The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (116ページ目 (264ページ中))

厅局风

この前、中国人の友人と話したときに「同じ年齢でも日本人のほうが中国人より幼く見える」という話題になった。これについては私もかねがね感じていたことで、前にブログに書いたこともある。

成熟
そう言えば、日曜日に行ったマッサージ屋で夫婦揃ってマッサージ師から「あんたたち、まだ若いでしょ」と言われた。私が「何歳に見える?」と聞くと実年齢より10歳くらい若い年齢を言うので(お世辞かどうかは別として)妻とニヤニヤしてしまった。私は昔から年齢よりも若く見られることが多い。就職してからもスーパーで酒を買おうとして年齢確認されることがあった。若かった頃は「ずいぶん下に見られているんだな」と良い気分がしなかったが、今となっては悪い気がしない((……と思う時点で、ああ、自分は年を取ったんだなと感じるけ...

すると、友人が「“厅局风”って言葉、聞いたことありますか」と教えてくれた。

厅局”というと中国で国家公務員の局長級を指す言葉だ。これに“”(風)が付いて「局長風」?どういう意味?聞いてみると、どこかの役人さんみたいな格好を言った言葉のようだ。具体的にどういう格好なのか。

今年火了“厅局风”穿搭,穿得局里局气才高级,这些标配记得收藏_男性_夹克_公文包
今年爆火的“厅局风”,又让很多男性打开了时尚的大门,让不少人发现,原来除了休闲穿搭和正式感造型以外,像这种端庄得体有大气的风格,才是专属男性的选项,分分钟提升你的魅力! “厅局风”的服装单品一般都会非常合…

このホームページを見てみると“厅局风”のスタイルについて詳しく説明されていた。

わはは、なるほどね。確かに中国で「役人風のおっさん」たちはよくこんな格好をしている。黒ジャンパーに身を包み、ピッチリとフィットしているからぽっこりお腹がだいぶ目立つ。んで、下は大体ぶかぶかの黒のスラックス。胸には共産党の党章(“党徽”)が付いていることもある。そういうば、この国の指導者は地方視察の際に大体そういう格好をしている。

“厅局风”穿搭为何吸引中国年轻一代男性
一些热衷于“厅局风”的人可能是出于玩笑,但对许多中国年轻人来说,这种风格代表着稳定的职业道路和体面的生活方式。此类风格的流行也反映出中国政治的保守转向。

こちらはニューヨークタイムズ中国語版の記事。そうそう、いちばん初めの写真、こんな感じ。ちなみにこの記事のタイトルは“‘厅局风’穿搭为何吸引中国年轻一代男性”(“厅局风”スタイルはなぜ中国の若者世代を引きつけるのか)。ほ、本当?別のサイトには「このスタイルで義実家に行けば、良い印象を与えること間違いなし」みたいな説明も。

一昔前に日本に旅行に来ている中国人の「おじさま」たちはみんなこんな格好をしていた。東京ディズニーランドに来ている人でさえ、こんな“厅局风”をしていたので、不自然というか怪しいというか、変に目立ったのを覚えている。若者世代にそれが流行るというのは、日本でいうレトロブームみたいな感じなのだろうか?

私はどっちかという年齢より若く見られがちなほうだけど、私も“厅局风”スタイルをすれば少しは年上に見られるかしらん。

春分の日

ふと東京からの連絡が少なくて「はて?」と思ったら、今日は「春分の日」で休日なのか。中国は何でもない平日。出勤していると、やはり日本は休日が多いのかなあと思ってしまう。

日本の在外公館、例えば北京の日本大使館は日本と中国、どちらの休日も休館日になると聞いたことがある。いざホームページを見てみると、果たして今日は休館日だった。中国で休日となる来月5日「清明節」も休み。いいなあ……でも敬老の日や勤労感謝の日は休館日でなかった。どういう決まりなんだろう。

昼食を食べようと会社を出ると、おじさんが自転車で「タンフール」(“糖葫芦”)を売っていた。リンゴ飴のように果物に飴がけし、竹串に刺した北京の伝統的なお菓子だ。一番オーソドックスなのはサンザシ。ほかにもイチゴやミカン、たまにミニトマトもある。何度か食べたことがあるけど、まさにリンゴ飴みたいな感じ。食べなくてもカラフルだから見ているだけで楽しい。

もともとは冬のお菓子。氷点下の中で売られるからその硬い噛みごたえが特徴だったけど、最近は夏にも見かける。けど、飴がベチャッとして「タンフールはやはり冬」なんて言う人もいるそう。暖かくなってきたから「本当のタンフールシーズン」はもうすぐ終わりかな。

串焼き

日本で働く中国人の友人が出張と帰省を兼ねて中国にやって来た。突然メッセージが来て「今、北京にいるんだけど」と言うのでびっくり。せっかくの機会なので一緒に飲むことに。

向かったのは日壇公園近くの串焼きバー(“串吧”)。向こうの仕事の都合もあって午後10時というスタートだったので、なるべく遅くまで営業している店を選んだ。普通の串焼き屋と違ってクラフトビール(“精酿啤酒”)も楽しめるそうで、ビール好きとしてはたまらない。

中国で串焼きといえばラム肉(“羊肉串”)だけど、ここは牛肉がオススメらしい。豚のバラ肉を注文するとキムチやサンチュも付いてきて、テーブルの上が思いのほかいっぱいになった。

最初の1杯目はホワイトビール。とてもおいしい。中国でもこういうクラフトビールを作るようになっているんだなあと思うと、隔世の感。私が留学していた頃は串焼きを食べるときの定番と言えば“二锅头*1だったもんなあ。

日本でも最近「ガチ中華」として人気が出ているザリガニも注文。食べるのは、実は初めて。

泥臭いのかな?と思ったけど、そうでもなかった。ほのかに「におう」かなあ、くらい。それを消すためにずいぶんスパイシーな味付けがしてあった。まあ、食べてみればエビだ。殻はエビより硬いけど、実はプリプリだった。

人のことを言えないけど、月曜だというのに店内はまあまあな人で賑わっていた。そして結構、泥酔されている方多し(笑)。みんなずいぶん気持ち良さそうに飲んでいる。

友人は日本語がとにかく上手で、私たちが会話するときは基本的に日本語を使っている。今日も日本語で話していると、隣のテーブルから「日本人じゃないか?」「日本語?これは韓国語なんじゃないか」みたいな酔っ払いの会話が聞こえてくる。するとついに「すみませんが、お二人が話しているのは日本語ですか?」と話しかけてきた。「日本語ですよ」と返すと「ほら~」みたいなやり取り。そんなに珍しいのかしらん。

すると少し離れたテーブルから、これまたかなり泥酔された方が「ジャパニーズ!?」みたいな声を上げる。すると私たちのところまで近付いてきて「あなたたちは日本人ですか」と聞いてくる。友人が「私は中国人です」と答えると、私のほうを向いて「じゃあ、あなたは日本人ですか」と言う。そうです、と答えると「日本との歴史には731部隊*2とかいろいろあるけど、僕は政治を語りたいわけじゃなくて……」と語り出す。この方、かなり酔っ払って目もすわっていたので、内心「ちょっと面倒なことになるんじゃないか」と心配になった。

すると、この方は「小さい頃から日本が大好きで、日本の文化に親しんでいる。もうすぐ公開されるスラムダンクの映画*3も楽しみで楽しみで」と言う。なーんだ、筋金入りの日本好きか(^^;)。私に握手を求めてきて「ぜひ一杯、おごらせてください」と言う。丁重にお断りしたけど、しばらくしたらウエイターさんが「あちらの方からです」とビールを持ってきた。

私は基本的に中国では「溶け込む」ようにしているので(笑)あまり日本人と分からないように(中国人ぶって)過ごしていることが多い。それだけに、ここまで「日本人」として扱われたのは、このたび中国に来てから初めてだった。しかし良い人たちで良かった。私が日本人であることで、悪く思われることもあるかもしれないしね。

友人と話に夢中になっていると、気付けば私たちが最後の客になっていた。いつも学ぶことが多く、刺激をもらえる友人というのは本当に大切だ。北京でほかにも会いたい人はいただろうに、連絡をくれたことに感謝。

References
*1安手の焼酎。
*2日中戦争当時、中国東北部のハルビン郊外で生物兵器の開発に当たった旧日本軍の部隊。
*3日本で去年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』。中国では4月20日から公開される。

ひゅるり~♪

日曜日ということで日中はゆっくり過ごし、夕方から仕事。

今日の北京は空気が悪く、夕日は霞んで目視できるくらいだった。

自室で仕事をしていると東京から「急かすわけではないのですが、何時くらいにできあがりそうですか」と連絡。急かすわけではないって、それは催促ってことじゃないんですかね。予定より相当早めの時間を提示し、連絡から1時間後には完成させた。

でもさあ、これだけ前倒ししたのに、あんまり感謝されていないような……ええ、そうですとも。絵に描いたような幸せなんて、爪の先ほども望んでませんって。

魚を肴に酒をいただく

先月にも訪れた鮮魚店「魚清」を再訪。

前回訪れたときに、隣のテーブルに座った日本人のおっさん(おっと、失礼)2人が昼間っから新鮮な刺身を肴に酒盛りを楽しんでいた。これが、もお~羨ましくて羨ましくて。次回、再訪したときには是非とも「私もやりたい」と思っていたのだ。

調べてみると「魚清」の閉店時間は午後8時半らしい。酒飲みにはちょっと早い閉店*1。これを見越して午後6時半過ぎに行ってみたものの、これがてんで計算違い。店内は満席で、待つ客さえいた。しかしここまで来て刺身を食わずに帰れない。レジのお姉さんにケータイ番号を伝えておけば順番になると呼んでくれるそうで、待つことにした。閉店時間だけがどんどん迫ってくる……うーん、斯くなる上はお酒をやめて海鮮丼とかご飯物だけ楽しんでササッと退店するか……

20分から30分で案内できると聞いていたものの、時間はすでに30分近く経過。我慢できず「あと何組ですか」と聞くと確認してくれ「あ、次です」とのこと。蕎麦屋の出前か!!という言葉が喉元まで出かけたけど、まあ、ありつけるなら良い。閉店時間まで残り1時間というときだった。

店員はみんな手際が良かった。テーブルに着くと前の客の食べた後をチャッチャッと片付けてくれ、料理も注文すれば次々と運ばれてくる。ただ酒を注文しようとしたところ、店員さんに「物販エリアで売っているお酒を自分で取ってきてください」と言われる。ええ?どういうこと?

よく見るとイートインエリアには「自由にお取りください」と冷えたジョッキが並んでいた。なるほど、売り場の冷蔵庫から缶ビールを自分で取ってきて、これを使って飲めというわけか。ちなみに刺身についても同じシステム。物販エリアの刺身売り場に行き、食べたいものを選んで取ってくる必要がある。売っているのはさくの状態だけど、店員さんに渡せば大根のツマと共にきれいに盛り付けてテーブルまで持ってきてくれた。

私が選んだのはマグロ、ブリ、サーモン。端切れのような刺身しか売っていなかったけど、きれいに盛ってくれたのでさくの状態よりだいぶよく見えた。

このシステムはつまり「魚清」はあくまで鮮魚店であり、居酒屋やレストランではないと。「イートインエリア」はあくまで店で買ったものをその場でいただける場所であって、基本的にはセルフサービスというわけですな。とはいえ寿司を始め、鍋物や揚げ物といった「調理モノ」は注文すれば店員さんが持ってきてくれる。だから缶ビールなんかはいいけど、日本酒や焼酎は大きな瓶でしか売っていないから1杯だけ……みたいな飲み方ができない。隣のテーブルで飲んでいた中国人のおっちゃんは一升瓶の日本酒を購入していたけど、飲みきれなかったのだろう。持って帰っていた。

私は缶ビールを数本、妻は今日はノンアル。ちなみに閉店時間だと思っていた午後8時半はラストオーダーの時間だった。それもお酒は冷蔵庫から取り出せばいいだけなので、午後10時までは良しとのこと。ただ料理はお腹いっぱいで食べきれなかったので、包んで持って帰った。お酒についてはボトルキープもできるようで、そういった飲み方もアリかもしれない。

References
*1「魚清」の午後8時半というのは確かに早いけど、中国は飲食店の閉店時間が日本に比べて早めな傾向。日本じゃ午前様まで営業している居酒屋はそこら中にあるもんねえ。
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