The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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午前様

今日は仕事が立て込んで、帰宅が午前様になりました。

実は帰宅後も仕事が残っていたため、自室にこもってゴソゴソ作業。ようやく終わったのが午前3時前でした。寝不足は健康に悪いなあ……と思いつつ、働いていたので日課の晩酌を今日はやっていません。うーむ、休肝日になった点は良しとするか……

黄砂2日目

昨夜、黄砂が激しかった北京も一夜明けた今日は幾分か収まったようです。それでも昼前まで大気汚染指数は6段階あるレベルのうち、最悪のレベルでした。

私の部屋なんて閉めっぱなしだったはずなのに窓枠の内側に砂がたまっていました。おそらく隙間から風が吹き込んできたのでしょう、油断も隙もありません。パソコンなど電子機器に砂がかぶっちゃたまらないと思い、念のため出勤する際に分厚いカーテンを閉めていきました。

黄砂は今日にも日本に到達するようで、日本のニュースは一日中黄砂を扱っていました。

北京の春

外を歩いているとフワフワと綿みたいなものが舞っているのに気付きました。

その正体は柳絮(りゅうじょ)と言って、ヤナギの種です。白い綿毛に覆われ、毎年この時期になったら漂いだします。北京の人にとっては見慣れた春の風物詩ですが、留学中に初めて見たときは驚きました。当時はもっとわんさか舞っていて、通りに出れば目や鼻に入ってくるし、甚だしきに至っては地下鉄のホームにも舞っているくらいでした。綿毛を抑制する薬剤などが開発され、ここ数年は改善されたそうです。私は「雪みたいできれいだなあ」なんてのんきに思っていましたが、アレルギー持ちの人にはたまったもんじゃないですよね、花粉みたいに。

さて、ここまで書いておきながらですが、職場で中国人スタッフに「柳絮が舞い出しましたね」と話すと「あれは柳絮じゃないですよ」と返されてしまいました。この時期に舞うのは楊絮(ようじょ)で、ヤナギではなくポプラの種なんだそうです。楊絮が先に舞い出し、柳絮が舞うのはもっと後なのだとか。へええ、知らなかったです。

日本でもヤナギはポピュラーな樹木ですが、なぜ柳絮を見る機会が少ないんだろうと調べてみたところ、日本は雄株の方が圧倒的に多いからだそうです。種子を作るのは雌株ですもんね。

とても勝手な「交通カード」評

日本で交通カードと言えば「Suica」や「PASMO」が有名だ。

事前に切符を買う必要がないし、改札機にかざせば「ピピッ!」と一瞬で通過することができる。スマートフォンに入った「モバイルSuica」「モバイルPASMO」なんてのもあって、わざわざ自動券売機を使わなくてもオンラインで入金(チャージ)できるので、私は専らこれを使っていた。

中国にも交通カードはある。北京であれば“一卡通”(イーカートン)*1、文字の意味としては「1枚のカードで全て通じる」ってところかな。北京であれば地下鉄、バス、一部のタクシーなんかで使うことができる。日本の「モバイルSuica」などと同様、スマホにも入れられるようになっていて(私が見る限り)ほとんどの人はカードタイプではなくスマホで使っている。

これだけ見ると、あまり日本と変わらないように見える……けど、実は日本の交通カードと中国の交通カードには大きな差がある。それが原因で地下鉄の改札に行列ができることがあるのだ。そして、まさに今日そんな光景を見た。

実は「Suica」や「PASMO」など日本の交通カードと中国の交通カードでは採用している技術が違う*2。ひと言で言えば、日本の交通カードが採用している技術のほうが「処理速度が速い」。改札機を通るとき、ちょっとかざせば「ピピッ!」と反応してゲートが開く。けれど中国の交通カードは比べて「処理速度が遅い」。かざして、少し間があってからゲートが開くのだ。

混んでいない時間帯なら何でもない。しかし朝のラッシュ時は、この「少しの間」がくせ者になる。ホント1秒にも満たない「少しの間」かもしれないが、「塵も積もれば山となる」とはよく言ったもので、塵=「少しの間」が積もって改札機の前で渋滞が発生してしまうのだ。

ちなみに中国では交通カード以外に、QRコードで改札を通過する方法もあって、これがまたくせ者。スマホアプリで画面上にQRコードを表示させ、それを改札機に読み取らせるんだけど、立ち止まって「かざす時間」が発生するし、人によっては改札機を通過するときになってからアプリを立ち上げる人もいるのだ。こうなったら10秒近いロスになる。せっかちだなあと思われるかもしれないけど、現にこれが原因で大行列が発生しているのだ。

ちなみにJR東日本も2024年秋以降、駅の改札機でQRコードをかざして乗車できるサービスを始めるよし。おそらくコロナ禍が明けてインバウンド需要を見込んでの狙いかなあと想像もするけど、改札機の前の渋滞が日本でも起きるようになるんだろうか。せっかく「Suica」や「PASMO」みたいな技術があるのにねえ。

References
*1以前は地下鉄の駅の窓口で入手できたけど、今は外国人は自由に持てなくなっている。
*2日本が採用しているのはSONYが開発した「FeliCa」(フェリカ)という技術で、中国が採用しているのはNFCという技術。

タクシーの運転手さん

今日は土曜日だけど出勤。急いでいたのでスマートフォンの配車アプリ*1を使って車を呼んだ。

この配車アプリは一般の人が自家用車を使って有料で客を運ぶというもので、中国ではずいぶん普及している。今やタクシー運転手でさえもこのアプリに登録しているほどで、流しでタクシーに乗る機会はほとんど無くなってしまった。

今日、配車された車は一般の人が運転する自家用車ではなくタクシーだった。職場へ向かっていると、運転手さんが突然「花がきれいに咲いているねえ」と言って街路樹を指さした。紫、ピンクの花が見事に咲いていて「去年はここまで立派じゃなかったよ」と教えてくれた。私も「コロナ禍も明けて、お花も喜んでいるんですかね」と返すと、嬉しそうに「そうだ、そうだ」と笑っていた。

すると、続けて「君、里はどこだい」と聞いて来た。中国人同士が会話すると、よく「どこの人ですか」という話題になる。んで、大体その出身地に関連する話題が続くんだけど、私の場合「日本です」と答えることになる。今日の運転手さんも、私が「北京出身です」とか「南の○○省ですか」などと返してくると思ったのだろう。私は中国で暮らすに当たってなるべく中国人に溶け込むよう(笑)過ごしているので、ちょっとばつが悪そうに「ええと、私、日本人なんです」と答えた。するとバックミラー越しに私を一瞥して「え、あんた日本人なんかい!?」と驚いた反応をした。

すると、それからがマシンガントーク。いつ中国に来たのか、仕事なのか留学なのか、中国語はいつから学んでいるのか、結婚しているのかなどと質問攻め。聞きたいことを一通り聞いた後は2008年の北京オリンピックのときには日本人客をよく運んだなどと昔話を始められる(^^;)。

以前はタクシーに乗るとこうして運転手さんと会話していたなあと懐かしい気持ちになった。配車アプリは事前に乗車場所と降車場所を指定するので、運転手さんに行き先を告げる必要がない。だからひと言も会話がないまま車を降りることがほとんどなのだ。そして運転手さん、チャキチャキの北京っ子。中国語の北京訛りが強くて一部が聞き取れない。運転手が楽しそうにいろいろ話すのに、何を言っているのか分からないというシチュエーションも以前はよくあったなあ。

今の中国はスマートフォンの普及でいろいろ便利になったけど、こういう「人とのやり取り」が減ってしまった。別に昔の方が良かったと賛美するわけじゃないけど、人との距離は近かったような気がする。あと中国語の聞き取り訓練にもなったしね(^^)。

References
*1中国ではスマートフォンで車を呼ぶ配車サービスが広く使われている。とても安く、私の場合、自宅から職場までタクシーで行っても20元(約380円)ちょっと。この距離を日本でタクシーに乗ったらおそらく1000円はくだらないんじゃないかな。
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