今日の昼食は香港の料理をいただきました。
向かったのは、近所のショッピングモールに入っている“新紮師兄冰室”という店。“新紮”というのは広東語で「新入り」「新人」という意味なんだそうです。で、“師兄”というのは「先輩」という意味ですが、香港では警察官を指す俗称としても使われているのだとか。つまり“新紮師兄”で「新米ポリス」とか、そういう意味になります。
“冰室”というのは日本の漢字で書くと「氷室」、香港独特の飲食店の形態で、冷たい飲み物や軽食を出すカフェみたいなものを指します。その昔、冷房が普及する前の時代は冷たい飲み物を提供する貴重な場所として人気があったそうです。

そうすると店名の“新紮師兄冰室”で「新米ポリスのカフェ」……ど、どういう意味?
調べてみると、香港で80年代に《新紮師兄》という有名なテレビドラマが放送されたそうです。で、この“新紮師兄”(新米ポリス)という言葉もその影響で広く知られているよし。中国でも見られていたのかな。もしかしたら往時を懐かしんで付けられた店名なのかもしれません。

それにしても店内はずいぶん「ピンクピンク」しています。ちょっと“新紮師兄冰室”(新米ポリスのカフェ)という店名が浮いて聞こえます(^^;)。

“虾籽鲜虾云吞面”(エビワンタン麺)は私のリクエストで注文しました。香港の空港で食べた味が忘れられなかったからです。コリコリした食感の麺、プリプリのエビワンタン、うーん、おいしいです。アッサリした味なのもいいですね。一番奥に写っているのは“椰菜鱿鱼XO酱粉丝煲”、強いて日本語で言うなら「キャベツとイカのXO醤春雨炒め鍋」といったところでしょうか。にんにくで味付けがしてあり、とても食欲をそそる味。これもおいしかったです。ごはんが進みそう――今日は注文しませんでしたが。

こちらは“香港鼓油鸡”、日本語にしたら「香港風醤油鶏」。中国語で醤油は“酱油”(ジアンヨウ)と言いますが、香港では“鼓油”(グーヤウ)と言うのだそう。日本の照り焼きみたいな味付けで、鶏肉が柔らかくアッサリしていておいしかったです。
広東料理、どれも日本人の口に合う味付けでした。メニューを見るとサンドイッチみたいな軽食から香港っぽいデザートまで、とても充実していました。“冰室”だけあってドリンクもたくさんあり、食事をしなくても楽しめそう。今日が初めての来店しましたが、妻と「もっと早く気付けば良かったねえ」なんて話しちゃいました。また来たいと思います。
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