The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

投稿者: ぼぼよる (28ページ目 (259ページ中))

アイ・アム・レジェンド

金曜日の夜に映画『アイ・アム・レジェンド』を見ました。2007年公開のSF映画です。

アイ・アム・レジェンド(アメリカ/2007年)

見るのは初めてではありません。映画館だったか、テレビだったか、どこで見たのかは忘れましたけど。ストーリーは知っていたわけですが、何て言うか、悲しいことに年を取るとSF映画がピュアに見られなくなっちゃいますね。昔はもっとSF映画のワクワクを楽しんでいたような気がするのに。見ているとツッコミどころが満載なのです。

舞台はウイルス感染が拡大して人類がほとんど死滅してしまった世界。ウィル・スミスが演じる主人公は廃墟と化したニューヨークに暮らし、野生動物を狩ったり野菜を収穫したりして自給自足の生活をしています。

主人公は自宅に帰ると照明を付け、テレビを見て(放送ではなくビデオを見ているようです)、パソコンを使い、シャワーを使っています。世界から「ほとんど人がいなくなってしまった」にもかかわらず、です。これらのものは、コンセント、蛇口、ガス栓から自然に出てきません。送電設備やポンプといった機材が常に保守点検・維持管理され、発電所、浄水場といった施設に働く人がいてこそ、初めて提供されるわけです。すると(おそらく)ニューヨークで最後の生き残りである主人公のもとに誰がどうやって提供しているのでしょう。

また、廃墟化した街には放置された自動車の間を走り回る鹿のような野生動物*1の群れと、それを狩ろうとするライオンが登場します。この動物たちはウイルスに感染しないんでしょうか。ウイルスは犬には感染するようで、作中には凶暴化した犬が登場します。世界中の人類がほとんど死滅したのに、野生動物は大量に出てくるというのは何だか解せません。

別に理屈で見るタイプの映画ではないのです。もっと素直に楽しめばいいのに、ああ、なんで私は「設定のリアリティ」や「ストーリーのありえなさ」ばかりにフォーカスしちゃっているんでしょう。初めてこの映画を見たときはもっと素直に楽しんでいたはずです。

ちなみに、この映画の原作は1954年に出版されたアメリカの作家リチャード・マシスンによる『地球最後の男』(原題:I Am Legend)です。これを藤子・F・不二雄さんがオマージュした『吸血鬼』という短編漫画があります。世界の人類がウイルスに感染して激減する中、残った主人公が抵抗する……というストーリーは同じなのですが、結末は全く違うものになっています。ある行為も、別の立場から見ると全く違って見えるという“二元的観点”を取り入れていて、この作品は読み終えたときにハッと気付かされるといいますか、鳥肌が立つ思いでした。正直、こちらのほうがより深い読後感があったように思います。

References
*1調べてみると鹿ではなく「インパラ」というウシ科の動物なんだそうです。

北京で九州料理

北京で九州料理がいただける居酒屋「満天」に行きました。

鹿児島のさつま揚げ、宮崎のチキン南蛮、福岡のがめ煮。一品一品がとても丁寧に作ってあっておいしいです。オーナーは鹿児島出身の方だそう。こういう言っちゃなんですけど、中国人が経営している「なんちゃって居酒屋」とは大きな違いを感じます。

こちらはしめ鯖。分厚くておいしかったです。

締めに長崎の皿うどんを注文。これも美味でした。以前、自宅で素麺を揚げてお手製・皿うどんを作りましたが、これはどうやって作っているのかな。食べきれなかったので残った皿うどんはお持ち帰りさせてもらいました。

酸菜牛肉麺

今日は昼食に牛肉麺を食べました。新年初の牛肉麺です。

いただいたのは「酸菜牛肉麺」。中国の北の地方で「酸菜」というと白菜を漬けてすっぱくしたものが有名ですが、この牛肉麺に入っている「酸菜」は高菜を漬けたものです。中国の南の地方や台湾では「酸菜」と言うとこちらを指すことのほうが多いです。すっぱからい味が病みつきになるおいしさで、よく注文します。これで25元(約530円)、ごちそうさまでした。

トイレボール

これ何だと思いますか。

漢字で「芳香球」と書いてあるので、香りがする球であることは何となく想像が付くと思います。

これ、トイレボールです。男性用の小便器の中に置いてあるやつ。もしかしたら「置いてあった」と言ったほうがいいかもしれません。と言うのが、最近は全く見かけなくなったからです。

最近、職場の男子トイレが「におう」ことが多いんです。おそらく排水管から漂っていて、昼間の清掃直後はマシなのですが、夜間や週末はきつくなります。TOTO製の小便器には「人がいなくても、水が流れることがあります」って書いてあることがありますよね。あれは設備保護洗浄といって、小便器の管を定期的に洗浄するために水が自動的に流れるんだそうです。うちの職場の小便器はTOTO製ですが、残念ながらそうした機能はないとのこと。

そこで買ってみたのが、このトイレボールです。うわあ、懐かしい香り。小さい頃の公衆トイレには必ずトイレボールがありました。あの香りです。私の周りの日本人の同僚も口々に「懐かしい」なんて言って評判は上々。アナログの方法で汚臭問題も解決……と思われました。

すると中国人の同僚が「このボールには“苯元素”がありますよ」と指摘してきました。“苯元素”って何?調べてみると日本語で「ベンゼン」と言うんだそうです。うーん、それでも分からない。

で、もうちょっと調べてみると、トイレボールには「パラジクロロベンゼン」という成分が含まれていて、これが有毒性だとして排除する動きがあるんだそうです。換気しているトイレなら危険性は少ないものの、化学物質に過敏な人には影響が出ることもあるそうで、消費者団体は注意を呼びかけているのだとか。あと私や日本人の同僚にとっては懐かしい香りも人によってはただの刺激臭に感じて不快、なんてこともあるそうです。

で、いろいろ検討を重ねた結果、やはり撤去することにしました。みんなが使うトイレですからね、1人でも気にする人がいたら意見は尊重しないといけないと思います。

オシャレスポットでマーラータン

今日は昼食をいただきに建外SOHOに行きました。

北京には「○○SOHO」という名前の場所がいくつもあります。SOHO自体は「Small Office / Home Office」(スモールオフィス・ホームオフィス)の略で、小さなオフィスや自宅でビジネスをしている事業者のことを指すそうです。北京の「○○SOHO」もそうした事業者が集まる場所なのかな?と思ったのですが、そうではないよう。中国に「SOHO中国有限公司」というデベロッパーがいて、この会社が再開発したエリアや商業ビルを「○○SOHO」と呼んでいるそうです。

この特徴的なビルが建ち並んでいるのが建外SOHOです。私が留学していた頃からあって、当時はここにある日系美容室で髪を切っていました。ほかにもカフェやレストランがあって、当時からオシャレスポットとして知られていました。

デザインを設計したのは日本の建築家、山本理顕さん。もともとは「SOHO」という名前の通り、住宅だけれど住宅だけに使われるわけではないといったコンセプトで設計されたようです。当時の中国は経済成長を背景にベンチャー企業が急激に増加していたので、そうした人たちのオフィスとして使ってもらうという考えがあったわけですね。

で、何を食べに来たかというとマーラータン(^^;)。オシャレエリアじゃなかったんかい!というツッコミは置いておいて。私はここ“杨国福麻辣烫”が好きなのですが、いつも通っていた店舗が改装休業してしまったため、建外SOHOの店舗に来たのです。

店内にはオープン型の冷蔵庫があって、ここに食材が並んでいます。客はボウルを持って、その中に食べたい食材をポンポン放り込み、レジに持って行けばマーラータンを作ってくれます。私はいつも野菜やキノコを多めに入れてヘルシーなマーラータンをいただくことが多いです。

見た目は辛そうですが、これで“微辣”(小辛)。辛いことは辛いですが、とてもクリーミーです。あと中国らしくスパイスの香りが豊か。花椒がしびれが効いているので、人によっては辛いというより痺れると感じるかもしれません。私は辛いのは平気なのですが、汗をかきやすい体質のため、ダラダラ汗をかきながら食べました。まさにデトックスです。

«過去の 投稿 新しい 投稿 »

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑