The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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職人スタイリスト

髪を切りに三鷹の美容室に行った。

実はこの美容室、初めての訪問。今まで中野の美容室に通っていたんだけど、いつもお願いしていたスタイリストさんがこちらのほうに移ったということで、どうせならよく分かっている方に切ってもらいたいと足を運んだ。

中野で最後に髪を切ってもらったときに「中国に赴任するなら、これが最後のカットですね」なんてしんみり別れていたので、まさかこんなにすぐ再会するとは思わず、お互いうれしいやらてれるやら(笑)。けれど「きょうはどうします?」「いつもの感じで」「分かりました!」の1往復で理解してもらえるのは、客の私としてもやはりありがたい。

このスタイリストさん、来月1日に高円寺に自分の店をオープンさせるそうだ。今は三鷹の美容室で働きながらオープン前の準備に勤しむ日々。見るからに大忙しだが、念願の夢かなって店を持てることにとてもうれしそうだった。

自分の店をオープンさせる直前に中野から三鷹の美容室に移ったのは、独立をめぐっていろいろあったからのようだ。確かに美容室っていうのは「店」に客が付くんじゃなくて「スタイリスト」に客が付くわけだからねえ。もともといた美容室からすれば、独立されたら客もごそっと持って行かれちゃうわけで。私だってこのスタイリストさんに切ってほしくて三鷹までやってきたわけだし。

前の美容室からは、彼を慕って後輩2人も一緒に辞めてきたとのこと。「ほら、あいつですよ」と指さされた先には確かに前の美容室でよくお見かけしたスタイリストさんがいた。今まで話したこともなかったけど近寄ってきて「お世話になっています」と笑顔であいさつしてくれた。中野の美容室には5年近く通っていたので、彼も私の顔を覚えていてくれたのかな。

帰り際、スタイリストさんに「開店前の準備で忙しいだろうけど気をつけて、日本に一時帰国したときにはぜひ行きます」とことばをかけたら、涙を浮かべて「きょうは来てくれて本当にありがとうございました」とハグをしてくれた。前に勤めていた店とはちょっぴり仲たがいした状況で別れてしまい、念願の店はオープン直前だけど不安もいっぱいなのだろう。彼の気持ちを考えると、何だか私もグッとくるものがあり、思わず目頭が熱くなってしまった。

スタイリストというか、美容師という仕事は「職人」なのだなあとつくづく感じた。技術、実力がすべて。東京みたいな激戦区で勝ち残っていくのは生やさしいことではないだろう。彼の人生を賭けた挑戦を、私も客としてぜひ応援したいなと思います(^^)。

「おじおばさん」の面目躍如

妻が大学時代の友人宅で食事会をするということで、私もお邪魔してきた。

立派な2世帯住宅で、東京とは思えないほど広い。聞くとよく大学時代の友人どうしでホームパーティーをしているらしい。すごいなあ、ホームパーティーができるほど家が広くて。おまけにかわいい5歳と2歳のお子さんもいて、同い年だというのにどうしてこうも生活が違うのだろうか。

一応手土産みたいなものは持って行ったものの、いろいろ料理を出してくれた。「ナスやミートソースの上にチーズを載せてオーブンで焼いた」料理とか、スペインオムレツ風に作った卵焼きとか、どれもとても立派。子どもの世話をしながらこれだけ作るなんて、いやはや母親は偉大だ。

食事会に来られなかった友人たちはオンラインで参加して女子会が始まった。みんな妻の友人だから私にとってほとんどが初対面なわけだが、こういうシチュエーションにとけ込んでおしゃべりに興じてしまう私はやはり「おじおばさん」的なのだろうなあ。妻の友人から「初めて会った感じがしない」と言っていただき、いやはや「おじおばさん」の面目躍如でございます。

もうひとつの私の特技は「子どもとお年寄りに好かれる」こと。大人たちはまだ食事を楽しんでいるというのに、元気を持て余した子どもたちはかわるがわる私の手を引いて遊んでくれとアピールしてくる。な、なんてかわいいんだ……しかしあまりに張り切って相手をするものだから大汗だらだら、疲労困憊。子どもの相手はいいダイエットになるかもしれない。

まだ日の高いうちから酒を飲んで、子どもたちと遊んで、楽しい休日だった。

33歳になりました

本日、9月9日は私の誕生日。平成元年生まれの私も33歳になってしまいました(^^;)。

誕生日祝いということで、妻が夕食に連れて行ってくれた。訪れたのは清澄白河にある隅田川沿いの「PITMANS」というレストラン。

【公式】PITMANS(ピットマンズ) 清澄白河
清澄白河にある、隅田川沿いのシェアホテルLYURO2階に位置するPITMANS(ピットマンズ)は 川床の東京版“かわてらす”に併設した完全レストランです。

カジュアルな雰囲気で、ブルワリーも併設しているレストラン。そのためオリジナルのクラフトビールを味わいながらグリル料理といったビールに合う料理を楽しむことが出来る。

妻が予約をしてくれていたのですんなり入れたが、客が次から次と来店していたので(金曜日というのもあったとは思うが)突然の来訪だと入れないことも多いのかもしれない。特に隅田川を臨むテラス席は予約不可とあって、私たちが訪れたときにはすでにいっぱいだった。

ビールをメインに楽しむ店とあって、フードは燻製やBBQなど肉料理が豊富。この写真のBBQプレートはグリル肉3種とグリル野菜がドンッと載っていて、とてもボリューミーだった。

ほかにもスモークサーモンのカルパッチョやフィッシュナゲット&チップスなどもいただき、おかげさまでビールがとても進んだ。

店の前には隅田川に掛かる「清洲橋」があり、私たちの座った席からはライトアップがよく見えた。その橋の下を納涼船?屋形船?が行き交うのもまた趣があっていい。

遠くに目をやるとキラキラした東京のネオンや東京スカイツリーが見え、田舎者の私からすれば「これよ、これが東京よ!」というような風景が広がっていて、とてもよかった。小さかった頃の私は、こうして東京の夜景を見ながらビールを楽しむ自分の未来なんて想像していなかっただろう。

当時の自分に恥じないような33歳を過ごしたいと思います、はい。

PITMANS

〒135-0024
東京都江東区清澄1丁目1-7 LYURO東京清澄 by THE SHARE HOTELS 2F
TEL:050-3188-8919

小さな高松会

高松で勤務していた頃の後輩から食事の誘い。

私は新型コロナウイルスに感染して中国渡航を延期させた前科を持つ人間だ。次の出国は何としてでも成し遂げなければならず、完全個室の店を選び、私を含めて3人の少人数で食事をした。

いざ入店してみると内装もへったくれもないほど本当に個室の店舗だった。完全個室ではあるものの、遮音性はあまり無いのかどこかの部屋からずいぶん大きい話し声が聞こえてくる。従業員も店長さん?と見られる方は丁寧な接客だったが、その他はノックもなくズケズケと入ってきて、何の料理か説明もなく黙ってドシンと置いていくような感じ。

料理はまあまあおいしかっただけに、何だかちょっぴり残念な気分。

つわものどもが夢の跡

きょうは早朝から仕事で用があって品川へ向かった。

品川と言えば駅前にあった「アンナミラーズ高輪店」が8月末で閉店したはず。今はどうなったのだろうと店の前を通ってみた。

写真の中央部分、セリアやマツモトキヨシの看板の右側に見えているのがアンナミラーズのあった場所だ。かつては窓越しに談笑しながらお茶を楽しむ人たちが見えたのに、今や「Anna Miller’s」の文字は残るものの、真っ暗な店内とビニールの張られた外窓が残るのみ。何ともさみしい。

アンナミラーズはアメリカ発祥のレストランチェーン。アメリカ料理とホームメードパイが売りで、1973年に1号店が南青山にオープン。多いときは首都圏に20店舗以上を展開していたが、近年は国内最後の店舗として高輪店を残すのみとなっていた。

ミドル世代の人たちにとってアンナミラーズは思い出の場所だろう。

70~80年代と言えば音楽、ファッション、飲食など、アメリカ文化が大量に流入した時代。当時日本になかったパイの数々やコーヒーのお代わり無料サービス、現地の店舗と同じユニフォームなど、アンナミラーズが提供したもてなしの数々はアメリカに憧れていた当時の若者にとって別世界に感じられたのだろうなあ。

アンナミラーズ高輪店(2009年訪問時に撮影)

実は私もそんな雰囲気に憧れて、大学時代にアンナミラーズを訪れたことがある。

ちょっぴり料金はお高めで、コーヒーはお代わり自由だったものの、ケーキと合わせて注文すると1000円を超えたような記憶が。けれどこの世界観に対して料金を払うと思えば、ディズニーランドでの飲食と同じと言うか、納得の値段だとも感じた。

また行こうと思っていたのに、気付いたら日本最後の高輪店さえ閉店してしまった。やはり行こうと思ったらそのときに行くべきなのだなあ。今や思い出の中にしか存在しなのはさみしい限り。

閉店理由について、運営元の井村屋はニュースリリースで次のように書いている。

今回、国土交通省より品川駅西口基盤整備事業に伴う移転要請があり、移転対象となる他店とともに退店について合意し協力することとなりました。
(中略)
店舗としては高輪店同様の集客力が得られる立地候補を検討しておりますが、現在のところ新規出店は未定です。

移転要請があったので、やむにやまれず閉店したってこと?そして決まってはいないものの、どこかに新規出店ができないか立地候補を検討しているよし。

こ、これは……またアンナミラーズに行けると期待していいのかな。たくさんの人の思い出が詰まったアンナミラーズ、再出発のときにはぜひ私も駆けつけて応援しようっと(^^)*1

References
*1ちなみにアンナミラーズ発祥の地であるアメリカでさえ、残すはハワイにある1店舗だけになったらしい。なのに中国・天津には2店舗あるとのこと!?ええ、どゆこと(笑)。日本で復活するのを待つより中国でアンミラ訪問するほうが早いかも(^^;)。
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