BOBOYORU.NET

The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

3ページ目 (264ページ中)

北京のタクシーに一本取られました

上海出張を終えて北京に帰任。午後に引き継ぎを済ませてからオフィスを離れたので、上海虹橋空港を午後6時に離陸する便に乗りました。

チェックインカウンターでスーツケースを預けると「中身を確認したいので開封検査にご協力ください」と言われてしまいました。離れたところにある検査場に向かったところ、どうやらモバイルバッテリーがあるかどうかを気にしているようです。ははぁーん、そういうこともあろうかと今回の出張ではモバイルバッテリーを持参していないのだよ。中国では先月から「3C認証のないモバイルバッテリー」は国内線の機内に持ち込めなくなっていますから。

上海出張
今日から3日間の日程で上海に出張しました。今回は中国東方航空を利用したので北京首都空港は第2ターミナルからの出発でした。これが中国国際航空や深圳航空だと第3ターミナルになるんですよね。第3ターミナルは大きくて立派ですが、広いので搭乗口までずいぶん歩かされます。あと保安検査場はいつも混んでいるような気が。その点、第2ターミナルはコンパクトですし、保安検査もあっという間に済むので、国内出張の際はわざと第2ターミナルを使う航空会社を利用します。保安検査場の前に最近物議を醸しているモバイルバッテリーに関す...

どうやら電源のマルチタップとトラベルWi-Fiルーターをモバイルバッテリーと疑っているようです。3C認証マークを確認しようとするので、それはバッテリーではない、だからそもそも認証マークは付いていないと伝えました。けれど係員はよく分かっていない顔をします。

アレコレいじくりまわされた挙げ句、最終的には「USBの差し込み口があるので機内持ち込みにしてください」とのこと。なんじゃそりゃ!そんなルール聞いたことがありません。北京から上海に来る便では何も言われなかったと伝えたら「いえ、ご協力をお願いします」の一点張り。もう勘弁してよ~身軽になりたいから荷物はわざわざ預けているのに。マルチタップもルーターもそこそこの大きさがあるので、おかげでカバンはパンパンです。

そもそもモバイルバッテリーかどうかも分からないような人に検査をさせてどうするんでしょう。この3C認証マークのルールが始まってから各地で混乱が起きているとは聞いていましたが、これでは起こるべくして起こっているとしか言えません。思わずため息が出てしまいました。

午後8時に北京首都空港に着陸。空港からタクシーに乗ったのですが、ひどく恐ろしい運転でした。時速120キロ近いスピードでカーレースさながらに車と車の間を縫うようにして走ります。シートベルトをしようにも差し込み口が見当たりません。アシストグリップに掴まるしかないのですが、緊張して思わず脚がピーンと張ります。

すると運転手が私に「アンタを乗せるために4、5時間待ったよ」「運賃、少しで良いからはずんでくれ」と言います。こんな運転じゃあタダだって乗りたくないと最初は聞き流していたんですが、運転手は自宅近くまで来ると勝手に途中でメーターを切ってしまいました。そして自宅に着くとニヤニヤしながら「お代金はお気持ち分で」と言うのです。

ああ~めんどくさい。それより私は立て替えたタクシー代を会社に請求するはずだったのに、これじゃあ領収書がないじゃないですか。すると運転手は前の客が残していった領収書を差し出して「これなら100元超だぞ」と言います。思わず「そんなものが使えるはずないでしょ」と口走ってしまいました。だって領収書には乗車した日付や時刻が書いてあるんですから。わが社は海外の会計だって厳しくチェックされるんです!

メーターを切った時点で55元(約1100円)だったので、結局、運転手には5元上乗せして60元(約1200円)を支払いました。運転手はニヤニヤしながら「どーも」と言っていましたけど、何とも言えない気持ちになりました。今や中国では多くの人が配車アプリ「滴滴」を使いますが、これじゃあタクシー離れは当然でしょう。車内は臭いし、シートベルトは壊れているし、なのに運転は荒いし、挙げ句の果てには客から金を巻き上げるとは。そう、これは「巻き上げ」です。

空港からの帰り道を「滴滴」ではなくタクシーに乗った私が馬鹿でした。何と言うのかな、もう「生理的に無理!」という感じ(ひでえ)。これはお金じゃなくて、気持ちの問題です。私は北京でいわゆる普通のタクシーに金輪際乗りません。

ルイ・ヴィトン以上の贅沢

仕事を終えて上海は南京西路あたりをシェアサイクルで走っていると、ギラギラ光る船の形をした建物が見えてきました。

す、すげーな……ルイ・ヴィトンが今年6月にオープンさせた新店舗なんだそうです。実物大のクルーズ船を象っていて、ショップだけでなくカフェや展示会スペースも併設されているんだとか。

中国経済の先行きは不透明だと言われていますが、あるところにはあるんですね、金は。ルイ・ヴィトンが中国市場にこれだけの投資をするのはそれだけ自信があるからなんでしょう。

一方の私はルイ・ヴィトンの店舗を華麗にスルーして、日系スーパーのアピタに向かいました。ここの品揃えは日本国内のスーパーに負けず劣らずで、何がうれしいって日本食のお惣菜が充実しているのです。で、夜の8時半頃になると値引きシールが貼られるところも日本と同じ。半額の刺身を買って帰りました。ホテルの部屋で缶ビール片手に半額の刺身をいただく……私にとってはルイ・ヴィトン以上の贅沢です。

上海出張

今日から3日間の日程で上海に出張しました。

今回は中国東方航空を利用したので北京首都空港は第2ターミナルからの出発でした。これが中国国際航空や深圳航空だと第3ターミナルになるんですよね。第3ターミナルは大きくて立派ですが、広いので搭乗口までずいぶん歩かされます。あと保安検査場はいつも混んでいるような気が。その点、第2ターミナルはコンパクトですし、保安検査もあっという間に済むので、国内出張の際はわざと第2ターミナルを使う航空会社を利用します。

保安検査場の前に最近物議を醸しているモバイルバッテリーに関する注意書きがありました。

携带充电宝乘机附加要求
禁止携带没有3C标识、3C标识不清晰、已被召回型号或批次的充电宝乘坐境内航班。

モバイルバッテリーの機内持ち込みに関する追加規定
3C認証マークがない、もしくはマークが不明瞭なモバイルバッテリー、およびリコール対象の型番やロットに該当するモバイルバッテリーは、国内線への持ち込みが禁止されています。

中国では今年6月28日から3C認証マークと言って「CCC」の表示が付いていないモバイルバッテリーは国内線に持ち込めなくなりました。中国国内で販売されているモバイルバッテリーは2023年8月以降、この3C認証マークが義務化されています。ただ日本では別の認証が採用されているので、日本国内で買ったモバイルバッテリーには3C認証マークがないことが多いようです。そのため中国に住む日本人の間では「きちんと確認して持参しないとモバイルバッテリーが没収されかねない」と話題になりました。

この新ルールの背景としては、今年に入って中国では乗客が持ち込んだモバイルバッテリーなどリチウム電池の製品が航空機内で発火・発煙する事故が相次いでいる事情があるようです。ルールはモバイルバッテリーのみに適用され、デジカメといった他製品のリチウム電池は対象外。ただ地方の空港では「デジカメの充電池なのに没収された」といった話もあるやに聞いていて、少々混乱しているようです。いくら乗客が「モバイルバッテリーのみが対象だ」と主張しても、権力ある側が「ダメだと言ったらダメだ」と言ったら本当にダメになっちゃうのが中国。なので今回の上海出張はモバイルバッテリーを始め、疑われそうな製品は一切持たないで行くことにしました。

上海虹橋空港に到着しました。市内へ移動して、どこかで昼食を取ってから上海オフィスに向かおうかと思ったのですが、わざわざ上海オフィスが迎えの車を空港までよこしてくれました。

移動中、車窓から見える景色を楽しんでいたのですが、やっぱり上海はオシャレな街ですね。“洋气*1というか“精致*2というか。別に北京がそうではないと言うつもりはありませんけど。これから3日間、よろしくお願いします。

References
*1垢抜けている、シャレているという意味。
*2上品、洗練されているという意味。

変わらない風景

中国語には“一年一个样,三年大变样”という言葉があります。「1年の小さな変化も3年経てば大きな変化」という意味です。経済発展する中国の変化のスピードが速いことを表すのによく使われました。景気低迷が続く今の中国ではあまり聞かなくなりましたが。

私は学生時代、北京に留学していました。それから15年が経ち、今私は同じ北京で働いています。けれど「懐かしい」という感覚があまりありません。と言うのが、あまりに変化が大きくて留学していたあの北京と同じ街だと思えないのです。先日もブログ記事に書きましたが、私は今「北京」という同じ名前の別の場所に住んでいると思って暮らしています。

同じ名前の違う場所
帰宅していると自宅の最寄り駅の改札前で草細工を作っている男性を見かけました。もしかして売っているのかな。草を使ってバッタのような形をした虫を作っていました。この風景を見て何だか懐かしくなりました。と言うのも、私が留学していた15年前は北京の至る所でこんな人たちを見かけたからです。例えばカフェでコーヒーを飲んでいると突然肩をトントンとされ、おじいさんやおばあさんが工芸品を売りつけてくるのです。ライトがぴかぴか光るコマのおもちゃなんかを見せてきてね。今は全然いなくなりましたけど。あとは物乞いも見か...

ただ、この景色だけは当時と変わらないなあと感じます――それは毎日通勤に使っている「北京地下鉄2号線」です。留学時代、私は大学の最寄り駅「積水潭」をよく使っていました。そして今、私は毎日「建国門」という駅を使っています。どちらも2号線の駅なので雰囲気が似ているのです。

現在の北京地下鉄2号線「建国門」駅のホームです。高い天井、大きな柱――時代に取り残されているというか、昔のままだなあと感じます。最近開通した路線は日本の地下鉄と同じようなホームも多いですが、開通時期が古い1号線や2号線はこういう見た目のホームが多いです。私の中ではこれこそ北京地下鉄のイメージ。私が留学していた頃から変わりません。

北京地下鉄2号線「建国門」駅(2007年4月撮影)

ちなみに今から約20年前、私が高校生だった頃にも「建国門」駅を訪れたことがあります。当時は2007年、翌年に北京オリンピックが開かれるという時期でした。中国語スピーチコンテストで優勝した賞金を使い、母と祖母と一緒に北京旅行に来たのです。ガイド付きのツアーを手配していたのですが、最終日だけ自由行動の日を設けて市内を観光しました。このとき、初めて北京の地下鉄に乗りました。「建国門」駅で2号線から1号線に乗り換えたことを覚えています。

まさか将来、自分が北京で暮らして「建国門」駅を毎日使うようになるとは思いませんでした。北京という街は当時とずいぶん変わってしまいましたが、変わらない「建国門」駅の風景は私に高校生当時の“初心”を思い出させてくれるように思います。

很久以前羊肉串

自宅近くのショッピングモールに羊肉の串焼きがいただける店“很久以前羊肉串”がオープンしました。中国国内に何店舗も展開しているチェーン店で、ここの羊肉串が大好きなんです。まさか自宅近くにできるとは思わず、いつオープンするかと楽しみにしていました。

店内の作りは他店舗と変わりません。なぜか青色のジャージで統一された店員さんのコスチュームも同じです。相変わらずテキパキ動いているので、別店舗で働いていた人たちなのかもしれません。

テーブルにはコンロが備え付けられ、ここで店員さんが焼いてくれます。串には歯車が付いていて自動でクルクル回ります。焼き加減も店員さんが判断してくれるので、客は何もしなくて構いません。

ここの羊肉は内モンゴル自治区にある「フルンボイル大草原」の最高の仔羊を使っているんだそうで、本当に柔らかくておいしいです。日本だと羊肉のにおいが苦手だという方も多いですが、臭みは全く感じません。よその羊肉串は大量にスパイスをかけるところが多いですが、ここはそのままでも十分おいしくいただけます。

人気店でしかも予約もできないとあって、どの店舗も結構並びます。オンラインで順番待ちの整理券は発券できるんですが、いつもどのタイミングで発券しようか迷うんですよね。あまり早く発券しすぎると店に到着する前に順番が来てしまって無効になっちゃいます。かといってのんびりしすぎると結局店舗に到着して長く待つハメになっちゃうし。今後は自宅にいながら順番待ちして、自分の番号が近くなったら店へ……なんてこともできちゃいそうです(^^)。

«過去の 投稿 新しい 投稿 »

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑