The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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「スラムダンク」再び

先日、バスケットボール漫画「スラムダンク」のアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」の先行上映イベントを見に行ってきたところですが、妻が見たいと話していたこともあり、さっそく2回目の鑑賞に行ってきました。1回目は中国語吹き替え版でしたが、今回は日本語オリジナル版です。

やはり母語で見るのは全く違いますね。私の中国語力では、例えばバスケ用語とか全然分からないんですもの*1。いや、日本語でだってバスケ用語なんてろくに理解していないですが、それでも変に意識せずストーリーがスッと入ってくるのは母語ならでは、と思います。

加えて一度鑑賞しているからか、よりストーリーを深く理解できたような気がします。いや、前も書いたように「スラムダンク」の全盛期に全く作品を読んでいない私がこんなことを言うのもおこがましいですけど。正直な話、途中涙しちゃったくらいです。

よく映画が公開されると2回目、3回目と足繁く通う方がいますよね。ああいう方を見ると「そのうち配信されるんだから待てば良いのに」とよく思ったものでした。しかし、そうではありませんね。この映画は映画館で見てこそ意味があるように思いました。ボールをドリブルする「ポンッポンッ」という音、シューズが体育館の床を擦れる「キュッキュッ」という音、そして見る人の緊張感を高めてくれるBGM。映画館が全てを引き立ててくれます。私は自宅に比較的大きめなテレビを置いて映像を楽しむほうの人間ですが、いや、それでも映画館の大迫力には勝てません。

映画のオフィシャルサイトにはスタッフへのインタビューを収録した「COURT SIDE」というコンテンツがあって、これも読み応えがありました。映画を作ろうという話はずいぶん前から立ち上がっていたんですね。特にコロナ禍の数年は作者の井上雄彦さんとスタッフの皆さんがzoomで打ち合わせをしたり、オンライン飲みをしたりしていたという話。そうした大変な時期を乗り越えて公開にこぎ着けたんだなあと思うと、感慨深いものがあります。

References
*1だって「ドリブル」さえも中国語で何と言うのか知りませんでした。“运球”と言うそうです。

私の隣のおばさんは……

今日、青島から高速鉄道で北京に戻る際、途中、隣の席にご婦人が乗ってきました。言葉は訛りのないきれいな中国語を話しているのですが、服装は大変失礼ながら都会っぽくないと言うか、地方の方かなあ?と思わせる身なりでした。

ご婦人は乗車するや否や、カバンからカップラーメンを取り出し、どこかへと向かいました。ちょうど昼時だったので、昼食に食べるのでしょう。中国の高速鉄道には給湯器が設置されているので、お湯を入れに行ったのだと思います。しばらくすると、果たしてお湯の入ったカップラーメンを大事そうに抱えて戻って来ました。

3分が経ち、カップラーメンのフタをめくると美味しそうなにおいが車内に広がりました。中国のカップラーメンにはフォークが付属していることが多く、ご婦人は小さなフォークを器用に使いながらズルズルと美味しそうに食べています。日本の新幹線を思い出すと、車内でカップラーメンを食べる勇気はちょっとないですねえ。においが充満して、人の目が気になっちゃいます。中国の鉄道でカップラーメンを食べる人は珍しくありません。隣でズルズルと食べられると気にはなりますが、そこは“入乡随俗*1です。

するとご婦人、今度はスマートフォンで“抖音”を見始めました。“抖音”とは「中国版TikTok」とも呼ばれる、ショート動画が楽しめるスマホアプリです。イヤホンを付けていないので音はダダ漏れ。さすがに音量は多少抑えているものの、隣に座っている私は正直気になってしまいます。

そして北京に到着する間際、今度は自席で通話をし始めました。それもスピーカーホンにしているので、どんな会話をしているのかが全て丸聞こえです。

「私が送ってあげたプレゼント、喜んでくれた?」

電話の向こうでは娘と思わしき人物が「電波が悪いのか、聞こえないよ」と何度も言います。しかし私の隣のご婦人は構わず話し続けます。ここまで来ると私もちょっと「うるさいなあ」と思ってしまいます。

いざ北京に到着して下車すると、中国人の同僚が私に「隣の人、うるさかったですね。電話だって相手が『聞こえない』って言っているんだから早く切れば良いのに」とプンプン怒っていました。わはは、中国の方でも怒るくらいのやかましさだったんですね。私も中国に住み始めて半年が経ち、こちらの習慣にだいぶ感化されていたようです(^^;)。

References
*1郷に入っては郷に従え。

電話か、メールか

仕事関係で誰かに連絡しようとしたとき、電話とメール、両方の手段が可能な場合はどちらを取りますか。私の場合、電話にしちゃいます。そちらのほうが手っ取り早いですし、メールのように文章だと説明しにくいこともあるんですよね。

それが人によっては交換した名刺に電話番号をかかず、メールアドレスのみという場合もあります。まあ、確かに電話って「受ける側」のタイミングや事情を考慮していませんから、迷惑だと考える人もいるのかもしれません。メールのほうがいつでもどこでも確認できますし。

数日前、とある会社に連絡をする機会がありました。連絡先は別の会社から教わったのですが、電話番号の記載がなかったのでメールを書いたんです。それが数日経っても返事がない。1日経ち、2日経ち、さすがに3日経ったところで私の仕事にも影響が出てくるので再度メールを書きました。その上で、連絡先を教えてくれたほうの会社にも「返事がないようなのですが」と伝えました。

すると先に返事が返ってきたのは「連絡先を教えてくれたほうの会社」の担当者。曰く、私が連絡した相手は海外出張中なのだそうです。数日後に帰国するから、それまで待ってほしいとのこと。うーん、ちょっとモヤモヤしてしまいました。海外出張なのは分かりますけど、それを他の会社の人に説明させるって、それでいいんですか。それに今日日、海外出張中だからメールの確認はできませんっていうのもねえ。ケータイの電波も入らないような南極やアマゾンの奥地に行っているなら分かりますけど。いや、休暇をもらって海外旅行に行っているとかならむしろいいですけどね、仕事をしているなら私の問い合わせにも応答してほしいと思っちゃうわけです。

だからメールは好きじゃないんだよなあ、と改めて感じてしまいました。ま、私は私で自分の仕事を理由に仕事中の相手に「応答しろ」って言っているわけですから自分勝手ですよね。すみません。でも海外出張中だったとしても私はメールの返事くらい当日中にします(しつこいって)。

旅に出ないとわからないことがあります

日本はゴールデンウィークが控えていますが、中国でも連休が待っています。“劳动节”(労働節)、メーデーですね。5月1日の前後が休日になり、5連休になります(その代わりに「振替出勤日」なる悪名高い制度があり、今週末と再来週末に働かなければならないのですが今は申しますまい)。

せっかくの連休ですから旅行でもしたいところです。実際、上海に行こうかと考えていたのですが、いざ高速鉄道を検索するとチケットはことごとく売り切れ。さすがコロナ禍の明けた後の連休です。残っていても深夜の出発だったり24時間以上かかる旅程だったりと、選択肢に入らないようなものばかり。まあ、私がのんびりしていたのが原因ですね。

航空券を検索すると、まだチケットに余裕があるようです。けれど片道2000元台(約4万円)という、びっくりしちゃう値段。交通費だけで、それも片道でこの値段ですよ。上海に行けばおいしいものを食べ、宿に泊まり、上海ディズニーランドなんかも行きたいところですが、それは含まれていないのです。うーん、これでは10万円超えは確実です。連休だから、というのは分かります。にしても北京から上海に行くだけでこの出費は、うーん、割に合いません。

いっそのこと旅行はやめておこうかとも考えました。しかし私、実は今回の中国赴任にあたって「中国各地をめぐること」を目標に掲げているんですよね。私、学生時代の中国留学であまり旅行をしなかったんです。理由は金をケチッたからなんですけど、当時を思い出すたびになぜもっと旅行しなかったのだろうと悔やまれるのです。学生は金はないけど時間はあると言います。社会人は金があっても時間がないんですよね。

と、ここまで書いて思うわけです。あれ?ならば社会人になった今、なにをためらっているのかと。金を払って留学していた当時と違い、今は給料をいただきながら中国で暮らしているわけです。今行かないで、いつ行くの!今でしょ!考えを改めました。

近畿日本ツーリストのポスター“旅に出ないとわからないことがあります”(2021年6月8日撮影)

そこで、ポチッ。上海はその気になれば土日を使っていけるので、目的地は別の場所に。とりあえず行きの飛行機の予約を済ませました。あとは宿も予約しなきゃ。そう、時間はないけど金はある社会人、ここで惜しんではいけないのです。そもそも極端な「貧乏旅行」ができるトシでもないし(笑)これも必要出費だと思い、気持ちを入れ替えて楽しみたいと思います。

I feel Coke.

最近テレビで放送しているコカコーラのCM。綾瀬はるかさんが出演し、往年の「I feel Coke」をリメイクしています。

先月27日から放送されているようです。歌っているのは「水曜日のカンパネラ」。「水曜日のカンパネラ」と言えば、桃太郎の鬼退治を歌った少々前衛的な歌くらいしか知りませんでした。また雰囲気が違って、すごく良い感じです。

この「I feel Coke」という曲はミュージシャンの井上大輔氏が作曲したもので、1987年から長年にわたってコカ・コーラのCMで親しまれてきました。私は特に佐藤竹善氏が歌っているバージョンが好きで、この曲が収録されたコカ・コーラの歴代CMソングを集めたCDアルバムを求めて中古CDショップを巡り歩いたのを覚えています。

それほど「I feel Coke」が好きで、このCMがお気に入りです。そう言えば、確かこのブログにもそんなことを書いたなあ……と検索したら2015年に書いていました。

誕生日~さわやかテイスティ~
今日は僕の26歳の誕生日でした。今は一人暮らしですから特別祝ってくれる人もいませんし、社会人になってからの誕生日は寂しいものですね(^^;)。職場の人に誕生日だと言いふらすのも恥ずかしいですし、朝からいつもと変わらない日を過ごしていました。自分が生まれた瞬間から丸26年、四半世紀以上の歳月が過ぎた、ということ。平成元年生まれの僕は大人の決めた教育を受けているだけなのに、ゆとり世代だと言われながら過ごしてきました。バブル時代のまっただ中に生まれたにも関わらず、自分自身物心ついたときには不景気に陥った日本...

私の26歳の誕生日に書いていたんですね。

あれからもう8年も経ちますが、このCMは何度見ても飽きることがありません。むしろ年齢を重ねるごとに、このCMの魅力にどんどん気付かされるような気がします。

このCMがなぜこんなに魅力的に感じるのだろうと思っていたところ、以前この動画のコメント欄に「『ハートカクテル』の実写版だ」という投稿があったのを覚えています。「ハートカクテル」とは言わずと知れた漫画家・わたせせいぞうさんの代表作です。大人たちのアーバンな恋愛模様を描いた漫画で、わたせさんの作品にはこうしたオシャレな大人がよく登場します。

ああ確かに、このCMに登場する人たちは「ハートカクテル」に登場する大人とそっくりです。スタイリッシュでかっこよくて、こんな大人になれたらいいなあという要素が詰まっているんですよね。だからこのCMも「ハートカクテル」も魅力的に感じるんだと思います。このCMから30年余りが経って未だにリイメクされ放送されるところ、その魅力は今も健在なのかもしれませんね。

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