先日、ツイッター上で中国在住日本人の方々が日清のカップ焼きそば「UFO」の話で盛り上がっていました。

日本で販売されているカップ焼きそば「UFO」と同じ味の「UFO」が中国で発売されたそうです……と言っても、分かりづらいですよね。

カップ焼きそばって、誰でも一度は食べたことがあると思います。日清の「UFO」だけでなく「ペヤングソースやきそば」とか、明星食品の「一平ちゃん」とか。名前に「焼きそば」と付いていますが、実際には濃いめのソースや調味料で味を付けています。通常のカップ麺に比べると麺の量が多いからか、カロリーは高めです。例えば日清の公式ホームページによると「UFO」の場合、カロリーは556kcalとのこと。でも、あの味が無性に食べたくなるときがあるんですよね。

けれど、中国には残念ながらカップ焼きそばが売っていないのです。

いや、売っていることは売っています。例えば日清の中国現地法人は“飞碟炒面”という名前でカップ焼きそば「UFO」を販売しています。“飞碟”は直訳すると「飛ぶ皿」=UFO、“炒面”は「炒めた麺」、つまり「UFO焼きそば」という意味ですね。

ただ、味がかなりローカライズされているのです。例えば上のリンクの商品一覧を見ても「魚香肉絲」(ユーシャンロースー)風味や「四川火鍋」風味など、日本では見たことのない味ばかり。で、これが結構「クセのある」味です。いや、それはそれとして味わえばイケるかもしれません。ただ日本の味を期待して食べると、がっくりすること請け合いです。

中国でも高級スーパーに行けば日本のカップ焼きそばが販売されていることがあります。ただ輸入品だけあって値段は30元(約600円)ほど。北京では地元の食堂に行けば30元そこそこでお腹いっぱい食べられますから、日本なら100円ちょっとのカップ焼きそばに30元は、ちょっと悔しい気もします。

でも……やっぱりたまーに食べたくなるんですよね、カップ焼きそば。そのたびに私は30元支払って買っていました。こうしたなか、日清の中国現地法人が日本オリジナル味のカップ焼きそば「UFO」を販売することになったというのです。輸入品ではなくて、です。今まで日本の倍近い金額でカップ焼きそばを購入していた身からすれば、そりゃあもう、朗報と言えます。

販売が始まったという情報に接してからいろんなコンビニを見て回ったのですが、どこにも売っていません。そこでしびれを切らして(笑)ネット通販で買っちゃいました、「日清中国ローカル版UFO濃厚ソース焼きそば」。パッケージに日本語がたくさん書いてあるところを見るに「日本オリジナルの味」というのを強調しているんでしょうね。ネット通販では4個入りで38.80元でした。日本円にして約750円。1個あたり約180円。日本で買うのと変わらない値段です。

いただいてみました。う~ん、日本と同じ味。まさに濃厚ソースです……これ、これこれ!!たまらないです。ツイッターでは味がマイルドだとか、ソースが違うというコメントもありましたが、私にとっては「日本と同じ味」です。とってもジャンキーですが「一平ちゃん」のからしマヨネーズが好きだったこともあり、今回の「UFO」にもマヨネーズをかけちゃいました。この背徳感がたまらないんですよねえ。これが約180円で楽しめるようになったのです。革命的です。

願わくば、これが近所のスーパーやコンビニで手軽に買えるようになってほしいですね。そして限定販売に終わらず、レギュラー入りしてほしいものです。