The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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珍しい運転見合わせ

今日は仕事が遅番だったので昼前に出勤しようとすると地下鉄の改札口に向かう駅の入口が封鎖されていました。どうやら北京地下鉄2号線が一部の区間で運転見合わせしているようです。

封站”(駅の封鎖)してしまっていて、そもそも中に入ることさえできません。乗車しようとした人たちが困ってしまってウロウロしています。私もウロウロ。どうやら線路に入ってしまった乗客がいたようで、一部の区間で運転を取りやめているようです。

北京の地下鉄で運転見合わせってあまり聞いたことがないので珍しいと思っちゃいました。ただ日本だとテレビニュースやスマホアプリで運転見合わせしていることが伝えられますが、こちらの国ではシレッと見合わせるので急いでいる人は困ってしまったでしょうね。私はタクシーで出勤しました。こういうときにタクシー代の安い中国は助かります。

北京の夜は早い

ここ最近、仕事が忙しくて帰宅が遅くなる日が続いています。

毎朝、通勤ラッシュで混雑している地下鉄の車内も夜になるとこんな感じ。全然人がおらず、ガラガラになります。でもこれ、22時半です。日本だと22時半ってまだ人がそこそこいますよねえ。北京の夜は早い……いや、日本が遅いのかもしれません(^^;)。

北京の通勤ラッシュ

東京の通勤ラッシュは世界的に見てもすごい(らしい)ですが、北京の通勤ラッシュもまあまあです。こう言っちゃなんですけど、秩序だっていない分(爆)ある意味日本よりもすごいです。

例えば日本の駅って通路や階段は「左側通行」ということになっているじゃないですか。みんな強制されるわけじゃないけど、黙々と従っています。特に朝のラッシュ時でも秩序だって人が流れる様子は芸術的だとすら思います。これが北京の場合、そうはならないんですね。

今日の朝に撮影した写真です。向こう側から降車した人たちが左も右も関係なくやってきます。この流れに逆らって進むのはなかなかしんどい。

いつも中国でも左側ないし右側通行にしちゃえば楽なのにと思っていたんですが、今朝よく聞いたらボランティアおばちゃん*1が大声で「右側に寄ってぇ~!!」と叫んでいました。みんなに聞こえているのかどうなのかは分かりませんが、おばちゃんの甲高い声だけが駅構内に虚しく響いていました。

References
*1正しくは“公共文明引导员”。日本語にすると「公共文明指導員」といった感じ?車両の乗り降りなど乗客のマナーを指導するボランティアの人たち。

出退勤はしばらく「急行列車」かな

今朝の出勤する際、いつもよりのんびり家を出たんですが気持ち早めに職場に到着しました。タイミングよく電車に乗れたからかなと思ったのですが、どうやら理由は違いました。

帰りに気付いたのですが、いつも途中通る「東四十条駅」を止まらずに通過していたのです。あっという間に自宅の最寄り駅に着きました。

しかし中国の地下鉄は日本と違って「急行」とか「快速」といったものはなく、基本的に全て「各駅停車」。なぜ通過したんだろうと調べてみると、どうやら東四十条駅で工事が始まり、駅を閉鎖しているのが理由のようです。何と閉鎖期間は来年2月末まで!ええ、3か月近くも閉鎖するんですか?

私は駅の利用客じゃないので出退勤の時間が速くなって助かりますが、駅の利用客は困るでしょう。北京は1駅1駅の距離が結構ありますから前後の駅に歩いて行くのだって大変だと思います。まして北京は最近氷点下になる日も増えたというのに。

中国のSNSで調べたら、やはり指摘する投稿がありました。

封那么长时间,太不方便了。
こんなに長期間閉鎖するなんて、あまりに不便すぎる。

规划者咋想的?为啥非得挑这最冷的三个月,有没有考虑这站下车的人怎么办???
企画した人は何を考えているんだ?なにも最も寒い3か月でなくてもいいだろうに、駅の利用客はどうすればいいのか考えていないのだろうか。

一个寒冷的冬天就要这样渡过,每天早晚朝阳门至东四十条走路受大风吹。
毎日、朝も夜も朝陽門駅から東四十条駅まで強風を受けながら歩く寒い冬を過ごすことになるよ。

东四十条站旁边都是写字楼,人流量很大。封时间太长了很不方便,尤其是在寒冬腊月里。
東四十条駅の近くはオフィスビルばかりで人通りも多い。こんなに長期間閉鎖するのはあまりに不便、それに厳冬の時期だというのに。

东四十条每次下车人很多哎 还好我是东直门下车。
東四十条駅はいつも降車客が多いよ、私は幸い東直門駅で降車しているけど。

ちなみに東四十条駅の工事理由は新しくできる地下鉄路線への乗換通路を整備するためのようです。まあ、理解できないわけでもありませんが、都心にあってそれなりに利用客のいる駅を3か月も閉鎖するって、日本じゃちょっと考えられません。せめて振替輸送みたいなことをしてくれないと、批判の声が上がること請け合いです。

こういう「有無を言わせず」って感じ、本当に中国っぽいなあと感じます。

エスカレーターの改修工事

私は毎朝地下鉄で出勤しているのですが、会社の最寄り駅に着くと途中に地上まで続く長いエスカレーターがあります。長いと言っても20メートルちょっとでしょうが、それだけ深いところにあることが分かります。

普通、古い地下鉄は「地表から浅い場所」に建設されます。例えば東京メトロ銀座線は日本で最も古い地下鉄ですが、浅いですよね。地表から階段を降りるとホームがすぐそこにあります。一方、最近になって建設された地下鉄は大体「深い」。だって地表から浅い位置には他の地下鉄だけでなく、地下街、地下駐車場、地下を走る首都高……いろんなものがあります。それを避けて建設しようとすれば、自ずと深い位置になりますよね。例えば都営地下鉄大江戸線の六本木駅なんて地表から40メートル余りの場所にあり、日本で最も深い駅なんだそうです。

話は戻りますが、私が毎日出勤に使っている駅は北京地下鉄1号線と2号線が走っています。これ、北京地下鉄では最も古い路線の2つなんですよね。だのに、深い。これは建設当時、毛沢東による「戦争の際には防空壕を兼ねることができるように」という指示によるものという説があります。北京地下鉄の建設が始まった1960年代はまだ冷戦の真っ只中だったので、戦争に備える意識が強かったのかも知れませんね。

そんなことを思いながら毎朝エスカレーターを使っていたのですが、このエスカレーター、実は今月1日から改修工事のためストップしていたのです。

こんな感じ。で、毎朝この階段を上らないといけなかったのです。これが結構キツくて、キツくて。若者が何を言ってんだと言われるかもしれませんが、この階段を上ることを考えるだけでも出勤が億劫になるほどで(笑)。

その改修工事が昨日までの予定だったのです。なので今日はエスカレーターが使えるようになっているはずだ!と意気揚々と向かったのですが……

ええ~~!!まだエスカレーターが動いていない~~!!

そして崖のような階段を皆さん上っています。これね、本当に大変なんです。一段一段が高くて、上りきる頃には足がジワジワしています。私はまだ良いですけど、気の毒なのは高齢の方。あと赤ちゃんを連れている方なんて、お母さんが赤ちゃんを抱いて、お父さんはベビーカーを運んで、そりゃ大変。あとこの時期は地方からの旅行客が多いですから、スーツケースを持った人も多いですね。その人が疲れて手を離したときには、もう階段下にいる人たちの被害たるや想像に難くありません。

そもそもエスカレーターの改修工事に20日余りもかけるって長過ぎやしませんか。日本だと1、2日で終わるように思います。こういうところ、悪い意味で中国っぽいなあと感じます。

感謝する日本、歓迎する中国

私は公共交通機関のアナウンスが好きです。こうして中国に住んでいると、例えば地下鉄の車内アナウンスを聞いているだけでも文化や習慣の違いが感じられます。

例えば、日本は「感謝」、中国は「歓迎」の違い。

  • JR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。
  • 東京メトロをご利用いただきましてありがとうございます。

日本はいずれも「利用してくれて、ありがとうございます」という感謝を表しています。一方、中国語の放送では「歓迎」を表します。

こちらの動画は北京地下鉄2号線の放送です。冒頭の部分では次のように言っています。

  • 乘客您好,欢迎乘坐地铁2号线列车。

日本語にすると「乗客の皆様、こんにちは。ようこそ地下鉄2号線の列車にご乗車いただきました」。日本の車内アナウンスのような「ありがとうございます」ではなく「ようこそ」を使っています*1。日本で「こんにちは!JR東日本にようこそ」と放送したら、まるでテーマパークのアトラクションに乗っているような気分になるでしょうね。

ほかに中国らしいな、と思うアナウンスは“文明乘车”(文明的に乗車しましょう)でしょうか。この場合の「文明」というのは日本語と少し違い、中国語では「マナーを守る」とか、そういう意味合いの方が強いです。つまり「マナーを守って乗車しましょう」というわけです。

文明乘车。使用电子设备时,请勿外放声音。爱心礼让,请把座位让给需要帮助的乘客。

マナーを守って乗車しましょう。電子機器を使うときにはスピーカーから音を出さないでください。思いやりを持ち、礼儀正しく振る舞いましょう。必要としている方に籍をお譲りください。

「スピーカーから音を出さないでください」というのが中国らしいですね。中国の地下鉄に乗ると大音量で動画を見たり、スピーカーから音を出して通話したりする人がたくさん見かけます。

ちなみに私が留学していた頃は「席を譲りましょう」という放送の前に“尊老爱幼是中华民族的传统美德”(年長者を敬い幼い子を愛するのは中華民族の伝統的美徳です)というアナウンスもありました。あまり日本で「民族の伝統的な美徳」なんて表現を聞かないので、当時は「お、おう……」と思っていましたが最近は聞かなくなりましたね。

そもそも中国は日本以上に「席を譲る」という意識については優れているように思います。わざわざ民族だとか伝統だとか言っちゃうとかえって「やらしく」見えちゃうと思うのですが、そういう考えこそ「日本っぽい」のかもしれませんね。

References
*1ちなみに北京でも終点の駅に到着するときには「ご利用いただき、ありがとうございました」と放送していたように記憶しています。

文明的に乗車しましょう

今朝通勤していると車内に子どもが多いことに気付きました。職場で中国人の同僚にそんな話をすると「夏休みなんでしょう」と言います。

へええ、まだ6月なのに夏休みなんですね。わきで会話を聴いていた別の中国人の同僚は「ええ、もう夏休み?そんな早いことある?」と言っていたので、地域や学校によるのかもしれませんが。

夜になって帰宅する際にも、駅のホームに小学校高学年くらいの子が両親と一緒にいるのを見かけました。で、私を含めて他の客は列を作って電車が来るのを待っているんですけど、この子ども、その列を無視して立っているんです。電車がホームに入ってくると……嫌な予感が的中しました。列を無視し、電車から降りてくる客をかき分けながら乗り込んでいきます。私や別の客が乗り込んだときには両親の分も席を確保し「満足げな顔」で座っていました。こりゃ両親に叱られるぞ……と思ったのですが、親は乗り込んでくるなり席を確保した子どもに「よくやった」みたいな感じのことを言っているんですね。うーん、さすがにモヤモヤしてしまいました。

私は「だから中国人は」なんて分母の大きい話をするつもりはありません。それに中国でも最近は“先下后上”(降車する人が先、乗車する人は後)のルールが守られるようになってきています。けれど……こういう人が依然いるんですよね。いや、地下鉄なんて走っていない地方から出てきた人ならまだ分かります。けれど、こちらの親子は身なりを見るに北京在住で、それなりの生活を送っていそうな雰囲気。子どもはしようがないとしても、日本の親ならまずは子どもを叱るんじゃないでしょうか。降りる人を待たずに列を抜かして乗車するのは「恥ずかしいこと」なのだと。

中国で公共交通機関を利用していると、よくアナウンスで“有序乘车”とか“文明乘车”と流れます。それぞれ「秩序を持って乗車しましょう」「文明的に(=マナーを守って)乗車しましょう」という意味ですが、日本でこんなアナウンスが流れることはありませんよね。まあ、国の人口が違えば、面積も違います。事情が異なりますし*1、手放しに「すごいぞ日本」なんて言うつもりもありませんが……やはり公共の場で「秩序を保つ」という意識は遙かに日本のほうが上だと思います。

References
*1こういう話を中国の人にすると、よく“国情不一样”(国情=国の状況、お国柄が違いますから)と言います。

北京地下鉄の最新車両?

今朝いつものように北京地下鉄で出勤していると、車内アナウンスの音質がいつもより良く聞こえました。なぜかな?と思って車内を見回したところ、心なしか車両が「きれい」な感じがします。「きれい」というのは「美しい」ではなく「清潔」という意味で、です(^^;)。

車両の扉の上部に液晶画面が導入されていました。お、ということは新型車両でしょうか。乗ったのは初めてです。車内アナウンスの音質が良く感じたのも、スピーカーが新しいからなのかな。

液晶画面の左端には次の駅が「建国門」ですよ、と表示されています。中央には「建国門」の先が「北京駅」「崇文門」と案内があり、右端には“本侧开门”(こちら側の扉が開きます)と書いてあります。何だか日本の地下鉄みたいですね。

私が初めて北京を訪れたのは2007年、ちょうど北京オリンピックの1年前でした(2008年)。この頃の北京地下鉄は……何と言うか、ちょっと古めかしい感じがありましたねえ。社会主義国家の地下鉄っぽい雰囲気と言うか(分かります?)。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

当時の車両は、今の液晶画面の位置にこんな路線図が掲げてありました。まだ1号線、2号線、13号線しか書かれていません。今は倍以上の路線が開通していますから、隔世の感ですね。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

この頃は有人の窓口で紙の切符を買わなければいけませんでした。ただそんなに難しいことではなく、運賃は基本的に一律3元なので、覚えたての中国語で「大人3元の切符を○枚!」なんて伝えて購入したのを覚えています。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

今は自動改札機にスマートフォンをかざすだけで乗ることができますが、この頃は改札も有人でした。右側の通路が“检票处”=改札口で、ここで紙の切符を見せると端をちぎってくれました。この翌年2008年に1号線・八通線とともに一斉に自動化・乗車券のICカード化が行われたそうです。

北京地下鉄2号線(2007年4月撮影)

列車の車内もどこか古臭さがありました。蛍光灯の白色が無機質ですね。けど何だか今よりスッキリしている感じがするのはなぜでしょう。スマートフォンをいじっている人もいないし(当たり前ですが)。今の中国のほうが発展し便利にもなりましたが、こういう当時の様子を見ると、このときの中国にもう一度行ってみたいなあという気がしてしまいます(^^)。

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