The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (15ページ目 (260ページ中))

会社宛の手紙

私宛に東京の本社から一通の手紙が転送されてきました。宛先は会社の部署名になっていて、私の名前は一文字も書かれていません。なぜ私のもとに?裏を見ると……女性の名前。ひと目で分かりました、中学時代の同級生です。

その同級生とは中学校を卒業して以来、成人式のときに一度だけ再会しましたが、それっきりの仲です。どういう風の吹き回し?読み始めてみると……私は仕事柄たまーにテレビに出ることがあるのですが、その放送を見たことをきっかけに連絡をくれたとのことでした。

女性から手紙が来たというと「そういう仲だった人?」と思われるかもしれません。いえ、全くそうではなく、ただの友人。サバサバした性格で、少し男勝り*1なところがありました。歯に衣着せぬ言い方が印象的で、芯がしっかりしていました。私に対しても厳しい物言いをしてくることがありましたが(笑)仲良くしていましたねえ。一緒に盛り上がった話題とか今でもハッキリ覚えています。まるで昨日のようですが、もう20年以上も前なんですね。

私は岡山出身ですが、中学時代は父親の仕事の都合で東京で過ごしました。当時は2000年代初頭で、中学生でもケータイを持っている人がほとんどでした。当時のケータイの電話帳は今に至るまで引き継いでいるので、手元のスマートフォンを見れば同級生の電話番号は大概残っています。

しかし今回手紙をくれた彼女の連絡先は全く分かりませんでした。と言うのが、彼女は当時ケータイを持っていなかったからです。ちょっぴり「昔かたぎ」なところがあり、デジタル系?のものを好んでいなかったんです、彼女は。きっと今もSNSなんてやっていないんじゃないかしら。さすがに今はスマートフォンくらい持っているんでしょうけど。けれど送られてきた丁寧な手書きの手紙を見て、変わっていないんだなあと微笑ましく思いました。会社の部署名が宛先になっていたのは、彼女も私の連絡先を知らなかったからでしょう。

中学生の頃から独学で中国語を勉強していた姿がとても印象的で、今でも祖母との会話で出てくるほど。当時は、なんで中国語なんだろう?と疑問に思ってしまい、ふざけてばかりの私は、つい配慮のない発言をしてしまったりと、嫌な思いをさせてしまったこともあったと思います。本当にごめんなさい。
今、中国で頑張っていることを知り、音読や字に対しても興味を持っていた意味がやっとわかりました。なりたい自分になる努力を、あの頃から続けていられることは、とてもすごいことだと思います。

そうそう、当時は周りの人からしょっちゅう「なんで中国語なの?」と聞かれました。その数年後、中国は目覚ましい経済成長を遂げ、今度は「中国語を学ぶなんて先見の明があったんだね」と言われるようになりました。けれどそんな打算的に学んでいたわけではありません。理由はただただ、中国語という言語そのものに興味があり、学ぶこと自体が楽しかったからです。

まあ、これだけでもかなり変わった中学生ですよね。こんな中学生がいたら、私だって「変わった子だな」と思うと思います。けれど当時学び始めた中国語は今でも続いていますし、今や「飯の種」として身を助けてくれています。曲がりなりにも仕事にすることができたのですから、ありがたいことではあります。ちょっと口幅ったい言い方で恐縮ですが、これは中国語をただただ好きで学び続けていたからかも、と今にして思います。

彼女の手紙を読み、当時、純粋に楽しく中国語の海を泳いでいた頃のことを思い出しました。初心を思い出させてくれた彼女に感謝です。ぜひ私も手書きで返事を書こうっと。

References
*1今はあんまりこういう言い方をしちゃいけないんですかね。

揚げ物の思い出

昼食をとりに外に出たついでに職場近くのスーパーをのぞきました。海外からの輸入品ばかりを扱っている高級スーパーで、普段使いはしていないんですけど、たまに日本の食品が売っているのでお世話になっています。めぼしいものはないなと後にしようとしたところ、最後の最後のレジ横に日本のパン粉が売っていました。それも賞味期限が近くなっているので半額です。

2つ買っちゃいました。パン粉なんて、そんなに使う?と思われるかもしれません。確かに頻繁には使わないですが、パン粉って中国のスーパーではあまり扱っていないのです。ということで、週末は絶対に牡蠣フライを揚げよう!と思いました。

中国は牡蠣がリーズナブルに手に入ります。水で優しくもんで灰汁みたいなものをしっかり出したら水で洗い、水気を取ったら小麦粉をまぶして溶き卵にくぐらし、パン粉をしっかり付けたら揚げるだけ。我が家で揚げ物は私の担当です。

私は炊事が好きです。とは言え、平日は午後9時前に帰宅するような生活ですから普段は妻が作ってくれます。私は時間のあるときにキッチンに立つくらいなのでエラソーなことを言える資格はありません。ただ、1人暮らしのときは当ってくれる人がいないわけですから、晩酌のおつまみなんかをよく作っていました。

炊事ってやり出すと結構「要領のよさ」を求められるような気がするんですよね。食材を繰り回したり、同時並行でいくつか作ったり、作りながら洗い物を消化していったり……というのは、そう単純なことではないと思うからです。要領よく料理を作り上げると気持ちのいい達成感があります。だから世の中では炊事は女性がするものという印象が根強いですが、男性こそハマるんじゃないでしょうか。ほら、男性ってコツコツ作るのって好きじゃないですか。日曜大工とか、プラモデルとか……っていう男性像もすでに古いのかしらん?

先週末も妻が冷蔵庫にある挽肉とタマネギ、それに豆腐を使い切ってしまいたいというので、それならばと腕を振るってチャチャッと豆腐ハンバーグを作りました。あるもので食事が作れると気持ちが良いです。あ、このときにもパン粉を使ったんだった。

ただ揚げ物に関しては面倒なんですよね。いや、作ること自体は一つ一つの作業を丁寧に行うことだけがコツみたいなもので、それほど難しいものではありません。けど油の処理に手間がかかるので、1人暮らしをしていたときはあまり揚げ物をしませんでした。そんなこともあり、出来たての揚げ物がいただけるときはうれしかったです。私の祖母はよく揚げたての牡蠣フライを作ってくれました。揚げたてにこだわっていたので、みんなが食事を始めてから揚げ出すんですよね。だから祖母だけ食事の開始が遅くなっちゃうんですけど、おかげで出来たてサクサクの揚げ物がいただけました。おいしかったなあ。

あああ、書いていたらまた食べたくなってきました。たぶん今週末も、揚げます。添えるのはソースでもいいですが、こちらで紹介されているキャベツをたくさん使ったコールスロー風のタルタルソースがもんのすごくおいしくておすすめです。

タルタル・コールスローのレシピ〜キャベツをいっぱい食べたいならコレ! - 今日、...
使い方はいろいろダヨ! 姉さんが皆さんに積極的に摂ってもらいたい野菜が3つあります。一つはニンジン、もう一つはニンニク、そしてもう一つがこのキャベツです。

ハイアール兄弟

今日外を歩いていると、ふとエアコンの室外機が目に入りました。

中国の電機メーカー「ハイアール」のエアコン室外機です。ハイアールは漢字で“海尔”と書き、この漢字の中国語発音が「ハイアール」です。

それより気になったのは2人の男の子の絵。レトロな感じですが、これはナショナル坊や的なキャラクターでしょうか。調べてみると彼らは“海尔兄弟”(ハイアール兄弟)というそうで、中国ではテレビアニメにもなったことがあるそう。なぜ下着姿(それとも水着?)なのかは分かりませんが、コテコテの中華色が強いキャラクターでないところが歴史を感じさせます。今の中国は“国潮”*1といって「いかにも中国らしい」ものを好む傾向がありますから。

 

 

References
*1国=中国の、潮=ブーム(潮流)の略。

植物園のようなカフェ

昼過ぎから北新橋のあたりに向けて散歩に出ました。

胡同の中にある「URBAN GREEN」というカフェに来ました。写真に収まりきっていないですが店内には巨大な木々が植わっていて、まるで植物園のようです。イクスピアリにある「レインフォレストカフェ」を思い出しました。

2階には木々に囲まれた特等席が。思わず座りたくなっちゃいますが事前予約が必要な上、決められたセットを注文しなければならないそうです。さすが商売上手な中国、一筋縄にはいきません。

私はアイスコーヒー、妻はアイスカプチーノをいただきました。

こんなことを言ったらインターネット老人会ならぬ「北京老人会」と言われそうですが、おいしいコーヒーをいただける店が増えましたね、北京は。私が十数年前に留学していた頃はコーヒーを飲める店が少なかったです。あることにはありましたが、人々が今ほどコーヒーを飲んでいなかったと思うのです。今やカフェなんて至る所にありますもんね。

中国コーヒー戦国時代
私が北京に留学していたのはたかだか11年前だが、それでも当時と比べるとたくさんの変化を感じる。どれも私の主観だから、他人からすれば「どうでもいい変化」かもしれないけれど(^^;)。そのうちのひとつ、多くの人がコーヒーを飲むようになったと感じる。11年前の北京はコーヒーを好んで飲む人がまだ少なかった。日本の純喫茶のようにコーヒーだけを出す店は無かったし、喫茶店というと文字通り「茶」を楽しむ場所だった。スターバックスやコスタコーヒーといった海外のカフェチェーンは当時からあったが、中国人たちは専らカフェモカ...

ここも胡同の中にある隠れ家カフェみたいな立地なんですが、客は引っ切りなしに訪れていました。

春の散歩

今日はとても良い天気だったので、昼前に娘を連れて散歩に出ました。妻にはその間、自由に時間を使ってもらおうという算段です。

見事に雲一つない青空。北京市内を流れる亮馬河のほとりを東に向かって歩きました。もうすっかり春……というより、春を通り越して初夏のような陽気です。ベビーカーは持って行ったものの、大人と同じ目線でいろんなものを見せてあげようと抱っこ紐を使ったのですが、娘はしばらくするとコックリコックリ。ほどなく寝てしまいました(^^;)。

1時間ほど歩いたところで妻から連絡をもらい、昼食を一緒にとることに。ということで日本料理店が多く並ぶ麦子店で合流し、日本式のハンバーグがいただける「一番肉米」という店に行きました。名前からして「肉肉大米」*1のパクリかしらん。味はまあまあでございました。

References
*1日本企業「物語コーポレーション」が中国で展開するチェーンのハンバーグ専門店。
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