The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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日本人主催のフリーマーケット

今日は日本人コミュニティー主催のフリーマーケットが開かれるというので行ってみました。

開かれたのは麗都という日本人学校があるエリアで、昔から日本人がたくさん住んでいます。そこら中から日本語が聞こえて来て「北京にはこんなにたくさん日本人がいたのか」なんて思っちゃいました。なかには仕事で付き合いのある人たちもいらっしゃいました。いつも働く姿しか見ていなかったので、私服姿で話しかけられて一瞬誰だか分かりませんでした(^^;)。

麗都に住む日本人は小さいお子さんのいる世帯が多いので、子ども用の品物が目立ちました。日本語の絵本や日本製のおもちゃ、それに日本ブランドの子ども服など。どれも数百円程度で、中には「自由に持って行ってください」というものもありました。異国の地で日本のものがお手頃価格で手に入るとあって、多くの人で賑わっていました。

ウロウロしていると妻のママ友にも遭遇しました。私たちと同じ北京の病院で出産された方で、うちの娘とは数か月違い。私が前回お会いしたのは出産前だったので、お子さんに会うのは初めてでした。うちと同じく女の子ですが、表情が違いますねえ。ベビーカーを近付けると、まるで2人で交流しているようでした。かわいいなあ。このフリーマーケットは日本人同士の交流の場としても大切な役割を担っているんでしょうね。

「低慢小」航空機

ふと乗ったエレベーターに次のような貼り紙がしてありました。

北京市公安局からの通知です。

北京市公安局关于加强2025年全国“两会”期间北京地区“低慢小”航空器管理工作的通告
北京市公安局による2025年全国「両会」期間中の北京地区における「低慢小」航空機管理強化に関する通知

両会というのは中国で毎年1回開かれる重要な2つの会議、全国人民代表大会と全国政治協商会議のことです。全国人民代表大会のことは「全人代」と略して呼ばれることも多いです。

その次に出てくる「低慢小」航空機とは何でしょうか。低は「低い」、慢は「ゆっくり」、小は「小さい」。つまり「低空をゆっくり飛ぶ小さい」航空機。おそらくドローンが主な対象になるんだと思います。ドローンのような航空機はレーダーで探知しにくいため、両会のような国の重要な会議が開かれるときには飛行が禁止されます。

日本語では「低慢小」航空機って何と言うんでしょうね。中国はドローン産業が盛んなだけあって、新しい言葉や表現がどんどん生まれているように感じます。

酸辣白菜拌麺

今日はいつも行く牛肉麺の店で「酸辣白菜拌麺」をいただきました。酸辣(サンラー)とは酸味と辛味を指す言葉で、酸っぱ辛い白菜の載ったまぜそば……といった感じです。

唐辛子が使われていたものの、具は本当に白菜だけでした。辛くて汗が噴き出ましたが、それと交わる酸味がたまりません。ペロッと食べてしまいました。ここの麺は蘭州牛肉麺と同じものを使っているのかな、とてもコシがあって讃岐うどんを思い出します。

日本でも「酸辣湯」や「酸辣湯麺」なんかは中華料理店でよく見かけますよね。ぜひ日本でも酸辣の料理のバリエーションを増やしてほしいです。

まだ少し早い啓蟄

昼食を取ろうと外に出ると、職場近くの広場にたくさんの人がいました。何をしているのかと見てみたら、何もしていないのです。何もせずにただひたすら広場をグルグル回っています。

何をしているのでしょう。今日は日差しが暖かい日だったのでウォーキング?をしているのかな。でも、何となく分かります。ここ最近の北京は寒さの峠を越え、日差しの温かみを感じることが増えてきました。私も昼食後には少し散歩をしたくなります。

そうして見てみると、屋外で活動をする人も増えてきたように思います。なんだか「啓蟄」*1という言葉を思い出してしまいました(^^;)。

References
*1二十四節気のひとつで、冬ごもりしていた虫が春の暖かさを感じて外に出てくる頃のこと。ちなみに2025年の啓蟄は3月5日なので、もう少し先です。

関東煮

亡くなった岡山出身の祖母は「おでん」のことを「関東煮」(かんとに)とか、「関東炊」(かんとだき)と呼んでいました。岡山をはじめ西日本では煮ることを「炊く」と言うことがある*1ので、関東炊は関東煮の派生かと思います。調べてみると、岡山だけでなく西日本の各地でおでんのことを関東煮、関東炊と呼ぶようです。

なぜ「おでん」のことを「関東煮」と呼ぶようになったのか。その昔「おでん」はもともと煮たり焼いたりした具材にみそを塗る「みそ田楽」のことを指していたようです。今のような醤油で煮込むおでんになったのは関東近郊で醤油造りが盛んになった江戸末期からなんだそう。みそ田楽に比べて作るのが簡単なおでんは屋台料理として広まり、その後、関西にも伝わります。このときにみそ田楽と区別するために「関東煮」と名付けられたのではないかという説があるということです。

关东煮”(関東煮)という文字がある北京市内のコンビニ(便利店)

中国でもおでんは親しまれています。現地のコンビニに行くと日本と同じスタイルでおでんが売られていて、結構みなさん購入しています。で、中国語でおでんを何と言うかというと……その名も“关东煮”。日本の漢字で書くと「関東煮」です。

一方、日系コンビニのセブンイレブンでは別の表現を使っています。中国語で“好炖”です。漢字の意味は「しっかりコトコト煮る」で、まさにおでんです。そして発音も「ハオドゥン」で少し日本語の「おでん」に似ています。

ちなみに私が中国語を学び始めた頃はおでんのことを“熬点”と学びました。“”は「長時間煮る」。つまり“熬点”で「点心(点=ちょこちょこした食材)を煮たもの」という意味になります。発音も「アオディエン」で「おでん」の響きに似ているので、名訳だなあと思ったことを覚えています。調べてみると、中国ではローソンが“熬点”という表現を使っているようです。

つまり「おでん」の中国語には“关东煮”、“好炖”、そして“熬点”の3種類があるわけです。中国人の同僚に聞くと、最もよく使われるのは“关东煮”とのこと。そんなこともあり、私がおでんを注文するときにはいつも“关东煮”と呼ぶようにしています。そして“关东煮”という言葉を使うたびに、祖母が「関東煮」と呼んでいたことを思い出します。

References
*1例えば「大根を煮る」が「大根を炊く」になります。岡山弁は発音に特徴があるので(音便)「大根を炊いておいて」なら「でーこんてーてーてー」になります。
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