The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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格安「シャインマスカット」

中国では日本より果物が身近なように思います。まず何と言っても安い。さらにスーパーだけでなく道ばたでも果物を売る人がいて、どこでも手に入ります。日本だと果物って贈答品に使われますし、少し「お高い」イメージがありますよね。

私はそんなに果物をしょっちゅう食べる人間ではありませんが、生まれ育った岡山が果物王国ということもあり、小さい頃から果物には恵まれて育ちました。種なしブドウの「ピオーネ」は粒が大ぶりでパクパク食べられちゃいます。あとは白桃、岡山には「清水白桃」とか「おかやま夢白桃」とかたくさんの品種があり、そこらに直売所があります。白桃って削ぐようにして切るんですけど、そうして切った白桃がよく食卓にのぼりました。

中国の方に岡山の説明をする際にはこういった果物の話をします。すると、よく言われるのが“晴王”っておいしいですよね!という反応。“晴王”って……シャインマスカットのことですよね?

シャインマスカット | JA晴れの国岡山
現在、人気沸騰中のシャインマスカット。甘みや香りはもちろん、「種なし」「皮ごと食べられる」という食べやすさ、大粒なので食べ応えがあり、 美しい黄緑の粒と光沢はエメラルドグリーンの宝石を思わせ、贈り物としても人気を博しています。

皮ごと食べられ、種が無くて、大粒。高いものだと1房で1万円を超えるものもあり、岡山も産地の1つですが、私だって滅多に食べられません。だと言うのに、中国の方で「おいしかった~」という方が結構いらっしゃるのです。確かにスーパーの果物コーナーを見てみると“晴王”や“阳光玫瑰”がよく並んでいます。どちらも「シャインマスカット」ですね。ただ気になったのが「値段」です。

こちら、中国のデリバリーアプリで「シャインマスカット」と検索した画面です。右上の333.3元(約6600円)は分かります。けれどそれ以外は26.9元(約540円)とか39.9元(約800円)と、「シャインマスカット」の相場価格からして安すぎます。はて?と思い検索して調べてみると、中国には果たして「品種流出」という問題があるのでした。

損失100億、シャインマスカット「中国流出」の痛恨
「香港の取引先から、中国産の『晴王』がコンテナで運ばれているのを見たと教えてもらった。梱包用の段ボール箱まで、本物の晴王を入れているのと同じJA岡山のロゴがプリントされているものだったので、一見して本…

この東洋経済の記事によると、日本が33年をかけて生み出した「シャインマスカット」の種苗が無断で中国や韓国に持ち出され、現地で栽培されて安価な「海賊版」として第三国にまで出荷される事態になっているというのです。

果物は「生き物」ですから栽培の環境は重要です。岡山が産地たる理由も温暖で雨が少ないからであり、種苗だけ中国に持って行って「全く同じものが栽培できる」はずはないでしょう。けれどそれ故、品質の劣る「シャインマスカット」も市場に多く出回っているよし。価格の安いものが出回れば日本産のいわば「ホンモノ」と競合するでしょうし、品質の劣るものが出回ればブランドイメージに傷が付く可能性もあります。日本が苦労して開発した「シャインマスカット」を中国で安く食べられるというのは手放しに喜んではいけません。

中国も昔に比べると「海賊版」とか「パクリ商品」は少なくなりました。けどそれは規制なりが厳しくなったからであって、バレなければどうせ大丈夫だろうみたいな根底の部分って意外と根強く残っているんですよね。

https://consumer.huawei.com/en/headphones/freebuds-se-2/

例えばこのファーウェイのイヤホンにしたって、これがアップルの「AirPods」の模倣でなくて何だというのでしょう。商品名さえも「FreeBuds」と名乗って「AirPods」っぽくしちゃうところが逆に潔いというか……こういうところが変わらない限り、格安「シャインマスカット」は延々と市場に出回り続けるんじゃないかと思っちゃいます。

日本のラーメンが重いのです

今日のお昼にいただいたのは「松鶴楼」の「蘇州湯麺」(“苏州汤面”)。

いやあ、やはりおいしい。麺が日本のラーメンにそっくりなんですよね。そしてスープはあっさりなのに、味がしっかり付いている。この前、一緒に食事をした蘇州駐在の友人(日本人)は「飲み会の締めに食べるとすごくおいしい」と言っていましたが、その気持ちよーく分かります。

日本のラーメンって「重い」ものが多いですよね。味が濃すぎるというか、しょっぱいというか。その点、この「蘇州湯麺」はシンプルです。いわば「ラーメンが食べたいけど、しょっぱすぎるんだよね」なんて日本人には打って付けじゃないかと思います……って、ついおとといに「一風堂」のデリバリーを注文したばかりの私が言っても説得力がないでしょうか(^^;)。

中国の週末のショッピングモール

今日は夕方から朝陽区は青年路にあるショッピングモール「朝陽ジョイシティ」(“朝阳大悦城”)に行きました。以前はイオンが入っていたので、北京に赴任したばかりの頃はよく来ました。撤退しちゃってからは足が遠のいていました。

モールに到着し、のどが乾いていたのでお茶でもしよう……とスターバックスに行くと大混雑。週末に中国のモールに行き、カフェでのんびり過ごせるなんて思った私が間違いでした(^^;)。

しかし座る人のテーブルをよーく見てみると、飲み物も食べ物もないと思わしき方がチラホラ。注文をしていないのに席に座っているのです。商品を片手に席が無くて困っている客をよそに、席を「占有」している人たちは涼しげな顔でスマートフォンをいじっています。

これ、中国でよく見かける景色です。注文もせずにくつろぐ客の何と多いことか……なのに店員さんは何も言わないんですよね。あとはデスクトップパソコンかっ!と突っ込みたくなるほど大きなパソコンをテーブルに広げてオンラインゲームを楽しんでいる人たち。日本でもスタバでMacBookを開いて作業をする人はいます。けれど中国ではテーブル一杯にキーボードやマウスを広げ、飲み物が空っぽになった後も自分のオフィスと言わんばかりに延々とゲームを楽しんでいます。

こういう場面に出くわす度、飲み終えたならそこの席が無くて困っている親子連れに譲ってあげなさいよ……なんて思っちゃいます。

バイク便でスープを配送

今日は土曜日ですが休日出勤。お昼になり、久しぶりに日本のラーメンが食べたくなって「一風堂」のデリバリーを注文しました。北京にも「一風堂」があるのです。

麺がのびないようスープは別に梱包されていて、手元に届いてから自分で麺と具材の入った容器にスープを注ぎます。で、発熱材が一緒に梱包されているので、これを使って温めます。以前も何度か注文したことがあり、スープを入れようとすると……スープが入っていない~~!!お腹がぺこぺこだったので、このまま食べてしまおうかという考えが頭をよぎりましたが……いや、ラーメンはさすがにスープがないと食べられません。

こんなこと中国でデリバリーを利用するようになって初めてです。店に電話をすると丁重に謝罪があり、スープを届けてくれるとのこと。店員さんにデリバリーの受付番号、私の携帯電話の番号と会社の住所を伝えました。

しかし、どうやって届けてくれるんでしょう?このスープの入っていないラーメンを届けてくれたのは日本で言うウーバーみたいな出前サービスのお兄ちゃんです。彼がもう一度店舗に戻るんでしょうか。それとも「一風堂」の店員さんがバイクや自転車に乗って届けに来てくれるんでしょうか。

しばらくすると私のスマートフォンにSMSが届き、“闪送”が私宛にお届け物を配送していると通知が来ました。“闪送”というのはバイク便みたいなサービスで、同じ都市であれば60分以内に荷物を配送してくれるサービスです。

届いたSMSのリンクをクリックするとこうした画面が立ち上がり、配達員がどのあたりを走っているか見ることができます。フードデリバリーではおなじみのサービスですが、バイク便でもこうして見られると便利ですね。

20分くらいで届きました。袋の中にはスープと発熱材、そしてコカコーラの缶。コーラは注文していないですけど、おそらく店舗からのお詫びの品ということなんでしょうね。

しかし日本でこれだけのことをしたら、一体どのくらいの料金がかかってしまうでしょう。そもそも日本のウーバーイーツは料金がお高いですもんね。で、スープを入れるのを忘れたから、バイク便を使って追加で届ける。一体合計でいくらかかっているラーメンなのか!と思っちゃいます。どれもこれも人件費の安い中国だからこそできる技ですね。

飲み込まれたキャッシュカード

中国では現金を使う機会がほとんどありません。と言うのが、日々の支払いなどがスマートフォン決済にほぼ置き換わっているからです。

一方、私の会社では立て替えた経費を請求すると現金で支給されます。中国の場合、最高額の紙幣が100元札(約2000円)ですから、少しお高めの経費精算なんてしようものなら束のような現金を渡されます。金持ちになったような気分がする一方、こんな札束を大量に持ち歩くのはおっかないので、早めに銀行口座に入れてしまいます。

で、今日も仕事帰りに銀行のATMに行って札束を預け入れしようとしました。

キャッシュカードを入れると“操作正在进行,请稍等”(操作を行っております、少々お待ちください)と表示され、じーっと待っていると……いくら待っても画面が切り替わりません。2分くらい待ったかしら?と思ったあたりで“设备故障”(設備故障)と表示されるではありませんか。

ええー!!ちょっと、壊れる前に私のキャッシュカードを返してよ!!

どうしようかとドキドキしていると、ATMからニョキッとカードが吐き出されました。ああ、良かった。中国での全財産が入ったキャッシュカードをそのままに立ち去ることなんてできませんから。中国は昔に比べて著しく経済が発展したし、様々な面で技術力も上がりましたが、こういうことはまだよく起こるんですよねえ。どこのメーカーのATM?と思ってみてみると……日立でした(^^;)。

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