仲良くしている日本人夫婦がめでたくお子さんを授かり、北京で出産することになりました。そこで出産直後に「月嫂」(ユエサオ)をお願いすることにしたそうです。「月嫂」というのは産後に産婦や新生児の世話をしてくれる専門の家政婦さんです。

中国には「月子」(ユエズ)という伝統的な習慣があり、産婦は出産した後の約1か月間、徹底的に休まないといけないことになっています。そこで「月嫂」が家に住み込みで母子のケアをしてくれるわけです。子どものオムツ、ミルク、寝かしつけ、24時間全部やってくれます。母親のために栄養たっぷりの料理を作ってくれるほか、母乳の出し方といった育児まで指導してくれます。

で、友人夫婦から「月嫂」と面談できる交流会が開かれるので通訳として来てくれないかと頼まれたのです。友人夫婦も中国語は多少できるのですが、面談を踏まえて「月嫂」を決めたいのできちんと理解したいということでした。

で、訪れたのが「ザ・ペニンシュラ北京」!まさかホテルで交流会が開かれるとは。とは言え、今や「月嫂」をお願いするのも日本円でうん十万円すると言うので比較的裕福な人たちが利用するんでしょうね。友人夫婦は日本の親に頼れないからやむなくと言っていましたけど。しっかりした「月嫂」の派遣会社だからか、おばちゃんたちはみんなしっかりされている人ばかりでした。