The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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増えつつある封鎖

職場の日本人・中国人スタッフで作るWeChatグループが夜になってから騒がしい。

いずれも「自分の住んでいる団地が封鎖になりそう」という連絡だった。ある人は「明日から3日間封鎖」、別の人は「明日の午後0時から封鎖が始まり、終了日は知らされていない」と言う。そう言えば日本人の先輩も「営業しているうちにスーパーで食料を買い込んでおきます」と言って、今日はそそくさと退勤していたなあ。

私の住んでいるマンションは封鎖こそ聞いていないものの、今まで72時間以内のPCR検査の陰性証明を提示すれば入れたところ、昨日からは48時間以内に改められた。

1日の感染者数も今日の発表で過去最多を更新したようだし、もう少し真剣に備えて置いたほうがいいかもしれないなあ。

勤労に感謝する日

朝から通常通り働いていたところ、ふと日本のニュースを見ると「ゆるい」。ラインナップがまるで週末のようなニュースばかりだ。はて?とカレンダーを見てみると、果たして日本は祝日だった。オフィスの自席で「あー、日本は祝日なのかー」とひとりごちると、隣に座る先輩が「そうだよ、勤労感謝の日だよ。祝日も働いている自分たちに感謝しないと」と粋なひと言をくれた。

だったらば、ということで少し早めに仕事を切り上げ、夜は上司のご自宅にお招きいただきいただいた。会社の位置する朝陽区は新型コロナウイルスの感染が北京で最も多く確認されていて、飲食店も店内飲食が禁止されている。そのため、家に集まって飲みましょうという算段だ。

上司のご自宅までオフィスから徒歩で20分あまりかけて向かった。

ありがたいことに、日本料理店の出前を取って下さっていた。その名も「ワールドカップ応援セット」。たこ焼きや唐揚げが入っていて、これを食べながらワールドカップを観戦して下さいというメニューらしい。商魂たくましいなあ。そもそも中国でのワールドカップの盛り上がり様はすごい。だって中国代表は出場していないんだよ。みんな本当にサッカーが好きなんだなあ。

料理のほかビールやワインも用意していただき、至れり尽くせりだった。一応、中国中央テレビのスポーツチャンネルで日本対ドイツの試合も見つつ、料理や酒に舌鼓を打った。話に盛り上がりつつ、サッカーで日本がゴールを決めたときだけ「おおお!」なんて叫んで、都合の良いところだけワールドカップ気分も楽しんだ。

ワインを2本空け、最後には焼酎までいただいてしまった。日本代表も勝利を収めたし、とても気持ちの良い夜だった。まだ水曜日だけど、日本は祝日だったんだしこのくらい許してください。

治安維持

バスや地下鉄に乗っていると、私が留学していた11年前には見なかった人を見るようになった。「乗務管理員」という人だ。

大概、黒い服に赤い帽子をかぶっている。「乗務管理員」と書かれた腕章を付け、バスなら1台に1人、地下鉄でも2車両に1人くらいはいるのではないか。鼻出しマスクをしている人がいようものなら、目ざとく見つけて「マスクをきちんと着けろ!」と注意をする。

周りの中国人に聞くと「乗務管理員」は5年ほど前から現れたらしい。主な業務は“维稳”……車内秩序を保つ、と言えば聞こえはいいが、つまりは政権・社会の安定を保つための治安維持だ。その割にはたまに高圧的な「乗務管理員」を見かけることもあるけど……

ちなみに今日、地下鉄に乗っていると大音量を流しながらスマートフォンで映像を楽しむ男性がいた。北京の地下鉄ではいつも“请勿外放声音”(スピーカーから音を流さないでください)と車内放送が流れるが、決して珍しい光景ではない。あまりにうるさかったので乗務管理員が注意してくれるのかと思ったら……そこはスルー。これは車内秩序じゃないのね(^^;)。

久しぶりの王府井

仕事で北京中心部の繁華街、王府井(ワンフーチン)に行ってきた。

高級デパートが建ち並んでいるので日本人からは「北京の銀座」と呼ばれたり、かつて有名なオーストラリア人記者がここに住んでいたことから、その名前にちなんで「モリソンストリート」と呼ばれたりするらしい。王府井という地名そのものは、王府の井戸がここに存在したからだそう。

歩行者天国になっていて、いつもならたくさんの人出で賑わっているが、今日は閑散としていた。

高校生の頃に初めて旅行で北京を訪れた際はフリーの時間を使って訪れた王府井も、留学時代は数えるほどしか来たことがない。あまり自分好みの店が少ないのと、そもそも王府井は地方から北京に観光に来た人たちが「おのぼりさん気分」を味わう場所といった側面もあって普段使いするような店も少ない。北京の出入りが厳しい今はなおさら閑古鳥が鳴いている状態だ。

中国初の近代デパートとされる「北京市百貨大楼」もこんな感じ。店舗によってはテープが張られ、入れないようになっていた。客より従業員のほうが圧倒的に多かった。

会社近くの飲食店にはビックリマークの書かれた大きな紙が貼られていた。

書いてあるのは「アンタんとこは感染対策ができていません」という内容。ちょうど店主のおばちゃんが出てきたので「なぜこれを貼られたんですか」と聞いたら「たった1人、出前配達のお兄ちゃんが入店時に健康管理アプリをスキャンしなかったからよ」と憤慨しながら話してくれた。

北京ではどの建物に入るにも入り口に貼られたQRコードを健康管理アプリでスキャンしなければならない。そうすることによって「誰がどこを訪れたか」が記録されるので、濃厚接触の追跡などが可能になるのだろう。どうやら出前配達員がそれをせずに入店してしまい、その様子を現認されて店舗の責任となったようだ。

ただスキャンが面倒でどさくさに紛れて入店するような人はいるし、律儀にスキャンしてもチェックされない場合も多い。この店舗は、そんなところをめざとく確認されてしまったのだろう。店主は「いつまでこんなものを貼るのかさえ教えてくれなかった。うちの店だけじゃないのにいじわるされているみたい。めちゃくちゃよ」と怒りをあらわにしていた。

私の会社の北京オフィスが位置する敷地内でも陽性患者が確認された疑いで、その建物1棟が封鎖措置となってしまった。本来は新型コロナウイルスの感染防止のために始まった政策やルールが層を重ねるように厳しくなり(“层层加码”)、今やその政策やルールが感染防止以上に市民を苦しめるようになっている。うーん、本末転倒というか、何というか。

人がいなくなった街

午後、自宅前のPCR検査場に行く。多くの人が並んでいるかと思ったらガラガラだった。というよりも、街全体に人がいないといった感じ。

北京では感染が広がりつつあり、週末は“宅一宅”(家にいる)するように呼びかけられている。それもあってだろうか、地下鉄の駅はガラガラだ。

北京の原宿と呼ばれる(私は全然違うと思うが)西単に来ても、この通り。留学時代は大学からバス1本で来られるとあってよく来た場所だ。週末には人を避けて歩かなければならないくらいなのに、この人出は確かに少ない。

北京では新型コロナウイルスの感染者で死者が出たとのこと。高齢者で基礎疾患があったということだが、中国で半年ぶりの死者確認にメディアは感染拡大への警戒感を伝えている。今がピークなのか、序の口なのか。考え出すと暗い気持ちになってしまうなあ。

胡同で老百姓との交流

今日は仕事で胡同(フートン)に行った。

胡同というのは北京のあちこちにある細い路地のこと。日本語で言うなら「横町」とかになるのかな?ただの路地ではなく、古い町並みを留めているのが胡同の特徴。

その胡同を観光地化しているのが有名な「南鑼鼓巷」だけど、その北にある「北鑼鼓巷」に住んでいる方に用事があり、ちょいと訪問。

初めて行ったんだけど、こんな胡同がまだたくさん残っているんだとちょっと感動してしまった。いや、観光地化された胡同はたくさんあるけど、ここは本当に“老百姓*1の生活の場所なんだもの。また夜というのが良い。

この“寿衣”というのは、漢字だけ見ると「めでたいもの」のようだけど、実は死に装束のこと。葬式のときなどに着せるもので、中国の街なかでぽつぽつ見かける。

胡同のところどころにあった“掩蔽场所”という看板。日本語的に言うなら避難場所といったところか。英語ではシェルターとなっている。

一緒にいた中国人スタッフにどういう用途なのか聞くと、地震なんかが発生したときに逃げるのかな?と話していた。いやあ、でも北京で地震なんてそうそうないだろう。防空壕みたいなものかな。

写真左に移っているのは公衆トイレ。昔ながらの胡同にはトイレが備わっていない家も多く、至る所に公衆トイレがある。

北京に赴任してから1か月が経つというのに(仕事が忙しかったという事情はあるものの)こういう場所を訪れていなかったので、中国風情を前に「ああ、自分の好きな中国ってのはこれだよ!」という、えも言われぬ気分になった。私の会社がある場所は大使館がたくさんあって、外国人もたくさん住んでいるエリアなので「中国らしく」ないのだ。ここには留学時代を過ごした「あの頃」の北京と同じ空気が流れている気がする。

私の仕事は基本的にえらーい中国人の難しい中国語を聞く機会のほうが多い。一方、今日お会いしたのは胡同に住む20代の青年、全くの“老百姓”だ。日中関係とか難しいことは関係なく同じ人間として話している感じがして、いや、当たり前なんだけど感動してしまった。

自分はこういう中国が好きだったし、こういうことがしたくて今の仕事に就いたんだと思い出させてくれる一日だった。

References
*1老百姓”は漢字だけ見ると農業に携わるお年寄りを想像しちゃいそうだけど、中国語で「一般の人々」という意味。

昼食を食べながら考えたこと

ふと昼食を食べようといつもの蘭州牛肉麺の店に向かうと休業していた。平日なのにどうしたんだろう。いつもすごく賑わっていたから閉店したということはあるまい。不思議に思いながら別の飲食店に向かうと、そこも閉まっていた。

私が通う北京オフィスがある朝陽区は、北京で新型コロナウイルスの感染者が最も多く確認されている地区。ショッピングモールや公共施設が閉鎖を始めていると聞いていたけど、もしかしたらこれらの店舗も休業を命じられたのだろうか。

一応……と思い、さらに別の飲食店に行ってみると、そこは営業していた。

いただいたのは“土豆牛肉盖饭”(牛肉とじゃがいもの丼)。

ほかの店舗が開いていないからだろうか、店内は満席ですごい賑わいようだった。私のテーブルも途中から見知らぬ男性と相席に。こういうときに何の断りもないところが中国らしい。まあ、郷に入っては郷に従え、だ。店員さんも忙しそうに引っ切りなしに動いている。

ちなみに、中国ではセルフサービスの店でも食べ終えた食器はそのまま放置して帰る。日本だとマクドナルドやスターバックスでは飲み終えたカップを自分でゴミ箱に捨てるし、はなまるうどんや富士そばなら空の食器は返却口まで持って行くのが普通だ。

私が11年に留学していた頃から変わらないのだが、日本人の私はやはり抵抗がある。立つ鳥跡を濁さずではないが、自分の食い散らかした後をそのままにしていくようだからだ。それにスターバックスのようなカフェだと、いざ入店して席を探してもカップがテーブルに置かれていると、人が帰ったあとなのか席を外しているだけなのか分からない。そんなこともあって私は自分が飲食をしたあとは中国でも食器やゴミをきちんと片付けて帰るようにしている。

ただ、最近違う考えを持つようになった。

中国は中国で、きちんと食器やゴミを片付けてくれる店員がいるのだ。店内の掃除を担うとともに客のいなくなったテーブルを手際よく片付けてくれる。見たところ高齢者が多いかなあ。考えようによっては、客が放置して帰ってくれることで彼らの雇用が創出されているという見方もできる。

中国にはそういう仕事が多い。例えば街の至る所にゴミ箱が設置されていて、私は当初「回収業務はどうするのか」と思っていた。しかしきちんといるのだ、ゴミの回収だけを担う人が。おそらく地方出身者だろう、真っ黒に日焼けした人たちが竹ぼうきを片手にゴミを回収してまわっている。賃金は微々たるものだろうが、彼らはこのおかげで働けている。客がみんな真面目に食器を返却口に持って行き、街なかからゴミ箱をなくしてしまうと、彼らの仕事は無くなってしまうだろう。

しかし、そこは中国。何か仕事を作ると既得権益が生まれてしまう。

例えば中国では少なくとも72時間に1回はPCR検査を受けなければならない。検査を受ける人がいるなら、検査を「する人」も必要だ。防護服を着た検査員が検体を採取し、分析機関がそれを診断する。これが常態化した今、検査に携わる人たちの雇用を創出したと言える状況になっている。では今、PCR検査を廃止します!と決まったらどうなるだろう。彼らは明日から何をすればいいのか。

ほかにも中国では地下鉄に乗る際に必ず保安検査を行う。荷物をX線検査装置に通し、金属探知機で身体のチェックを行う。まるで航空機に乗るのかと突っ込みたくなる厳格さだ。

けれどやってみると分かるが、ずいぶん適当。X線検査の係員はスマートフォンをいじっているか、ひどいときは寝ていることもある。金属探知機にしたって同僚とぺちゃくちゃおしゃべりしながら私の体にちょこっとかざすのみ。個人の印象としては全然意味をなしていないし、あの検査のせいで夕方のラッシュ時なんて行列ができるんだから、正直やめてしまえばいいのにと思う。けれどやめてしまうと、彼らは明日から何をすればいいのか。

特に終わりの見えない中国の「ゼロコロナ」政策を見ていると、そういう場面が多い。「やめてしまうと、彼らは明日から何をすればいいのか」……答えが出ないまま、不条理な対策だけ続く。彼らの仕事がなくなることだけ心配するならまだいい。問題は、それで懐を肥やしている人間もいるからいかがなものかと思ってしまうのだ。

ふと昼食を食べながらそんなことを考えてしまった。店員さんたちは相変わらず忙しそうに働いている。彼らのように真面目に働いている人たちを思うと、何だかやるせない気持ちになってしまう。

出前なのに、出前じゃない

夜は出前にしようと思い、退勤する際にスマートフォンアプリで料理を注文した。こうすればちょうど家に着く頃に出前が届くのだ。

家の最寄り駅で地下鉄を降り、改札口を出たところでちょうど配達員から電話がかかってきた。

「出前が到着しましたよ」
「マンションの入り口に出前用のロッカーがあるので、そこに入れておいてください」
「ロッカーですね、分かりました」

私のマンションの入り口には出前用のロッカーがあり、そこに入れてもらえば直接やり取りせずに済むのだ。今は新型コロナウイルスの感染対策で配達員もマンションの中に入れないようになっているため、こうした方法がメインになっている。

しかし「もしや」と、足を止めた。どのロッカーに入れたか確認したところ……ああ、やっぱりだ。マンションの入り口ではない別のロッカーに入れている。

私のマンションは複合施設にあり、ほかにショッピングモールとオフィスビルがあるのだ。そしてオフィスビルの1階にも出前用のロッカーがあって、これが事を複雑にしている。以前何度かオフィスビルのほうのロッカーに入れられたことがあったので、今回もそうではないかと思ったのだ。

オフィスビルのロッカーまで来てアプリで解錠すると、果たして9番の扉が開いた。

今日は帰宅途中だったから良いが、部屋から取りに行くとなると結構面倒だ。と言うのもオフィスビルは少し離れたところにあるので、部屋からだと行き帰り10分ほどかかってしまう。マンションの入り口なら薄着でも取りに行けるのに。

もっと複雑なのが、マンションにも1号棟と2号棟があること。1号棟がメインの建物でフロントもこちらにあるのだが、私が住んでいるのは2号棟なのだ。出前用のロッカーがあるのは2号棟の入り口なので、電話で配達員に「2号棟の入り口にロッカーがある」と伝えても、向こうはおそらく1号棟にいるので「そんなものはない!」と怒り出す人さえいる。仮に彼らがやっとロッカーを見つけたとしても、それがオフィスビルのほうのロッカーだったりするから面倒なのだ。

とにかく私も出前のたびに場所の説明をしなければならないし、その苦労の甲斐なくして見当違いの場所に届くから困ってしまう。

何か方法がないものかと思い、マンションのフロントに相談しに行った。するとフロントのお姉さん、「うーん、それは避けられない問題ですねえ」と話す。うまい説明の仕方を自分で考えるしかないのかなあ。これから北京はどんどん寒い冬になるというのに、寒空の下オフィスビルまで出前を取りに行くんじゃ何のための「出前」なのか(^^;)。

おしりたんてい

今日からインドネシアでG20サミット=主要20か国の首脳会議が始まった。

各国の首脳がマスクを着けずに握手している様子を見ると、コロナ前に徐々に戻ってきているんだなあと感じるとともに、自らのいる中国の「ゼロコロナ」政策を思い出して少々憂鬱な気分になる。

ちなみに全然話が変わるのだが、韓国のユン・ソンニョル大統領を見るといつも「おしりたんてい」を思い出す。顔の形がおしりに見えるアニメのキャラクターだ。

おしりたんてい | アニメ公式ホームページ
アニメ「おしりたんてい」NHK Eテレにて好評放送中!エクセレントな推理と必殺技でどんな事件もププッと解決!是非お楽たのしみください!放送時間は(土)Eテレ 午前9:00~9:20、(木)Eテレ 午後6:55~7:15です。

別に私が発見したことではなく、今年行われた韓国大統領選挙の際から言われていた。韓国版ウィキペディアの「ナムウィキ」にも大統領のニックネームを紹介する欄に書いてある。

ナムウィキ「ユン・ソンニョル」のニックネーム項目 4.1. おしりたんてい

本人も公認らしい。政治的なことは抜きにして、ユン・ソンニョル大統領を見ると「おしりたんてい」を思い出し、心のどこかで可愛らしく感じてしまう。いや、得だと思うよ。私もそんな似ているキャラクターはないかなあ。そう言えば、数年前に会社の同期に「ずっと何かのキャラクターに似ていると思っていたけど、オバケのQ太郎だ!」と言われたことはあるなあ(^^;)。

近所のショッピングモールの入り口に大きなのれんが設置された。

北京の冬の風物詩だ。結構分厚くて、これをめくって建物の中に入る。たまに前の人が勢いよくめくるので、のれんが「バコッ」とぶつかることもある。保温のために設置されるんだろうけど、留学していた頃は「じゃまだなあ」と思っていた。しかし今日設置されると確かに建物の中が暖かく感じる。外の冷たい空気をシャットアウトしてくれているのだろう。

明日の北京は最低気温が早くも0度近くになるらしい。冬支度を始めなければ。

推して知るべし

今日、会社のオフィス近くにびっくりするぐらいの行列ができていた。

時間は午後4時過ぎだったかな、みんなPCR検査を受けるために並んでいる人たち。

ここ朝陽区は北京で最も感染が確認されていて(と言っても100人余り)区内のあらゆる場所が24時間以内の陰性証明を要求するようになってきている。一方で大量のPCR検査場を閉鎖しているという話も。そりゃあ……こうなるよねえ。

私の会社のオフィス近くにも検査場がひとつある。誰でも入れるエリアではないので、そこは混んでいないようだ。しかしそうでない人はこの列を毎日並ばないといけないということ?

別の検査場もこの有様だ。働いている人は退勤時間まで待っていると検査場が閉まってしまうので、勤務時間中に検査するしかない。しかし、それで1時間、あるいはそれ以上並んでいたら仕事にもならないだろう。一方、夕方には「朝陽区の検査場を増やして、住民の利便性を高める」なんて発表もあった。とにかく混乱ぶりが露呈している。

北京はこれから冬になり、どんどん寒くなってくる。私も留学時代に経験したが、日中だって氷点下の気温になるのに……そんな中でも数時間立っていないといけないのかな。北京市民がどう思っているか、推して知るべし。

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