The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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天津半日游

中国の年末年始の連休は今日が最終日(日本は明日までかな)。

昨夜は上司の家で飲んだあと帰宅し、自宅でも1人で2次会をしていたため(おいおい)今朝はゆっくり起床する。昼食は冷蔵庫にあった有り合わせの材料で間に合わせる。食事を終え、ふと天気の良い外を眺めていると「このままでは普段の週末と変わらない年末年始で終わってしまう」と妙な罪悪感に駆られる。

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一年の計

新年快乐!兔年大吉!

あけましておめでとうございます。せっかくだしと雍和宮*1に初詣に行こうかと思ったけど、SNSで検索するとすごい人出のようだったので諦めた。

おとなしく家で過ごすことにして「がめ煮」を作った。

福岡出身の祖母が毎年正月に作ってくれる福岡の郷土料理。全国的には「筑前煮」と言ったほうが通じるかもしれない。福岡では正月料理に欠かせないもので、いつも鍋一杯に作って出してくれるのだ。祖母の味にはかなわないが、まあまあかな。

夕方頃になって岡山とビデオ通話。毎年元日は家族みんな祖父母宅に集まることになっていて、私も北京から遠隔で少し参加した。祖父母宅に行けなかった最後の正月は、まさに12年前の北京留学以来だ。あのときもビデオ通話で岡山とつないだが、インターネット回線の質が今ほど良くなく、ほとんど映像が見えなかったのを覚えている。それに比べれば、今回はテーブルに並んだおいしそうな「がめ煮」もちゃんと見える。みんな楽しそうで羨ましい。

夜は上司が自宅に招いてくれた。料理好きな別の上司がいろいろと用意してくれたほか、先輩の奥さんがおせち料理もお裾分けしてくれ、みんなで日本酒で乾杯した。

References
*1北京最大のチベット仏教の寺。

おおつごもり

今日は大晦日。ここ数日バタバタしていて髪の毛も切れず「おおがっそう」*1になっていたので美容院に行ってきた。さすがに大晦日は休業しているのではとおそるおそる予約の電話を入れたが、通常営業とのこと。

ここは日本人が経営していることもあって通うようになった。ただ私が予約するときは日本人スタイリストが大概空いていなくて、これまで中国人スタイリストにしか切ってもらったことがない。今日も中国人スタイリストで、若いお兄ちゃんだった。でもとても丁寧で、側面を刈り上げるときも自分の髪の毛を指さして「このくらいの短さでいいですか」なんて聞いてくれるので分かりやすかった。支払いは180元(約3400円)。日本人スタイリスト……いや、今までの中国人スタイリストよりも安かった。おそらく経験値などでランクが分かれているのだろうが、値段の割には満足だ。

夜はせっかくの年末年始だからということで、少し良い日本料理の居酒屋にデリバリーを頼んだ。ブリとサーモンの刺身、焼き鳥の盛り合わせ、軟骨の唐揚げ……居酒屋の定番メニューだ。少し値は張ったけど、ブリの刺身が本当においしかった。日本にいた頃はスーパーで半額になるころを見計らって刺身をよく買って食べていたけど、それがいかに贅沢なことなのか北京に来て身にしみて感じる。日本は本当に水産大国なんだなあ。舌鼓を打ちながら、妻や岡山の実家と電話をしたり紅白歌合戦を眺めたりして過ごした。

皆様、今年1年大変お世話になりました。どうぞ新しい年もよろしくお願いいたします。

References
*1岡山弁で「髪が伸び放題でボサボサになっている」状態のこと。

機関車フォー

中国は今日が仕事納め。12月31日、1月1日、2日は休日となり、3連休が待っている。今年も1年頑張りました~ということで、昼はいつもと気分を変えて、いつも賑わっている会社近くのベトナム料理の店に行ってみた。

店内は満席で、小さいテーブルで知らない女性と向かい合いの相席になった。日本ではまずないシチュエーション。そして注文してから料理が来るまで30分近く待った気がする。途中で何度も「キャンセルしようかな」と思ったほど。

ようやくやってきた“火车头汤河粉”、54元(約1020円)なり。

この料理名、直訳すると「機関車スープのフォー」。なんで?と思い調べてみると、百度百科*1によると「ベトナムの駅はどこもフォーを売っていて、人々は機関車に乗る際にフォーを食べることが習慣になり、以降『機関車』がフォーの代名詞になった」と説明があった。本当かなあ?

3分の2ほど食べたところで店員さんが「麺のおかわりはいりますか」と話しかけてきた。どうやら無料で「替え玉」が頼めるらしい。あやうくスープを飲み干してしまうところだった。せっかくなのでお願いし、しばらくすると麺とスープの入った小さいお椀を持ってきてくれた。と、次の瞬間だ。店員さんがその麺とスープを直接私のフォーに入れようとしたところ、手を滑らせてお椀ごとドボンと落としてしまったのだ。私も店員さんも、そして隣に座っていた人たちも「……あ」という声を出してしまった。

店員さんは慌てて「申し訳ありません」と言って、私の食べていたフォーをそのままサァーっと持って行ってしまった。食事を楽しんでいたのに品物が突然なくなった私は呆然とするしかなかった。どうするんだろう。フォーを作り直してくれるのだろうか。

すると持ってきたのは、おかわりの分が入っていた小さなお椀。

えええ!!これだけ??私のフォーはまだ3分の1ほど残っていたし、麺以外に野菜も入っていたのに。店員さんは「調味料はご入り用ですか」と聞いてくれたけど、ほしいのはそれじゃないよ。あとから入店した人は私のお椀を見て「お子様セットでも食べているのか」と思ったことだろう。

味は悪くなかったけどねえ。できあがるのも相当時間がかかったし、ちょっと、もう来ないかもしれない。

References
*1中国版Wikipediaと呼ばれているサイト。

中国の野菜事情

今日、職場で中国人スタッフと野菜の話で盛り上がった。

中国は広いので、ひとつの野菜に名前がいくつもある。その代表例が「キャベツ」だ。私は“洋白菜”と呼ぶことが多く、北京に住んでいてもこの言い方をよく目にする。一方で“卷心菜”と呼ぶ人もいるし、台湾では“高丽菜”(「高麗菜」)と呼んでいる。ほかに知っているだけで“包菜”や“圆白菜”という呼び方も。すでにここまでで5つの名前があるわけだが、インターネットで検索するとほかにももっと出てくる。

ほかに有名な例だと「トマト」。中国の北では“西红柿”と呼び、南では“番茄”と呼ぶ。けど「トマトケチャップ」になると、北の人も“番茄酱”と言うのだ。中国で野菜について話題になる際、自分が話す分にはどれか単語を1つ決めておけばいいが、他人は出身によってさまざまな名称を使ってくるから結構難しい。

ちなみに中国で売っている白菜は赤ん坊ほど大きい。ちょっと冷蔵庫に入らないのではないかと思うくらいだ。一方、中国には“娃娃菜”という野菜がある。直訳すると「赤ちゃん菜」といったところだが、白菜が小さくなったような形をしていて、見た目がまさに「白菜の赤ちゃん」なのだ。中国のスーパーでは基本的にどこにも売っていて、私なんかは普通の白菜は大きすぎるので、大体“娃娃菜”のほうを選んで買っている。

白菜のミニバージョンなら“小白菜”なんて言葉があってもいいように思うが、中国には“小白菜”という名前の全然別の野菜が存在する。チンゲンサイのような見た目で、“油菜”とも呼ばれるようだ。野菜に限らず、中国はさまざまなものに複数の名が存在する。それだけ中国が広くて、それぞれの地方に言葉があるということなんだなあ。

ちなみに“娃娃菜”は名前も中国語だし、中国オリジナルの野菜かと思っていたら、日本生まれの品種らしい。その名も「わわさい」。

生活様式の変化、特に1人暮らしに白菜は大きすぎるということもあってコンパクトな“娃娃菜”が生まれたそうだ。日本生まれなのに、なぜ中国でのほうが浸透しているんだろう。日本は白菜も半分や4分の1のカットが売っているから、わざわざ小さい“娃娃菜”を買う必要がないからかもしれない。

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