The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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海鮮丼で日本料理店を応援

私の昼食はいつも会社近くの「蘭州牛肉麺」の店で済ませることが多いですが、今日は日本人の同僚と和食を食べに行きました。一部の報道では福島第一原子力発電所の処理水放出が始まってから中国国内の日本料理店の客入りに影響が出ているよし。今日で放出が始まって2週間ですから、どんなものか見に行ってみようという話になったのです。

結論から言うと、大変賑わっていました。この店には処理水放出前にも来たことがありますが、客入りに変化は感じません。何を食べているのか見てみると、刺身や寿司といった水産物もたくさん。こういうことなんですよね、実際のところは。

私も海鮮丼を注文。現在中国は日本から水産物の輸入を全面停止しているので、使っている魚は日本産ではないはず。けれど逆風にさらされる日本料理店を少しでも応援できれば、という思いです……と言っても、実は贅沢なランチにありつくための言い訳かもしれませんが(笑)。

北京の集合住宅

中国と一概に言っても日本の約25倍の面積を有していて、それぞれの街がそれぞれの風景を持っています。私が今住んでいるのは北京ですが、北京には北京の風景があるんですよね。

例えば“胡同”(フートン)なんかは典型的な北京の風景だと思います。日本語でいうと「横丁」といったところでしょうか、細い路地のことを指します。それに「天安門広場」といった規模の大きい施設があるのも首都・北京ならではの景色。あとは東西南北に道路が碁盤の目のように走っているのも都ならではだと思います。

もうひとつ、集合住宅にも北京っぽさがあると思います。何と言うんでしょう、共産主義っぽいというか社会主義国家っぽいというか、その独特な雰囲気が特徴です。先日、上海から出張に来た同僚も集合住宅を見て「北京っぽい」と話していました。ロシアに駐在したことのある上司も「モスクワにもこうした団地がたくさんあった」と話していましたから、やはり東側の国に多かった様式なのかもしれません。

昼間に見ていると時代遅れで古めかしい雰囲気を感じるのですが、夜になるとそこは中国。ギラギラとライトアップが始まります。これ、どこまでコンセンサスが得られているんでしょう。だって自分の家が知らない間にピカピカ光っていたら、ねえ(^^;)。

なんだこの指数は

昨日、帰っているとスマートフォンに何やら通知が届きました。

届いたのは“北京地区蚊虫叮咬指数”(北京地区“蚊刺され”指数)。

9月4日北京地区平均蚊虫叮咬指数为四级,叮咬风险较高,在室外久留或长时间活动时,为避免蚊虫叮咬尽量选择穿长袖长裤,也可选用驱蚊剂涂抹于裸露的皮肤;可每隔3天检查一次居家周边环境,翻盆倒罐清除积水。

9月4日の北京地区平均“蚊刺され”指数はレベル4で、“蚊刺され”リスクが比較的高めです。屋外に長くとどまったり長時間の活動をしたりする際は蚊に刺されないようなるべく長袖・長ズボンを着用してください。虫除けスプレーを肌にするのも良いでしょう。3日おきに住宅近くの状況を確認し、バケツや缶を倒して水たまりをなくすようにしてください。

なんですか、この指数は。蚊に刺されるなんて同じ北京でも環境によって全然違うでしょう。それに日によって変わるものなんでしょうか。中国には不思議な指数がたくさんありますね。

ちなみに蚊には「刺される」「咬まれる」「食われる」、皆さんはどれを使われますか。私は先ほど「刺される」と書きましたが、口語では「かまれる」と言うことが多いです。ちなみに標準的な中国語では“”(刺す)、“”(咬む)が使われるようです。先ほどの指数では両方を使って“叮咬”(刺す)が使われていました。おそらく中国でも地方によっていろんな言い方があると思います。

毽子(ジェンズ)

昼食を食べに会社の外に出ると近所の広場(日本でいうところの小さい公園でしょうか)で大人5人が集まって“毽子”(ジェンズ)をしていました。

中国の伝統的な遊びで、日本の「蹴鞠」(けまり)に似ています。バドミントンの羽根のようなものを蹴り合う遊びで、写真だとちょうど地面に付きそうなところに写っているのが“毽子”です。中国では至る所でよく見かけます。サッカーのリフティングのように、上手にやるんですよね。

今日見かけたのは30~50代と思わしき方々。キャッキャッはしゃいでいましたが、日本でも会社員が昼休みにバドミントンをしたり、バレーボールをしたりするのと同じような感じでしょうか……いや、私自身はそんな会社員が本当にいるのか見たことないんですけど(笑)。

新しいパスポートをゲット

先日手続きしたパスポートの更新が完了し、朝から日本大使館に受け取りに行ってきました。

パスポートの顔写真面に「発行官庁」という項目があります。古いパスポートは”MINISTRY OF FOREIGN AFFAIRS”(外務省)でしたが、新しいものは”EMBASSY OF JAPAN IN THE PEOPLE’S REPUBLIC OF CHINA”(在中華人民共和国日本国大使館)となっていました。何だか、ちょっぴりレア感がありますね。これから10年間、どうぞよろしくお願いします。

さて、パスポートの更新が完了したこれからが大変です。なぜなら中国国内の居留許可*1や銀行口座などさまざまな登録情報がパスポートと紐付いているので、今回そうした情報も合わせて更新しないといけないのです。パスポート番号が変わっちゃっていますからね。

クレジットカードの番号が更新後も変わらないようにパスポート番号も変わらないようにしてくれたらありがたいんですけどね。そうできない事情があるのでしょうか。ここ数週間は手続きなどに忙しくなりそうです。

References
*1中国国内に外国人が住んでも良いことを示す、現地の公安局が出している許可のことです。

格差社会

今日、外で昼食をいただいたあと、職場へ戻る道すがら映画館があったのでちょっとトイレを借りに寄りました。そこで見つけたのが、こんな掲示です。

映画館の清掃員を募集する掲示です。

シネマコンプレックス清掃員を募集

1:映画館の客席清掃
2:シネマコンプレックスホール、およびエレベーター・エスカレーターの清掃
3:化粧室の清掃
4:周囲の清掃
5:その他の割り当て
勤務時間
朝8時からシネマコンプレックス営業終了まで、時間は12時間/14時間
応募条件
1:58歳以下、体の健康な者
2:苦労に耐えられ、勤務態度の真面目な者
3:関連する業務の経験者は優先
備考欄:月に4日の休日付与、住宅提供。
給料4200元~5000元
その他、長期アルバイトも募集(時給18元)

これを見て、私は正直「結構しんどい仕事だなあ」と思いました。

月に休みが4日しか与えられず、1日に12時間~14時間の勤務。中国の(失礼ながら、とっても汚い)トイレなどを清掃し、1か月にもらえる給料は多くて5000元(約10万円)。応募の条件には“吃苦耐劳”(つらい目や苦労に耐える)とまで書いてあります。日本のパート従業員でも待遇はもうちょっといいんじゃないでしょうか。今や北京の物価、特に住宅・家賃は日本を超す勢いで高騰しています。月に5000元の給料では贅沢もままならないでしょう。

こんな言い方をしては身も蓋もありませんが、確かに清掃の仕事に学力は必要ありません。応募してくるのは地方出身の出稼ぎ農民工……と言ったところでしょうか。少なくとも名門大学を卒業した中国人が応募することはないかと思います。しかし、たとえ農民工の方であったとしても暮らすのは北京わけで、これじゃあねえ……ちょっと厳しいんじゃないかと感じます。

私もたまに映画を見に行きますが、作品によっては150元(約3000円)近い料金がかかります。日本と同じか、それ以上です。それを簡単に払える人が北京にはウヨウヨいる一方、その映画館を清掃している人は1か月約10万円の給料なわけです。日本では少し前に「格差社会」という言葉をよく聞きましたが、今は中国にも当てはまるのかもしれません。

国の対立にケンカは必要ないのです

今日は仕事関係で、とある某政府機関に出向きました。

やはり……とは思いましたが、福島第一原子力発電所の処理水の話も。とは言え、向こうも「とりあえず話題には上げておかなければ」という体ですから、やんわりした感じでした。「日本は『核汚染水』……まあ、皆さんは『処理水』と呼んでいますが」という注釈の入れよう。

でも確かにそうですよね。今回の出来事は日本と中国にとって新たな火種となっていますが、それで互いがケンカする必要はないのです。いろいろ問題はあります。例えば日本が国内の漁業関係者を始め、周りをどれだけ納得させる努力をしてきたか。中国は日本のことを非科学的と非難する割に中国自身が感情的な主張に陥っていないか。そりゃあ当局間では互いに言わなきゃならないことがあるのでケンカになるかもしれませんが、一般市民がケンカしなくていいのです。こういう問題が起きると民間の交流イベントが中止になることがあるでしょう?ああいうの、私は愚の骨頂だと思います。

私が「日本の一般市民も海洋放出が今後安全に行われるか、監視していく*1必要がありますね」と答えると、先方も「その通りです」とおっしゃっていました。

今日、北京にある日本大使館から日本人向けに次のような注意喚起が届きました。

(1)外出する際には、不必要に日本語を大きな声で話さないなど、慎重な言動を心がける。
(2)大使館を訪問する必要がある場合は、大使館周囲の様子に細心の注意を払う。

日本語を話しているだけで危なくなる可能性があるなんて、本当に悲しいことです。けど日本だって人のことを言えません。ヘイトスピーチという行為が現に存在するではありませんか。

思い起こすと、私が学生時代に北京に留学していた十数年前も尖閣諸島近くで海上保安庁巡視船と中国の漁船が衝突して、日中関係がどん底と言われるまでに悪化した時期でした。当時も大使館からこんな注意喚起が届いたなあ。歴史は繰り返されると言いますが、こうした「悪い歴史」も巡り巡って繰り返されるのかと寂しい気持ちになりました。

References
*1私は中国語で“监督”(監督する)という言葉を使いました。

塩がなくなる中国

今日、東京電力が福島第一原子力発電所にたまる処理水を薄めて海への放出を始めました。

中国政府がどういう反応しているかは日中双方のメディアが散々伝えているので、ここでは申しますまい。私が気になったのは、北京を含む中国各地で「塩の買い占め騒動」が起きている事態です。

東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出を受け、中国各地で食塩の買い占めが起き、スーパーなどで売り切れが相次いでいる。処理水放出により、海水を使った塩づくりに影響が出るとの誤った認識が広まったためとみられる。

読売新聞オンライン(2023年8月25日)

今回の騒動については中国メディアも報じています。そして北京市当局は“北京市食盐储备充足,市场供应有保障,市民无需囤盐”(北京市の食塩の蓄えは十分あり、市場の供給も保障されている。市民が塩を買い占める必要はない)と通知を出すほどです。

これを受けて思い出したのが、私が中国に留学していた2011年のことです。東日本大震災の起きた年ですが、私は当時北京にいました。福島第一原子力発電所が水素爆発を起こしたことを受け、塩の買い占め騒動が起きたのです。当時は「食塩に含まれるヨウ素が放射性物質による汚染を防ぐ」というウワサが広がったのが理由でした。

これは私が当時、フェイスブックに投稿したものです。

今天听朋友说北京有些超市买不到盐了,才知道出现了抢盐的情况,真的不理解,这盐还能当饭吃吗?中国的百姓总是那么容易从众。那些商人真会利用时机囤积居奇,不道德。

今日友人から北京の一部のスーパーで塩が買えなくなっているという話を聞き、初めて「塩の買い占め」が起きていることを知った。全く理解できない、この塩が食事の代わりになるというのだろうか?中国の一般人はこんなにも簡単に人に影響される。そして商売人の中には機に乗じ、値上がりを待って転売しようと買い占める人もいて非道徳的だ。

エラそな口の聞き方をしているのは若気の至りということでご容赦下さい。けど正直、当時と状況が変わっていないことに驚きます。百歩譲って「海水から作る塩は処理水放出の影響を受けるかもしれない」という懸念は理解できます。けど周りの騒ぎに影響され、我も我もと買い占めに走る様子は今回と全く同じではありませんか。かくも中国の人々は影響されやすいのです。

そんなことを言ったら、おまえは処理水を放出している国の人間だろうと言われるかもしれませんね。そう言われては、何も言い返せませんけど。

留学時代の記憶再び

仕事で付き合いのある韓国の方と約束があり、お昼を一緒にしました。

日本人が多く住んでいる「亮馬橋」近くの日本料理店を指定されて行ったのですが、いざ来てみると……あれ、ここ、見覚えがあるというか……以前に来たことがあるような気がします。

ここは「三全公寓」というマンションで、確かに私が留学時代に来たことのある場所でした。

私が留学していた当時、同じように留学していた日本人で社会人の方がいたんですね。その方は会社の制度を利用して北京で学んでいましたが、その方がここに住んでいたのです。一度だけ招かれ、来たことがありました。たった一度ですが、覚えているものですね。今、仕事として同じ場所を再訪できるというのは何だか感慨深いです。

エスカレーターの改修工事

私は毎朝地下鉄で出勤しているのですが、会社の最寄り駅に着くと途中に地上まで続く長いエスカレーターがあります。長いと言っても20メートルちょっとでしょうが、それだけ深いところにあることが分かります。

普通、古い地下鉄は「地表から浅い場所」に建設されます。例えば東京メトロ銀座線は日本で最も古い地下鉄ですが、浅いですよね。地表から階段を降りるとホームがすぐそこにあります。一方、最近になって建設された地下鉄は大体「深い」。だって地表から浅い位置には他の地下鉄だけでなく、地下街、地下駐車場、地下を走る首都高……いろんなものがあります。それを避けて建設しようとすれば、自ずと深い位置になりますよね。例えば都営地下鉄大江戸線の六本木駅なんて地表から40メートル余りの場所にあり、日本で最も深い駅なんだそうです。

話は戻りますが、私が毎日出勤に使っている駅は北京地下鉄1号線と2号線が走っています。これ、北京地下鉄では最も古い路線の2つなんですよね。だのに、深い。これは建設当時、毛沢東による「戦争の際には防空壕を兼ねることができるように」という指示によるものという説があります。北京地下鉄の建設が始まった1960年代はまだ冷戦の真っ只中だったので、戦争に備える意識が強かったのかも知れませんね。

そんなことを思いながら毎朝エスカレーターを使っていたのですが、このエスカレーター、実は今月1日から改修工事のためストップしていたのです。

こんな感じ。で、毎朝この階段を上らないといけなかったのです。これが結構キツくて、キツくて。若者が何を言ってんだと言われるかもしれませんが、この階段を上ることを考えるだけでも出勤が億劫になるほどで(笑)。

その改修工事が昨日までの予定だったのです。なので今日はエスカレーターが使えるようになっているはずだ!と意気揚々と向かったのですが……

ええ~~!!まだエスカレーターが動いていない~~!!

そして崖のような階段を皆さん上っています。これね、本当に大変なんです。一段一段が高くて、上りきる頃には足がジワジワしています。私はまだ良いですけど、気の毒なのは高齢の方。あと赤ちゃんを連れている方なんて、お母さんが赤ちゃんを抱いて、お父さんはベビーカーを運んで、そりゃ大変。あとこの時期は地方からの旅行客が多いですから、スーツケースを持った人も多いですね。その人が疲れて手を離したときには、もう階段下にいる人たちの被害たるや想像に難くありません。

そもそもエスカレーターの改修工事に20日余りもかけるって長過ぎやしませんか。日本だと1、2日で終わるように思います。こういうところ、悪い意味で中国っぽいなあと感じます。

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