると酸性だと青色、アルカリ性だと赤色になるんだそうです。北京の土壌はアルカリ性なので赤色に近いピンクなのかな。一方、日本は雨が多いので*1土壌は酸性です。確かにアジサイと聞くと、私はまず青い花を想像するかも知れません。

References
*1雨水には空気中の二酸化炭素が溶け込んで弱酸性になっているそうです。加えて雨が多いと土中のアルカリ分が流されるので、土壌が酸性になるのだそうです。

チャイナポップス

今日は日本人の同僚と飲み会、建国門にある日本式の居酒屋に行きました。なんちゃって日本料理店も多い北京で日本の味がいただけるとあって、うちの職場では御用達です。

飲んでいると、うちの老板*1が「そりゃあ歌を歌って発散させなきゃなあ」とか「あまり飲み過ぎると、このあと『歌』があるから」なんて言って、明らかにカラオケに行きたそう(^^;)。

今の時代、職場メンバーみんなでカラオケに行くのは「何とかハラスメント」にひっかかりかねないのかもしれませんが、私の職場はみんな歌うのが好きなので2次会は満場一致でカラオケに。職場の人と一緒にカラオケなんてコロナ禍を経て数年ぶりです。中国にもカラオケはありますが、日本の歌が少ないんですよね。うちの職場には中国語の歌を知らない人もいるので、日本のカラオケが歌える麦子店の「カラオケ一番館」に行きました。

それでも案の定、中国語の歌を歌うことに。私は任賢齊(リッチー・レン)の《對面的女孩看過來》を熱唱。すると「最近の歌手?」なんて言われてしまいました。ええー、うそーん!これ1998年リリースの歌ですよ。私が中国語を学び始めた頃は「知らない人はいない」くらいの歌だったのに、こんな感じなんですね。もしかしたら中国国内でも若い人だと知らないのかも。

それでも先輩と台湾版の花より男子《流星花園》の主題歌、庾澄慶(ハーレム・ユー)の《情非得已》を歌ったり、あとは老板と王菲(フェイ・ウェン)の《紅豆》を歌ったりして、ひと昔前の古き良きチャイナポップスで盛り上がりました。

 

References
*1中国語で“老板”(ラオバン)とは「ボス」という意味。中国に駐在する日本人の間では日本語を話しているときも自分の会社の上司を指して「うちの老板」(うちのボス)なんて言います。
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