The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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ルイ・ヴィトン以上の贅沢

仕事を終えて上海は南京西路あたりをシェアサイクルで走っていると、ギラギラ光る船の形をした建物が見えてきました。

す、すげーな……ルイ・ヴィトンが今年6月にオープンさせた新店舗なんだそうです。実物大のクルーズ船を象っていて、ショップだけでなくカフェや展示会スペースも併設されているんだとか。

中国経済の先行きは不透明だと言われていますが、あるところにはあるんですね、金は。ルイ・ヴィトンが中国市場にこれだけの投資をするのはそれだけ自信があるからなんでしょう。

一方の私はルイ・ヴィトンの店舗を華麗にスルーして、日系スーパーのアピタに向かいました。ここの品揃えは日本国内のスーパーに負けず劣らずで、何がうれしいって日本食のお惣菜が充実しているのです。で、夜の8時半頃になると値引きシールが貼られるところも日本と同じ。半額の刺身を買って帰りました。ホテルの部屋で缶ビール片手に半額の刺身をいただく……私にとってはルイ・ヴィトン以上の贅沢です。

上海出張

今日から3日間の日程で上海に出張しました。

今回は中国東方航空を利用したので北京首都空港は第2ターミナルからの出発でした。これが中国国際航空や深圳航空だと第3ターミナルになるんですよね。第3ターミナルは大きくて立派ですが、広いので搭乗口までずいぶん歩かされます。あと保安検査場はいつも混んでいるような気が。その点、第2ターミナルはコンパクトですし、保安検査もあっという間に済むので、国内出張の際はわざと第2ターミナルを使う航空会社を利用します。

保安検査場の前に最近物議を醸しているモバイルバッテリーに関する注意書きがありました。

携带充电宝乘机附加要求
禁止携带没有3C标识、3C标识不清晰、已被召回型号或批次的充电宝乘坐境内航班。

モバイルバッテリーの機内持ち込みに関する追加規定
3C認証マークがない、もしくはマークが不明瞭なモバイルバッテリー、およびリコール対象の型番やロットに該当するモバイルバッテリーは、国内線への持ち込みが禁止されています。

中国では今年6月28日から3C認証マークと言って「CCC」の表示が付いていないモバイルバッテリーは国内線に持ち込めなくなりました。中国国内で販売されているモバイルバッテリーは2023年8月以降、この3C認証マークが義務化されています。ただ日本では別の認証が採用されているので、日本国内で買ったモバイルバッテリーには3C認証マークがないことが多いようです。そのため中国に住む日本人の間では「きちんと確認して持参しないとモバイルバッテリーが没収されかねない」と話題になりました。

この新ルールの背景としては、今年に入って中国では乗客が持ち込んだモバイルバッテリーなどリチウム電池の製品が航空機内で発火・発煙する事故が相次いでいる事情があるようです。ルールはモバイルバッテリーのみに適用され、デジカメといった他製品のリチウム電池は対象外。ただ地方の空港では「デジカメの充電池なのに没収された」といった話もあるやに聞いていて、少々混乱しているようです。いくら乗客が「モバイルバッテリーのみが対象だ」と主張しても、権力ある側が「ダメだと言ったらダメだ」と言ったら本当にダメになっちゃうのが中国。なので今回の上海出張はモバイルバッテリーを始め、疑われそうな製品は一切持たないで行くことにしました。

上海虹橋空港に到着しました。市内へ移動して、どこかで昼食を取ってから上海オフィスに向かおうかと思ったのですが、わざわざ上海オフィスが迎えの車を空港までよこしてくれました。

移動中、車窓から見える景色を楽しんでいたのですが、やっぱり上海はオシャレな街ですね。“洋气*1というか“精致*2というか。別に北京がそうではないと言うつもりはありませんけど。これから3日間、よろしくお願いします。

References
*1垢抜けている、シャレているという意味。
*2上品、洗練されているという意味。

大連で海鮮

大連に出張しました。2回目の大連ですが、雰囲気が良いですね。ロシアや日本が統治していた頃の歴史的建造物が残っていて街並みがオシャレ。あと気候がちょうど良かったです。北京の1か月ほど前といったところかな。北京はすでに気温が30度を超す日も出てきていますが、大連は涼しくて気持ちよかったです。

仕事を終え、時間は午後9時を回ろうとしている頃でしたが、せっかく大連に来たので中国人の同僚と夕食に繰り出しました。

海に囲まれた大連は海の幸が有名です。ということで、海鮮料理の店に行きました。向かったのはタクシーの運転手さんに教えてもらった“日月昇海鲜码头”。有名なチェーン店で、大連市内に何店舗かあるようです。

中国の海鮮料理店は店内に大体こういった水槽が並んでいます。魚、貝、エビ、とにかくいろいろいて、まるで水族館のようです。中国では生きたまま売ることに価値があるんでしょうね。日本だと築地みたいな市場に行っても並んでいるのは基本的に「締められた後」の魚ですから。

中国は広い国なので、同じ生き物でも場所によっていろいろな名前で呼ばれることがあります。例えばタコ、私は教科書で“章鱼”と学びました。これがおそらく最もメジャーな名前ですが、こちらの水槽には“活蚆蛸”と書かれています。“”は日本語でもタコという意味で使われますが、“”とは見たこともない漢字です。

調べてみたところ、やはり“蚆蛸”はこの地域でのタコの呼び方のようです。特に大連の普蘭店区でとれるタコは“普兰店蚆蛸”と呼ばれ、有名なんだとか。

料理の注文は中国人に任せるに尽きます(^^)。店員さんとやり取りしながら手際よくアレコレ注文してくれました。

左の茶色っぽい料理は“海肠捞饭”。あんかけごはんみたいな感じですが、コリコリ弾力のある食材が入っています。何だろう?まあ、いいや、おいしいおいしい――と食べたのですが、後で調べると、これが料理名にある“海肠”(海腸)で、正体はゴカイやミミズの仲間の「ユムシ」でした。少し衝撃的な見た目なので、気になる方はご自身で検索して見てください。こんな

真ん中の料理は“韭菜炒海兔”。ニラとイカを炒めた料理です。料理名にある“海兔”は何だろう。ウミウサギ?調べてみると「アメフラシ」と出てきます。確かに中国語で“海兔”は「アメフラシ」のようですが、ここで言う“海兔”は大連の言葉でイカ、それもホタルイカみたいな小型のものを指すようです。あっさりした味でおいしかったです。

こちらは“鲅鱼水饺”、サワラの水餃子です。餃子の具に海鮮を使うのが新鮮です。食べてみると、予想以上に魚という感じ。私は魚が好きなので、これは結構いけます。

こちらは“家焖杂拌鱼”といって、魚を味噌で煮込んだ料理です。中国人の同僚は「雑魚ですよ」なんて笑いながら言っていましたが、実際その通りのようで、大小さまざまな魚をごった煮にしたものだそう。大連では家庭料理として親しまれている「昔ながらの味」なんだとか。魚の旨みと味噌の香りが合わさって絶妙な味でした。

蘇州の女

上海出張の最終日。今日は上海随一の観光地「外灘」(ワイタン)に行きました。観光ではなく、もちろん仕事です(^^)。

今日は少し霞がかっているかな、ぼやけているようです。

ここ外灘は英語名で「バンド」とも呼ばれますが、なぜそう言うのか知りませんでした。中国語のほうは何となく分かります。漢字の「灘」()は岸のことを指すので、おそらく「外側の岸」とかそういう意味でしょう。調べたところ、上海では川の上流を「裏」、下流を「外」と言うそうです。なので外灘は外側の岸ではなく「川の下流側の岸」という意味で、これが固有名詞になったんですね。一方、英語名の「バンド」は埠頭、堤防を意味する”Bund”に由来するようです。

ちなみに最初にあげた写真は外灘ではなく「外灘から対岸を見た様子」です。あのビルやタワーが建ち並んでいる地域は「浦東新区」で、私たちが立っている側が外灘。写真のように19世紀後半から20世紀前半にかけて建てられた西洋建築が建ち並んでいて、レトロを売りにしたバーやレストランが多く入っています。

以前、東京で働いていた頃に上海に出張する機会があったのですが、その際に上海オフィスの先輩が外灘のバー、というかクラブ?に連れて行ってくれました。先輩が飲み物を注文しに行ってくれたのですが、戻ってくるとなぜか女性を連れているのです。どう見ても東南アジア系ですが、外国語訛りの中国語で「アタシは蘇州人」と言い張ります。年齢は私より10歳は上だったかなあ、正直おばさんです(失礼)。私の隣に居座って「疲れたからホテルに行きたい」なんて言い出すので、私が絶句していると先輩がケラケラ笑っていたなあ。外灘に来ると、そんなことを思い出します。

上海の日本式百貨店

上海出張2日目。今日午後の飛行機で北京に帰ります。

やはり北京に比べて賑やかですね、上海は。ショッピングモールに限らず、小さな路面の雑貨店も客で賑わっていて、みんなが経済活動を楽しんでいる感じがします。北京だけ見ていると分かりませんが、きっと上海に住んでいる人たちは物質面だけでなく精神面でも日本のような西側の国々に相当近付いているんだろうなあと想像します。

今回は静安寺の近くに宿泊しました。静安寺には久光というデパートがあって、地下1階には日本のデパ地下のような光景が広がっています。特に食品スーパーは7割近くの商品を日本から輸入しているそうで、日本のものが何でも手に入ります。学生時代、北京に留学していた頃に上海に旅行に来てここのスーパーを始めて訪れたときは「まるで日本じゃないか」と興奮したことを思い出します。だって北京にはこんなスーパー、ありませんから(^^;)*1

それもそのはず、このデパートは「そごう」のフランチャイジー。開店の際には旧そごうの日本人社員4名が派遣され「日本式百貨店」としての陣頭指揮をとったそうです。

References
*1今は少し増えましたけどね、亜運村のイトーヨーカドーとか。
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