The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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日本晴れもとい中国晴れ

今日、昼食を食べに職場の外に出たら涼しくてビックリ。驚くように涼しい気温です。

北京では7月に気温40度超の日もあったというのに、どういうこと?だってまだ8月なのに。あまりに極端な気温の変化に驚くばかりです。

この深みのある青い空、まさに「天高く馬肥ゆる秋」という言葉が相応しいです。雲1つない「日本晴れ」……と言いたいところですが、ここは北京なので「中国晴れ」なんでしょうか。

とても過ごしやすくて快適ですが、まるで夏が終わってしまったようでどこか寂しい……と感じてしまうのは私のわがままでしょうね。大丈夫、きっとまたすぐ暑くなるような気がしますから(^^;)。

「君は日本人だよね」

この前、職場で日本人の先輩から「君は日本人だよね」と言われました。

最初は何を言っているのかよく分かりませんでした。私が日本人だなんて分かりきったことだし、そんなことを言う先輩だって日本人なのです。どういう意味かをよくよく聞いたところ、日本人の家庭に生まれて日本の環境で育ってきたよね、ということが言いたいらしいのです。

どういうことかと言うと、職場にいる日本人同僚の中には「親がもともと中国人」(今は帰化して日本人)という人が若干いるのです。普通につきあっていると全く気付かないのですが(別に気付く必要もないんですけど)中国語を話すと「え、この人なんでこんなに中国語が上手なの」というレベルに気付きます。後から聞くと親がもともと中国人で、家庭では中国語を話していたとか、小さい頃に中国にも住んでいた……という方なんですよね。

そういう方に比べると、私の両親は中国と無縁の日本人です。中国語だって私が始めたくて勝手に始めました。私が中国語と初めて出会ったのは小学生の頃で、小遣いを握りしめ、近所の書店で「ひとり歩きの中国語自由自在」という旅行会話の書籍を買ったのが初めてです。

両親は驚いた……と言うより「この子、どうしたの?」と感じたと思います。だって当時、私はまだ小学4年生でした。中国は今のような経済発展も見られない頃でしたし、両親は一体どうして中国語なんて?と思ったでしょうね。それが普通だと思います。

閑話休題。

そんなこともあり、私が中国語を学んできた環境は「中国人が圧倒的に少ない」んですよね。よくおもしろがって言うのですが、私の中国語は純粋な「MADE IN JAPAN」です。ですから大学時代に北京に留学できたことは大変貴重な機会でした。

一方、親が中国の方だった人や帰国子女は小さい頃から「中国人が圧倒的に多い」環境で暮らしてきました。だから……と、決めつけるのはよくないですけど、たまーに仕草が中国人っぽくなるときがあるのです。仕草というか、性格?態度?例えば、意見が対立したときに相手が年上の上司でも絶対に譲らないとか。良いか悪いかは別ですよ、けれど「そんなムキにならなくても」というほど食い下がらないのです。

実は先日も職場で会議を開いた際、同僚同士で意見が対立したことがあったんですね。私からすれば「とっても些細なこと」で、どっちでもいいじゃない……と思っていたのですが、まあ、その同僚の譲らないこと。会議が終わってからも不満を口にしていました。こういうのを目にすると、ああ、中国の血が流れているんだなあって思っちゃいます。

私は典型的な「事なかれ主義」で、どちらかというと場の空気を優先する性格です。どうでもいいことなら多少自分の意見と違っても問題視しません。むしろアレコレ指摘してかき乱す方が面倒に感じちゃう。先輩は私のそういうところを見抜いて「君は日本人だよね」と言ったわけです。別に日本人がみんな「事なかれ主義」だとは思いませんが、聞かれないと答えないというか(笑)そういうところがありますよね。私もそう思います。

まあ「事なかれ主義」だって善し悪しです。それに中国で生活するのにそれではいけません。主張すべきことは主張し、譲れないことは断固拒否しなければならない。日本と違って声が小さいと埋もれていく国ですからねえ。そういう意味では中国の方々が「主張が強い」のは当然と言えば当然なのかもしれません。そうでないと生き残れない社会ですから。

ただ日本の、日本人ばかりの職場で、あまり「主張が強い」と……ね。私に「君は日本人だよね」と言う先輩に対し、思わず「何が言いたいんですか(笑)」と聞いちゃいました。先輩は「何でもない(笑)」と話していましたけど(^^;)。

広場ダンス

さて、今日は土曜日ですが仕事でした。いつもの土日出勤は平日よりゆっくり出勤しますが、今日は朝から業務が発生してもうバタバタ。家に帰る頃にはクタクタでした。

自宅の最寄り駅に着くとアコーディオン?の音色と歌声が。どこかで祭でもしているのかしら、という賑わいようです。家までの道すがら音のする方向をのぞくと、おじさまおばさまが音楽に合わせて舞っていました。これぞ中国名物“广场舞”(広場ダンス)。

午後8時過ぎだったかと思います。日本だとみんな帰宅している時間ですが、中国ではこのくらいでも外でワイワイしている人が多いですね。元気なおじさまおばさまを見て元気をもらいました。

中国では当たり前のスマホ決済

午前中、職場でせっせと仕事をしていると、新しく北京に赴任した同僚から「スマホ決済の設定をしてほしい」と頼まれました。奥さんと娘さんも一緒で、ちょうど銀行口座を開設して来たところのようです。中国のスマホ決済は基本的に銀行口座と紐付けるので、口座がないと話にならないんですよね。日本の「Paypay」なんかはクレジットカードがあればとりあえず使えたと記憶しています。

中国ではもちろん現金も使えるものの、さまざまなサービスがスマホ決済を前提に設計されているので、使えないととにかく不便ですよね。最近ようやく「WeChat Pay」が海外発行のクレジットカードに対応しましたが、設定には中国語ができないと苦労する部分も多く、外国人にはとても「不親切」なシステムです。

私のほうで同僚と、同僚の奥さんのスマホ決済をそれぞれ設定してさしあげました。完了したときのお二人の顔(^^;)。やっと「人並みの生活ができるようになった」と言わんばかりの表情でした。晴れて奥さんと娘さんはようやく別行動できるようになったわけですね。

ふと思ったんですが、娘さんはどうするんだろう。もう小学5年生とのこと。友達と出かけて食事をしたり、買い物をしたりしたいこともあるでしょう。日本なら現金でお小遣いを渡すところですが、中国だとスマートフォンを買い与えることからしないといけないんでしょうか。

そこらで見かける啓発ポスター

昨日、街なかでこんなポスターを見かけました。ふと入ったスーパーの脇に貼られていたものです。

日本語でも「間諜」という言い方があるので、お分かりになる方もいると思いますが──“反间谍法”は「反スパイ法」という意味です。「反スパイ法」自体は2014年に施行されていたのですが、今年7月1日に改正された「反スパイ法」が施行されました。改正後はスパイ行為の定義が拡大され、外資系企業の間では取り締まり強化への警戒感が強まっています。

施行の直後は目立って変化を感じていなかったのですが、最近になってこういうポスターが増えたように思います。右側のポスターには“增强全民反间谍意识,筑牢国家安全人民防线”(全国民の「反スパイ」意識を高め、国家安全のために人民の「防御線」を築こう)と書いてありますから、国民に向けた啓発ポスターなんでしょうね。

こちらは人民日報という中国のメディアがSNS「ウェイボー」に投稿したもの。今風の漫画タッチのイラストが描かれていますが、その実、書いてあるのは「スパイを告発せよ」というもの。スパイは軍事愛好家や学術交流を装っているとした上で“发现可疑情况,请及时拨打国家安全机关举报受理电话,提高防范意识”(疑わしい状況を見つけた場合はすぐに国家安全機関の受付窓口に電話を。警戒意識を高めましょう)と書いてあります。

これはもちろん外国人に限りません。お互いが中国人であってもスパイだと思ったら通報しなさいというわけです。こういう「市民が互いに監視しあいましょう」って感じ、何だかねえ。中国政府は日本に対し「過去の歴史を反省しなさい」と口を酸っぱくして言いますが、これこそ何だか戦中の日本を思い起こさせます。

……けど、私もいらんことを言って「スパイ」認定されるのは御免なので、これ以上は書かないでおきたいと思います。

揺らがない「ユニクロ人気」

今日、夕方に北京は三里屯のユニクロに行きました。行ったのは北京でも有数の規模の「旗艦店」で、日曜日というのも手伝ってかもしれませんが、とにかく人の多いこと。驚いちゃいました。悪化の伝えられる日中関係ですが、中国での「ユニクロ人気」は揺らぎませんね。

中国ではネットショッピングが一般的で、実店舗は衰退の一途を辿っています。いや、衰退というより「役割を変えた」と言ったほうがいいかもしれません。と言うのが、いわば「ショールーム」みたいになっているのです。いくら実店舗を充実させても、みんなインターネットで購入するわけですから、そうなるのも当然と言えば当然かもしれません。

しかしショールームって、時に味気ない。アップルストアみたいに商品が整然と並んでいるんですけど、それより日本の家電量販店……ビックカメラやヨドバシカメラみたいに、目一杯に商品が並んでいるほうが購買意欲をそそるんですよね。ドン・キホーテなんかは、まさにそんな心理をうまく使った店内ディスプレイだと思います。

閑話休題……とにかく中国はショールームみたいな味気ない店舗が多いのですが、ユニクロだけは違うんですよねえ。中国の店舗も日本とほぼ同じ感じなんですが、皆さん、ユニクロに「服を買いに行っている」というのがよく分かります。

あと中国のユニクロって日本と同じ商品を扱っているものの、値段が2~3割ほど高いんですよね。よく中国の方が日本のユニクロで爆買いしているのを見ますが、この「ユニクロ人気」を見ていれば日本で安く買いたいというのも分かる気がします。いや、私も日本に一時帰国した折にはユニクロで爆買いしたいなって思っていますもの(^^;)。

「優先席」をめぐる日中の違い

今日、中国人の同僚と公共交通機関の「優先席」の話になりました。

これは私の個人的な印象ですけど、日本って一般の座席が空いていたら、わざわざ「優先席」に座らないですよね?車内が混んできたら「優先席」に座ることもあるでしょうが、私なんかは「高齢の方が乗車して来たら立たなきゃ」と気になっちゃって結局ゆっくり座れません。

一方の中国(北京)では、皆さん一般の座席が空いていても「優先席」に構わず座るんですよね。中国人の同僚もこの話に同意してくれ、私が「日本の電車だと車内が少し混んでいても『優先席』は空いていることが多い」と話すと「ええ~!」と驚いていました。

私の想像ですけど、中国では「席を譲る」文化が日本以上に根付いているからじゃないかと思います。と言うのが、中国だと一般の座席であろうが「優先席」であろうが、譲るときには譲るんです。だから中国の方々にとって自分の座っている場所が「優先席」かどうかは問題ではないのかと。

私が北京に留学していた十数年前に「優先席」ってあったかなあ。いや、あることはあったかもしれません。“老弱病残孕专座”(老人・弱者=子ども・病人・障害者・妊婦の専用席)という名称を覚えていますから。けれど日本みたいに、どの公共交通機関のどの車両にもあったかと言われると、うーん、無かったんじゃないかなあ。そんな座席がなくても、みんな席を譲っていましたからね。

日本は中国に比べて「席を譲る」という点においては、まだまだと思います。目の前に高齢者や子どもが立っていても席を譲らないという場面をよく目にします。まあ、日本の高齢者は元気な方が多いですし、日本の子どもは「立っていなさい」と教育されるほうが多いかもしれませんから*1、一概には比較できないかもしれません。あとは「私が席を譲らなくても、誰か別の人が譲るだろう」と考える人も多いかもしれません。だからこそ日本で「優先席」が生まれたんじゃないでしょうか。

私は中国の積極的に「席を譲る」っていう文化、すごくいいと思います。日本はそれができないから「優先席」が作られたのであり、究極の話、中国の公共交通機関には「優先席」なんて無くいいんだと思います。そんな中国でなぜ「優先席」が生まれたのか……うーん、公共交通機関が「高齢者や子どもを労っているよ!」というアピールをするため、でしょうか。本当にそうなら、それもまた違った意味で中国らしいと感じます(^^;)。あくまで想像ですけど。

References
*1中国の子ども(未就学児)は日本に比べて甘やかされて育つ子が多いとは感じます。特に一人っ子政策のもとで生まれ育った子は両親に溺愛されて育ち、「小皇帝」と呼ばれることも。

格安「シャインマスカット」

中国では日本より果物が身近なように思います。まず何と言っても安い。さらにスーパーだけでなく道ばたでも果物を売る人がいて、どこでも手に入ります。日本だと果物って贈答品に使われますし、少し「お高い」イメージがありますよね。

私はそんなに果物をしょっちゅう食べる人間ではありませんが、生まれ育った岡山が果物王国ということもあり、小さい頃から果物には恵まれて育ちました。種なしブドウの「ピオーネ」は粒が大ぶりでパクパク食べられちゃいます。あとは白桃、岡山には「清水白桃」とか「おかやま夢白桃」とかたくさんの品種があり、そこらに直売所があります。白桃って削ぐようにして切るんですけど、そうして切った白桃がよく食卓にのぼりました。

中国の方に岡山の説明をする際にはこういった果物の話をします。すると、よく言われるのが“晴王”っておいしいですよね!という反応。“晴王”って……シャインマスカットのことですよね?

シャインマスカット | JA晴れの国岡山
現在、人気沸騰中のシャインマスカット。甘みや香りはもちろん、「種なし」「皮ごと食べられる」という食べやすさ、大粒なので食べ応えがあり、 美しい黄緑の粒と光沢はエメラルドグリーンの宝石を思わせ、贈り物としても人気を博しています。

皮ごと食べられ、種が無くて、大粒。高いものだと1房で1万円を超えるものもあり、岡山も産地の1つですが、私だって滅多に食べられません。だと言うのに、中国の方で「おいしかった~」という方が結構いらっしゃるのです。確かにスーパーの果物コーナーを見てみると“晴王”や“阳光玫瑰”がよく並んでいます。どちらも「シャインマスカット」ですね。ただ気になったのが「値段」です。

こちら、中国のデリバリーアプリで「シャインマスカット」と検索した画面です。右上の333.3元(約6600円)は分かります。けれどそれ以外は26.9元(約540円)とか39.9元(約800円)と、「シャインマスカット」の相場価格からして安すぎます。はて?と思い検索して調べてみると、中国には果たして「品種流出」という問題があるのでした。

損失100億、シャインマスカット「中国流出」の痛恨
「香港の取引先から、中国産の『晴王』がコンテナで運ばれているのを見たと教えてもらった。梱包用の段ボール箱まで、本物の晴王を入れているのと同じJA岡山のロゴがプリントされているものだったので、一見して本…

この東洋経済の記事によると、日本が33年をかけて生み出した「シャインマスカット」の種苗が無断で中国や韓国に持ち出され、現地で栽培されて安価な「海賊版」として第三国にまで出荷される事態になっているというのです。

果物は「生き物」ですから栽培の環境は重要です。岡山が産地たる理由も温暖で雨が少ないからであり、種苗だけ中国に持って行って「全く同じものが栽培できる」はずはないでしょう。けれどそれ故、品質の劣る「シャインマスカット」も市場に多く出回っているよし。価格の安いものが出回れば日本産のいわば「ホンモノ」と競合するでしょうし、品質の劣るものが出回ればブランドイメージに傷が付く可能性もあります。日本が苦労して開発した「シャインマスカット」を中国で安く食べられるというのは手放しに喜んではいけません。

中国も昔に比べると「海賊版」とか「パクリ商品」は少なくなりました。けどそれは規制なりが厳しくなったからであって、バレなければどうせ大丈夫だろうみたいな根底の部分って意外と根強く残っているんですよね。

https://consumer.huawei.com/en/headphones/freebuds-se-2/

例えばこのファーウェイのイヤホンにしたって、これがアップルの「AirPods」の模倣でなくて何だというのでしょう。商品名さえも「FreeBuds」と名乗って「AirPods」っぽくしちゃうところが逆に潔いというか……こういうところが変わらない限り、格安「シャインマスカット」は延々と市場に出回り続けるんじゃないかと思っちゃいます。

日本のラーメンが重いのです

今日のお昼にいただいたのは「松鶴楼」の「蘇州湯麺」(“苏州汤面”)。

いやあ、やはりおいしい。麺が日本のラーメンにそっくりなんですよね。そしてスープはあっさりなのに、味がしっかり付いている。この前、一緒に食事をした蘇州駐在の友人(日本人)は「飲み会の締めに食べるとすごくおいしい」と言っていましたが、その気持ちよーく分かります。

日本のラーメンって「重い」ものが多いですよね。味が濃すぎるというか、しょっぱいというか。その点、この「蘇州湯麺」はシンプルです。いわば「ラーメンが食べたいけど、しょっぱすぎるんだよね」なんて日本人には打って付けじゃないかと思います……って、ついおとといに「一風堂」のデリバリーを注文したばかりの私が言っても説得力がないでしょうか(^^;)。

中国の週末のショッピングモール

今日は夕方から朝陽区は青年路にあるショッピングモール「朝陽ジョイシティ」(“朝阳大悦城”)に行きました。以前はイオンが入っていたので、北京に赴任したばかりの頃はよく来ました。撤退しちゃってからは足が遠のいていました。

モールに到着し、のどが乾いていたのでお茶でもしよう……とスターバックスに行くと大混雑。週末に中国のモールに行き、カフェでのんびり過ごせるなんて思った私が間違いでした(^^;)。

しかし座る人のテーブルをよーく見てみると、飲み物も食べ物もないと思わしき方がチラホラ。注文をしていないのに席に座っているのです。商品を片手に席が無くて困っている客をよそに、席を「占有」している人たちは涼しげな顔でスマートフォンをいじっています。

これ、中国でよく見かける景色です。注文もせずにくつろぐ客の何と多いことか……なのに店員さんは何も言わないんですよね。あとはデスクトップパソコンかっ!と突っ込みたくなるほど大きなパソコンをテーブルに広げてオンラインゲームを楽しんでいる人たち。日本でもスタバでMacBookを開いて作業をする人はいます。けれど中国ではテーブル一杯にキーボードやマウスを広げ、飲み物が空っぽになった後も自分のオフィスと言わんばかりに延々とゲームを楽しんでいます。

こういう場面に出くわす度、飲み終えたならそこの席が無くて困っている親子連れに譲ってあげなさいよ……なんて思っちゃいます。

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