The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

タグ: 中国 (4ページ目 (118ページ中))

炎天下のデリバリー

ここ最近、北京では暑い日が続いています。気温が35度近くなる日もあるほど。けれど日本と違って「立っているだけで汗が噴き出る」ということはありません。おそらく日本より乾燥しているからでしょうか。とは言え、ジリジリと容赦なく照りつける強い日差しは体力を容赦なく奪います。

こういう日は外出するのが億劫になります。昼食も外食せず、デリバリーで届けてもらって涼しい室内で……なんて思っちゃいますが、私はやはり外に出ます。昼食のときくらい外に出ないと全然歩かなくなっちゃうんですよね。

どこでお昼を食べようかなと歩いていたとき、こんな光景を目にしました。ある建物の門の前に机が置かれ、そこに食事のデリバリーが並んでいます。建物によっては出前の配達員が中に入るのを禁止しているところがあり、その代わりに入口付近に机や棚を設置して「ここに置いてください」という仕組みになっているのです。注文した人は、その場所まで自分で取りに行くことになります。

ただ私はこれを見て、炎天下の中、こうして食事が放置されることで傷んでしまわないか気になってしまいました。そもそも自分が食べるものが誰でも触れられるような場所に置かれていることにも些か抵抗があります。中国はレストランで食べきれなかった料理を持ち帰る“打包”文化がありますが、日本でこれが根付かなかった背景には衛生面への懸念があったとも言われています。最近は中国でも健康や衛生への意識が高まっていますから、こうした風景もいずれ見られなくなるんじゃないかなあと個人的には思っています。

至る所で見かける電気自動車

中国に住んでいると電気自動車(EV)をよく見かけます。おそらく日本以上じゃないかな。調べると中国の電気自動車の普及率は世界でもトップクラスなんだそうです。中国自動車工業協会によると、去年(2024年)1月~9月の自動車販売台数のうち、20%あまりを電気自動車が占めていたんだとか。日本もハイブリッド車が多数を占めるようになったものの、メインはガソリンですよね。

中国は今、中国産の電気自動車が急増しています。本当にいろんな種類があって、日本円で100万円を切る安価なものもあります。さらに電気自動車の販売促進を目的とした中国政府の補助金制度もあり、こうした取り組みが普及率を押し上げているようです。

日本人的な発想だと「電気自動車だと『電池切れ』が怖い」なんて心配が出てくるかもしれません。これもさすが中国で、今や至るところに充電スタンドがあります。南部・広東省深圳は充電スタンドの数がガソリンスタンドを上回っているのだそう。

こちらの車、充電中なんですけど、ヘッドライトの下に「00:10」という文字が浮き出ています。これは何だろう、充電している時間を表しているのかな。

と言うより、今まで見たことのない車種です。調べたところAITO(アイト)という中国の通信機器大手ファーウェイが国内の自動車メーカーと共同で立ち上げたブランドなんだそうです。単なる電気自動車と違い、ファーウェイの開発した独自OSを搭載した「スマートカー」なんだとか。安全性とかどうなのかは分かりませんが、新しいもの好きな中国らしいなあと思います。

ラグメン

今日の昼食は蘭州牛肉麺が食べたくなり、以前も訪れたチェーン店「西部馬華」(“西部马华”)に行きました。行きつけだった蘭州牛肉麺の店が閉店してからしばらく「蘭州牛肉麺難民」でしたが、ここの店は結構“いける”のです。

ただ店についていざ注文しようという段になって“拉条子”を食べたくなりました。ウイグル語で言うと「ラグメン」、ウイグルだけでなくカザフスタンやキルギスタンといった中央アジアで広く食べられている手延べ麺の料理です。

注文して20分くらい?料理が来るまでずいぶん待たされました。そしていざ来たら具が小さい!まるでみじん切りのような肉と野菜です。少し残念な思いで食べ始めたのですが、麺はすばらしかったです。特にコシ。本場の新疆ウイグル自治区でもラグメンを食べましたが、あのときに食べた麺と一番近いように思います。

ラグメンは中国語で“拉条子”(ラーティアオズ)と言います。“”(ラー)は引っ張る、“条子”(ティアオズ)は細長いもの、つまり手延べ麺という意味です。ウイグル族の友人と新疆ウイグル自治区を旅行した際、その友人のおばあさんが家の中の小上がりで麺を作っていたのを覚えています。引っ張るというより、両手で麺を挟んで揉む感じ(火起こしの要領です)だったかな。後にも先にもあのとき食べたラグメンが一番おいしかったです。

公衆トイレ

日本で外出中に突然トイレに行きたくなったらどうするでしょうか。

東京や大阪みたいな大都市だと、とにかく商業施設に入るのが早いかな。デパートのトイレはきれいですもんね。あとはチェーンのコーヒーショップくらいならトイレだけ借りに入っちゃうかもしれません。一方、地方はどうでしょう。例えば車で幹線道路を走っていてトイレに行きたくなったら……コンビニ?あとはガソリンスタンドとかかな。

北京の場合どうするか……答えは「公衆トイレ」です。日本で公衆トイレというと公園にあるイメージが強いですが、北京は街中の至る所にあります。なんなら「公衆トイレはこの先○○メートル」みたいな案内まで見かけます。

中国の公衆トイレと聞くと大変劣悪な環境を想像しますが、ひと昔前に比べるとずいぶんマシになりました。中国政府が2015年頃から「トイレ革命」というのを進めたのがきっかけです。とはいえ扉の付いていない「ニーハオトイレ」は多いですけど。

ちなみに公衆トイレもないような郊外に行くとどうするか。1か月ほど前に仕事で中国人の同僚たちと北京郊外に行く機会がありました。車での移動中、激しくトイレに行きたくなったんですね(私が)。で、同僚に伝えたところ、車が入ったのは何とMINI(自動車のです)の販売店!オシャレなショールームに入るなり、同僚は店のスタッフさんに「トイレどこ?」、スタッフさんも「あっち」。同僚とトイレを済ませると、何食わぬ顔で販売店を後にしました。

このブログを初期から見てくださっている方は私が以前MINIに乗っていたのをご存じだと思います。確か「MINI岡山」に初めて行ったとき、車を駐車場に止めるやいなや、2人のスタッフさんが飛び出て迎えに来てくれたんですよね。私は結局、その日に契約したんですけど(笑)。トイレだけ借りにMINIのショールームに入るなんてとてもできません(^^;)。

チャイナポップス

今日は日本人の同僚と飲み会、建国門にある日本式の居酒屋に行きました。なんちゃって日本料理店も多い北京で日本の味がいただけるとあって、うちの職場では御用達です。

飲んでいると、うちの老板*1が「そりゃあ歌を歌って発散させなきゃなあ」とか「あまり飲み過ぎると、このあと『歌』があるから」なんて言って、明らかにカラオケに行きたそう(^^;)。

今の時代、職場メンバーみんなでカラオケに行くのは「何とかハラスメント」にひっかかりかねないのかもしれませんが、私の職場はみんな歌うのが好きなので2次会は満場一致でカラオケに。職場の人と一緒にカラオケなんてコロナ禍を経て数年ぶりです。中国にもカラオケはありますが、日本の歌が少ないんですよね。うちの職場には中国語の歌を知らない人もいるので、日本のカラオケが歌える麦子店の「カラオケ一番館」に行きました。

それでも案の定、中国語の歌を歌うことに。私は任賢齊(リッチー・レン)の《對面的女孩看過來》を熱唱。すると「最近の歌手?」なんて言われてしまいました。ええー、うそーん!これ1998年リリースの歌ですよ。私が中国語を学び始めた頃は「知らない人はいない」くらいの歌だったのに、こんな感じなんですね。もしかしたら中国国内でも若い人だと知らないのかも。

それでも先輩と台湾版の花より男子《流星花園》の主題歌、庾澄慶(ハーレム・ユー)の《情非得已》を歌ったり、あとは老板と王菲(フェイ・ウェン)の《紅豆》を歌ったりして、ひと昔前の古き良きチャイナポップスで盛り上がりました。

 

References
*1中国語で“老板”(ラオバン)とは「ボス」という意味。中国に駐在する日本人の間では日本語を話しているときも自分の会社の上司を指して「うちの老板」(うちのボス)なんて言います。
«過去の 投稿 新しい 投稿 »

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑