今日、娘の夢を見ました。

娘は桜の木の下に立っていました。現実の娘はやっと首が据わったところですが、夢の中の娘は立っていました。今も持っている赤色のボーダーの服をワンピースのように着ていて、白い帽子をかぶっていました。そうだなあ、2歳くらいだったかもしれません。私は娘を見て「お父さんと離れ離れの間に立てるようにまでなっちゃったの」と思っていたら、娘は「この人は誰だろう」という顔で私をじーっと見つめ、そのまま走って行ってしまいました。

そこで私は目が覚め、アア自分は単身で中国にいるんだったと気付きました。時間は朝の6時前くらいだったかなあ、もう窓の外は明るくなっていました。たかが夢なんですが、今日は朝から娘の「この人は誰だろう」という見つめる顔が忘れられませんでした。

今、私は妻と娘と離れて単身で中国にいます。その理由は先日ブログにも書いたとおりです。

今年上半期に起きた出来事
すっかりブログがご無沙汰になっていました。この数か月の間、本当にいろいろ相次いでバタバタ。ざっくり言うと、3つの大きな出来事がありました。ひとつめは言わずもがな、娘の誕生。娘が生まれてからの生活はまさに「180度変わった」という表現がぴったしでした。家の中が以前とまるで変わり、娘が生まれる前を思い出すと他人の家のようです。自分に使える時間はほぼ皆無になってしまいましたが、それでも娘が日々大きくなっていく様子を近くで見ていられるのは親になった醍醐味だと思います。ふたつめは妻の病気。妻がガンになって...

最後に会ったのは5月下旬ですから、まだ離れ離れになって1か月ちょっと。ですが娘の成長は早いですね。首も据わり、もうすぐ寝返りもしちゃうそうとのこと(7月4日追記:ついに寝返りもしたそうです)。できることがどんどん増えてうれしいと思うと同時に、そんなに早く大きくならなくてもいいのに……と思ってしまう自分もいます。離れ離れだとなおさら。

妻が娘の写真をよく送ってくれます。ありがたいですねえ、海を隔てたところにいながらリアルタイムに娘の姿が見られるんだもの。技術の進歩には感謝です。ひと昔前に単身で海外に駐在していた人たちはどうしていたんでしょう。高額な国際電話で日本の家族と電話していたんでしょうか。でも声しか伝わらない。ビデオカメラで撮影した映像をテープなんかにして郵送していたんでしょうか。

妻が教えてくれたんですが、ケツメイシが今年1月に海外駐在員のことを歌った歌をリリースしたんですよね。曲名はずばり「海外駐在員への唄」。

海外で働く駐在員たちを応援する歌詞で、ミュージックビデオではお笑いコンビ「ザ・マミィ」の2人がサバ缶を売る日本企業の駐在員に扮し、フィリピンで前向きに頑張る姿を演じています。

かつて単身で駐在していた人は家族と頻繁に連絡も取れない中、慣れない異国で頑張っていたんでしょうね。私にとって中国は留学していた国で多少慣れていますし、オンラインで妻や娘といつでもやりとりできます。まだ幸せかもしれません。このケツメイシの曲を聴いていると自分が応援されているというよりも、同じように駐在で頑張っている人たちに届けたいと感じました。