The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (77ページ目 (265ページ中))

世界各国の交通ルール

中国語は漢字を使うので、日本人にとって中国の街中は分かりやすいかもしれません。銀行には“银行”と書いてあり、地下鉄には“地铁”と書いてあるので、何となく「何の施設か」くらいは分かるかと思います。これが欧米人だとチンプンカンプンです。

ただ中国で使われている漢字は「簡体字」と言って、伝統的な漢字を「簡略化」したものです。日本の漢字に比べると字によってはあまりに簡略化されすぎて、何と書いているか分からないかもしれません。例えば、次の写真。逆三角形の道路標識には何と書いてあるか読めますか?

書いてあるのは“”という漢字。これ、日本漢字だと「譲」という漢字です。旧字体(繁体字)だと「讓」ですね。これが中国では簡略化されて“”になるんです。中国語を学んだことのない人には何と書いてあるのかさっぱり分からないかもしれませんね。

さて話は変わるのですが、この道路標識、どういうルールだと思いますか。日本だと逆三角形の道路標識と言えば「止まれ」ですよね。

「止まれ」の標識・マーク。道路表示|チューリッヒ
「止まれ」の標識・マークのご説明。道路標識「止まれ」に関する知識として、その意味と役割、道路上に表示された「止まれ」との違いなどご説明。

そんなこともあって、私は日本と同じ「止まれ」という意味かと思っていました。しかし調べてみたところ実はそうではなく、日本で言うところの「前方優先道路」に相当するようです。一方、中国での「止まれ」は八角形の道路標識が該当するとのこと。

てっきり日本が世界標準で、中国が独特なのかと思っていたところ、実はアメリカでも八角形で「止まれ」(=STOP)で、逆三角形で「譲れ」(=YIELD)なのだそうです。

ちなみに中国では赤信号だったとしても安全が確認できている場合には右折可能という交通ルールがあります。数十年前に北京に留学した際、それを知らなかった私は横断歩道に突っ込んでくる車に大いに驚いたものでした(全然安全が確認できていないじゃないかというツッコミはありつつも)。調べてみると、実はアメリカも赤信号でも右折可能というルールなのだそう。日本は左側通行のため、この場合「赤信号でも安全が確認できれば左折可能」か……ということになりますが、もちろん日本は不可です*1

アメリカと中国のほうが共通点の多い交通ルール。てっきり私が世界標準だと思っていた日本の交通ルールは実は独特なのかもしれません。

References
*1赤信号と同時に緑の矢印信号が点灯している場合や、白地に青の矢印の左折可の標示板が表示されている場合は赤信号でも左折が許可されています。

帰ると真っ暗な部屋

日本への一時帰国を終え、北京に戻ってきて3日目。昨日から普通に出勤もしているので、すっかり元の生活ですね(^^;)。本当に日本に帰っていたのだろうか、というような気分です。

ひとつ違いがあると言えば、妻はまだ日本にいるので家に帰ると真っ暗な部屋……といったところでしょうか。妻にLINEをすると、ずいぶん楽しそう(笑)。私ももう1週間くらい長く日本にいたかったなあ。いやいや、家族を養うために!頑張って働きます、はい。

香港のエビ入りワンタン麺

今日の昼は久しぶりに香港料理の店にランチをいただきに行きました。

いただいたのは「エビ入りワンタン麺」(“鲜虾云吞竹升面”)。ワンタンには大きなエビが入っていて、プリップリの食感がたまりません。あと私が好きなのは、この極細麺。ちょっと固めなんですよね、シコシコしていると言うか。これが好きなんです。

ちなみにスープは日本のラーメンと比べると、だいぶ薄め。人によっては「え、なんの味付けもしていないのでは」と思っちゃう薄さです。けど中国の麺料理って薄味が多いんですよね。塩コショウを入れたくなっちゃうところですが、実は日本で食べ慣れているラーメンのスープが濃すぎるだけなのかもしれません。

さようなら日本

今日の夕方の飛行機で中国に戻るので、朝から新幹線で岡山から東京に移動しました。束の間の岡山滞在……最後は両親と駅近くのサンマルクカフェでモーニングをいただきました。

昼前に東京に着いたところ土砂降りでした。北海道旅行も初日から雨でしたが、見事に「私を追いかけているのか」というほどの雨続きです(昨日の岡山も雨でした)。本当に“名副其实*1な雨男だなあ、と我ながら思います、はい。

日本最後にいただいたのは海鮮がいただけるチェーン店「築地食堂源ちゃん」の刺身定食。この一時帰国の期間中、北京で1年間に食べる量に相当するんじゃないかというくらいの海鮮をいただきました。それでも食べ飽きないのは海に囲まれた島国・日本の出身だからでしょうか。妻が「牡蠣フライも頼もう」と言い、単品で2個追加。ああ~、これもおいしかったあ。

日本では文字通り「爆買い」したので、大きなスーツケースをごろごろとチェックインカウンターまで向かいました。現在、日本人は基本的にビザがないと中国には行けないので、カウンターではビザの確認をされたり*2、コロナ禍になって始まったインターネットでの健康申告を済ませたか聞かれたりしました。いろいろあったので、ずいぶん余裕を持って空港に来たはずなのに搭乗口に着く頃には登場時間の30分前ほどでした。

妻はもう1週間長く日本に滞在するので、今日の中国戻りは私1人。隣には日本旅行の帰りかな、と思わしき中国人の女性が座りました。

私の席の周りはほとんど中国の方だったように思います。午後6時頃になって機内食と飲み物が配られ始め、キャビンアテンダントさんが中国語で“您喝点什么吗?”(お飲み物はいかがなさいますか)と聞いて回ります。中国語の発音から察するに台湾か香港の出身かな?というような感じ。

てっきり中国語で聞かれるかな思っていたのですが、私のところまで来ると急に日本語に切り替えて「お飲み物はいかがなさいますか」と話すのです。面食らってしまいました。なぜ私が日本人だと分かったんだろう……いや、そりゃ航空会社だって客の国籍情報くらい把握しているかと思いますが、そのキャビンアテンダントさんとはいちいち何かを確認していたようにも見えませんでした。うーむ、何だかとっても不思議です。よく中国人に間違えられるので余計に(笑)。

自宅近くに帰ってきたときには午後9時過ぎでした。

日本を離れるときにはやはりちょっぴり寂しかったですが、いざ北京の自宅に到着するとどこかリセットされたような気分。それに1週間余り離れていたからか、北京のにおいを強く感じます。季節的なものかな?日本帰国前には感じなかったにおいです。思い返すと、私は去年の今頃に中国生活を始めたし、何なら学生時代の留学生活もこんな時期に始めたのでした。

初心を思い出す……と言ったら大げさですが、ああ、自分はこの国が好きで、この国に駐在しているんだった……と思い出しました。日本は確かに恋しいですが、いずれ帰る国。むしろ今、北京で過ごす日々が特別なんだという意識を持って、再び頑張りたいと思います。

References
*1名称や名声が実際と一致する、名実相伴う、という意味の中国語です。
*2厳密にはビザではなく「外国人居留許可」の確認です。

帰省

岡山に帰省しました。昨日までの北海道旅行を終え、新千歳空港からそのまま両親や祖父母とともに岡山に向かったのです(厳密には神戸空港に向かい、そこから下道で岡山に帰りました)。最後に岡山に帰ったのは去年8月。まだ1年ちょっとですが、以前は年に数回は帰っていたので、ずいぶん久しぶりな感じです。

北海道旅行の間、母の友人に預けていた2人*1のワンコを迎えに行くと、飛び上がって喜んでくれました。若いほうのワンコは生まれて1歳にもならないうちに会ったきりだったのですが、もうピョンピョン飛びつき、私の顔をペロペロなめてくれました。

ふと実家で窓を開けてボーッと外を眺めていると、電車の音が聞こえました。近所をJRが走っているのです。田舎の電車ですから本数は多くないし、かすかに「ガタンゴトン」と走る音が聞こえてくるくらいなのですが、小さい頃から何気なく耳にしながら育ったので、ああ、実家だなあという気持ちになります。すると「あれ、私は今、中国で仕事をしているんだったっけ」と得も言われぬ感情がこみあがってきます。

もうひとつ今回の帰省で意外だったのは、実家の近所に「スターバックス」ができていたことです。

東京や大阪といった大都市ではどこでも見かけるスターバックスですが、私が高校生だった頃は岡山県内に2、3店舗しかありませんでした。ましてや私の実家の近所にスターバックスができるなんて想像も付かなかったのが……今年8月にできたようです。地方にありがちな、駐車場を備えた「ドライブスルー式」の店舗。午後3時頃に行ったのですが、満席で賑わっていました。

思えば、中国もびっくりする量のスターバックスがありますよね。北京なんて同じビルの中に3店舗くらいあることも。全世界で展開していて、それが実感の近所にも作っちゃうわけですから、すごい勢いだなあと感じます。

JRの最寄り駅から歩くと30分近くかかり、車がなければ不便な場所です。都会のスターバックスは「ふと入る」んでしょうが、地方の場合は「スターバックスを目的地に来る」ということでしょうか。でも満席でしたから、その戦略は成功しているのかもしれません。

ちなみにこの写真、私はスターバックスの看板を撮影したつもりでしたが、それ以上に「はるやま」の看板が目立ってしまいました。紳士服などを手がけるはるやまは岡山本社の企業です。これはこれで「岡山の風景」なのかもしれません。

References
*1大切な家族の一員なので「2匹」でなく「2人」と呼んでいます。
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