The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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パルスオキシメーター

パルスオキシメーターを買いました。血中酸素濃度が分かる機器です。

中国のネット通販サイトでオムロン製を買いました。箱や説明書は全て中国語ですが、日本でも販売されているモデルのようです。今年5月に肺炎にかかった際、医師から自宅でもパルスオキシメーターを常備しておくことを勧められていたこともあり、買ってみました。

身在福中不知福
一昨日から体調が悪く、今朝になっていよいよ体温が39度まで上がったので会社を休んで病院に行きました。私はけっこう「ずぼら」な性格で、身体はどちらかといえば頑健なほうですが、一度体調を崩すとみるみる悪くなります。医師の問診を受け、2本の綿棒を鼻の奥に突っ込まれます(多分、インフルエンザと新型コロナウイルスの検査をしたんだと思います)。あとは採血。私の腕は血管が見つけにくいようで、毎回採血に苦労します。日本だと針を刺したものの血が出てこず、深く刺したり浅く刺したり、挙げ句の果てには針を抜いて刺し直す...

パルスオキシメーターは生きるために必要な酸素が充分に体に供給されているかどうかが確認できます。言い方を変えると「肺から酸素をしっかり取り込めているか」が分かるんだそうです。機器の数値が95~99%なら大きな問題はありませんが、これが93%程度になってくるとあまりよろしくなく、90%を切ると医師が慌てるくらいなんだとか。いざ開封して指に付けてみると……数値は99とか98。まあ、今は健康なので当たり前と言えば当たり前でしょうか。

でも、これってどんなときに使うのかしら。だって息が苦しいときはまず病院に行ってしまいますよね。パルスオキシメーターなんてわざわざ使わないと思います。肺炎かどうか自覚症状がないときに使うのかな。あとは持病を抱えた人が自宅で経過観察する際に使うのかも知れません。

ご近所づきあい

私は北京市内のマンションに住んでいますが、ひとつ後悔していることがあります。それは、住み始めたときに隣近所の方へ挨拶をしなかったことです。日本では引っ越しをしたら、タオルや洗剤などのちょっとした品を持って挨拶に行くのが一般的ですよね。でも、中国に同じような習慣があるのか分からなかったのに加え、引っ越し作業に追われて、結局タイミングを逃してしまいました。

その後、廊下を挟んで向かいの部屋には中年の男性が住んでいることが分かりました。マンションの食堂でちょこちょこお見かけするのですが、今さら「お向かいに住んでいます」なんて挨拶するわけにもいかず、お互い隣近所であることは分かっているものの、積極的に会話するわけでもない微妙な感じになってしまいました。当初は、まあそれでもいいかなという感じだったのですが、娘が生まれてから賑やか……というか、うるさく騒いで隣近所に迷惑をおかけするようになったので、ああ、きちんと挨拶しておくんだったと思うことが増えてきたのです。

ある日、出勤の際にマンションのエレベーターホールで向かいの部屋の男性と一緒になりました。少し目が合ったので、私から「いつも娘がうるさくて申し訳ありません」と声をかけたところ「子どもはそういうものです」と返してくれました。何か月になったのか聞かれたので「もうすぐ1歳5か月になります」と伝えたところ、早いものですねえとしみじみしてくださいました。お話を聞くと、男性も私とほぼ同じ時期にマンションに引っ越してきたとのこと。

そして今日の話。

仕事を終え、夜の9時半頃に帰宅しました。マンション1階でエレベーターを待っていたところ、ふと隣から「いつもこんなに帰宅が遅いんですか」と話しかけられました。驚いて振り返ると、向かいに住む男性でした。いつもこんな時間ですかねえ、そちらこそ同じ時間の帰宅じゃないですか、なんて答えると「私は遅めの出勤だから、これで普通なんです」なんておっしゃっていました。

そのまま一緒にエレベーターに乗り、同じフロアまで上がると、降り際に男性が「これ、どうぞ」と脇に抱えていた箱を差し出してくれました。どうやらライチが入っているようです。妻も娘もライチが大好きなので、「きっと喜びます」とお礼を言って、ありがたくいただきました。

帰宅して中を見ると、立派なライチがぎっしり詰まっていました。こうしてお裾分けしていただけるのも、隣近所の方と顔見知りになったからこそですね。お裾分けというか、持っていた箱をまるごとくれちゃったわけですが。

今は日本でも隣近所に挨拶をしないという人が増えているんでしょうか。かく言う私も独身時代は「挨拶なんて」と思っていたかもしれません。けれど娘が生まれた今は隣近所と顔見知りになっておくことの大切さを実感しています。まずは「うるさくしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします」という事前のお詫びという意味があるでしょう。小さい子どもを持つ親として「何かあったら頼らせてください」という気持ちを込めて挨拶をしておく意味もあると思います。

北京生活を終えて日本に帰国した暁には、新住居できちんと隣近所にご挨拶したいと思います。

深海の生物たち

北京は朝陽公園の南にある“凤凰中心”(フェニックスセンター)で開催中の《触深深海――远古生命演化特展》を見てきました。日本語にするなら「深海に触れる――太古の生命進化特別展」といった感じでしょうか。魚や無脊椎動物の標本を中心に深海生物の形態や生態を紹介した展示会です。

英語では“TOUCH THE DEEP OCEAN”という企画名のようです。

中国では子どもたちが夏休みに入っているので、ビックリするような人出だったらどうしようと思ったのですが、大分すいていました。午後4時と少し遅めに行ったからかもしれません。

ホルマリン漬けになって展示されている標本や、触れられるようにプラスチックで再現された実物大の模型など、さまざまな形で深海生物が展示されていました。館内は暗めで、必要最低限の照明だけ使って「深海」の雰囲気が演出されています。

こちらはギンザメ(“黑线银鲛”)、英語では「シルバーキメラ」と言うそうです。

キメラというのはギリシャ神話に登場する伝説の怪物で、ライオンの頭、ヤギの胴体、ヘビの尾を持ち、火を吐いて人間を襲ったとされています。この魚の姿を見ると「シルバーキメラ」と名付けられたのも分かるような気がします。シーラカンスと同様に古代の魚の原始的な姿を留めた魚ですが、その一方、日本では深海釣りで捕獲されて食用になることもあるんだとか。

こちらはタカアシガニ、中国語では“甘氏巨螯蟹”。うーむ、おいしそう。

このダンゴムシみたいなのはダイオウグソクムシ。中国語でも“大王具足虫”、漢字そのままなんですね。クジラや大型魚類が死んで深海底に沈んできた死骸を食べるんだそうで「深海の掃除屋」と呼ばれているんだとか。

こちらはリュウグウノツカイ、特徴的な見た目なのですぐ分かりました。中国語では“皇带鱼”と言うようですが、「竜宮の使い」という日本語の命名も神秘的ですよね。ちなみに日本の人魚伝説はこのリュウグウノツカイに基づくと考えられているそうです。

前半は標本や模型を使った生き物の解説が多かったですが、今回の展示会は人と深の関わりをテーマにしているとあって、後半は生き物がどう進化してきたか紹介していました。

会場にはボランティアなのか学生と思わしき解説役のスタッフがいて、各所で展示の説明をしていました。子どもたち、みんな真剣に聞き入っています。

後から分かったのですが、展示会は自然科学の分野では中国で最高権威と位置づけられる「中国科学院」が手がけているのでした。こういうのって中国では“なんちゃって”が多いですが、こちらの展示会は本格的で中国科学院の研究成果が存分に展示されて見応えがありました。中国の小学生たちにも「自由研究」ってあるのかな。こういうイベントがあると宿題にも役立ちそうですね。

追記)

職場の同僚に「中国の小学生にも自由研究ってあるの」と質問したら「聞いたことがない」とのこと。一方、私たちが会場で見た子どもたちは“夏令营”(サマーキャンプ)のイベントに参加していたんじゃないかと教えてくれました。逆に私はあんまりサマーキャンプというものに詳しくないですが、夏休みの間に泊まりがけで参加し、学校生活では体験できないようなことがプログラムとして用意されているんだそうです。

娘と歩いてドイツ料理へ

今日はドイツ料理やビールのいただける“申德勒加油站西餐厅”(シンドラーのガソリンスタンド・西レストラン)に行きました。日壇公園の南門近くにあるレストランです。

自宅から「滴滴」に乗り、車はレストランのある南門ではなく北門で降りました。と言うのも、北門から南門にかけて散策して向かおうと思ったからです。

娘には笛付きのサンダルを履かせたので、歩く度にピヨピヨというか、チュッチュッ!と音が鳴ります。私も小さい頃に履きましたし、日本ではよく見かけますよね。中国では珍しいのか、皆さんこちらを一瞥します。で、娘は娘でジーッと見つめ返すので、向こうはニコッと笑ってくれます(^^)。些細なやり取りですが、中国の人たちは本当に小さい子どもが大好きなんだなあと感じる瞬間です。

うーん、相変わらずおいしい。ここのソーセージは本物の味です(ドイツに行ったことはないですけど)。中国のソーセージって、日本や世界で食べられるものと味が少し違うんですよね。ひと言で言うと「甘い」。中国では街なかの至る所でソーセージを売っていますが、おいしそうな見た目に惹かれて購入すると大体ガックシします。期待していた味と違うからです。けれど、ここのレストランのソーセージは本物です(何度も言いますが、ドイツに行ったことはありません)。

ちなみにこのレストランに最後に来たのは2年前のクリスマスでした。厳密に言うと、ここ日壇公園ではなく望京にある店舗でしたが、当時はまだ娘はいませんでした。生まれる直前でしたね、妻のお腹が大きかったですから。それが今では娘と公園を散策してから来られるようになりました。

北京のタクシーに一本取られました

上海出張を終えて北京に帰任。午後に引き継ぎを済ませてからオフィスを離れたので、上海虹橋空港を午後6時に離陸する便に乗りました。

チェックインカウンターでスーツケースを預けると「中身を確認したいので開封検査にご協力ください」と言われてしまいました。離れたところにある検査場に向かったところ、どうやらモバイルバッテリーがあるかどうかを気にしているようです。ははぁーん、そういうこともあろうかと今回の出張ではモバイルバッテリーを持参していないのだよ。中国では先月から「3C認証のないモバイルバッテリー」は国内線の機内に持ち込めなくなっていますから。

上海出張
今日から3日間の日程で上海に出張しました。今回は中国東方航空を利用したので北京首都空港は第2ターミナルからの出発でした。これが中国国際航空や深圳航空だと第3ターミナルになるんですよね。第3ターミナルは大きくて立派ですが、広いので搭乗口までずいぶん歩かされます。あと保安検査場はいつも混んでいるような気が。その点、第2ターミナルはコンパクトですし、保安検査もあっという間に済むので、国内出張の際はわざと第2ターミナルを使う航空会社を利用します。保安検査場の前に最近物議を醸しているモバイルバッテリーに関す...

どうやら電源のマルチタップとトラベルWi-Fiルーターをモバイルバッテリーと疑っているようです。3C認証マークを確認しようとするので、それはバッテリーではない、だからそもそも認証マークは付いていないと伝えました。けれど係員はよく分かっていない顔をします。

アレコレいじくりまわされた挙げ句、最終的には「USBの差し込み口があるので機内持ち込みにしてください」とのこと。なんじゃそりゃ!そんなルール聞いたことがありません。北京から上海に来る便では何も言われなかったと伝えたら「いえ、ご協力をお願いします」の一点張り。もう勘弁してよ~身軽になりたいから荷物はわざわざ預けているのに。マルチタップもルーターもそこそこの大きさがあるので、おかげでカバンはパンパンです。

そもそもモバイルバッテリーかどうかも分からないような人に検査をさせてどうするんでしょう。この3C認証マークのルールが始まってから各地で混乱が起きているとは聞いていましたが、これでは起こるべくして起こっているとしか言えません。思わずため息が出てしまいました。

午後8時に北京首都空港に着陸。空港からタクシーに乗ったのですが、ひどく恐ろしい運転でした。時速120キロ近いスピードでカーレースさながらに車と車の間を縫うようにして走ります。シートベルトをしようにも差し込み口が見当たりません。アシストグリップに掴まるしかないのですが、緊張して思わず脚がピーンと張ります。

すると運転手が私に「アンタを乗せるために4、5時間待ったよ」「運賃、少しで良いからはずんでくれ」と言います。こんな運転じゃあタダだって乗りたくないと最初は聞き流していたんですが、運転手は自宅近くまで来ると勝手に途中でメーターを切ってしまいました。そして自宅に着くとニヤニヤしながら「お代金はお気持ち分で」と言うのです。

ああ~めんどくさい。それより私は立て替えたタクシー代を会社に請求するはずだったのに、これじゃあ領収書がないじゃないですか。すると運転手は前の客が残していった領収書を差し出して「これなら100元超だぞ」と言います。思わず「そんなものが使えるはずないでしょ」と口走ってしまいました。だって領収書には乗車した日付や時刻が書いてあるんですから。わが社は海外の会計だって厳しくチェックされるんです!

メーターを切った時点で55元(約1100円)だったので、結局、運転手には5元上乗せして60元(約1200円)を支払いました。運転手はニヤニヤしながら「どーも」と言っていましたけど、何とも言えない気持ちになりました。今や中国では多くの人が配車アプリ「滴滴」を使いますが、これじゃあタクシー離れは当然でしょう。車内は臭いし、シートベルトは壊れているし、なのに運転は荒いし、挙げ句の果てには客から金を巻き上げるとは。そう、これは「巻き上げ」です。

空港からの帰り道を「滴滴」ではなくタクシーに乗った私が馬鹿でした。何と言うのかな、もう「生理的に無理!」という感じ(ひでえ)。これはお金じゃなくて、気持ちの問題です。私は北京でいわゆる普通のタクシーに金輪際乗りません。

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