今日はいよいよ日本出国日。
午前9時のフライトだったので6時過ぎには空港に到着するよう向かったものの、チェックインカウンターは驚くほどの行列。中国の方が多いのかと思いきや、日本人も結構いて意外だった。今はまだビザがないと基本的に入国できないし、入国したって隔離が待っているという厳しさなのにねえ。みんなお仕事かしらん。
The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.
今日はいよいよ日本出国日。
午前9時のフライトだったので6時過ぎには空港に到着するよう向かったものの、チェックインカウンターは驚くほどの行列。中国の方が多いのかと思いきや、日本人も結構いて意外だった。今はまだビザがないと基本的に入国できないし、入国したって隔離が待っているという厳しさなのにねえ。みんなお仕事かしらん。
あれよあれよという間に中国へ出発する前日になった。
例によって昨日と今日、中国政府から求められている渡航前のPCR検査を実施*1。今日行った2回目の検査は両方の鼻の穴を検査する、まさにラスボスの名が相応しい念の入れようだった。あの10センチほどある綿棒を鼻の奥に突っ込まれるのは片方だけでもしんどいのに両方だと言うので、思わず「え、両方ですか」と聞いてしまった(笑)。結果はいずれも陰性。そうだろうとは思っていたけど、やはり安心した。まさか、これ以上赴任を遅らせるわけにはいかないからねえ。
PCR検査の結果が出そろったら、陰性証明書をWEBにアップロードして「健康コード」なるものを申請。健康コードを申請するとQRコードが表示され、これが緑色になれば「搭乗してよし」の合図。書類不備や入力ミスがあると赤色になり、手続きのやり直しになってしまう。この健康コードの審査は中国大使館がひとつひとつ手作業で進めているらしく、申請した時間によってはずいぶんと時間がかかるらしいが、私は何とか順調に緑色の健康コードになり、晴れて中国行きの条件がすべて揃うこととなった。
今回のフライトは朝9時に成田空港を発つ少々早い便だということもあり、見送りに来てくれる妻と夜のうちに東京を発ち成田に前泊。
ホテルに到着したのは午後10時前と少し遅めだったが、2人とも夕食を食べていなかったのでホテルのすぐ隣にあるチェーンの居酒屋に入った。海鮮を売りにした店で、私にとって日本で食べる最後の夕食。
刺身の盛り合わせや、大きなほっけの一夜干しなど、日本ならではの海鮮料理を満喫。出発前夜だというのに午前0時の閉店時間まで過ごしてしまった。
*1 | 先月の新型コロナウイルス陽性は、もともと8月下旬に予定していた出発に向けて実施した渡航前PCR検査の1回目で判明(^^;)。 |
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同じ部署の先輩で、今は別会社に出向している方からランチのお誘いを受ける。
この先輩も中国駐在の経験があるので、仕事の話だけでなく生活面のことなどいろいろアドバイスが聞けて大変参考になった。とても気さくな方で、おまけに岡山出身の同郷という親近感も手伝って、とても話がしやすい。みんな「何でも聞いていいよ」とは言ってはくれるものの、内容によっては聞きにくいこともあるもんねえ*1。
予定では来週月曜日が出国予定日。いよいよだなあ。
搭乗予定のフライトは北京への直行便なので、中国到着後の隔離も北京で行うことになる。そういえば北京の隔離ホテル情報を調べていなかったと思い、ツイッターにつぶやいている人がいないか検索してみると……うわあ(絶句)。清掃が行き届いていないとか、そもそもホテルではなく「売れ残りのぼろぼろマンションだった」など悲惨な声が相次いでいる。一方、まあまあなホテルもあったようで、ツイッターでは「ホテルガチャ」*2という言葉も出ていた。いずれにせよ「とてもよかった」と言えるホテルはなさそうだ。
うーん、隔離中のことを考えてもうちょっといろいろ用意したほうがいいかなあ。
仕事で急遽ジャケットが必要になった。
実はクールビズを理由にここ最近半袖のワイシャツばかり着ていたので、スーツの類いは全て中国へ送る荷物の中に入れてしまったのだ。
とりあえず1日だけ乗り切れればいいのでユニクロに売っていないかなあと検索してみると、おお、あるある。カジュアルなジャケットもあれば、上下セットのスーツに、立派なブレザーまである。ブレザーなら下はチノパンで合わせられるから、なんとか間に合いそうだ。
在庫のある店舗を検索すると、結構品切れしている。人気なのかなあ。ユニクロ浅草店ならいろいろなサイズが残っているようだったので、仕事が終わってから買いに行った。
夏用ということで生地は薄く、裏地も付いていない。軽い感じだが、見た目はしっかりしている。これで5990円なのだからユニクロってすごいよねえ。
もう1つ、ユニクロでいつもすごいなあと思うのがセルフレジ。学校の理科室にあったような大きくて深めのシンクみたいなボックスに複数の商品をどさっと入れると、それだけで商品のタグがスキャンされ、合計金額が画面に表示される。あとはカードか現金で支払うだけ。今日のブレザーも自分でいくつかサイズを試着したら、あとはセルフレジでササッと購入。店の滞在時間は15分にも満たず、店員さんと話をすることもなかった。
中国に行くならもっといろいろ買っておこうかなと思うも、いやいや、中国にもユニクロはあったね(^^;)*1。中国語でユニクロは”优衣库“、日本の漢字にすると「優衣庫」だから、優れた衣服の倉庫……ってところかな。発音も[Yōuyīkù](ヨウイークー)でユニクロにそっくり。数多くある企業の中国語名の中では名訳の1つだと思う。
*1 | 中国にもユニクロは多数店舗があるが、販売価格は日本よりも20%~30%高め。 |
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きょう日経新聞の電子版で「はなまるうどん」が中国から撤退を決めたことを知る。
吉野家ホールディングスは傘下の「はなまるうどん」が中国から撤退することを決めた。上海のはなまるうどん運営子会社を年内にも清算する。2011年に中国に進出して店舗網を拡大してきたが、現地での需要を捉えきれず徐々に採算が悪化。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現地で都市封鎖が頻発したことによる客数減も響いた。
この記事を読んで自分の中国留学を思い出した。と言うのが、私も当時上海の「はなまるうどん」に行ったことがあるのだ。記事によると上海に進出したのは2011年らしい。私が行ったのは2011年5月だったので、おそらくできてすぐの頃だったのかな。
当時北京に留学していた私にとって、上海はまるで「日本」。特に徐家匯*1には日本発祥の商業施設、例えばサンマルクカフェ、無印良品、フランフラン、セガミなど何でもあり、留学生活でちょっぴり日本が恋しくなっている私の心を満たしてくれるので、北京から上海に行くたびに寄ってはお世話になっていた。
当時注文したのは、名前そのままの「はなまるうどん」(”花丸乌冬面“)。「かけうどん」に肉だんごが2個載ったようなメニューで、値段は23元、当時のレートで約290円だった。
客は中国人と日本人が半々くらいで、ほぼ満席。ずいぶんにぎわっていたので中国でも日本のうどんは受け入れられているんだなあと思っていただけに今回の中国撤退のニュースは少々意外だった。
とは言え、こってり味が大好きな中国人にはさぬきうどんがどれほど受け入れられるのだろうという疑問は持っていた。例えば中国人は日本のラーメンを食べるにも豚骨味を好み、現に「一蘭」や「一風堂」といった豚骨ラーメンを扱うブランドはどれも中国人に人気が高い。
いやいや、それを言うなら忘れちゃいけないのは「味千ラーメン」*2じゃないか。中国で「味千ラーメン」を見ない街はないほどで、中国人の豚骨ラーメン好きをよく表していると思う。
実際「はなまるうどん」も試行錯誤したようだ。「はなまるうどん」の担当者にインタビューをした記事によると、2014年当時、中国で最も人気のあったメニューは「特製酸辣牛肉うどん」、次いで「特製豚骨うどん」、どちらも日本では見られない現地に特化したメニューだ。なんとか現地の人たちに受け入れてもらおうと苦心を重ねた様子がうかがえる。
今回の中国撤退は新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖なんかも影響しただろうから、メニューだけが原因とは言えまい。しかし頭で紹介した日経新聞の記事には「現地での需要を捉えきれずに採算が悪化した」と書かれていて、日本の味そのものを守りながら味を現地化させることの難しさを感じた。日本じゃ「ガチ中華」なんて話題を集めているけどねえ……「ガチ和食」*3は中国の方々にはちょっとパンチがないか。
でもこれじゃあ中国に赴任したら留学時代のようにさぬきうどんは楽しめないのかあ。と思って調べてみると「丸亀製麺」はまだあるらしい。北京と上海にそれぞれ1店舗ずつ。こちらでも豚骨うどんやマーラータンうどんがあるようで、あらら、何だかデジャブ(笑)。「はなまるうどん」が撤退してしまった今、「丸亀製麺」にはなんとか頑張ってほしい。
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