卓上コルクボードがほしいと思い、初めてネット通販を使った。
利用したのは“淘宝”(タオバオ)というサービス。よく名前は聞いていたが、使ったのは初めてだ。直接「タオバオ」から買うのではなく、出店している店や個人から買うという仕組みらしい。
昨日注文したら、もう今日届いた。思いがけずかわいい入れ物に入っている。
表面には「夢ならばどれほどよかったでしょう、未だにあなたのことを夢にみる」……レ、レモン?その下に書いてある付属品の「紙詰まり」*1も謎だ。ただ、いざ開封すると中にはきちんとしたものが入っていた。コルクボード、画鋲、カード、シール、便箋。送料は無料で、約250円。
中国は、先日ブログに書いたフードデリバリーサービスが最たる例だが、ネットショッピングで何でも配送で手に入る。一方、その勢いに押されてどの分野でも「実店舗」がどんどん少なくなっているようだ。例えば日本でコルクボードが欲しいと思ったら文房具店や雑貨屋(東急ハンズやロフト)、それに100円ショップなど、それなりに思いつく。しかし中国では?……思いつかない。中国人に「○○ってどこで買える?」と聞いたら、みんな一様に「ネットで買える」と答えるのだ。
ネットショッピングなら何でも手に入る。けれど「ショッピングする楽しみ」はないなあ。今回は「卓上に置くコルクボードがほしい」と思い立ったから購入に至ったが、店舗をふら~っと見ていて「あ、これがあったら便利そうだ」みたいなことは起きない。
日本のドン・キホーテに行ったら中国人の方もたくさんいて、買い物を楽しんでいるのにねえ。
*1 | あくまで私の想像だが、厚紙を意味する“卡纸”を自動翻訳機にかけて「紙詰まり」としてしまったのではないか。中国語の“卡”には「詰まる」という意味があり、確かに複合機なんかで紙が詰まったときに“卡纸”と使うことがある。 |
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