The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

タグ: 北京 (9ページ目 (81ページ中))

さようならイトーヨーカドー

北京在住の日本人の強い味方、イトーヨーカドー。

私も赴任して以来、何度もお世話になりました。今はインターネットで何でも購入できるし、そのほうが安いんですけど、やはり「必要なときに買いに行ける」という実店舗ならではの安心感は何にも代えがたいものがあります。

そのイトーヨーカドー、数か月前から「閉店する」とか「撤退する」なんて情報が飛び交っていました。実際のところは「改装して生まれ変わる」という表現が正しいらしいですが、つまりどういうこと?よく分からなかったので、見に行ってみました。

遠目に見ると何だか寂しげです。緑の柵で覆われていて、もしや改装のため休業状態?と思ったら、出入りしている人たちが見えたので私も入ってみることにしました。

で、結論から言うと地下1階にあるスーパーは通常通り営業していました。お客さんも以前と同じか、もしかしたらそれ以上の人で賑わっていたかもしれません。

インターネットで見聞きした情報によると、今までは建物全体をイトーヨーカドーが管轄していましたが、今後は地下1階のスーパー部分のみになるのだとか。で、それ以外部分については別の現地企業が管轄することになるそうです。だから建物の名前も以前は“伊藤洋华堂”(伊藤洋華堂)=イトーヨーカドーでしたが、新たに“华堂・新辰汇”と名前を変えてやっていくのだとか。新店名にも“华堂*1というイトーヨーカドーの名残がありますから完全にイトーヨーカドーでなくなるわけではなさそうです。

一番お世話になっていたのは地下1階のスーパーだったので、その部分は残るということでちょっぴり安心しました。寂しいことは寂しいですけど、今後どのように変化を遂げていくのか期待も持ちながら見守りたいと思います。

References
*1华堂”(華堂)で「イトーヨーカドー」(伊藤洋華堂)の最後の「華堂」(カドー)の部分です。北京では以前、イトーヨーカドーは“华堂商场”(華堂商場)という名前で展開していたこともありました。

通常運行の正月2日

正月2日、北京は通常運行です。朝の通勤ラッシュもいつも通りで、会社に着く頃には今が正月三が日であることを忘れていました。日本人の同僚が数名休みを取っているので、いつもより人が少ないオフィスを見て「ああ、今日は1月2日だった」と思い出す次第。

オフィスの同僚たちに「あけましておめでとうございます」とか“新年好*1と挨拶しますが、どこか小恥ずかしいのはなぜでしょう。正月の雰囲気が全然ないからかもしれません。だって昨日の元日1日会わなかっただけなんだもの(^^;)。

お昼を食べに職場近くのショッピングモールに行くと、名探偵コナンの映画の宣伝パネルが並んでいました。漢字を見たら映画タイトルが分かると思います、「名探偵コナン 迷宮の十字路」*2です。

この映画、ずいぶん前の作品ですよね。調べてみたら2003年……もう20年以上も前です。よく見たら宣伝看板に“4K画质 大银幕初见”(4K画質 大スクリーンで初お目見え)と書いてありました。つまり中国で正式に映画上映されるのは初めてだということですね。確かに20年前だと今より海賊版が幅を利かせていた頃です。

中国でも最近は知的財産権を保護しようという意識が高まり、海賊版や違法配信はだいぶ淘汰されました(完全になくなったとは言えないですけど)。人々の所得水準も上がり、昔見た作品をきちんとお金を払ってでも映画館で見たいという声が高まっているんだと思います。実際、中国では『天空の城ラピュタ』とか『紅の豚』といったジブリ作品のリバイバル上映が相次いでいます。日中関係をめぐってはいろいろありますけど、こうした文化交流はそんなのどこ吹く風なのかもしれません。

References
*1中国語で「あけましておめでとうございます」。
*2もっとも「十字路」で「クロスロード」と読むそうです。

今年最後の寿司

年の瀬ですが、旧暦の正月を重視する中国では何でもない週末。せめておいしいものを食べて年末年始の気分を味わおうと、寿司を食べに行きました。去年北京にできた日本の回転寿司チェーン「スシロー」です。ただの回転寿司と侮るなかれ、海鮮がお高い北京で「安くておいしい寿司」がいただける日本の回転寿司チェーンは貴重な存在です。

スシローは中国語で「寿司郎」。北京に3店舗あり、中心部から一番遠い店舗に行くことにしました。スシローのスマートフォンアプリで確認したら順番待ちをしている客数がゼロだったからです。とは言え、中心部から離れているので店に着くまでに時間がかかります。こういうときはアプリ上で「オンライン整理券」を発券。店舗に着く頃にはゼロだった待ち時間が40分に増えていましたが、事前にオンライン整理券を発券していたので到着後ほどなく席に着くことができました。

うーむ、口福。こうやって海外にいても手軽に寿司が食べられるんだから、わたしゃ幸せな時代を過ごしています。だって、たかが十数年前の留学時代だって中国で寿司を食べようと思ったら高級な「回らない寿司店」か、味が中国化している「ローカル回転寿司店」*1しか無かったんだもの。これで今年の寿司は食べ納めかな。

References
*1中国ローカルの回転寿司店の特徴として炙り物など「火を加えた」ネタが豊富。今でこそ中国の人たちも刺身を食べるようになりましたが、以前は「生もの」に抵抗があるという人が多かったのです。

北京のクリスマスマーケット

クリスマスも近くなったので、期間限定で実施しているクリスマスマーケットに行ってみました。霄雲路にある「福楼法」というフレンチレストランが開いているそうで、どんなものか分かりませんが、まあ雰囲気だけでも楽しめればと。

ここ、パリで1901年に創業した由緒正しいレストランなんだそうです。北京でも20年以上営業していて、口コミアプリで検索してみると1人あたりの平均消費額は576元(約1万2000円)、それなりの正統派レストランです。私たちが訪れたクリスマスマーケットは入場が有料で、支払ったのは大人2人で59.80元(約1300円)。うーむ、稼ぎますなあ。でも北京にはあまりこうした場所がないのでおとなしく支払って入場しました。

夕方に来たのですが、案の定、芋洗い状態。レストランの庭?に屋台というか店舗がいくつか並び、飲食や雑貨が売られています。中央には立派なクリスマスツリーが立っていました。

みんなヨチヨチ歩きで前進するような感じ。中国の人たちはとにかく「映える」写真が撮りたいので、あちこちで無秩序に撮影会を始めるカップルがいて進まなくなります。列の歩みを止め、冷ややかな目線を浴びながらモデル顔負けのポーズを決める勇気には全くもって恐れ入ります。

店舗では温かい飲み物やホットドッグといった軽食が販売されていました。

小腹が空いたのでホットドッグをいただきました。立派なソーセージにチーズがかかっていて、周りの人が私の手にしたホットドッグを見て「わあ、おいしそう」なんて言っていました(^^)。

ホットドッグをいただいたら、そそくさと退散。人も多いし、何より寒いし、そもそも購買意欲をそそるものもないので(^^;)。あまり人が多いところに長居して娘が風邪をもらってもいけませんからね。クリスマスの雰囲気を味わうのが目的だったので十分です。私が十数年前に留学していた頃はクリスマスというと「西洋の文化」という感じでしたが、今では中国の人たちも自分たちの文化として楽しむようになっているように感じます。特に宗教を意識していない感じ、日本と似ているかもしれません。娘にとっては人生で初めてのクリスマス、いろいろ感じてくれたかな。

北京で思いを馳せる四国

今日は土曜日だけど出勤。

仕事で四国から来た方々にお会いしました。実は私、20代の就職したての頃に香川県で働いていたので、何だか「懐かしい」人たちに会った気分。とは言え、向こうからすれば「はじめまして」なわけですから、私一人が興奮して奇妙に見えたかもしれません(^^;)。

四国、特に香川県は20代の新人時代に5年半もの時間を過ごした場所なので特別な場所です。あまりにも「馴染み」すぎちゃって、このまま永遠に香川県に住み続けるんじゃないかと勘違いするくらいでした。2018年に東京に異動しましたが、とても寂しかったです。朝日を浴びるJR瀬戸大橋線の快速マリンライナーの車内から眺めた瀬戸内海の景色は忘れません。

今、北京で働いている日々もいずれ同じように思い出すときが来るかもしれないですね。一日一日、ご縁を大切にしながら過ごしたいと思います。

«過去の 投稿 新しい 投稿 »

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑