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The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

すずめの戸締まり

今日は映画を見に行った。新海誠監督の『すずめの戸締まり』。日本では去年11月に公開されていたらしいけど、中国では昨日公開されたばかり。現地メディアの報道によると、初日の興行収入は9537万元(約18億円)、日本アニメの初日の記録としては歴代1位になったらしい。

扉の向こうには、すべての時間があった―『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督 集大成にして最高傑作『すずめの戸締まり』11月11日(金)大ヒット上映中.

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帰ってきた“烧烤”

職場からの帰宅途中、地下鉄の駅に入ろうとしたら良いにおいが漂ってくる。

駅の前に“烧烤”の出店が出ていたのだ。“烧烤”は日本式に言うと、あぶり焼きとかバーベキュー。肉や野菜の串焼きを始め、魚やイカといった魚介バーベキューまで、実にさまざまな食材がある。夏の季節には中国各地至る所にこの“烧烤”が出現する。ああ、もうそんな季節かあと思う風景だ。

私はこの“烧烤”が大好き。ビールに合うから、というのが一番の理由なんだけど(笑)留学していた頃は出店で大量買いし、持って帰ってビールと一緒に食べていた。この“烧烤”の出店、このたび中国に赴任してから初めて見た。今まで見なかったのは新型コロナウイルスの感染状況が悪かったという理由もあるだろうけど、そういう意味でも以前の北京に戻ってきている感もあってうれしい。

今を盛りの花見酒

ふと職場の中国人スタッフから「いやで候」という日本語は「嫌だ」という意味ですか、と質問を受ける。「いやで候」って何?と聞くと、和歌に出てくる表現だと言う。

肴舞/扇子の風もいやで候/今を盛りの/花見酒には

いやあ、分からん。こういう古文について聞かれると私もすぐに回答するだけの知識を持ち合わせていないので恥ずかしい。「ごめんなさい、すぐにはちょっと……」と謝った上で、インターネットでこの和歌を検索してみた。どうやら『古今夷曲集』に集録されているものらしい。

「肴舞」というのは酒席の余興の舞。つまり花を散らしてしまう扇子の風は邪魔だ、と言っているわけだ。何となく中国語に訳して伝えたが、かなりの意訳で無理があったかもしれない。

聞くと、その中国人スタッフの知り合いの日本語学習者から質問されたらしい。日本人でも難しいだろうに、すごいなあ。すると、その学習者の方から後ほど中国語の訳が送られてきた。

夜夜醉酒喧,肴舞扇风樱拂面,奈何赏花宴。

こんな「中国語」をいきなり言われたって、中国のみなさんも「はぁ?」という反応になっちゃうかもしれないけど(^^;)。それでも、やはり日本語の古文は漢詩で表現したほうが雰囲気が出る。

ただあんまり詳しくないし、私みたいに知識のない人間がこんな指摘をするのもおこがましいんだけど、これは漢詩の呈をなしているのだろうか。漢詩って絶句・律詩みたいに4句か8句なんじゃないの?そこは詳しい人の解説を聞きたい。

厅局风

この前、中国人の友人と話したときに「同じ年齢でも日本人のほうが中国人より幼く見える」という話題になった。これについては私もかねがね感じていたことで、前にブログに書いたこともある。

そう言えば、日曜日に行ったマッサージ屋で夫婦揃ってマッサージ師から「あんたたち、まだ若いでしょ」と言われた。私が「何歳に見える?」と聞くと実年齢より10歳くらい若い年齢を言うので(お世辞かどうかは別として)妻とニヤニヤしてしまった。私は昔から年齢よりも若く見られることが多い。就職してからもスーパーで酒を買おうとして年齢確認されることがあった。若かった頃は「ずいぶん下に見られているんだな」と良い気分がしなかったが、今となっては悪い気がしない((……と思う時点で、ああ、自分は年を取ったんだなと感じるけ...

すると、友人が「“厅局风”って言葉、聞いたことありますか」と教えてくれた。

厅局”というと中国で国家公務員の局長級を指す言葉だ。これに“”(風)が付いて「局長風」?どういう意味?聞いてみると、どこかの役人さんみたいな格好を言った言葉のようだ。具体的にどういう格好なのか。

今年爆火的“厅局风”,又让很多男性打开了时尚的大门,让不少人发现,原来除了休闲穿搭和正式感造型以外,像这种端庄得体有大气的风格,才是专属男性的选项,分分钟提升你的魅力! “厅局风”的服装单品一般都会非常合…

このホームページを見てみると“厅局风”のスタイルについて詳しく説明されていた。

わはは、なるほどね。確かに中国で「役人風のおっさん」たちはよくこんな格好をしている。黒ジャンパーに身を包み、ピッチリとフィットしているからぽっこりお腹がだいぶ目立つ。んで、下は大体ぶかぶかの黒のスラックス。胸には共産党の党章(“党徽”)が付いていることもある。そういうば、この国の指導者は地方視察の際に大体そういう格好をしている。

一些热衷于“厅局风”的人可能是出于玩笑,但对许多中国年轻人来说,这种风格代表着稳定的职业道路和体面的生活方式。此类风格的流行也反映出中国政治的保守转向。

こちらはニューヨークタイムズ中国語版の記事。そうそう、いちばん初めの写真、こんな感じ。ちなみにこの記事のタイトルは“‘厅局风’穿搭为何吸引中国年轻一代男性”(“厅局风”スタイルはなぜ中国の若者世代を引きつけるのか)。ほ、本当?別のサイトには「このスタイルで義実家に行けば、良い印象を与えること間違いなし」みたいな説明も。

一昔前に日本に旅行に来ている中国人の「おじさま」たちはみんなこんな格好をしていた。東京ディズニーランドに来ている人でさえ、こんな“厅局风”をしていたので、不自然というか怪しいというか、変に目立ったのを覚えている。若者世代にそれが流行るというのは、日本でいうレトロブームみたいな感じなのだろうか?

私はどっちかという年齢より若く見られがちなほうだけど、私も“厅局风”スタイルをすれば少しは年上に見られるかしらん。

春分の日

ふと東京からの連絡が少なくて「はて?」と思ったら、今日は「春分の日」で休日なのか。中国は何でもない平日。出勤していると、やはり日本は休日が多いのかなあと思ってしまう。

日本の在外公館、例えば北京の日本大使館は日本と中国、どちらの休日も休館日になると聞いたことがある。いざホームページを見てみると、果たして今日は休館日だった。中国で休日となる来月5日「清明節」も休み。いいなあ……でも敬老の日や勤労感謝の日は休館日でなかった。どういう決まりなんだろう。

昼食を食べようと会社を出ると、おじさんが自転車で「タンフール」(“糖葫芦”)を売っていた。リンゴ飴のように果物に飴がけし、竹串に刺した北京の伝統的なお菓子だ。一番オーソドックスなのはサンザシ。ほかにもイチゴやミカン、たまにミニトマトもある。何度か食べたことがあるけど、まさにリンゴ飴みたいな感じ。食べなくてもカラフルだから見ているだけで楽しい。

もともとは冬のお菓子。氷点下の中で売られるからその硬い噛みごたえが特徴だったけど、最近は夏にも見かける。けど、飴がベチャッとして「タンフールはやはり冬」なんて言う人もいるそう。暖かくなってきたから「本当のタンフールシーズン」はもうすぐ終わりかな。

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