The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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北京の楊国福マーラータン

今日の昼食は以前にも紹介した楊国福マーラータンを食べに向かった。

滞在しているホテルから一番近い北京駅の向かいの店舗を訪問。以前にも来たことがあるので、ここに楊国福マーラータンがあることは知っていた。

日本でもよく行っていたので慣れたものだ。唯一の違いと言えば圧倒的に安いことか。

日本は100g=400円なので、正直お手頃とは言えない値段だ。基本的に1500円は超えていたし、調子に乗ってあれこれ食材を選ぶとあっという間に2000円近くになる。けれど店はいつも中国人の客で賑わっていたので、それだけ払っても食べたい祖国の味なんだなあと思ったことを覚えている。

一方、今日のお会計は24.10元。日本円にすると約500円だ。うーむ、安い。おそらく日本の店舗で同じ量を食べれば、やはり1500円はいっただろう。

この店舗は北京駅が近いからか、スーツケースを引いて来店する客が何人もいた。

店をのぞき込んで「何の店だい?」と尋ねる、おそらく地方から出てきたとみられるおじいさんとおばあさん。店員が「マーラータンの店です」と答えると、おばあさんは「私はマーラータンはいいわ」と言って、そのままどこかへ行ってしまった。楊国福マーラータンは中国に6000店舗ほどもあるらしいけど、知らない人もいるんだなあ。

街なかPCR検査デビュー

今日の昼食は滞在しているホテル近くにある蘭州牛肉麺の店に行った。

数年前の北京出張の際にも来たことのある店で、3年半ぶりの再訪。

入店すると店主夫婦とみられる2人が奥で食事をしていた。テーブルに着くと若いお兄ちゃんが注文を取りに来てくれたので蘭州牛肉麺をオーダー。ここの蘭州牛肉麺はおいしかったんだよなあ。しっかりした味が付いていて。

注文を取ったお兄ちゃんが作ってくれるようだ。厨房に入っていくと中からパンッパンッと生地を伸ばしている音が聞こえ、5分ほどで持ってきてくれた。記憶が正しければ、前に来たときも同じお兄ちゃんだった気がする。

いやあ、やはりおいしい。路地裏にある目立たない店だけど、味はそれ以上。これで15元(約300円)なのだから、まさに”物美价廉“(品が良くて値段も安い)だ。ちょっぴり肉が少ないかなと思ったけど、肉だけ追加注文できるらしい。またぜひ訪れて、今度は別のメニューも試してみよう。

北京の街なかにあるPCR検査場

今、北京ではどこへ行くにも72時間以内のPCR陰性証明が必要だ。

店舗や施設の入り口でスマートフォンの健康管理アプリ(”北京健康宝“)の提示を求められるのだが、このアプリに陰性証明の記録が入っていて、それが72時間以内なら通行が許されるし、もし過ぎていれば「PCR検査を受けてきなさい」となって通行は許されない。街なかには至る所にPCR検査場があり、みんな72時間に少なくとも1回はPCR検査を受けている。

私の健康管理アプリを見ると最終のPCR検査記録は9月30日午前0時。すると私は日付が変わって午前0時になった時点で有効な陰性証明が無くなってしまう。よくよく考えると、これは結構重大な問題だ。だって、このままだと明日以降、北京のどの場所にも立ち入れなくなるどころか、滞在しているホテルにだって戻ってこられなくなってしまうのだ。

そうなっては大変だということで、さっそく私も街なかにあるPCR検査場へと向かった。

しかし何を提示して、どういう手順で受けるのか全く知らない(笑)。ネット検索しても中国では日常になりすぎているからか、これまたヒットしないのだ。とりあえず列に並び、前にいたお兄さんに「すみません、私は外国人なんですが」と尋ねてみたところ、身分証(外国人であればパスポート)を見せればそれで良いらしい。

私の順番になってパスポートを見せると係の人がスマートフォンで私の名前とパスポート番号をぽちぽちと入力し、それを見て「間違いないです」と伝えたら、後は口の中を綿棒で擦られ、はい終了だった。

あとは私の健康管理アプリに陰性証明の結果が登録されるのを待つだけだ。ちゃんと登録されるかなあ。さもないと明日どこにも行けないし、ホテルを出たら最後、新たなPCR検査を受け直すまで家なき子になっちゃうよ(^^;)。結構不安です。

北京隔離生活3日目

中国北京での隔離生活3日目。

今日の朝食。昼食も夕食もおいしくいただいているが、正直朝食は私の好みではない。中国には”油条*1や”煎餅馃子*2とか、おいしい朝食の定番メニューがもっとあるじゃないねえ。せっかくの中国なんだから、そっちのほうを出してくれればいいのになあ。

今日は朝からPCR検査もあった。同じフロアの端からだんだんと検査を行い、最後に角部屋の私のところまで来る。「PCR検査を行いますよー」と叫ぶ大きな声がどんどん近づいてくるので、ああ、そろそろ自分の部屋に来るなというのが分かる。

このとき廊下から聞こえてくるガヤガヤ感が私にとって唯一「ああ、隔離されているのは私だけではないんだ」と感じられる瞬間だ。この隔離施設が郊外にあるという事情もあるだろうけど一日中、本当に静かなのだ。もしや隔離されているのは私だけ?みんな実はどこか外に出て行っているのではないか?うーむ、スタッフに賄賂を渡せばそのくらいありえるか(笑)なんて思ってしまうほど。

昼食はスペアリブとポテトを煮込んだ料理。あとは中華料理おなじみの”西红柿炒鸡蛋*3なども入っていた。朝食のクオリティーに比べると昼食と夕食は段違いに良いのだ。とてもおいしかった。

夕食は肉だんご(里芋がコロコロ入っているように見えるが、これ、肉だんご)と大根の煮物。チンゲンサイを炒めたものや、ミックスベジタブルをエビと炒めたもの。部屋から一歩も出ていないので3食だけは毎度きっちり出てくるので、おなかがすぐにいっぱいになってしまう(^^;)。

References
*1中国式の長い揚げパン。揚げてあるけど、そんなに脂っこくない。これを”豆浆“(豆乳)と一緒に食べるのが定番。
*2中国式クレープとも言うべき料理。生地の上に卵液を広げて葱を振りかけ、好きなソースを塗って最後に”油条“と野菜をのせて巻いたら完成。
*3トマトと卵の炒め物。

33歳になりました

本日、9月9日は私の誕生日。平成元年生まれの私も33歳になってしまいました(^^;)。

誕生日祝いということで、妻が夕食に連れて行ってくれた。訪れたのは清澄白河にある隅田川沿いの「PITMANS」というレストラン。

【公式】PITMANS(ピットマンズ) 清澄白河
清澄白河にある、隅田川沿いのシェアホテルLYURO2階に位置するPITMANS(ピットマンズ)は 川床の東京版“かわてらす”に併設した完全レストランです。

カジュアルな雰囲気で、ブルワリーも併設しているレストラン。そのためオリジナルのクラフトビールを味わいながらグリル料理といったビールに合う料理を楽しむことが出来る。

妻が予約をしてくれていたのですんなり入れたが、客が次から次と来店していたので(金曜日というのもあったとは思うが)突然の来訪だと入れないことも多いのかもしれない。特に隅田川を臨むテラス席は予約不可とあって、私たちが訪れたときにはすでにいっぱいだった。

ビールをメインに楽しむ店とあって、フードは燻製やBBQなど肉料理が豊富。この写真のBBQプレートはグリル肉3種とグリル野菜がドンッと載っていて、とてもボリューミーだった。

ほかにもスモークサーモンのカルパッチョやフィッシュナゲット&チップスなどもいただき、おかげさまでビールがとても進んだ。

店の前には隅田川に掛かる「清洲橋」があり、私たちの座った席からはライトアップがよく見えた。その橋の下を納涼船?屋形船?が行き交うのもまた趣があっていい。

遠くに目をやるとキラキラした東京のネオンや東京スカイツリーが見え、田舎者の私からすれば「これよ、これが東京よ!」というような風景が広がっていて、とてもよかった。小さかった頃の私は、こうして東京の夜景を見ながらビールを楽しむ自分の未来なんて想像していなかっただろう。

当時の自分に恥じないような33歳を過ごしたいと思います、はい。

PITMANS

〒135-0024
東京都江東区清澄1丁目1-7 LYURO東京清澄 by THE SHARE HOTELS 2F
TEL:050-3188-8919

はなまるうどん中国撤退

きょう日経新聞の電子版で「はなまるうどん」が中国から撤退を決めたことを知る。

吉野家ホールディングスは傘下の「はなまるうどん」が中国から撤退することを決めた。上海のはなまるうどん運営子会社を年内にも清算する。2011年に中国に進出して店舗網を拡大してきたが、現地での需要を捉えきれず徐々に採算が悪化。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現地で都市封鎖が頻発したことによる客数減も響いた。

日経新聞電子版の記事から

この記事を読んで自分の中国留学を思い出した。と言うのが、私も当時上海の「はなまるうどん」に行ったことがあるのだ。記事によると上海に進出したのは2011年らしい。私が行ったのは2011年5月だったので、おそらくできてすぐの頃だったのかな。

はなまるうどん上海メトロシティ五番街店(2011年5月撮影)

当時北京に留学していた私にとって、上海はまるで「日本」。特に徐家匯*1には日本発祥の商業施設、例えばサンマルクカフェ、無印良品、フランフラン、セガミなど何でもあり、留学生活でちょっぴり日本が恋しくなっている私の心を満たしてくれるので、北京から上海に行くたびに寄ってはお世話になっていた。

上海のはなまるうどんの代表メニュー「はなまるうどん」(写真右・2011年5月撮影)

当時注文したのは、名前そのままの「はなまるうどん」(”花丸乌冬面“)。「かけうどん」に肉だんごが2個載ったようなメニューで、値段は23元、当時のレートで約290円だった。

客は中国人と日本人が半々くらいで、ほぼ満席。ずいぶんにぎわっていたので中国でも日本のうどんは受け入れられているんだなあと思っていただけに今回の中国撤退のニュースは少々意外だった。

とは言え、こってり味が大好きな中国人にはさぬきうどんがどれほど受け入れられるのだろうという疑問は持っていた。例えば中国人は日本のラーメンを食べるにも豚骨味を好み、現に「一蘭」や「一風堂」といった豚骨ラーメンを扱うブランドはどれも中国人に人気が高い。

いやいや、それを言うなら忘れちゃいけないのは「味千ラーメン」*2じゃないか。中国で「味千ラーメン」を見ない街はないほどで、中国人の豚骨ラーメン好きをよく表していると思う。

はなまるうどん上海メトロシティ五番街店(2011年5月撮影)

実際「はなまるうどん」も試行錯誤したようだ。「はなまるうどん」の担当者にインタビューをした記事によると、2014年当時、中国で最も人気のあったメニューは「特製酸辣牛肉うどん」、次いで「特製豚骨うどん」、どちらも日本では見られない現地に特化したメニューだ。なんとか現地の人たちに受け入れてもらおうと苦心を重ねた様子がうかがえる。

今回の中国撤退は新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖なんかも影響しただろうから、メニューだけが原因とは言えまい。しかし頭で紹介した日経新聞の記事には「現地での需要を捉えきれずに採算が悪化した」と書かれていて、日本の味そのものを守りながら味を現地化させることの難しさを感じた。日本じゃ「ガチ中華」なんて話題を集めているけどねえ……「ガチ和食」*3は中国の方々にはちょっとパンチがないか。

でもこれじゃあ中国に赴任したら留学時代のようにさぬきうどんは楽しめないのかあ。と思って調べてみると「丸亀製麺」はまだあるらしい。北京と上海にそれぞれ1店舗ずつ。こちらでも豚骨うどんやマーラータンうどんがあるようで、あらら、何だかデジャブ(笑)。「はなまるうどん」が撤退してしまった今、「丸亀製麺」にはなんとか頑張ってほしい。

References
*1上海の有名な商業地で、日本人駐在員が多く住むエリアとして知られている。
*2熊本発祥の豚骨ラーメンが売りのラーメン店チェーンなのだが、私は中国に来るまでその存在を知らなかった。店舗数は日本国内が70余りなのに対し、中国は700近くとゼロの数が1つ違う。おそらく中国発祥のラーメン店だと思い込んでいる日本人もいるんじゃないかな。
*3別にさぬきうどんが「ガチ和食」ってわけではないけれど(^^;)。
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