The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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久しぶりの「外国っぽい経験」

出勤前、妻が「トイレの水が黄色く濁っている」と言います。私は全然気付かず、朝シャン(死語?)、トイレを済ませてしまいました……が、家を出る前に加湿器に水を補充しようと水道水を出すと確かに濁っています。

とりあえず加湿器に水を足すのはやめ、マンションのフロントに水が濁っている旨を伝えました。すると「朝に断水したからだと思います」という、ずいぶん素っ気ない回答。で、どうすれば良いのか聞くと「1~2分ほど水を出しっぱなしにしていただければ十分です」という返事。

日本と同じレベルを求めちゃいけないことは分かるんだけど……私たちの生活に影響が出たんだから、ひと言目はまず「申し訳ございません」じゃないかと思っちゃいますが(笑)まあ、いいでしょう。今まで夜間断水する際には事前に通知があったような気がするんだけど。今回の断水は突発的なものだったのかしら。

ただその後、妻が送ってきてくれたLINEを見るに水は復旧した一方でお湯が黄色のまま。これじゃあ風呂にも入れない*1と思い、エンジニアに見て来てもらいました。それも蛇口をジャリジャリしたくらいで「もう直った。風呂なら別の棟にもシャワーがあるから使いなさい」とだけ話して帰ってしまいました。

うーむ、モヤモヤした思いを抱えつつ(2回目)帰宅してお湯を出すと、濁りも解消されている?ようにに見えたので、風呂は通常通り入りました。

まあ、今住んでいるマンションは家賃お高めの北京では「良い方の部類」に入る物件ですが、完成して15年近く経っているのでいろんなところに老朽化が来ているようです。まあ、それにしたって日本じゃ築30年の物件だってそこらにあることを考えると何だかなあと思っちゃいますが日本と比べてはいけないですね。久しぶりに外国っぽい経験をさせていただきました、はい。

References
*1朝シャンはしちゃったんだけど。

ハロウィンの北京

今日は夕方からショッピングモール「ソラナ」に行きました。すると、すっかりモールはハロウィンの様相を呈しています。

ハロウィーンの飾り付けが至る所にしてあり、仮装をしている客もたくさんいます。主に仮装しているのは子どもたちで、魔女の格好をした女の子やフェイスペインティングをして吸血鬼みたいな顔をした男の子など、みんな気合いが入っています。

正直、驚きました。こんなに中国でもハロウィンが広まっていたなんて。いや、このモールがある場所が外国人の多く住んでいるエリアであること、さらにはモール自体が「ちょっぴりハイソ」な点は踏まえないといけません。けれど……この賑わい。仮装している客だって中国の方がほとんどです。キョンシーの格好をしている女の子もいて、ああ、中国っぽいなあ。

商魂たくましい中国人からすればハロウィンだって「商機」ですから、それを生かさない手はないでしょうね。

ちなみに中国語でハロウィーンは“万圣节”(万聖節)と言います。カトリックでは11月1日が全ての聖人と殉教者を記念する日=「諸聖人の日」で、これを中国語で“万圣节”と訳したのが由来だそうです。ちなみにアイルランドでは「諸聖人の日」の前夜は精霊を祭る夜「ハロウ・イヴ」(Hallow Eve)とされていて、これが北アメリカに持ち込まれた際に「ハロウィン」と訛ったんだそう。

夜はソラナ近くにある、お好み焼きのいただける居酒屋「百合亭」に行きました。

入店すると、威勢の良い日本語で「いらっしゃいませ!」の声。話に聞いていた百合亭の名物ママさんでした。コロナ禍に日本に帰国していたそうで、晴れて北京に戻っていらっしゃったとのこと。北京の母とも呼ばれていることは聞いていましたが(笑)ついにお会いできるとは!

私が妻との会話で普段岡山弁を使っているので、ふと百合ママが「あら?さっき『じゃけん』って話していた?どこの出身?」と聞いて来たので「岡山です」と答えると「アラ~あたし姫路なのよ」と握手をしてくれました(笑)。岡山と姫路は県は違うけど、お隣同士だもんね。話を聞くと百合ママ、北京は40年になるそう!ずいぶん年季が入っています。

すると百合ママ、11月から店でおでんが始まるそうで「味見してみて」と少し出してくれました。大根が柔らかくて、こんにゃくもプリプリ。温かくておいしい~。

百合亭、とてもコスパが良い料理店なので気に入っています。食事も中国にありがちな「なんちゃって和食」じゃなくて、日本の味がきちんと出てくる。かといって背伸びした高級店じゃないので店内も落ち着きます。どれもこれも百合ママがやっているからなんでしょうね。

李克強前首相死去

今朝、自宅でごそごそ出勤の支度をしていたらスマートフォンにプッシュ通知が2、3個相次いで届きました。どれもインストールしている中国メディアのアプリからで、そこには“李克强同志逝世”(李克強同志逝去)と書いてありました。

李克强同志逝世-新华网
李克强同志逝世---中国共产党第十七届、十八届、十九届中央政治局常委,国务院原总理李克强同志,近日在上海休息,2023年10月26日因突发心脏病,经全力抢救无效,于10月27日0时10分在上海逝世,享年68岁。

新华社北京10月27日电  中国共产党第十七届、十八届、十九届中央政治局常委,国务院原总理李克强同志,近日在上海休息,2023年10月26日因突发心脏病,经全力抢救无效,于10月27日0时10分在上海逝世,享年68岁。(讣告后发)

【新華社北京10月27日】中国共産党第17~19期中央政治局常務委員、前国務院総理の李克強同志はこのほど上海で療養していたところ、2023年10月26日心臓発作を起こし、全力の手当てのかいなく、10月27日午前0時10分、上海で死去した。享年68。(訃告は後ほど発表)

一瞬、分からなくなりました。え、李克強って今年3月まで首相を務めていた?あの李克強のこと?何度スマートフォンを見ても、そこには「李克強」と書いてあります。

10月27日放送 中国中央テレビのニュース番組「新聞聯播」より

確かに李克強さん、顔色が悪かったことは覚えています。全人代=全国人民代表大会では汗をかきながら必死に政治活動報告を読んでいました。ところどころ舌が回っていない?と思わしき箇所もあったし、体調が悪いのかとは思っていましたが……まさかこんな急に亡くなるとは。

最初に報じられた際、気になったのは最後の一文“讣告后发”(訃告は後ほど発表)。普通、中国でリーダーが亡くなったときには立派な文章で仕立て上げられた「訃告」=正式な訃報をもって発表されます。それが用意されていなかったということは、李克強さんの死があまりに突然だったということを物語っていると思います。

漢字の道路標識

先日道路標識について書きましたが、あれ以来、外を歩く際にキョロキョロして道路標識を意識するようになりました。

世界各国の交通ルール
中国語は漢字を使うので、日本人にとって中国の街中は分かりやすいかもしれません。銀行には“银行”と書いてあり、地下鉄には“地铁”と書いてあるので、何となく「何の施設か」くらいは分かるかと思います。これが欧米人だとチンプンカンプンです。ただ中国で使われている漢字は「簡体字」と言って、伝統的な漢字を「簡略化」したものです。日本の漢字に比べると字によってはあまりに簡略化されすぎて、何と書いているか分からないかもしれません。例えば、次の写真。逆三角形の道路標識には何と書いてあるか読めますか?書いてあるのは“...

さて、今日気になった道路標識はこちらです。

下側の道路標識は日本にも同じものがあるので何となく分かります、「駐停車禁止」ですよね。上側の標識は何でしょう。なんか、車が爆発しているけど(笑)。爆竹禁止?そんな標識ないか。調べてみたところ、これは「危険物積載車両通行止め」なのだそうです。

ちなみに日本の「危険物積載車両通行止め」の道路標識はこちら。日本人(や、中国人など)には分かりやすいかもしれませんが、漢字を理解しない外国人にはちょっと分かりづらい……というより、全く分からないでしょうね。

そう言えば止まれの標識も「止」という漢字しか書かれておらず、これが外国人に分かりづらいということで最近は“STOP”という英語表記も併記されるようになっているよし。この「危険物積載車両通行止め」も……と思いましたが、外国人が危険物を積載した車両を運転することはそうそうないでしょうか。とは言え、分かりやすさで言えば先ほどの中国の標識のほうが上かもしれません。

オリンピック森林公園

今日は昼過ぎから五環路沿いの「オリンピック森林公園」(“奥林匹克森林公园”)に行きました。オリンピック記念公園の北側にあり、森林という名前の通り、自然豊かな公園です。

日本ではコロナ禍が明けてオーバーツーリズムが問題になっていますが、中国はどこに行ってもオーバーツーリズムです。ここも森林公園という名前が付いているくらいなので、緑にあふれた広大な敷地に人ひとりいない……なんて景色を思い浮かべていたのですが、入園客がまるで行進のごとく列をなして歩いています。

それでも首都なのに大きな公園が多いのは北京の良いところですね。朝晩は寒くなり始めましたが日中ならまだ暖かく、歩いていると気持ちが良いです。

木々が色づいていて、とてもきれいです。

ピンク色、紫色の草が一面に広がるエリアに到着しました……ここが今回の目的地。

この草は“粉黛乱子草”と言い、日本語では「ミューレンベルギアピラリス」。もともと北米から輸入されたもので、中国では人気の園芸品種なのだそうです。今がまさに盛りで、ピンクの野原が一面に広がっていてとてもきれいです。中国で人気を集めているのも頷けました。

こちらはコキア?でしょうか。ふんわり、丸っこい形がまるでモンスターのように見えてかわいいです。かつての愛知万博のキャラクター「キッコロ」を思い出しました。

きれいな景色を楽しむ一方、気になったのは入園客の鑑賞マナーです。公園の草花と遊歩道の間には柵があって明確に隔てられているんですけど、それでも中に入る人がいるんですよね……「映える」写真が撮りたくて。写真中央に写っている女性なんて堂々と入って、セルフィーを使って写真撮影をしていました。

この写真も私はコキアを撮ったつもりなんですけど、意図せず大勢の人が写ってしまいました。おおよそ全員が柵の中に入って写真を撮っている人たちです。遊歩道近くには警備員もいて、中に入る人を見つけると注意はしているのですがあまりに多すぎて注意も追いついていません。

その結果、草花はこんな無残にも踏み荒らされていしまいます。入っちゃう人が多いので「みんな入っているし私も入っちゃおう」と考えてしまう人も多いのかもしれません。

すれ違う客の中には「あまりにひどい」と口にしている人もいたので、みんながみんな同じ考えではないと思います。けれど、これはあまりにひどい。公園には大勢の親子連れもいましたが、中には子どもの手を引いて柵を越える親の姿も。その子どもがどういう感覚を持つ大人に育つか……推して知るべし。

追記)

その後、入園客のマナーの悪さは中国メディアでも取り上げられたようです。

https://weibo.com/1880087643/Nq60bwQU4

北京のラジオ局“北京新闻广播”が中国のSNS、ウェイボーに投稿したものです。草花が踏み荒らされたのは誰のせいか、どう防げばいいのかと問題提起をしています。動画の中では公園関係者が「警備員はいるけれど観光客が注意を聞かない」と話しています。警備員には午前中だけで(注意を叫びすぎて)声をからしてしまった人もいるそうです。その上で「私たちの考慮が足りなかったのも原因の1つではないか」と振り返っています。

これに対し、コメント欄には“本质就是游客素质低下,别说景区考虑不周”(本質は観光客のマナーレベルの低下であって、公園側の考慮が足りなかったなど言うべきではない)という意見も。こういう人たちが増えれば人々のマナーも上がるかもしれませんね。

衣食足りて礼節を知る

今日、昼食を食べに職場を出て歩いていたところ、あることに気付きました。

自転車が整然と並べられています……が、よく見たら並んでいるのは点字ブロックの真上。視覚障害者の方が歩く際の拠り所をつぶしてしまっているのです。この写真を私が何も言わずに中国人スタッフに見せたところ「何が問題なんですか」という反応でした。私が点字ブロックのことを指摘すると、そこで初めて「ああ、確かに」と気付きます。

日本だと民放の夕方のニュースなんかで取り上げられそうなところですが、中国ではあまり問題にならないんですよね。と言うより、何とも思っていない人が多い。指摘されれば気付くんですけど、言われなければ「そんな細かいこと」という反応の人が多いように感じます。でも視覚障害者の方々は困りますよね。

中国でもうひとつ感じるのは路上喫煙の多さです。

まあ、タバコを吸うのは個々の自由だからアレコレ言うつもりはありません。ただ路上で自由気ままに吸うものだから副流煙はあちらこちらに漂い、これが本当に嫌なのです。私はもともとタバコを吸わず、加えて妻が妊娠しているので特に気になります。手に持ったタバコも危ない。火の付いた部分がすれ違う子どもに触れたらどうするんでしょうか。

こうした中国の実態を見るにつけ、どれもこれも日本がかつて通ってきた道だということに気付かされます。感覚的には日本の20年遅れ……といったところでしょうか。確かに中国はすでに多くの分野で日本を超しました。路上には自動運転のタクシーが走り、すでに現金を「ほぼ」使わない国なのです。なのに国民の意識は日本の20年前(か、あるいはもっと前)のように感じる場面が多い。

みんながみんなそうだと言うつもりはありません……例えば北京でよく目にする公共交通機関で高齢者や幼い子に席を譲る文化なんて、多くの日本人が学ぶべきだと思います。ただ総じて国民意識が追いついていないのは認めざるを得ないでしょう。「衣食足りて礼節を知る」というのは中国の古い言葉ですが、現代の中国を見ていると「本当の発展とは何なんだろう」と毎度感じさせられます。

北京オリンピックタワー

今日は仕事で「オリンピック公園」の近くに行く機会がありました。2008年の北京オリンピックが開催された際にメイン会場となった「国家体育場」(鳥の巣)などがあるエリアです。

ここには「北京オリンピックタワー」(“北京奥林匹克塔”)という246.8メートルの塔があり、夜になるとライトアップされてギラギラ光っていました。プロジェクションマッピングみたいな感じで、こういう派手な演出を見るにつけ中国っぽいなあと感じます。

そういえば私が北京に留学した十数年前もオリンピック公園には何度か来ましたが、このタワーが記憶にありません。北京オリンピックは2008年だから開催後だったはず……と思ったら、このタワーは2014年に完成したものなんだそうです。

帰宅してヘトヘト

最近すぐに疲れます。特に仕事を終えて家に帰るとクタクタなことが多いです。日本にいた頃より業務量が多いのも関係しているのですが、それでも帰宅して夕食を済ませると……もう眠たくなってしまうのです。何もやる気が起きないと言うか。

今日は仕事を終えて帰宅すると午後10時半でした。そこから風呂に入り、夕食を食べると……もう午後11時を回るんですよね。少し前は日付を跨いでも元気で、テレビを見ながら酒を飲んだり趣味に時間を費やしたりしていました。年もあるのかなあ。

東京にいた頃は仕事をもう少し早く終えて帰宅し、英語塾で勉強したりジムに通ったりしていました。まあ、今は駐在員という身分で仕事に邁進すべき時期ですから仕事が忙しいのは結構なのですが、日本にいた頃のほうがプライベートは充実していたように感じる今日この頃です。

世界各国の交通ルール

中国語は漢字を使うので、日本人にとって中国の街中は分かりやすいかもしれません。銀行には“银行”と書いてあり、地下鉄には“地铁”と書いてあるので、何となく「何の施設か」くらいは分かるかと思います。これが欧米人だとチンプンカンプンです。

ただ中国で使われている漢字は「簡体字」と言って、伝統的な漢字を「簡略化」したものです。日本の漢字に比べると字によってはあまりに簡略化されすぎて、何と書いているか分からないかもしれません。例えば、次の写真。逆三角形の道路標識には何と書いてあるか読めますか?

書いてあるのは“”という漢字。これ、日本漢字だと「譲」という漢字です。旧字体(繁体字)だと「讓」ですね。これが中国では簡略化されて“”になるんです。中国語を学んだことのない人には何と書いてあるのかさっぱり分からないかもしれませんね。

さて話は変わるのですが、この道路標識、どういうルールだと思いますか。日本だと逆三角形の道路標識と言えば「止まれ」ですよね。

「止まれ」の標識・マーク。道路表示|チューリッヒ
「止まれ」の標識・マークのご説明。道路標識「止まれ」に関する知識として、その意味と役割、道路上に表示された「止まれ」との違いなどご説明。

そんなこともあって、私は日本と同じ「止まれ」という意味かと思っていました。しかし調べてみたところ実はそうではなく、日本で言うところの「前方優先道路」に相当するようです。一方、中国での「止まれ」は八角形の道路標識が該当するとのこと。

てっきり日本が世界標準で、中国が独特なのかと思っていたところ、実はアメリカでも八角形で「止まれ」(=STOP)で、逆三角形で「譲れ」(=YIELD)なのだそうです。

ちなみに中国では赤信号だったとしても安全が確認できている場合には右折可能という交通ルールがあります。数十年前に北京に留学した際、それを知らなかった私は横断歩道に突っ込んでくる車に大いに驚いたものでした(全然安全が確認できていないじゃないかというツッコミはありつつも)。調べてみると、実はアメリカも赤信号でも右折可能というルールなのだそう。日本は左側通行のため、この場合「赤信号でも安全が確認できれば左折可能」か……ということになりますが、もちろん日本は不可です*1

アメリカと中国のほうが共通点の多い交通ルール。てっきり私が世界標準だと思っていた日本の交通ルールは実は独特なのかもしれません。

References
*1赤信号と同時に緑の矢印信号が点灯している場合や、白地に青の矢印の左折可の標示板が表示されている場合は赤信号でも左折が許可されています。

帰ると真っ暗な部屋

日本への一時帰国を終え、北京に戻ってきて3日目。昨日から普通に出勤もしているので、すっかり元の生活ですね(^^;)。本当に日本に帰っていたのだろうか、というような気分です。

ひとつ違いがあると言えば、妻はまだ日本にいるので家に帰ると真っ暗な部屋……といったところでしょうか。妻にLINEをすると、ずいぶん楽しそう(笑)。私ももう1週間くらい長く日本にいたかったなあ。いやいや、家族を養うために!頑張って働きます、はい。

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