The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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台湾風の弁当

今日は昼に出前を取りました。注文したのは台湾風弁当。台湾は日本に統治されていた歴史もあり、日本の弁当文化が根付いています。台湾の中国語では「便當」(便当)と言い、漢字はちょっと違いますけど日本の弁当が由来です。ちなみに大陸の中国語で弁当は“盒饭”(盒飯)と言います。“”は小さな箱という意味があるので直訳すると「小箱飯」といったところでしょうか。

注文したのは「手撕蔥油雞腿飯」。見た目からして台湾名物「鶏肉飯」でしょうか。味付けは「葱油」ということで、あっさりしておいしかったです。私の中では紙製の箱だったことも高評価(中身にはプラスチックも使われていましたが)。中国の出前はプラスチックが多すぎるんです。食事後にどれだけのゴミが出るのか想像するだけで注文する気が失せてしまいます。

中国南部出張2日目

昨日から出張で福建省アモイに来ています。アモイは海に面していて、私の宿泊したホテルの客室からも(昨夜は暗くて分かりませんでしたが)よく見えて絶景でした。

アモイはかつて租界が設置されていたこともあって、その異国情緒あふれる町並みが特徴です。市内にある「コロンス島」は島全体が世界遺産になっています。私は仕事の関係で残念ながら市内を見る機会はありませんでしたが、こうしてホテルの窓から海を眺めているだけでジブリ映画「魔女の宅急便」の挿入曲「海の見える街」が脳内で再生されました。

ちなみに福建省アモイは台湾(中華民国)に最も近い場所と言えます。私が宿泊したホテルは上のGoogleマップでいうと西側(左側)にある「アモイ島」(“厦门岛”)。その東側(右側)に四国みたいな形をした島がありますが、これは「金門島」といって台湾が実効支配する島です。アモイとの距離は最短で6キロメートルしか離れていません。

実は私、数年前に「金門島」に行ったことがあります。

金門島から見たアモイ(2018年11月撮影)

この写真、金門島からアモイ側を撮影したものです。厳密には金門島の隣にある「小金門島」という島ですけど。奥に見えるビルが建っている場所がアモイですけど、こう見ると本当に近いです。昔は「私は金門島に住み、親戚がアモイに住んでいる」なんて人がたくさんいたとのこと。それが国共内戦によって突然「あちらは中国(中華人民共和国)で、こちらは台湾(中華民国)」と線引きされ、自由な往来ができなりました。それどころか島は対立の最前線となり、かつては大陸側から激しい砲撃を受けるなど極度の緊張状態にありました。

金門島の海岸、人民解放軍の上陸を阻むための杭(2018年11月撮影)

今でも私がよく覚えているのが金門島で育った高齢の男性が教えてくれた話です。子どもの頃、母親から「昼食ができたからお隣さんを呼んできなさい。一緒に食べましょう」と言われ、お隣さんの家に行ったら家族みんなが喉を掻き切られて死んでいたというのです。男性曰く、それは大陸側(アモイ)から泳いで渡ってきた人民解放軍の仕業なんだそうで、金門島の人たちは「水鬼」と呼んで恐れたそうです。もっとも台湾側にも金門島からアモイに渡っていく部隊がいたとのこと。戦争下、結局どちらも同じようなことをしていたんですね。

金門島の海岸に行くと上の写真のような杭が大量に刺さっていることに気付きます。これは中国の人民解放軍の上陸を阻むためのもので、台湾防衛の最前線だった島にはこうした戦争の痕跡がたくさん残っています。

こちらは今回撮影したアモイ側から金門島を望んだ写真です。ちなみに写真中央に赤と白の灯台が見えますが、これは金門島ではありません。その奥に見えるのがそうです。まさか今回、アモイ側から金門島を眺める機会があるとは思いませんでした。

かつては目と鼻の先にありながら往来のできなかったアモイと金門島ですが、2001年から人や貨物など限定的な往来が再開しています。船でたった30分余り、中国から最もすぐに行ける台湾として人気を集めています。

一方で、アモイの海岸沿いには巨大なスローガンも。

一国两制统一中国”(『一国二制度』が中国を統一する)

金門島の方向に向けて設置されています。中国(中華人民共和国)からすれば、台湾は未だに「解放できていない場所」。こういうのを見ると、アモイと金門島は行き来できるようになったものの、その関係性自体は国共内戦のときから変わっていないということをひしひしと感じさせられます。

北京で名古屋の台湾まぜそば

夕方に三里屯をぷらぷらしていると、日本のラーメンが食べられる店を見つけました。ラーメンというより「油そば」をメインに扱っている店のようです。

油そばって私は大学進学で上京するまで知りませんでした。初めて作ったのは国立市にある一橋大学近くのラーメン店だとか、あるいは武蔵野市にある亜細亜大学近くのラーメン店だとか説は複数あるらしいですが、共通しているのは東京西部(多摩地区)が発祥なのだそうです。

私も大学生の頃に友人に連れられ食べに行きましたが、正直、味は大したことないなと思ったのを覚えています(笑)。

妻は「油そば」を選びましたが、私は「台湾まぜそば」なるものを選びました。愛知県名古屋市が発祥だそうで、ネギ・タマネギ・挽肉が麺の上に載っています。

よーくまぜたつもりですが、それでも麺を食べ終わるとネギや挽肉といった具がたくさん余ってしまいました。名古屋ではここに白ごはんを投入する「追い飯」なるものをすることもあるそうで、なるほど、確かにそうしたほうが具も余さず食べられるだろうなと思いました。

しかし「台湾まぜそば」と言いますが、台湾で見たことはありません。名古屋で唐辛子とニンニクを絡め炒めた挽肉のことを「台湾ミンチ」と呼ぶことから付けられた名前なんだそうですが、北京で名古屋が発祥の台湾まぜそばを食すとは何とも説明に困る複雑さです(^^;)。

台湾式弁当

日曜日だけど、今日も今日とて出勤。

お昼も仕事で忙しかったので、出前を取った。注文したのは“台客厚甲便当”なる、台湾の弁当を出す店。弁当といっても、イメージとしては日本で言う「駅弁」。「台湾に来たのに台湾鉄道の駅弁を食べないとは、台湾に行ったとは言えない」*1という言葉があるほど有名で、そんな弁当を北京で出している店らしい。

私が頼んだのは“排骨香肠双拼饭”。“排骨”というのは日本だと「パーコー」なんて書かれることもあるけど、薄くスライスされた豚の骨付き肉を甘じょっぱい味つけで揚げ焼きにしたようなもの。台湾のお弁当にはかなりの確率で登場する代表的な総菜で、またこれがドンッと白ごはんの上に載っけてあるから味がしみておいしいのよね。“香肠”はソーセージのこと。

この“排骨”に、高菜の漬物に、卵。台湾の駅弁の代表選手ってところ。数年前に出張で台湾に行ったとき、高速鉄道で食べようと駅で購入した弁当もこんな感じだったなあと思いだした。

入れ物には“台式便当”の文字。“台式”は「台湾風」「台湾式」で、“便当”は「弁当」のこと。本来、中国で弁当は“盒饭”と言うんだけど、台湾では日本語の影響で“便当”と呼ばれていて、中国でもこの言い方が浸透している。

ちなみに今回出前を頼んだ店、“台客厚甲便当”。店名の“台客”は「台湾の人」を指すんだろうけど、“厚甲”とはどういう意味なんだろう。おそらく閩南語(台湾語、台湾の方言)っぽい。調べてみると果たしてそうだった。「おいしい」という意味があり“厚呷”と書くこともあるそうだ。お店の老板は生粋の台湾人らしく、今度いつか店にも直接行ってみたいなあ。

References
*1在台灣不吃台鐵便當,就不算去過台灣」。

1秒先の彼女

きょうは台湾映画。ツッコミどころ満載でゲラゲラ笑えるんだけど、ちょっぴりウルッと泣けるシーンもあり、気付いたらエンドクレジット……時間を忘れさせるほど見入ってしまう映画だった。

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