今日は仕事で付き合いのある方と夕食を一緒にすることになり、大鐘寺(“大钟寺”)に。私の職場からは結構な距離があったのでタクシーを使いました。
前にもブログに書きましたが、今の中国で流しのタクシーに乗ることはほぼありません。スマートフォンの配車アプリを使えば、一般の人が自家用車を使って目的地まで運んでくれます。数十年前の留学時代に比べていわゆる「タクシー」に乗る機会がめっきり減ったので、タクシー運転手は仕事を奪われて大変だろうと思います。そんなこともあって、今やタクシー運転手たちも配車アプリに登録しているようです。
配車アプリで車を呼んだところ、今日は一般の人が運転する車ではなくタクシーが来ました。
いざ出発すると……運転が荒いのです。アクセルをグッと踏んだり、かと思ったらブレーキをグッと踏むので、乗っていて酔います。ずいぶんスピードを出して車と車の間をすり抜けるように走るのも危ない。ヒヤヒヤする私をよそに大音量のラジオを流し、大声で歌っています。サビを歌い終えると、満足したのかデカい音で「ゲッ!」とゲップをしていました。
もう、目的地に到着したときにはヘロヘロ(酔いました)。車に乗ってこんなしんどい思いをしたのは久しぶりで、彼らの仕事が奪われるのもむべなるかな、と感じました。タクシー運転手ならもう少しプロ意識があっていいものを、一般の人が運転する車のほうがよっぽど快適なんですから。
やって来たのはウイグル料理のいただける店です。
こちらは新疆ウイグル自治区にある「バインゴリン・モンゴル自治州」(巴州)の“驻京办”。“驻京办”というのは地方政府が北京に持っている「出先事務所」みたいなところで、レストランや売店も併設されているところが多いのが特徴です。つまり、こちらは北京にいながら巴州政府が提供する本場のウイグル料理がいただけます。
食べるのに夢中で写真を撮るのをすっかり忘れていたのですが、いやあ、それはおいしかったです。ラム肉の串焼きは肉がゴロゴロ大きくて食べ応えがありましたし、ラグメンも本場の味です。働いている従業員もウイグル族の方が多かったです。私がウイグル語で「ラハメット」(ありがとう)と言うとウイグル族の女性従業員がすごく喜んでくれました。
こちらは地元の特産品を並べたコーナー。新疆ウイグル自治区でとれたナツメとか、あとワインなんかも並んでいました。
この“驻京办”(地方政府の出先事務所)、話は聞いていたのですが、いざ訪れたのは今日が初めてでした。北京には各地の“驻京办”があるみたいなので、それを巡るだけでも中国各地を旅行している気分になるかも。ぜひ他地域の“驻京办”も訪れてみたいと思います。