今日は昼食に博多ラーメンをいただきました。
北京は芳草地にある「博多一幸舎」というラーメンのチェーン店です。本店は福岡県福岡市にあり、中国国内でも10店舗余り展開しているそうです。北京には2店舗あり、そのうち1店舗がいつも通っている美容院の近くにあるので、髪を切ったついでに食べに行きました。
ここに来るといつも豚骨ラーメンとミニチャーハンのセットを注文します。
とてもおいしいです。スープに浮かんだ泡が特徴で、日本では「泡系ラーメン」と呼ばれているそう。豚骨スープが吹き出すときに脂が出て、これをかき混ぜて空気を含ませたら泡になるんだそうです。麺も少し硬めなのが噛みごたえあっていいですね。あとチャーハンも好きです。本当に普通のチャーハンなんですが、街の中華料理屋さんにありそうな味。チャーハンの本場は中国ですけど、中国でこんなチャーハンに出会ったことはありません。こういう味のチャーハンはもはや日本食なんでしょうね。ただスープがこんなに塩辛かったかしら。思わず途中で水を足してしまいました。
中国の人もよく日本のラーメンは塩辛すぎると言います。こちらの店では注文でスープを選ぶ際「薄め」と「普通」から選ぶんですけど、中国語ではそれぞれ“标准”(普通)と“咸味”(塩辛い)と訳されていました。私は日本語だと「普通」のスープを注文したのですが、つまり中国語では“咸味”(塩辛い)を注文していたことになります。隣でラーメンを食べていた女性も店員に「なんでこんなに塩辛いの」と尋ねていました。
ちなみに中国で豚骨ラーメンというと「味千ラーメン」*1が有名です。ただ、これが本当においしくない。スープは水っぽくてコクがありません。麺もまるでコンニャクのようです。だのに中国では大人気の一大チェーンで、どの店も昼時は大混雑しています。豚骨ラーメンって「こってり」が命なのに、こんな豚骨ラーメンをおいしいおいしいと言って食べているのが何だか不憫でなりませんでした(余計なお世話ですね)。ただ今日のスープを飲んで、もしかすると中国の人たちには味千ラーメンくらいの薄味がいいのかもしれないと思っちゃいました。
昼食後、娘とショッピングモールの中を散歩しました。まだ歩行が少しおぼつかないので、手を繋いであげると私の人差し指を固く握ってくれました。しばらくすると娘のほうから引っ張るくらいの勢いでテクテク歩きます。まるで私が娘に先導されているようです。今は私たちが娘を連れていますが、いつか私たちのほうが引っ張られる側になり、娘のほうが私たちの前を歩いて新たな時代を切り開いていくのかな……なんて、センチメンタルな気持ちになってしまいました。
*1 | 日本ではあまり知られていませんが、中国では知らない人はいないというくらいのラーメンチェーン。発祥は熊本県らしいですが、その実、中国の企業が商標代理権を得て展開している、事実上は中国のラーメンチェーンです。 |
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