The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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ラオス出張2日目

ラオス出張2日目。昨日は実質北京から移動してきただけなので今日からが本番。ホテルの朝食がとてもおいしかったです。

東南アジアっぽい料理がポツポツ並んでいました。特にうれしかったのは「ヌードルステーション」なるコーナー。ベトナムのフォーなんかが注文できるようになっていました。コックさんから「具は何にしますか」と聞かれるので、鶏肉やキノコを指差すと麺をゆでて盛り付けてくれます。最後にパクチーといった調味料を自分で振りかけたら完成。うーん、出汁がよくきいていておいしいー。

ほかにも空心菜の炒め物みたいな料理もあり、もともと東南アジア料理が好きな私としてはたまりませんでした。

東南アジアのラオスはさぞ蒸し暑いのだろうと覚悟していたのですが、意外なことに北京より涼しかったです。おそらくここ最近の北京が異常なんだと思います。

ビエンチャンの街なかは写真のような感じ。ラオス語以外ではやはり中国語が目立ちます。のどかな街にいささか不釣り合いな豪華ホテルがポツポツありますが、よく見ると中国企業の名前が書いてあるので中国資本なんでしょうね。大量に来る中国人観光客相手に稼ぐのが目的かもしれません。

昼になったので食事をどうしようかと考えていると日本人の同僚が「近くに良い店を見つけた」と言います。それならば……とワクワクしながら向かってみると……なんと日本料理!ザ・和食というより、カフェスタイルでおしゃれな店舗でした。うーん、せっかくラオスの来たのだから地元の料理を食べてみたいところでしたが、あまり時間もなかったので入ることにしました。

メニューを見ると牛丼、親子丼、ハンバーグ、生姜焼き……などと日本の家庭料理が一通りありました。どれも「なんちゃって日本料理」ではなく日本で出されてもおかしくないクオリティーです。Googleの口コミによるとオーナーは日本に留学した経験があるよし。なるほど、日本現地仕込みの腕前なわけですね。

ただ私はせっかくラオスに来たのでメニューに唯一載っていた東南アジア料理「ガパオライス」を注文しました。鶏肉、豚肉、牛肉から選べるようになっていて、私は豚肉を選択。見た目は普通ですが、食べてみると意外と辛い!トウガラシがかなり効いて汗が噴き出てきました。けれど、やっぱり現地の味はおいしいー。ナンプラーの風味がたまりません。“Kafepa’ Coffee & Cafe”というお店です、もしラオスに行って日本料理が食べたくなるという希有な方がいらっしゃったら是非。

ラオス出張1日目

東南アジアのラオスに出張しました。

失礼ながらラオスには何の印象も持っておらず、タイの隣にある国……くらいの知識しか持ち合わせていません。日本からの直行便はなく、タイのバンコクかベトナムのハノイで乗り継ぐのが一般的なんだそうです。おそらく今後も旅行でラオスを訪れることはなかっただろうなあ。仕事とはいえ、一生行くことがなかったかもしれない国に行ける機会ができたならありがたいことです。

向かうのはラオスの首都・ビエンチャンにある「ワットタイ国際空港」。北京からは直行便がないので広州白雲国際空港で乗り継ぎをしました。利用したのは中国南方航空で、広州からビエンチャンくらいは機内アナウンスでラオス語が使われるかと期待したのですが、完全に中国語。乗客もどうやらほとんど中国の方のようでした。

北京を離陸したのは午前11時半で、最終的にビエンチャンのワットタイ国際空港に着陸したのは午後6時半頃でした。着いてみると、まあーのどかな空港です。そして日本の地方空港を思わせるような小ささでびっくり。空港の敷地内の至る所で日本の国旗を目にしましたが、日本がターミナルの拡張事業を支援しているんだそうです。

空港に着いてまず向かったのはSIMカードを販売するカウンター。複数の店が並んでいましたが、特にこだわりはなかったので人が少ないところに行きました。買ったのは5日間で10GBが使えるSIMカード。ラオスの通貨だと2万5000キープ(約170円)、アメリカドルだと2ドル(約300円)、中国の人民元だと15元(約310円)でした。通貨によって値段が違いますが、いずれにしても安いもんです。私は人民元しか持っていなかったので人民元で。現金を出そうとしたら「WeChat Payで支払ってくれ」とQRコードを見せられちゃいました。

ちなみにラオス滞在中、通信環境は悪くなかったです。グレート・ファイアーウォール*1でGoogleも、YouTubeも、Xも、Facebookも、何もかも見られない中国の通信環境に比べれば、それらにアクセスできるだけでもありがたく感じました。

宿泊するホテルは空港から車で20分ほど。ホテルは立派でしたが、その周辺は午後7時過ぎだというのに真っ暗でした。聞くと、ビエンチャンは「世界一何もない首都」とも言われているよし。私が生まれ育った岡山の片田舎のほうがよっぽど賑やかかもしれません(笑)。

ホテルの目の前に路上ATMがあったので、そこでクレジットカードのキャッシング機能を使って現金を入手。引き出したのは30万キープです。ものすごく高価に聞こえますが、その実、日本円にして2000円ちょっとです。現金を握りしめてホテル脇にあった「Mini Big C」というコンビニでビールとつまみを購入しました。

購入した「ビアラオ」というビールはラオス国内で9割を超えるシェアを誇るんだそうです。そんなことも知らずに買ったのですが、うーん、確かにおいしい。数々の賞を受賞していて、東南アジアで最もおいしいビールとも言われているんだとか。一方、つまみにはトムヤムクン味のスナック(だと思われるもの)を買いましたが、こちらは少々微妙なお味でした(^^;)。

References
*1中国政府によるインターネット上の規制。

中国南部出張2日目

昨日から出張で福建省アモイに来ています。アモイは海に面していて、私の宿泊したホテルの客室からも(昨夜は暗くて分かりませんでしたが)よく見えて絶景でした。

アモイはかつて租界が設置されていたこともあって、その異国情緒あふれる町並みが特徴です。市内にある「コロンス島」は島全体が世界遺産になっています。私は仕事の関係で残念ながら市内を見る機会はありませんでしたが、こうしてホテルの窓から海を眺めているだけでジブリ映画「魔女の宅急便」の挿入曲「海の見える街」が脳内で再生されました。

ちなみに福建省アモイは台湾(中華民国)に最も近い場所と言えます。私が宿泊したホテルは上のGoogleマップでいうと西側(左側)にある「アモイ島」(“厦门岛”)。その東側(右側)に四国みたいな形をした島がありますが、これは「金門島」といって台湾が実効支配する島です。アモイとの距離は最短で6キロメートルしか離れていません。

実は私、数年前に「金門島」に行ったことがあります。

金門島から見たアモイ(2018年11月撮影)

この写真、金門島からアモイ側を撮影したものです。厳密には金門島の隣にある「小金門島」という島ですけど。奥に見えるビルが建っている場所がアモイですけど、こう見ると本当に近いです。昔は「私は金門島に住み、親戚がアモイに住んでいる」なんて人がたくさんいたとのこと。それが国共内戦によって突然「あちらは中国(中華人民共和国)で、こちらは台湾(中華民国)」と線引きされ、自由な往来ができなりました。それどころか島は対立の最前線となり、かつては大陸側から激しい砲撃を受けるなど極度の緊張状態にありました。

金門島の海岸、人民解放軍の上陸を阻むための杭(2018年11月撮影)

今でも私がよく覚えているのが金門島で育った高齢の男性が教えてくれた話です。子どもの頃、母親から「昼食ができたからお隣さんを呼んできなさい。一緒に食べましょう」と言われ、お隣さんの家に行ったら家族みんなが喉を掻き切られて死んでいたというのです。男性曰く、それは大陸側(アモイ)から泳いで渡ってきた人民解放軍の仕業なんだそうで、金門島の人たちは「水鬼」と呼んで恐れたそうです。もっとも台湾側にも金門島からアモイに渡っていく部隊がいたとのこと。戦争下、結局どちらも同じようなことをしていたんですね。

金門島の海岸に行くと上の写真のような杭が大量に刺さっていることに気付きます。これは中国の人民解放軍の上陸を阻むためのもので、台湾防衛の最前線だった島にはこうした戦争の痕跡がたくさん残っています。

こちらは今回撮影したアモイ側から金門島を望んだ写真です。ちなみに写真中央に赤と白の灯台が見えますが、これは金門島ではありません。その奥に見えるのがそうです。まさか今回、アモイ側から金門島を眺める機会があるとは思いませんでした。

かつては目と鼻の先にありながら往来のできなかったアモイと金門島ですが、2001年から人や貨物など限定的な往来が再開しています。船でたった30分余り、中国から最もすぐに行ける台湾として人気を集めています。

一方で、アモイの海岸沿いには巨大なスローガンも。

一国两制统一中国”(『一国二制度』が中国を統一する)

金門島の方向に向けて設置されています。中国(中華人民共和国)からすれば、台湾は未だに「解放できていない場所」。こういうのを見ると、アモイと金門島は行き来できるようになったものの、その関係性自体は国共内戦のときから変わっていないということをひしひしと感じさせられます。

上海行4日目

上海旅行の最終日、徐家匯にあるメトロシティ(“美罗城”)に行きました。ここにも日系の店がたくさん入っていて、十数年前の留学時代にも来たのを覚えています。

地下にヤマザキパンのカフェが入っていて、こちらでモーニングをいただきました。上海滞在中は何店舗か見かけましたね。食パン、菓子パンのほかにケーキ、プリン、大福なんかも売っていました。私はソーセージを挟んだホットドッグみたいなパンをいただきましたがおいしかったです。

1階には「少年ジャンプ・ショップ」が。こちら海外1号店なんだそうです。確かに中国は日本の漫画・アニメ作品が大好きって人が多いですからねえ。そんな広くない店舗でしたが、商品を手に取って熱心に品定めをする人たちが何人か。

こちらのメトロシティには「ロフト」も入っています。2020年7月にオープン*1した、こちらも海外1号店のロフトなんだそうです。上海は日本人も多いし、海外出店に当たっての試金石みたいなところがあるのかもしれませんね。

店舗の面積は日本のロフトと同じくらいでしょうか。半分くらいは日本製品が占めていて、店内をウロウロしていると日本にいるような気分になります。

ロフトと言えば私は学生時代から文房具を買うのにお世話になった印象が強いんですけど、こちら上海のロフトにも文房具がたくさん並んでいました。日本の文房具って、何と言うか、きれいですよね(笑)。見ているだけで楽しくなります。

今がどうかは分かりませんが、私が留学していた頃は品質があまり良くありませんでした。留学先の大学キャンパス内にあった店舗*2で買ったボールペン、それはそれはインクの出が悪くって。買ったノートの紙質もザラザラで、ああ、日本でたくさん買って持ってくれば良かったと思ったものでした。留学当時に中国にロフトがあったら便利だっただろうなあ。まあ、そうだったとしても上海にできて北京ではなかったでしょうけど。

メトロシティには「どんぐり共和国」もありました。スタジオジブリ公認のキャラクターグッズを専門に販売する店舗ですね。ここが中国1号店だそうで、海外出店という意味では香港、韓国、台湾に続くものなんだそうです。2016年のオープンということで、すでに7年近く経つもののこうして営業を続けているということは中国でのジブリ人気を反映しているのかもしれません。

ネコバスの行き先が上海になっています。ちなみに「トトロ」は中国語で「龍猫」、「ネコバス」は「猫巴士」と言います(『巴士』というのは中国語で『バス』という意味です)。

ここ最近は「天空の城ラピュタ」や「紅の豚」といった往年のジブリ作品が中国で再上映される動きが相次いでいます。こちらの「どんぐり共和国」もお客さんで賑わっていましたし、今後店舗数が増えていくかもしれませんね。

References
*1中国ではコロナ禍真っ只中だったかと思いますが、そんな大変な時期にオープンしたんですね。
*2「合作社」という店舗で、日本の協同組合みたいなものです。さしずめ日本の大学の生協といったところでしょうか。

上海行3日目

上海旅行3日目の今日は上海ディズニーランドに行きました。

私は(自他共に認める)ディズニーランド好きです。上海に来ていながらディズニーランドに行かないという選択肢はありえん!と先週のうちにパークチケットも購入しておきました。ちなみに購入したのは“一日票赠100元餐饮抵扣券”という、1デーパスポートに100元の食事優待券が付いたチケットです。額は1人599元、日本円で1万2500円くらいですね。ちなみに食事優待券の無い通常の1デーパスポート(“一日票”)でも同じ額の599元でした。これはどういうカラクリかしらん。

ちなみに東京ディズニーランドは高い時期でも1万900円らしいので、上海は高めですね。まあ、100元(約2000円)の食事優待券があることを考えれば、実質同じくらいでしょうか。

上海ディズニーランドは広いですね。妻が「広すぎて歩くのが疲れる」と漏らしていましたが、調べてみると確かに世界最大のディズニーランド・パークなんだそうです。ちなみに写真の城は「エンチャンテッド・ストーリーブック・キャッスル」(“奇幻童话城堡”)と言い、カリフォルニアの「眠れる森の美女の城」や東京ディズニーランドの「シンデレラ城」みたいな特定のディズニー・プリンセスに関連せず、全てのディズニープリンセスが集まる魔法の城という設定なんだそうです。

上海ディズニーランドは東京ディズニーランドなどと比べ、オリジナルの新しいディズニーランドだと感じます。東京ディズニーランドは当初からアメリカにあるディズニーパークの完全再現を目指していましたから。逆に言うと、上海ディズニーランドには既存のディズニーランド「らしさ」がないんです。

これは私の想像ですけど、中国の方々に受け入れられるように工夫した結果なんじゃないかと思います。例えば上海オリジナルのテーマランド「トレジャー・コーブ」。18世紀のカリブ海の海岸をモチーフにしているそうですが、エリア内の難破船にはデデーンと漢字で“宝藏湾”と書かれています。そりゃあ「トレジャー・コーブ」だから「宝物の湾(入り江)」だけど……私なんかは「なんで18世紀のカリブ海に漢字があんねん!」と思っちゃうわけです。

对不起,我错了!”(ごめんなさい、私が間違っていました!)

ここは英語だけのほうが「っぽい」感じがして良いように思うんですけど、中国の方は「英語だけだと何て書いてあるか分からん」「中国の遊園地なんだから中国語があったほうがいい」という考えが強いんだと思います。

逆に言うと漢字の分かる日本人には園内表記がおもしろいです。

  • 「ロアリング・ラピッド」(轟音の急流)=“雷鸣山漂流
  • 「ストーリーハウス・ステージ」(物語小屋の舞台)=“故事舞台
  • 「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」(地平線の彼方に舞い上がる)=“翱翔・飞越地平线

東京ディズニーランドだとカタカナでそのまま書いてしまうそうですが、中国では(当然ですが)アトラクション名は全て漢字。日本人だと何となく分かりそうな感じがいいですね。

こちらは“皮诺丘乡村厨房”。“皮诺丘”は発音すると「ピーヌォチウ」で、ピノキオという意味です。つまり「ピノキオの農村厨房」。おそらく日本語のガイドマップなんかでは「ピノキオのビレッジ・キッチン」と表記されるでしょうか。

こちらは“M大街购物廊”。「アベニュー・エム・アーケード」、土産店です。上海ディズニーランドは入園してすぐの、東京の「ワールドバザール」に当たる部分に「ミッキーアベニュー」が広がっています。おそらく「アベニュー・エム」というのはそのことかな。

週末だったので混んでいることは混んでいましたが、日本みたいにアトラクション3時間待ちみたいなことはありませんでした。妻が妊娠していたので激しいアトラクションには乗りませんでしたが、それでも1日で10くらい乗れたんじゃないでしょうか。一番長く並んだのは「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」ですが、それでも75分待ちでした。

昼食をいただいたのはトレジャー・コーブにある「バルボッサ・バウンティ」(“巴波萨烧烤”)。このレストランは東京ディズニーランドにある「ブルーバイユー・レストラン」と同様、アトラクション「カリブの海賊」に隣接しています。屋内なんですが、まるで川沿いで食事をしているような気分を味わえます。

ただ空間は東京の「ブルーバイユー・レストラン」のほうが広いかな?こちらのほうが若干狭く感じました。レストラン側からはボートに乗ったゲストたちが見えるんですけど、今日は「カリブの海賊」がメンテナンスでクローズしていたため見られませんでした。

一応洋食ということになっているんですが、やはりどこか漂う中華風。私は「ウィルのグリル・ストリップ・ステーキとフライ・ヌードル」(“威尔扒牛排配炒面”)をいただきました。付け合わせがチンゲンサイだったり味付けも中国料理風だったり、中国の方の好みに合わせたのかもしれません。

夜は午後8時から花火が始まるとのことでしたが、鑑賞しようとする人たちですごい混雑だったので見ないままパークを後にしました。

私が初めて上海ディズニーランドに行ったときは上から目線ながら「中国の方々はディズニーの世界観を分かるのかしら」と思いました。日本人って小さい頃から周りにアメリカ文化が溢れる中で過ごし、幼少期にディズニー映画を見たっていう人が多い。けれど中国の人たちって日本人ほどディズニーに親しんで育っているのかといったらそういうわけでもないような気がするんですよね。

けれど、いざ行ってみると「ディズニー好き」の中国人が増えたんだなあということを実感しました。一番印象的だったのは映画「アナと雪の女王」をテーマにしたミュージカルショー「フローズン・シング・アロング・セレブレーション」(“冰雪奇缘:欢唱盛会”)で、途中に映画の挿入歌をみんなで歌うシーンがあるんですね。スクリーンに歌詞は表示されるんですけど、みんな大声で歌うんです。ここ最近のディズニー映画は日本とほぼ同じタイミングで劇場公開もされますから、都市部の人たちは日本人と変わらないくらいディズニーに親しむようになっているのかもしれません。

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