The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (2ページ目 (262ページ中))

変わらない風景

中国語には“一年一个样,三年大变样”という言葉があります。「1年の小さな変化も3年経てば大きな変化」という意味です。経済発展する中国の変化のスピードが速いことを表すのによく使われました。景気低迷が続く今の中国ではあまり聞かなくなりましたが。

私は学生時代、北京に留学していました。それから15年が経ち、今私は同じ北京で働いています。けれど「懐かしい」という感覚があまりありません。と言うのが、あまりに変化が大きくて留学していたあの北京と同じ街だと思えないのです。先日もブログ記事に書きましたが、私は今「北京」という同じ名前の別の場所に住んでいると思って暮らしています。

同じ名前の違う場所
帰宅していると自宅の最寄り駅の改札前で草細工を作っている男性を見かけました。もしかして売っているのかな。草を使ってバッタのような形をした虫を作っていました。この風景を見て何だか懐かしくなりました。と言うのも、私が留学していた15年前は北京の至る所でこんな人たちを見かけたからです。例えばカフェでコーヒーを飲んでいると突然肩をトントンとされ、おじいさんやおばあさんが工芸品を売りつけてくるのです。ライトがぴかぴか光るコマのおもちゃなんかを見せてきてね。今は全然いなくなりましたけど。あとは物乞いも見か...

ただ、この景色だけは当時と変わらないなあと感じます――それは毎日通勤に使っている「北京地下鉄2号線」です。留学時代、私は大学の最寄り駅「積水潭」をよく使っていました。そして今、私は毎日「建国門」という駅を使っています。どちらも2号線の駅なので雰囲気が似ているのです。

現在の北京地下鉄2号線「建国門」駅のホームです。高い天井、大きな柱――時代に取り残されているというか、昔のままだなあと感じます。最近開通した路線は日本の地下鉄と同じようなホームも多いですが、開通時期が古い1号線や2号線はこういう見た目のホームが多いです。私の中ではこれこそ北京地下鉄のイメージ。私が留学していた頃から変わりません。

北京地下鉄2号線「建国門」駅(2007年4月撮影)

ちなみに今から約20年前、私が高校生だった頃にも「建国門」駅を訪れたことがあります。当時は2007年、翌年に北京オリンピックが開かれるという時期でした。中国語スピーチコンテストで優勝した賞金を使い、母と祖母と一緒に北京旅行に来たのです。ガイド付きのツアーを手配していたのですが、最終日だけ自由行動の日を設けて市内を観光しました。このとき、初めて北京の地下鉄に乗りました。「建国門」駅で2号線から1号線に乗り換えたことを覚えています。

まさか将来、自分が北京で暮らして「建国門」駅を毎日使うようになるとは思いませんでした。北京という街は当時とずいぶん変わってしまいましたが、変わらない「建国門」駅の風景は私に高校生当時の“初心”を思い出させてくれるように思います。

很久以前羊肉串

自宅近くのショッピングモールに羊肉の串焼きがいただける店“很久以前羊肉串”がオープンしました。中国国内に何店舗も展開しているチェーン店で、ここの羊肉串が大好きなんです。まさか自宅近くにできるとは思わず、いつオープンするかと楽しみにしていました。

店内の作りは他店舗と変わりません。なぜか青色のジャージで統一された店員さんのコスチュームも同じです。相変わらずテキパキ動いているので、別店舗で働いていた人たちなのかもしれません。

テーブルにはコンロが備え付けられ、ここで店員さんが焼いてくれます。串には歯車が付いていて自動でクルクル回ります。焼き加減も店員さんが判断してくれるので、客は何もしなくて構いません。

ここの羊肉は内モンゴル自治区にある「フルンボイル大草原」の最高の仔羊を使っているんだそうで、本当に柔らかくておいしいです。日本だと羊肉のにおいが苦手だという方も多いですが、臭みは全く感じません。よその羊肉串は大量にスパイスをかけるところが多いですが、ここはそのままでも十分おいしくいただけます。

人気店でしかも予約もできないとあって、どの店舗も結構並びます。オンラインで順番待ちの整理券は発券できるんですが、いつもどのタイミングで発券しようか迷うんですよね。あまり早く発券しすぎると店に到着する前に順番が来てしまって無効になっちゃいます。かといってのんびりしすぎると結局店舗に到着して長く待つハメになっちゃうし。今後は自宅にいながら順番待ちして、自分の番号が近くなったら店へ……なんてこともできちゃいそうです(^^)。

北京緑道

今日は土曜日ですが仕事でした。

夜になっていざ退勤しようとしたら……外が明るい。今年の夏至は6月21日だったので昼の時間は短くなりつつあるはずですが、まだまだ長いですね。1日中ずっとオフィスで座りっぱなしだったので、いつもなら地下鉄で帰宅するところ自宅まで歩くことにしました。職場から自宅まで歩くと大体1時間。お気に入りのラジオ番組を聴きながら歩くと意外とあっという間です。

職場から自宅まで「東二環」という道路沿いを歩くんですが、最近「北京緑道」という散歩道が整備されました。どうやら北京市政府の施策のようです。単に「東二環」沿いを歩くだけだと単調な景色しか続きませんが、こちらの緑道なら緑の中をクネクネ歩くので変化があって飽きません。

同じ名前の違う場所

帰宅していると自宅の最寄り駅の改札前で草細工を作っている男性を見かけました。もしかして売っているのかな。草を使ってバッタのような形をした虫を作っていました。

この風景を見て何だか懐かしくなりました。と言うのも、私が留学していた15年前は北京の至る所でこんな人たちを見かけたからです。例えばカフェでコーヒーを飲んでいると突然肩をトントンとされ、おじいさんやおばあさんが工芸品を売りつけてくるのです。ライトがぴかぴか光るコマのおもちゃなんかを見せてきてね。今は全然いなくなりましたけど。

あとは物乞いも見かけなくなりました。例えば地下鉄に乗っていると、中年の痩せ細った男性が這ってくるのです。どうやら脚に障害があるようで、小銭の入った缶をジャラジャラいわせながら金を求めてきます。ほかにも老夫婦がカラオケで歌っているパターンや、小さい子どもを連れた母親というパターンもありました。子どもがね、座席に座る乗客の前にひざまずいてペコペコ頭を下げて「お金を恵んでください」と言ってくるんです。これが何とも言えない気持ちになるので、私はいつも親子の物乞いが来たら目をつぶって寝たふりをしていました。

いろいろ思うことはあったものの、北京は人間くさい街だったと思います。あんなにいた物売りや物乞いの人たちはどこに行ったのでしょう。私は今「北京」という同じ名前の、別の場所に住んでいると思って暮らしています。

モールのイベント

私が住んでいるマンションのそばにショッピングモールがあるのですが、ここ最近の人出がすごいです。どうやら何かイベントが始まったのがきっかけのようで、週末になると溢れんばかりの人になります。ただ何のイベントなのか、さっぱり分かりません。

写真はモールから地下鉄の駅に繋がる連絡通路を撮影したものです。壁一面に“奇迹之旅”(奇跡の旅)と書かれた広告が張られていて、出退勤の際にここを通ると朝から晩までこうして写真を撮っている人がいるのを見かけます。何のイベントだろう?と広告を見ても「モールの会員登録を行った方はくじ引き1回のチャンス」とか「会員様で1日に○○元のお買い物をした方にはノート1冊プレゼント」と書いてあるだけで、なぜ写真を撮っているのかますます分からなくなります。

調べてみると、どうやらシンガポールの歌手・林俊傑(リン・ジュンジエ/JJ Lin)が北京でコンサートを開くのに合わせたイベントのよう。私は全然気にしていなかったのですが、モールには期間限定のコラボショップやカフェもオープンしているようで、ここ最近の賑わいはそれが理由のだったみたいです。私が見たのはモールとコラボした販促キャンペーンだったんですね。

歌手の写真や名前を出さないのは何かの戦略かな。私みたいな門外漢はさっぱりですが、少なくともファンは分かっているからいいのか。とにかく何のイベントがはっきりしてすっきりしました。

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