The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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前向き抱っこデビュー

週末のパパクッキング、今日は岡山のご当地グルメ「えびめし」を作りました。

先月にも「えびめし」を作りましたが、そのときの素が残っていたので。ただ私と妻の2人分を作るには足りず、ウスターソースや醤油を加えてみました。ちょうどプリプリの大きなえびがあったので、そちらも投入。錦糸卵を作って最後に載っければできあがりです。ちょっぴり甘めになってしまったかもしれませんが、まあ、良いでしょう。

午後も自宅でゆっくりしていたのですが、夕方から散歩を兼ねて娘を連れて妻と3人で出かけました。向かったのは東大橋の蔦屋書店。自宅から徒歩1時間近くかかりましたが、最近は気温も今までのように高くないので歩いていて気持ちよかったです。娘は抱っこ紐で連れて行ったんですが、今日初めて「前向き抱き」デビューしてみました。

対面抱きだと基本的に親の胸しか見えないので、娘はしばらくすると大体寝ていました。けれど前向き抱きだと視界にもいろんなものが入ってくるので興味津々のよう。本当キョロキョロするので私もうれしくなり、体をひねってはいろんなものが見せてあげました。

前向き抱きをめぐっては長時間やりすぎると子どもの股関節に影響するとか、刺激が強すぎる、親とのアイコンタクトが取れないといったデメリットも指摘されているようです。けれど時間に気をつければ、ずいぶん便利だなーと思いました。この前行った水族館とか、ああいう時に前向き抱っこなら娘にいろいろ見せてあげられただろうなあと思いました。

人生の2周目
妻と娘を連れて3人で北京市内の水族館「北京海洋館」に行きました。北京動物園の敷地内にあり、北京市内の水族館の中では最も大きいんだとか。水族館だけ行ければいいと思っていたのですが、北京動物園の一施設という位置づけのため「動物園+水族館」のセット料金でチケットを買わなければいけませんでした。娘は無料でしたが大人は1人175元(約3600円)、結構お高いです。ちなみに去年行った北京市内にある別の水族館「富国海底世界」は1人150元(約3000円)。どちらも高いですねー、北京は海に臨む港湾都市ではないので水族館の運営...

このとき水族館では娘をずっと抱っこしていたので、途中には私も妻も腕が疲れちゃいました。あと気温も高かったので、体温の高い娘を抱いていると親も子も汗ダラダラになっちゃって。かと言ってベビーカーに乗せると娘は嫌がっちゃうし、本当に大変でした。娘もクタクタで悪いことしちゃったなあ。このときに前向き抱っこを知っていたならと思うばかりです。

蔦屋書店にはカフェも併設されているのでアイスコーヒーを飲んで休憩しました。さすがに片道1時間近い距離を娘を抱いて戻る元気は無かったので、帰りは車を使いました。

北朝鮮レストラン

先輩から食事に誘われ、北朝鮮レストランに行きました。レストランというか、焼肉屋です。

ぶれた写真ですみません。店名は「銀畔焼肉」(“银畔烤肉”)、ハングル文字でも“은반불고기”(ウンバン・プルコギ)と書いてあります(ウンバンは『銀畔』の韓国・朝鮮語読み)。「銀畔館」と呼ばれることもあるようです。

店内は至って普通。かの国のお偉い方々の肖像画が飾ってあるわけでもありません。客は全然おらず、私たち以外に1組いただけでした。北朝鮮訛り(に聞こえる)朝鮮語でワイワイ会話していたので、おそらく客も北朝鮮の方でしょう。このレストランは北朝鮮大使館のすぐ隣にあるので大使館の関係者もよく利用しているようです。

店員さんもみんな北朝鮮の方のよう。若い女性ばかりで、北朝鮮のバッジを付けたミニスカートの制服を着ていました。で、特筆すべきはみんなひどく接客態度が悪い!おそらく私たちが日本人だと分かっているからでしょうね。連れてきてくれた先輩はこの店をよく利用しているので、顔を覚えられているのです。上手な中国語で接客してくれるのですが、笑顔を見せないその表情は「あ~あ、あとちょっとで店じまいするところだったのに、なんで来るかねえ」と言わんばかりです。

焼肉のセットを注文しました。メニューに載っていた写真より少し貧相に見えましたが、まあいいでしょう(^^)。ここで女性店員から「厨房で焼いてカットしてから持ってきましょうか?それてもご自身で焼きますか?」と聞かれました。まあ、すでに焼かれてカットされた肉だけが出てきても味気ないので自分たちで焼くと伝えました。

で、肉が焼けてきました。大きめのサムギョプサル(豚の三枚肉 )があったので、女性店員に「カットをお願いできますか」と頼みました。すると大きなため息をついて「あなたたち、さっき自分で焼くと言いましたよね?」と言うのです。そりゃあ、確かにそう言ったけどさ、あなたたちがそれを言っちゃおしまいでしょう(^^;)。

キムチの盛り合わせも注文しました。韓国のキムチに比べるとあっさりした味の印象でした。水キムチっていうんですか、辛くないキムチもあって、味は日本の浅漬けみたいでした。

北朝鮮レストランに来たら食べておかなければ、ということで平壌冷麺も。冷麺の本場といえば北朝鮮……とは言え、今まで食べたことのある冷麺と何が違うのかよく分かりませんでしたが、おいしかったです。

先輩と北朝鮮の大同江(テドンガン)ビールをぽんぽん開けながら飲んでいると、ふと女性店員が「私たち、そろそろ退勤するんですけど」と言います。周りを見渡すと客は私たちだけ。他の女性定員たちは肘をついて店内のテレビで中国ドラマを見ていました。今あるビール瓶だけ飲み終えさせてくださいと伝えて飲んでいると、次の瞬間、店内の照明を半分くらいガチャンと消されてしまいました。はいはい、早く帰れってことね(^^;)。

最後の最後まで「無愛想」という言葉がピッタリな接客でした。唯一、周りから「サジャンニム」(사장님=社長様)と呼ばれていた支配人の女性は愛想が良かったです。もしや若い店員は「日本人にヘラヘラしていた」と上に思われてはいけないので、わざと無愛想に接客していた面もあるんじゃないかしら。で、支配人クラスになると地位があるから、そこまで考えなくても良いと。考えすぎかもしれませんが、北朝鮮だったらそのくらいありえるんじゃないかと思っちゃいました。

家族で近所散歩

今日は日曜日、とはいえ日中は暑いので家の中でゴソゴソしていました。

夕方になって妻が娘を連れて散歩に行くというので、私も一緒に外に出ました。生暖かい感じはあるものの、7月のジリジリ肌が焼けそうな暑さではなくなっています。あまり長くウロウロすると娘の風呂や就寝の時間にも影響してくるので家の周辺をちょこっと歩いて帰ることにしました。

0歳児の娘は歩けないので抱っこ紐を使います。最近ベビーカーだとじっとしてくれなくなりましたが、抱っこ紐だとおとなしいので助かります。東直門から亮馬河まで向かい、川沿いをのんびり散策しました。涼しげな雰囲気を味わえたらいいなと思ったのですが、歩いているとジワジワ汗が出て来ます。ところどころ水草が生い茂ったところがあり、何だか蚊が発生しそうだとも思っちゃいました。娘が肌を露出していたこともあり、気にしながら散歩しました。日本に一時帰国したときに虫除けスプレーを買わなきゃ。

それにしても北京の道はどこもデコボコしています。近所の歩道、ブロックが全部剥がされて「未舗装状態」になっていました。北京って年に数回、こうしてブロックを敷き詰めなおすんですよね。日本人からすると「そんな頻繁に!?」と思っちゃいますが、まあ、これも業者に「仕事を作り出してあげる」ため。そんなわけで、北京はどこもかしこも万年工事中です。娘を抱っこ紐で抱いていると足元が見えづらくなるので、こけないようにしないといけません。

任務失敗

自宅のマンションに帰ると、いつも部屋まで出前を運んでくれるロボット君が地下一階のエレベーターホールで開かずの扉にもたれかかって動かなくなっていました。

ロボット本体のライト(?)は付いています。どうしちゃったのかな、ここで保管することにしたのかしらん。試しにロボットの上部にあるモニターをのぞいてみると……

モニターには“任务失败”(任務失敗)との文字。ロボット君は任務に失敗して、息絶えてしまっていたのでした。その背中の虚しさたるや……すぐに救出されたと願いたいところです。

公安局で居留許可申請

今日は「居留許可」の更新をするため地元の公安局に行きました。「居留許可」というのは読んで字の如く、中国に住んでも良いですよ、という許可のことです。この許可は1年間しか出ないため、毎年更新しないといけないのです。私と妻は許可の延長を申し込み、娘は新規で申し込みます。

申請は無事に終了。パスポートは一旦預けることになり、約1週間後に再度受け取りに来ます。

中国の印刷屋

日本だと自宅用のプリンターを持っているという人は珍しくないと思います。昔は印刷専用機がメインでしたが、今はスキャナー機能も有した複合機が多いでしょうか。年末年始が近くなると年賀状の印刷なんかにも活躍してくれます。私が自分で初めてプリンターを買ったのは大学生の頃で、講義のレポートを印刷するのに使っていました。

一方、中国で自宅用のプリンターを持つのは一般的ではないようです。少なくとも私は持っているという人に会ったことがありません。実際、中国の家電量販店に行ってもプリンターが売っているのを見たことがないのです。けれど中国の人たちだって印刷することはあるはず。自宅にプリンターが無いならどうしているのかというと、中国の人たちは街なかにある「印刷屋」を使っているのです。中国語では“打印店”と言います。

中国はホントどこにでも印刷屋があって、私が留学していた頃には大学のキャンパス内にもありました。印刷したいデータをUSBメモリーに入れて持って行けば、すぐに印刷してくれます。ただ返してもらったUSBメモリーを自分のパソコンに接続すると毎回「ウイルスが検出されました」と表示されていたのは今となっては良い思い出です(^^;)。友人に話を聞くと昔はもっと安かったそうで、学生時代は誰かが代表で教科書を買い、印刷屋に持ち込んで格安でコピーして製本までしてもらっていたとか。よくよく考えれば著作権的にアウトですけど。

業務用の印刷機が揃っているのでポスターやチラシなんかも作ってくれるし、もちろん写真だってきれいにプリントしてくれます。確かにこういう印刷屋が街なかにたくさんあれば、わざわざ自宅にプリンターが無くても困ることはありませんね。

ふと証明写真を用意する必要が出てきたので印刷屋にお願いしました。事前にWeChatで写真データを送り、“两寸”(3.5×5.3cm)で印刷してほしい旨を伝えておけば、あとは受け取りに行くだけ。写真のカットまでしてくれます。

日本だと印刷・コピーしたいときはコンビニのコピー機を使い、写真の現像ならカメラのキタムラにお願いしたり、家電量販店に設置しているセリフプリント機を使ったりします。あと証明写真なら駅などに証明写真ボックスがありますもんね。これらは中国にありませんが、すべて印刷屋が解決してくれます。

人生の2周目

妻と娘を連れて3人で北京市内の水族館「北京海洋館」に行きました。

北京動物園の敷地内にあり、北京市内の水族館の中では最も大きいんだとか。水族館だけ行ければいいと思っていたのですが、北京動物園の一施設という位置づけのため「動物園+水族館」のセット料金でチケットを買わなければいけませんでした。

娘は無料でしたが大人は1人175元(約3600円)、結構お高いです。ちなみに去年行った北京市内にある別の水族館「富国海底世界」は1人150元(約3000円)。どちらも高いですねー、北京は海に臨む港湾都市ではないので水族館の運営には費用がかかるんでしょうか。沖縄県の「美ら海水族館」を調べてみると大人1人2180円。やはり北京の水族館は割高に感じてしまいます。

館内はテーマ毎に分かれていました。最初は“雨林奇观”という熱帯雨林を模したエリア。しかしまず私たちを迎えてくれたのはなぜか錦鯉。全然熱帯雨林の魚じゃないし、そもそも錦鯉は淡水魚でしょ。この水族館は「海洋館」という名前だったはず……まあ、日本人ほど魚に親しんでいない中国の人たちにとって海水魚も淡水魚も、どちらも「魚」ということなのかもしれません。

何がすごいって人の多さです。よくよく考えると今は夏休み、それも今日は日曜日。写真からはそこまで多く見えないかもしれませんが、いやいや、来たことを一瞬後悔する多さでした。それに申し訳ないですが、かの国の人たちが一箇所に集まるとカオスです。平気でぶつかってくるし、列を抜かそうとするし、ルートを逆流しようとするし、邪魔になるような場所で写真撮影に興じるし、水槽の手前にゴミを平気で放置していくし、やかましいし……もう挙げればキリがありません。

国籍で一括りにするつもりはありません。けれど日本の水族館なら混雑していても、これほどのことは起きなかったと思います。小さな子どもたちがたくさんいましたが、大人たちは何も思わなかったんでしょうか。「教育」とは何か、なんて考えてしまいました。

あとは人が多かったからか、館内が暑く感じました。大人は我慢すればいいのですが、かわいそうなのは娘です。髪の毛が額にペタッと張り付くほど汗をかき、途中から不機嫌になってしまいました。

ちなみに娘は最近ベビーカーに乗るのも嫌がるようになりました。初めはおとなしく乗っているのですが、しばらくすると全力で体をよじり出します。転落防止用にベルトを着用しているんですが、これをはずせーと言わんばかりに「んー!んー!」とうなり、仕舞いには泣き出してしまいます。しようがなく抱っこしますが、この時期の抱っこはお互いの肌が触れあって熱いんですよね。お互い汗をかいているとなおさらで、しばらくすると抱っこしていても泣き出しちゃって……もう、どうすればいいのよ……という事態に陥ります。

今のところ、最終手段として抱っこ紐を使うとおとなしくなります。今日も最初はぐずっていましたが、抱っこ紐に変えてしばらくすると泣き疲れたのかスヤスヤ寝始めました。娘に魚をたくさん見せてあげたいという一心で水族館に連れてきたわけですが、慣れない環境に疲れてしまったようです。悪いことしちゃったなあ(^^;)。

北京最大の水族館とのことですが、正直言って日本の水族館で目の肥えた私にはちょっと物足りなかったです。目玉という目玉がないというか。サメやクラゲの展示コーナーは気合いが入っていたかもしれません。けれど肝心な水槽が結露で曇ってよく見えなかったり、魚と関係ない施設が多かったり、出口まで来たときには心の中で「え、これで終わり?うそじゃろ?」と思ってしまいました。

水族館を見終え、せっかく動物園もセットになったチケットを買ったんだし、少しだけでも見ていこうか……と動物園に向かって歩き出したのですが、娘の疲れた顔を見てやめておきました。この直射日光と気温の中で屋外を歩いて回るのはやはりよくないですね。動物園はもう少し涼しくなってから再挑戦したいと思います。

この前、お笑い芸人「品川庄司」の品川祐さんがWEBメディアのインタビューに応えた記事を読んでいて良いなあと思ったのが「子どもは人生の2周目をくれる」という表現です。

なんでもそうなんだけど、1回目に勝るものってないじゃん。例えば初めてディズニーランドに行った日。その前日に「明日ディズニーランドだ!」ってワクワクしたあの感動とかって、大人になるにつれてどうしても薄れてくるんだよね。だけど、子どもができるともう一度、新鮮な「初めて」を経験できる。「子どもと行くはじめてのディズニーランド」になるのよ。

そのほかにも、初めての入学式、はじめての運動会。子どもが生まれたことで、自分の人生の中に、もう一周初めてがある。それが単純に面白い。感動が薄れていく中で刺激が欲しくなって、キャバクラにハマるとか、好きな洋服を買うとか、車買いました、とか、そういう人もいるんだけど、俺の中で子どもは唯一「人生の二周目」ができる存在。そんな感覚があるんだよね。

ナレソメノート「結婚の哲学」品川祐

去年も妻と2人で水族館に行きましたが、今回は私たちにとって確かに娘と行く「初めての水族館」でした。昨日の晩から「どうやって連れて行ってあげよう」「水族館では何を一番に見せてあげよう」、そんなことばかり考え、もしかしたら私たちのほうがワクワクしていたかもしれません。

まだ0歳の娘は何が何だか分からなかったと思います。自分の足で立つようになり、言葉も話すようになり、物心が付いたころに再度連れて行けばまた違った反応をしてくれるかもしれません。そうすると子どもは「人生の2周目」どころか、3周も4周も経験させてくれる存在なのかもしれません。

子どもの責任は親の責任

今日の土曜日は仕事がなかったので、午前中は洗濯をしたり娘とNHKの「おかあさんといっしょ」を見たりして過ごしました。昼食の時間になり、妻と「何を食べるかね」とキッチンをあさっていると少し前に購入した焼きそばがあったので、今日のお昼は焼きそばに決まり。

せっかくだからフライパンでしこしこ作るのではなく大きな鉄板で作ってお祭り気分を味わおうと、押し入れにしまっていたアラジンの「グラファイトマジックグリラー」を引っ張り出しました。100Vの日本国内専用の製品ですが、中国に来る前に買っておいた大型の変圧器を使えば問題なし。いただくのもホットプレートから直箸。何だか特別おいしく感じて、妻とペロッと食べてしまいました。週末のクッキングパパです。

午後は娘をベビーカーに乗せて妻と近所を散歩。東城区交道口にある「北冰洋」という飲料メーカーの店舗にやってきました。中国版ファンタみたいなオレンジジュースが有名で、ホッキョクグマがトレードマークの北京の有名な会社です。ちなみに「北冰洋」というのは日本の漢字では「北氷洋」と書き、北極海という意味。

さすが店内には「北冰洋」の商品がズラーッと並んでいます。

「北冰洋」には60年以上の歴史があり、同世代の中国人の友人に聞くと北京っ子は小さい頃から親しんでいて、よく飲んだそうです。しかし私は北京に留学していたのに「北冰洋」を知りませんでした。知ったのは今回北京に赴任してからです。

なぜだろうと調べてみたんですが「北冰洋」は1994年に中国市場に参入したペプシコーラと提携して以降、次第にペプシ側に支配権を握られ、一時期姿を消していたそうです。その後、ペプシとの交渉を経て2011年から「北冰洋」の生産が再開したのだそう。私が留学していた2010年から2011年なので、ちょうど生産再開を見届けないまま帰国してしまったんですね。

この店舗では「北冰洋」の飲料商品だけでなく、ホッキョクグマの関連グッズなんかも販売しています。こうした体験型店舗は北京市内だと海淀区にもあるのだとか。

こんなかわいいフローズンドリンクが売っていたので注文しちゃいました。“北极冰岛”という名前の商品で、これを日本漢字で書くと「北極氷島」、つまり北極アイスランドという意味です。味は4つ用意されていて、私は右のイチゴ味、妻は左のブドウ味を選びました。かわいいホッキョクグマがドリンクに浸かっています。

かわいいホッキョクグマに娘も興味津々。ただ……この写真を見て何となく想像が付くかと思いますが、これは事故の起きる数秒前。次の瞬間、娘がチョイッと触れたかと思うとカップが倒れてフローズンドリンクをこぼしてしまいました。店員さんに平謝り、モップで床を拭いてもらいました。子どもの手が届くようなところにカップを置いたのがよくなかったです。子どもの責任は親の責任ですね、反省しました。

雨が降る金曜の夜にタクシー

今日は数か月前から私たちの職場で働き始めた中国人の同僚を囲んで食事をしました。親の仕事の関係で長く日本に住んでいたそうで、日本語がとっても上手。いえ、上手という表現を使うには失礼なくらい「ネイティブ」です。食事会自体は午後10時半頃にお開きとなり、帰宅しようとしたところ外は雨。結構な雨量だったので「滴滴」*1を利用することにしました。雨天なのに加え、金曜の夜ということもあって配車されるまで結構な時間がかかりました。

おそらくこんな日はかき入れ時なんでしょう、私が乗車している間にも運転手さんのスマートフォンには次々と配車依頼が届いていました。もちろん全ての依頼を受ける必要はなく、自分の受けたいものだけを選びます。で、運転手さん、突然「あちゃー、こりゃ遠いわ」とつぶやきます。どうやら私の次に受けた配車依頼が乗車地は近かったものの、降車地がずいぶん遠い場所だったのです。車だと片道40分くらいでしょうか。時間はすでに午後11時前だったので、行って帰ってくれば確かに日付は跨ぐでしょう。運転手さんは「しまったなあ、今日はもうそろそろ店じまいにしようかと思っていたのに」と言います。

すると、突然私に向かって「あなたの家に着く直前に配車アプリ上で目的地を変更してくれないか」と頼んできました。アプリで目的地は私の自宅に設定してあるわけですが、これを自宅に着く直前に別の場所に変更、それも3キロ以上遠い場所にしてくれと言うのです。ええ?どういうこと?3キロ以上遠い場所ってどこよ?すると運転手さんは「どこでもいい、例えば北京大学とか」と言います。私の自宅から北京大学まで片道30分ほどかかります。つまり私が自宅に着く直前に目的地を自宅から北京大学に変更すれば、私は引き続き車に30分以上乗り続けなければいけなくなり、次に予定されていた配車依頼は自動的にキャンセルされるのだとか。

なるほど……いやいや、でも私は自宅で降りますよ?北京大学まで行くつもりはないし、その分の運賃を払うつもりもない。すると運転手さん曰く「家に着いた時点で途中下車したと処理するのさ。そうすれば行程も運賃もその時点で終了する」とのこと。試しに、自宅まであとちょっとのところで目的地を「北京大学南門」に変更しました。すると「目的地まで残り1分」という表示だったのが「残り28分」に変わりました。で、自宅に着いたところで運転手さんが「行程を終了」というボタンをポチッ。すると配車アプリ上には「ご利用ありがとうございました」という表示が出ました。請求料金もいつも通りです。

なるほど~、そういう裏の手があったんですね。運転手さんから「次の配車依頼を受けていたら帰宅が午前様になるところだったよ。私の家もこのへんだから助かった、ありがとう」と言われました。おそらく配車アプリの規則には反するんでしょうが、運転手さんたちの間では共有されている手法なんでしょうね。しかし一番気の毒なのは車に乗れるはずだった次の乗客。拾う神あれば捨てる神あり、目的地が遠方だと運賃も高額になるので、逆に喜んで配車依頼を受ける運転手さんもいた……と信じたいところです。

References
*1ウーバーのようにスマートフォンアプリで車を配車することのできるサービス。

国情不一样

今日、昼食を食べようと飲食店に入ったところ、複数人で座る大きなテーブルに案内されました。知らない人間同士で相席していたわけですが、私から見て斜め左前に母親と娘が座っています。母親は40代前半で、娘は小学生というところでしょうか。すでに食べ終えているようですが、母親はスマートフォンのゲームに夢中で、スマホを横に持って両手でプレイ。娘はそれを横からのぞき込んでいます。で、どうやらそのゲームにはゲームをプレイしているオンライン上のプレーヤーと音声で会話できる機能があるみたいなんですね。最初は母親がひとり言を話しているのかと思ったのですが、よくよく聞いてみるとスマートフォンのスピーカーから返事が聞こえてきます。イヤホンも付けていないので周りに丸聞こえですが、母親は全く気にしていません。

そのとき、店員が母親に話しかけました。店内が混み合っているので席をひとつだけずれてもらえないかと依頼しているようです。しかし母親は聞こえてか聞こえずか、全く動くそぶりを見せません。依然としてゲームに夢中。けれど店員はジーっと反応を待っています。周りの人は私を含め、どうするのだろうと固唾をのんで見守っていたと思います。それだけに居心地の悪い時間だけが流れました。すると、母親は突然店員の顔を見て「何?」とだけ答えました。しかし店員の説明を聞こうともせず、すぐさまゲームに戻ってしまいました。結局、店員はあきらめて別の席に向かったようです。

私は正直、このやり取りを見て気分が悪くなりました。日本なら混み合う昼時に食事を終えた人が席を立たずにゲームをプレイし続けるって非常識だと思います。まあ、文化の違いがあるので日本がどうだとか言いますまい。しかし中国においても店員を無視するのは失礼なことです。

その後、地下鉄の駅に向かいました。ホームに並んで電車が来るのを待っていると、1人の男性が列を無視するように割り込んできました。北京でも電車に乗る際は「先下後上」(降りる人が先、乗る人は後)を守るよう周知されているので、私たちはホームドアの両脇に2列で並んでいました。この男性はその列の間、つまり電車から降りる人のためにあけている場所に堂々と立っています。

顔や姿から察するに地方の方と見受けられます。まあ、こればっかりはしようがありません。中国は広いので、地方出身だと電車の乗車マナーに疎いこともあるでしょう。その人は電車が到着するなり降車する客をかき分けて我先に乗車し、早々と席を見つけて座ってしまいました。

ここまでなら良いのですが、その男性、今度は隣に座った老齢の男性の肩がぶつかったとか何とか言い出したのです。言われた老齢の男性も腹を立ててしまって売り言葉に買い言葉、汚い言葉で罵り合いが始まりました。近くにいた別の男性が老齢の男性に「こいつに構わないほうがいい、行った方がいい」とジェスチャーをするのですが、怒りが収まらないようです。かたや騒ぎを起こしたほうの男性は「我こそ正義」と言わんばかりのしたり顔です。

十数年前に私が北京に留学していた頃、こうした場面によく出くわしました。その度に中国人の友人からはこう言われたものです。

国情不一样”(国の事情が違いますから)。

中国は日本に比べて面積も広いし、人口も多い。かつて一億総中流と言われた日本と違って、都市部と農村部で格差は大きいのが中国。日本とは事情が違うんだよ、しようがないよ……そういう意味が込められています。

でもね、列に並ばないところまでは良くても、罵り合いも「事情が違うから」なんでしょうか。そんなことないでしょう、いくら中国の地方だって褒められたものではないはずです。スマホゲームに夢中で店員の呼びかけを無視する母親だって同じで、そういうことを「事情が違いますから」と言い訳し続けた結果、北京のような都市部でもそういう“不讲礼貌”(礼儀をわきまえない)な大人が出て来てしまったんじゃないですか。中国という国の「ひずみ」みたいなものを目にした1日でした。

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