The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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中国の東北料理

仕事で付き合いのある中国東北部出身の友人が食事に誘ってくれ、東北料理の店に行きました。彼曰く「東北人の私が食べてもおいしいと感じる店です」とのこと。わあ、楽しみ。「金掌勺東北菜」という店で、北京を始め、天津にも店舗があるチェーンのようです。

酸菜が食べたいという私のリクエストに応えて注文してくれた料理「東北殺猪菜」、写真右側の料理です。「殺猪菜」=豚を殺した料理とは何とも物騒な名前ですが、中国の東北地方では故郷の味として親しまれているそうです。中国語で「猪」はイノシシではなくブタのことを指します。

鍋には豚肉と酸菜、それに豚の血を固めた「血腸」が入っていて、これらをニンニクを溶かした醤油につけていただきます。うーん、酸菜の「すっぱい」感じと、つけダレの「濃い」ニンニク風味がたまりません。酸菜のおかげか、豚肉も全く脂っこく感じません。かつての農村で豚肉はごちそうだったんでしょうね。お祝い事のときには一家で育てた豚をつぶして特別な料理を作った。そんな東北の風俗が「殺猪菜」という料理名から感じられます。

写真左側の料理は「鍋包肉」、日本語でいえば豚肉の天ぷら甘酢餡かけといったところでしょうか。豚肉の薄切り肉を揚げたもので、衣がサクサクでした。おいしかったですが、ちょっと私には甘すぎたかな。これをポン酢やおろし醤油で食べたらおいしいだろうな、なんて不謹慎なことを考えてしまいました。

こちらは「烤冷麺」という東北地方のB級グルメ。料理名は日本語に直訳すると「焼いた冷麺」、焼いているけど冷たい麺とはややこしい名前です。そもそも麺なの?と思っちゃいますが、これは麺なんだそう。けれど食べたら確かに麺っぽいです。ツルツルとすすることはできないけれど、モチモチしています。ウインナーやタマゴといった具が入っていて、ピリ辛なソースで味付けされていました。屋台にありそうな味付けです。

ちなみにこちらの店では料理注文の際、テーブルに砂時計が置かれます。砂が落ちきらないうちに料理を提供するのがルールなんだそうで、落ちきった後に運ばれてきた料理は無料になるんだそうです。早く提供してくれる分にはありがたいですが、こういうのがまた“内卷”*1を加速させるんじゃないかと心配してしまうのは私だけかしらん。少しくらい遅くても構わないので、おいしくて安全安心な料理を提供してくれるのが一番です。あ、こちらのお店、もちろん味はよかったですよ。

References
*1中国の現代社会を表したインターネットスラング。競争が競争を招き、みんながどんどん疲弊していく状況を表す言葉。

北京烤鴨

今日は会社に日本からお客さんが来たので、夕食をご一緒しました。上司が店を選ぶというのでお任せしていたところ、指定された場所は“北京东方君悦大酒店”。ええ、これってグランドハイアットじゃないの?てっきり会社近くの庶民的な店かと思っていたのでたまげました。

王府井*1にあるグランドハイアット。いつも前を通るだけだったので入るのは初めてです。それにしても、このギラギラ。何だか未来都市のようです。

訪れたのはホテルの1階にある“长安壹号”(長安壹号)というレストラン。こちらは北京ダックが有名なんだそうです。

上司に注文を任されてメニューを見ると家庭料理が多いようです。けれど……んんん、結構なお値段。えらくお上品な家庭料理です。とりあえず“口水鸡”(よだれ鶏)や“土豆丝”(ジャガイモの細切り炒め)などを注文。どれも一般の食堂で注文すれば10元ちょっとでしょうが、こちらでは100元近いです。で、運ばれてきた料理もお上品な量。食べきれないほど料理を頼むのが礼儀な中国人には物足りないんじゃないかしらん。けれど日本から来たお客さんは女性2人だったので、ちょうど良かったようです。店の雰囲気もおしゃれで喜んでくれました。

日本から来た人をどんな店に連れて行ってあげるかって本当に難しいですね。中国の料理ってクセがあるから好き嫌いが分かれます。こういった高級店が好きだという人もいれば、庶民的な店のほうが喜ばれる場合もある。今回に関しては、さすが上司だなと恐れ入りました。

References
*1東京に例えると銀座みたいな場所です。

無印良品「紅焼牛肉麺」

今日は夕食に中国の無印良品で買った「紅焼牛肉麺」(“红烧牛肉面”)を作ってみました。

最近の無印良品は食品系の商品も充実していますよね。中国の無印良品にも日本では売っていないオリジナルの商品が売っていて、特に中国ならではの麺料理がたくさん用意されています。この「紅焼牛肉麺」も気になっていたので購入してみました。400グラムで25元(約550円)、乾麺とレトルトの具材・スープが入っていました。

麺はそうめんくらいの太さで、レトルトの具材には牛肉のブロックやにんじん、だいこんが入っていました。緑が足りないかなと思ったので、チンゲンサイとパクチーを自分で追加。

思ったより肉が多くて食べ応えがありました。八角の香りは人によって好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、私は好きですねえ。口にした途端に台湾で初めて「紅焼牛肉麺」を食べたときのことを思い出しました。台湾の料理って何にでも八角を使っていて、コンビニなんかに入店しても八角の香りがするんですよね。

本当に簡単に作れて、カップラーメンよりは本格的な味が楽しめます。日本に売っていないようなので、お土産なんかに買って帰ってもいいかもしれないと思いました。

温州料理

今日は中国人の同僚に誘われて職場の日本人と中国人の混合メンバーで昼食を食べに行きました。

向かったのは浙江省、温州の料理。温州といえば東シナ海でとれる海鮮が有名です。実は以前にも同じ店に来たことがあり、とてもおいしかったので喜んでお供しました。

中国の海鮮料理は店内に水槽がたくさんあって、好きな素材を選んで店員さんと調理法を相談というパターンが多いです。少人数だとそんなに頼めないので、海鮮料理は大勢で来るに限ります。

こちらは“梭子蟹”、ワタリガニですね。

日本人は海鮮をよく食べるほうだと思いますが、こうして水槽に入っているものを見ても正直何なのか分からないものが多いです。中には不気味な見た目のものも多くて自分で注文するには勇気が要ります。中国人の同僚は「いつも日本で食べているものを食べたら」と言ってくれるのですが、いや、こういうのは中国人に任せるに限ります。

ここの店は何がおいしいって薄味が日本人の口に合うのです。薄いっていうのは味がしないというわけではなくあっさりしていて、いわゆる中華料理のギトギトした感じがない。料理の技法は中華系なんですけど、味つけは全然違うカテゴリーという感じがします。日本人にはおすすめです。

後輩と羊肉串

久しく会っていない大学時代の後輩から連絡があり、北京に来たので一緒に食事でもしませんかと誘ってもらいました。卒業して以来なので実に10年ぶりです。うれしいなあ。私自身はどちらかというと後輩っぽいポジションのほうが得意だったので(笑)年上の先輩には可愛がってもらったほうですが、こうして10年が経っているのに声を掛けてくれる後輩がいるというのは、なんかこう、ありがたいなあとしみじみ思います。固い言い方ですけど、大学時代の財産ですね。

中国に来てから食べた羊肉の串焼き(“羊肉串”)がずいぶんおいしかったと気に入っているようだったので、串焼きの食べられる店をチョイス。地下鉄5号線の北新橋駅で待ち合わせすることにしました。彼のほうが早く着いたようなので私から「どこにいる?」と聞くと「噴水の見える場所にいます」とのこと。噴水……?北新橋駅に噴水なんて無かったはずだけど。

いざ地上に出ると……あら、確かに噴水が見える(笑)。

いえ、噴水ではなく道路上のマンホールから勢いよく水が噴出しているのでした。水道管が破裂したのかしらん。公安も出動していましたが道路の規制は特に行われておらず、道行く車がまるでカーウォッシャーの要領で水を浴びてゆきます。思いがけない目印のおかげで後輩とはすぐ会うことができました(^^)。10年ぶりくらいの再会だというのに、最初のひと言は「北京っていつもこんな感じなんですか」。いや、私も見たのは初めてだけど(^^;)。

向かったのは北京のグルメストリート、簋街にある“很久以前羊肉串*1という店。中国国内に何店舗も展開するチェーン店なんですけど、味はしっかりしています。以前に妻と来たときは席に案内されるまで2時間近く待ちましたが、今日は平日ということもあってすぐでした。

ノービザの時代ならいざ知らず、自分でビザを取得し、天津から山東省を経由して北京まで1人でやって来るなんて、いやあ、さすがです。だって後輩は中国語を専門に勉強していたわけではないんだもの。北京での宿は什剎海の胡同にあるホテルなんだそうで、これまた北京の楽しみ方がよく分かっているなあ。最後はお互い酔っ払ってハグをしてお別れ。今回の旅行で中国をずいぶん気に入ってくれたようで、北京在住の身としてはとても嬉しいです。日本と中国の間にはいろいろありますが、こうして等身大の姿を見に来ることは(日本人であれ中国人であれ)大切だなあと思います。

References
*1店名を日本語にすると「ずっと昔の羊肉串」。
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