The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (124ページ目 (265ページ中))

流浪气球

ここ数日、ニュースを賑わせているアメリカによる中国の気球撃墜。今日、共産党系メディアとして知られる『環球時報』を見ると、おもしろい見出しだった。

中方抗议美击落“流浪气球”(中国はアメリカによる「さまよえる気球」撃墜に抗議した)

環球時報(2月6日付)より

おもしろいのは気球を“流浪气球”(さまよえる気球)と表現している点。

これを見てピンときた方は中国のエンターテインメントに通じている方だろう。中国で2019年に大ヒットした映画のタイトル《流浪地球》(邦題『流転の地球』)をもじったんだなあ。

流浪”というのは日本語の「流浪」と同じで「さまよう」という意味がある。だから日本語タイトルも『流転の地球』より『流浪の地球』や『さまよえる地球』のほうがよかった(分かりやすかった)んじゃないかと個人的には思っている。

この《流浪地球》、私も見た。ちょうど2019年に北京に出張する機会があり、仕事が終わってから映画館に見に行ったのだ。中国のSF特撮技術がハリウッドに追いついた!だったか、ずいぶん大げさな宣伝だったのを覚えている。とはいえカメラワークが理由か、何だかゲーム画面を見ているようだった。あとこれは「中国あるある」だが、内容がてんこ盛りで展開が早すぎて着いていけない。親子の愛みたいな「お涙頂戴」のシーンも全然共感できないし、プロパガンダなのか、ところどころで「中国!」を主張しすぎて一気に冷めてしまう。

とまあつらつらとコメントしたが、要するに私個人はそこまでの出来に感じなかった。そんな数年前の映画タイトルをなぜ今更もじるかというと、ちょうど今《流浪地球2》が公開中なのだ。ちょうど春節の連休前に公開され、私の周りでも「見た」という中国人が結構いる。

正直あんまり期待していないが、まあせっかく中国にいるんだし見に行ってもいいかも。

すしだすし!

北京は亮馬橋にある「魚清」に行く。北京在住の日本人には有名な鮮魚店だ。

日本にいた頃はスーパーの食料品が半額になるころを見計らって刺身を買いに行き、それで1杯(……いや、1杯では済まないが)やるのが好きだった。もともと日本ほど海鮮を食す文化がない北京では、そこらのスーパーに刺身は売っていない。日本料理店や日系のスーパーに行けば売っているが、私が日本で気軽に食べていた「半額」の感覚で購入するのは難しいだろう。

とは言え、たまーにどうしても食べたくなるのは自分も日本人だから?職場の上司が「魚清」ならおいしい海鮮を売っていると教えてくれたため、行ってみた。

イートインエリアもあって食事をすることもできる。ちょうどお昼だったので食事をいただいた。後日上司に聞くと、週末はずいぶん待つこともあるようで、すんなり座ることができた私たちはどうやらラッキーだったらしい。確かに客が引っ切りなしに訪れていた。

隣は日本人、それもサラリーマン駐在員というよりご自身で経営していらっしゃるのかな?と思わしき、中年の男性2人が酒盛りをしていた。どうやら居酒屋のように利用することもできるようだ。卓上にはおいしそうな小鉢料理やミニカセットコンロで作る鍋が並び、日本酒を飲みながら盛り上がっていた。いいなあ、昼から飲んで楽しそうだ。

サーモンの握りに鉄火巻。

マグロとたこの握り。のっほほほほ*1、どれもうまいっす。北京に来て数か月、こんなおいしい魚を食べたのは初めて。それに職人が手で握ったふんわりしたシャリがまたうまい。こういう「本物の寿司」ってご飯が少なめで、いつも底なしの食欲におそわれる。

このほか鉄火丼をいただいた。とにかくマグロが食べたくてしようがなかったのだ。

中国人はサーモンがほんっっとに好き。もともと刺身を売るスーパーが少ない北京だが、もし売っているとすれば、まずサーモンの刺身だろう。家の近所のショッピングモールにある寿司屋も、店頭に並ぶのはほぼ「サーモンオンリー」。中国人の口に合うのかなあ。いや、私もサーモンは好きだね。けど、ここまでサーモンを推されるとマグロだって食べたくなるものだ。いやー、おいしい。マグロって冷凍・解凍を繰り返すとパッサパサになるけど、これはプリプリで新鮮。幸せ~。

鉄火丼を食していると、店員が立派な刺し盛りを運んでいた。そういえばメニューに刺身の項目は無かった気がするけど?その刺身盛りがあまりに立派だったので、思わず私が「わあ」と言ったら「刺身はあっちから取ってきてください」と言う。

店員が「あっち」というのは、店内にある物販エリアのことだ。食事後にのぞきに行くと冷蔵庫の中にたくさんの魚介類が並んでいた。もちろん自宅用に買って帰られるし、イートインエリアに持って行くと調理してくれるそう。例えば複数の刺身を持って行けば、板前さんがきれいにさばいて刺し盛りにして出してくれる。

物販エリアにはほかにも日本から輸入した調味料や米、冷凍食品、カップラーメンなどさまざまな商品が並んでいた。日本酒や焼酎など、日本の酒類も豊富。やはり値は少々張るけど、必要なときにすぐ手に入るのは助かりそう。

芋焼酎のさつま白波を購入。鹿児島県での勤務経験がある妻から焼酎がほしいとせっつかれていたのだ。さて、喜んでもらえただろうか。

References
*1おいしいと、つい笑ってしまう癖が。

「聞かれていない」と思う油断

今日は午前中に髪を切りに行ってきた。

いつも日本人スタイリストがいるヘアサロンというか美容院に通っているのだが、切ってもらったのは例によって今日も中国人スタイリストだった。予約のときに日本人スタイリストが空いているか聞くのだが、毎回うまっているのだ。当初は日本人に切ってほしくて通い出したんだけど、中国人スタイリストのほうが料金が安いし最近はこれでもいいかなと思うようになった。

さすが日本人スタイリストがいる美容院だけあって日本人の客がひっきりなしに訪れる。日本人と中国人は同じアジア人でも、服装や仕草ですぐに区別が付くから不思議(^^)。

ちなみに今日一緒になった日本人の客はスタイリストと結構大きめの声で話すので、会話の内容が丸わかりだった。こうして異国にいると日本語で話しても周りの人が聞き取れないので、ついつい声が大きくなる人が多い気がする。そもそも中国という国自体、声の大きい人が多いからね。ここが日本人スタイリストのいる美容院で日本人客も多いことを忘れちゃっているんだろうな。

しかし、こういうのは結構気をつけたほうがいいと思う。中国って日本語を解する人が結構いるし、「ネガティブ」なことを話している雰囲気って、その言語が分からなくても何となく通じてしまうものなのだ。これまで中国の人を怒らせかねないセンシティブな会話を日本語でワーワーする人を今まで幾度となく見て来たが、私まで何だか「いや~」な気分になってしまう。ま、それを言ったら日本国内で中国人同士が中国語で悪口を言い合うのも何度も見たけどね。

土曜日だけど午後から出勤。一仕事を終えて、夜は晩酌しました。

節分

きょうは2月3日で節分。

節分といえば、近年すっかりおなじみになった恵方巻。もともとは大阪の海苔業者が広めたもので、昔からの文化ではないなんて言われているが、平成生まれの私は小学生くらいのときにはもう食べていたかなあ。母親が買ってきてくれ、「恵方」を向きながら黙って食べるということは知っていた。期限についていろいろ言う人はいるけど、私に関して言えばすでに結構親しんでいる。

朝、出勤前に「ああ、きょうは節分だなあ。恵方巻だなあ」とボソッと独りごちたら、妻が「食べたい?作れるかな」と言う。いやあ、難しいだろう。北京のそこらのスーパーには海苔や刺身なんて売っていないし、巻き簀といった道具もない。そしたら「ロールケーキを買って恵方巻代わりにする?」と言うので「いや、それでもいいけど、やはり寿司がいいなあ……まあ、北京じゃしようがない」とだけ言い残して、出勤した。

帰宅すると、テーブルの上に恵方巻。あれれ、どうしたのこれ。

私が朝に恵方巻を食べたそうにしていたので日中にイトーヨーカドーに見に行ってくれたらしい。すると果たして売っていたとのこと。へえ、さすが日系スーパーだ。今年の恵方は南南東らしく、太巻きを2人で分けて黙々と食べた。妻にとっては、北京に来て「はじめてのおつかい」だっただろう。その気持ちがありがたい。

ちなみに「いかピーナ」は何?と聞くと、豆まき用の豆とのことでした(^^;)。

大好きな書店

今日は仕事が早めに切り上げられたので、退勤後に書店へ。向かったのは西単の“北京图书大厦”(北京図書大厦)。留学時代は毎週末のように来ていた大型書店だ。

妻が毎日中国語で日記を付け、私がそれを添削する……ということをしているのだが、いつも旅行ガイドブック付属の単語帳で言葉を探そうとする(というより、それしか持っていない)ので「そんなのでは上達しません!」と活を入れるべく日中・中日辞典を購入しに来たのだ。

私が11年前に留学していたときはもっと薄暗い感じがしたけど、きれいに明るく改装されていた。

当時は怪しい人がたくさんいて、「書店のポイントカードを執拗に貸そうとする人」や「客に小物を売りつけようとする人」とか変な人がたくさんいた。このうち小物は私も買わされたことがあって(笑)15元*1くらいの爪切り?を購入した気がする。

立ち読みしている人に近寄ってきて「私は耳が聞こえない者です。あなたの温かい心で手作りの雑貨を買ってやってください」みたいなカードを見せつけてくるのだ。初めて会ったときは私も情けから一度だけ購入したが、その後、何度も同じ手口で売りつける人を大量に見るにつけ、ああ、だまされた……と気付き、それ以降は購入しなくなった。

今やこういう人はいなくなっていた。ただポイントカードを執拗に貸そうとする人は健在(笑)。私が少しでもレジに近付くと寄ってきて「ポイントカード使いますか?最大10%オフですよ」と話しかけてくる。つまり購入する人は他人のカードで安く買え、カードの持ち主はポイントがたまり、ウィンウィンというわけ。ただポイントがたまるとどんな良いことがあるのかは忘れてしまった。

References
*1当時のレートで240円くらいか。
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