The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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春節の連休最終日

中国では今日までが春節の連休だ。明日と明後日は週末だが、例によって「振替出勤日」という日本人には理解しづらい(笑)制度によって平日扱い。日中は家でのんびり過ごし、夕方から毎度お世話になっているイトーヨーカドーに買い物に出かけた。食料品などを買って帰路につく。

明日から仕事かと思うとまるで気分は日曜日だが、実は金曜日。うーん、余計にやる気が出ない。

中国でしめ飾り

先日、イトーヨーカドーで購入したしめ飾りを玄関に飾った。

うーむ、正月って感じだ。このしめ飾りを眺めるだけで正月気分になるところ、やはり自分も日本人なんだなあと少しうれしくなった。私が通っていた小学校では年末年始が近くなると、しめ飾りを作る行事があった。体育館一面にブルーシートが敷かれ、大量のわらがドサッと用意された。わらをあざなう(という動詞でいいのかな?)のに結構力が必要で、指導に来てくれた近所の方に手伝ったもらいながら作ったのを覚えている。

中国の人はこれを見てめでたいものだと分かるだろうか。まあ「賀正」の文字があるし、紅白の飾りも付いているから想像はつくかな。しかしお祝いにもっとギラギラしたものを好む中国の人からすれば「何で草なんだ」と地味に見えるかもしれないなあ。

オンライン飲み

今日は会社の同期とオンライン飲み。中国と日本をLINE通話で結んで乾杯した。

彼は本当に「酒の波長が合う」飲み仲間で、日本にいた頃はしょっちゅう朝まで飲み明かした。私が中国に赴任することが決まったときも、念願の中国異動を喜んでくれた一方、頻繁に飲めなくなることをお互い心底残念がった。早くオンライン飲みをしようと話していたのだが、私も彼も仕事でバタバタしていたため、このタイミングになったというわけ。

私はせっかくだからということで日本料理の店にフードデリバリーを頼み、刺身や唐揚げなど「居酒屋」気分を楽しめるものを用意。彼は食事を早めに済ませたらしく、簡単なつまみを用意していた。私は青島ビール、彼はバドワイザーで乾杯。

いやあ、本当に楽しかった。時間も忘れるほどで気付くと午前様だった。オンライン飲みは確かに味気ない部分はあるものの「飲み過ぎても、すぐベッドにダイブできちゃうからいいね」とゲラゲラ笑い合った。やはり「酒の波長が合う」人と飲みのは楽しい。相手が飲まない人だと「自分だけ飲むのも」と遠慮しちゃうし、逆に飲み過ぎる人でも「合わせなきゃ」と無理しちゃうもんね……と、こんなことを言ったら「いや、おまえより飲む奴はいないよ」と返されちゃうかもしれないけど。

中国と日本でこれだけビデオ通話しても、インターネットならタダ。国際電話だとどのくらいかかっただろう……なーんて考えると、いや、本当に技術の進歩に感謝。少し飲み過ぎたけど、金曜日だったので許して下さい。

雨のにおい

今日、仕事をしていると「わああ」という声が上がった。

みんな窓の外を眺めていたので、なんだろう?と私も見てみると雪が降っていた。北京の冬は昼間でも氷点下になるほど気温は下がるが雪が降るのは珍しい。私もしばし見入ってしまった。

夜、帰宅しようとしたらツーンとにおいがした。雨のにおいというか、土のにおいというか……雨が降った後に漂うにおい。おそらく雪はその後、雨になったのだろう。地面が濡れていた。

北京の冬は雨が極端に少なく、そもそも私が来てから傘を差した機会は2度ほどしかない。この「雨のにおい」もしばらくご無沙汰だったなあ……何だか懐かしい感じ……けど、乾燥が激しい北京じゃすぐ乾いちゃうかも。

北京で剣道をする人たち

今日、北京で剣道の稽古を見に行く機会があった。

実は私も小さい頃は剣士だった1人。小学2年生から高校生になるまで続け、スポーツ嫌いな自分としては唯一人並みにできる運動だった(と思っている)。

この北京の道場は中国人のご夫婦が経営していて、ご夫婦も揃って剣士。旦那さんは日本の伝統文化が好きで20年ほど前に習い始め、奥さんは人気漫画の「ONE PIECE」に登場するキャラクター「ゾロ」が好きで始めたそうだ。お二方とも筋金入りの日本好き。

旦那さんは31歳で習い始めたそうだが、いや、その腕は大したものだった。段位は五段。六段は日本に行かないと審査を受けられないらしく、早く日本に行きたいと話していた。ちなみに日本は日本で防具を置いていて、コロナ禍になる前は1年に何度も日本へ行って剣道の稽古や大会に参加していたそうだ。日本を代表する名だたる剣道選手のサインが入った手ぬぐいを見せてくれ、「大会で偶然お会いしたから是非とお願いしたんだ」と嬉しそうに話してくれた。

北京で営んでいる道場は、中国でも稽古する場をつくりたいと思って始められたとのこと。いざ稽古を拝見すると、最近習い始めたばかりだという20代の若者がちょこちょこいる。いやあ、日本では見られない光景だ。と言うのが、日本で剣道というと私のように小さい頃に習い始めることが多く、20代の剣士となると大体10年近い経験者であることが大半。つまり20代を過ぎてから剣道を習い始める人はほとんどいないと言っていいだろう。

いざ話しかけてみると、おしなべて日本好きだという人ばかりだ。漫画で見たからやってみたかったとか、格好良さそうだから習い始めたとか、これまた日本と状況が全然違って驚いてしまった。同じ理由で剣道を始めようという若者が日本にどれほどいるだろうか。

経営者の旦那さんは「幼い頃に剣道を習う日本人は多いのに20代以降になるとぐっと少なくなるのはなぜか分かりますか」と言う。私が「なぜでしょう」と聞くと「日本の剣道の稽古はとても厳しいので、辞めたいと思う子が多いのだと思います」と答えてくれた。

わはは、いや、その通りだ。私は小学5年生の1年間だけ、全国大会で活躍するレベルの道場で剣道を習ったことがある。それはそれは厳しい稽古で、ぶたれるなんて日常茶飯事だし、今なら問題になりそうな指導も多かったように思う。人生で一番辛かったのはいつだったかと聞かれれば、今でもあの1年だと答えるだろう。

旦那さんは「厳しいから日本の剣道は強いんですよ。私の道場は趣味として来ている人が多く、楽しんでいるだけです」と笑って話していた。素振りをする生徒さんたちを眺めていると、確かにみんな楽しそう。私はとにかく剣道というと自らの体験から「きびしい」「しんどい」と思ってしまうが、そんなイメージとはまるで無縁だ。今は新型コロナウイルスの感染対策でまだ中国から日本に自由に行くことはできないが、みんなにこにこしながら「本場の剣道を見に行きたい」と話していた。

何だか思わず「うるっ」としてしまった。早く両国の往来が正常に戻りますように……彼らのためにも。そして、その折には彼らが日本で見たいもの全てが見られますように。

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