The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (114ページ目 (264ページ中))

タクシーの運転手さん

今日は土曜日だけど出勤。急いでいたのでスマートフォンの配車アプリ*1を使って車を呼んだ。

この配車アプリは一般の人が自家用車を使って有料で客を運ぶというもので、中国ではずいぶん普及している。今やタクシー運転手でさえもこのアプリに登録しているほどで、流しでタクシーに乗る機会はほとんど無くなってしまった。

今日、配車された車は一般の人が運転する自家用車ではなくタクシーだった。職場へ向かっていると、運転手さんが突然「花がきれいに咲いているねえ」と言って街路樹を指さした。紫、ピンクの花が見事に咲いていて「去年はここまで立派じゃなかったよ」と教えてくれた。私も「コロナ禍も明けて、お花も喜んでいるんですかね」と返すと、嬉しそうに「そうだ、そうだ」と笑っていた。

すると、続けて「君、里はどこだい」と聞いて来た。中国人同士が会話すると、よく「どこの人ですか」という話題になる。んで、大体その出身地に関連する話題が続くんだけど、私の場合「日本です」と答えることになる。今日の運転手さんも、私が「北京出身です」とか「南の○○省ですか」などと返してくると思ったのだろう。私は中国で暮らすに当たってなるべく中国人に溶け込むよう(笑)過ごしているので、ちょっとばつが悪そうに「ええと、私、日本人なんです」と答えた。するとバックミラー越しに私を一瞥して「え、あんた日本人なんかい!?」と驚いた反応をした。

すると、それからがマシンガントーク。いつ中国に来たのか、仕事なのか留学なのか、中国語はいつから学んでいるのか、結婚しているのかなどと質問攻め。聞きたいことを一通り聞いた後は2008年の北京オリンピックのときには日本人客をよく運んだなどと昔話を始められる(^^;)。

以前はタクシーに乗るとこうして運転手さんと会話していたなあと懐かしい気持ちになった。配車アプリは事前に乗車場所と降車場所を指定するので、運転手さんに行き先を告げる必要がない。だからひと言も会話がないまま車を降りることがほとんどなのだ。そして運転手さん、チャキチャキの北京っ子。中国語の北京訛りが強くて一部が聞き取れない。運転手が楽しそうにいろいろ話すのに、何を言っているのか分からないというシチュエーションも以前はよくあったなあ。

今の中国はスマートフォンの普及でいろいろ便利になったけど、こういう「人とのやり取り」が減ってしまった。別に昔の方が良かったと賛美するわけじゃないけど、人との距離は近かったような気がする。あと中国語の聞き取り訓練にもなったしね(^^)。

References
*1中国ではスマートフォンで車を呼ぶ配車サービスが広く使われている。とても安く、私の場合、自宅から職場までタクシーで行っても20元(約380円)ちょっと。この距離を日本でタクシーに乗ったらおそらく1000円はくだらないんじゃないかな。

损人害己

中国外務省の報道官による定例記者会見。日本政府が先端半導体の製造装置をめぐって中国などへの輸出の際の手続きを厳しくすると発表したことを非難した。そのときの中国語が……

全球芯片产业链供应链的形成和发展,是市场规律和企业选择共同作用的结果。将经贸和科技问题政治化、工具化、武器化,人为破坏全球产供链稳定,只会损人害己。

世界の半導体産業とサプライチェーンの形成と発展は市場の法則と企業による選択が共に作用した結果だ。経済や貿易、それに科学技術の問題を政治化したり、道具や武器のように利用したりしてサプライチェーンの安定を人為的に破壊する行為はただ「損人害己」するだけだ。

ここに登場する“损人害己”(損人害己)。人を損ない己を害す。つまり「他人を傷つけるだけでなく自らも傷つける」という意味だ。中国語はこれをたった4文字で表すけど、日本語にするとずいぶん長くなっちゃう。通訳をしている人は追いつかないだろうなあ。

ちなみに中国外務省が公表した公式の英語訳は”benefit no one and will eventually backfire”(誰も得をしないし、最終的にはしっぺ返しを食らう)。”backfire”というのは「しっぺ返しを食らう」「裏目に出る」という意味らしい。なるほど、日本語もかっこいい表現に訳せないものかなあ*1

References
*1「人を憎むは身を憎む」「人を呪わば穴二つ」といったことわざがまさに「人を陥れようとすると自分もまた同じ目に遭う」という意味らしいけど、外交当局の会見で使うにはちょっとねえ(^^;)。

高麗人参

仕事で韓国の方と会食。別れ際に贈り物といって袋を渡された。何かと思ってみてみると高麗人参らしい。独り占めせずに奥さんと分けてくださいね、と釘を刺されてしまった(^^;)。

韓国では高麗人参ブランドで知られる「正官庄」の「紅参精エブリタイム」という商品。

正官庄 紅参精エブリタイム | 正官庄ネットショップ
高麗人参のNo.1ブランド、正官庄(せいかんしょう)を製造・販売する韓国人蔘公社の日本オフィシャルサイト。紅参精エブリタイムを紹介します。正官庄の6年根紅参エキスをさらに飲みやすくするべく、パウチに詰めました。

スティックパウチなので、どこにでも携帯できるのを売りにしているらしい。高麗人参を長時間煎じた液だけを濃縮させた高純度エキスだそうで、代謝活動を活発化してくれるよし。ユーザーレビューを見ると好評、ただ少々苦いらしい。良薬口に苦し、今度試してみよう。

帰京

上海・南京の出張を終え、北京に戻る。帰りは高速鉄道。

相変わらず中国の高速鉄道の駅はでかくて、まるで空港並み。しかし画一的というか、個性がないというか、どの駅も同じような見た目だなあ。

「南京南」駅から「北京南」駅まで、約3時間半だった。

長いかなあと思ったけど、座っていれば着くので意外と楽。飛行機はチェックインやら保安検査やら、やることが多いもんね。天気が良くて、窓から田園風景を眺めるのも楽しかった。お昼過ぎには北京に到着。職場に戻り、午後もみっちり働かせていただきましたよ、はい。

皮肚麺

南京出張の2日目。

例によって朝から夜まで大忙しだった。せっかく南京に来たのに、南京らしいものは何も見ていない。せめて、と昼食は南京名物の「皮肚麺」をいただいた。

やってきたのは“张府园大碗皮肚面”。ひっきりなしに客が訪れ、人気店なのがすぐに分かった。

注文したのは“特色皮肚三鲜面”。皮肚というのは、豚の皮を煮た後、乾燥させて油で揚げたもの。見た目は油揚げや麩のようだが、実際に食べるとサクサク、パリパリらしい。「らしい」というのは、麺の上に乗ってくるとスープを吸って柔らかくなっているからだ。とてもおいしかった。ただ少々脂っこいので、食べ終わる頃には少々胸がむかむかしてしまった。

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