いつも行く蘭州牛肉麺の店で昼食を済まし、外に出ようとすると入口にワンコがいました。
いつも近くをウロウロしているワンコです。当初は野良犬?と思っていたのですが、それなりに体が大きいし、誰かが定期的に食事を与えているのかもしれません。春から秋にかけてはよく見かけましたが、ここ最近は北京も寒い日が続いているからか見かけませんでした。厳しい冬の間はどうしているのかなと思っていたら今日久しぶりの再会。
何か欲しそうな顔をして私を見て来ましたが、残念ながら何も持っていないよー。
The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.
今日は土曜日ですが休日出勤。自宅の最寄り駅に向かう途中に近所のショッピングモールを通ったところ、いつもは見ない人だかりができていました。
掲げられていた看板には“用爱终止流浪”(愛で放浪を終わらせて)の文字。中国語では野良犬を“流浪狗”(放浪犬)、野良猫を“流浪猫”(放浪猫)と呼ぶので、ここでいう「放浪を終わらせて」というのは野良犬や野良猫を減らしましょうという意味ですね。行われていたのは飼い主のいないワンちゃんやネコちゃんの譲渡会のようです。
ケージで囲まれたスペースにワンちゃんが10匹ほど。見たところ、どのワンちゃんも雑種のようです。みんな尻尾を振って近寄ってくるので人間のことは怖がっていませんでした。ネコちゃんも別の場所にいて、土曜日なこともあって多くの親子連れが物珍しそうに眺めていました。
中国にもこうした動物愛護の文化が根付きだしているんだなあと感じさせられました。私が十数年前に留学していた頃は「犬なんてたかが動物」という考えの人がもっとたくさんいたように思います。動物愛護というムーブメントも人間自身の生活が満たされてこそ?と思うと、中国がそれだけ豊かになったということなのかなとも感じます。
今日は中国人の同僚に誘われて職場の日本人と中国人の混合メンバーで昼食を食べに行きました。
向かったのは浙江省、温州の料理。温州といえば東シナ海でとれる海鮮が有名です。実は以前にも同じ店に来たことがあり、とてもおいしかったので喜んでお供しました。
中国の海鮮料理は店内に水槽がたくさんあって、好きな素材を選んで店員さんと調理法を相談というパターンが多いです。少人数だとそんなに頼めないので、海鮮料理は大勢で来るに限ります。
こちらは“梭子蟹”、ワタリガニですね。
日本人は海鮮をよく食べるほうだと思いますが、こうして水槽に入っているものを見ても正直何なのか分からないものが多いです。中には不気味な見た目のものも多くて自分で注文するには勇気が要ります。中国人の同僚は「いつも日本で食べているものを食べたら」と言ってくれるのですが、いや、こういうのは中国人に任せるに限ります。
ここの店は何がおいしいって薄味が日本人の口に合うのです。薄いっていうのは味がしないというわけではなくあっさりしていて、いわゆる中華料理のギトギトした感じがない。料理の技法は中華系なんですけど、味つけは全然違うカテゴリーという感じがします。日本人にはおすすめです。
私と同じように北京で働いている同業他社の日本人の先輩から頼まれ事があって、ご自宅におじゃましました。細かいことは書きませんが、ご自宅のWi-Fiルーターの設定を依頼されたのです。我ながらまるで業者さん、さしずめ「出張Wi-Fiルーター110番」といったところでしょうか。
別に自分が人一倍デジタルに詳しいと思ったことはありませんが、多少「好き」なこともあって昔からパソコンを始めとするデジタル家電の初期設定や不具合があった際の対応を依頼されることが多いです。そうそう、北京の今の上司もパソコンで分からないことがあると決まって私を呼びます(^^;)。まあ、私でお役に立つなら、と思ってお助けしていますが。今日、依頼のあった先輩はいつもよくしてくれる方なので快く引き受けました。
少々手こずったこともあって2時間ほどかかってしまいましたが、無事に設定完了。するとお礼だと言って、お酒をごちそうしてくれました。冷蔵庫から取りだしたのは冷酒、年末年始に一時帰国した際に購入してきたものだそうです。先輩は辰年生まれの年男だということで、龍の名前が付く日本酒でした(が、詳しい銘柄は忘れてしまいました)。
ちょうど午後4時頃の黄昏時でしたが、ちょっと早めの晩酌タイム。貴重なお酒をいただいちゃって、私がお手伝いしに来たはずなのに、結局私が「してもらった側」になっちゃいました。
久しく会っていない大学時代の後輩から連絡があり、北京に来たので一緒に食事でもしませんかと誘ってもらいました。卒業して以来なので実に10年ぶりです。うれしいなあ。私自身はどちらかというと後輩っぽいポジションのほうが得意だったので(笑)年上の先輩には可愛がってもらったほうですが、こうして10年が経っているのに声を掛けてくれる後輩がいるというのは、なんかこう、ありがたいなあとしみじみ思います。固い言い方ですけど、大学時代の財産ですね。
中国に来てから食べた羊肉の串焼き(“羊肉串”)がずいぶんおいしかったと気に入っているようだったので、串焼きの食べられる店をチョイス。地下鉄5号線の北新橋駅で待ち合わせすることにしました。彼のほうが早く着いたようなので私から「どこにいる?」と聞くと「噴水の見える場所にいます」とのこと。噴水……?北新橋駅に噴水なんて無かったはずだけど。
いざ地上に出ると……あら、確かに噴水が見える(笑)。
いえ、噴水ではなく道路上のマンホールから勢いよく水が噴出しているのでした。水道管が破裂したのかしらん。公安も出動していましたが道路の規制は特に行われておらず、道行く車がまるでカーウォッシャーの要領で水を浴びてゆきます。思いがけない目印のおかげで後輩とはすぐ会うことができました(^^)。10年ぶりくらいの再会だというのに、最初のひと言は「北京っていつもこんな感じなんですか」。いや、私も見たのは初めてだけど(^^;)。
向かったのは北京のグルメストリート、簋街にある“很久以前羊肉串”*1という店。中国国内に何店舗も展開するチェーン店なんですけど、味はしっかりしています。以前に妻と来たときは席に案内されるまで2時間近く待ちましたが、今日は平日ということもあってすぐでした。
ノービザの時代ならいざ知らず、自分でビザを取得し、天津から山東省を経由して北京まで1人でやって来るなんて、いやあ、さすがです。だって後輩は中国語を専門に勉強していたわけではないんだもの。北京での宿は什剎海の胡同にあるホテルなんだそうで、これまた北京の楽しみ方がよく分かっているなあ。最後はお互い酔っ払ってハグをしてお別れ。今回の旅行で中国をずいぶん気に入ってくれたようで、北京在住の身としてはとても嬉しいです。日本と中国の間にはいろいろありますが、こうして等身大の姿を見に来ることは(日本人であれ中国人であれ)大切だなあと思います。
*1 | 店名を日本語にすると「ずっと昔の羊肉串」。 |
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