The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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香港のエビ入りワンタン麺

今日の昼は久しぶりに香港料理の店にランチをいただきに行きました。

いただいたのは「エビ入りワンタン麺」(“鲜虾云吞竹升面”)。ワンタンには大きなエビが入っていて、プリップリの食感がたまりません。あと私が好きなのは、この極細麺。ちょっと固めなんですよね、シコシコしていると言うか。これが好きなんです。

ちなみにスープは日本のラーメンと比べると、だいぶ薄め。人によっては「え、なんの味付けもしていないのでは」と思っちゃう薄さです。けど中国の麺料理って薄味が多いんですよね。塩コショウを入れたくなっちゃうところですが、実は日本で食べ慣れているラーメンのスープが濃すぎるだけなのかもしれません。

さようなら日本

今日の夕方の飛行機で中国に戻るので、朝から新幹線で岡山から東京に移動しました。束の間の岡山滞在……最後は両親と駅近くのサンマルクカフェでモーニングをいただきました。

昼前に東京に着いたところ土砂降りでした。北海道旅行も初日から雨でしたが、見事に「私を追いかけているのか」というほどの雨続きです(昨日の岡山も雨でした)。本当に“名副其实*1な雨男だなあ、と我ながら思います、はい。

日本最後にいただいたのは海鮮がいただけるチェーン店「築地食堂源ちゃん」の刺身定食。この一時帰国の期間中、北京で1年間に食べる量に相当するんじゃないかというくらいの海鮮をいただきました。それでも食べ飽きないのは海に囲まれた島国・日本の出身だからでしょうか。妻が「牡蠣フライも頼もう」と言い、単品で2個追加。ああ~、これもおいしかったあ。

日本では文字通り「爆買い」したので、大きなスーツケースをごろごろとチェックインカウンターまで向かいました。現在、日本人は基本的にビザがないと中国には行けないので、カウンターではビザの確認をされたり*2、コロナ禍になって始まったインターネットでの健康申告を済ませたか聞かれたりしました。いろいろあったので、ずいぶん余裕を持って空港に来たはずなのに搭乗口に着く頃には登場時間の30分前ほどでした。

妻はもう1週間長く日本に滞在するので、今日の中国戻りは私1人。隣には日本旅行の帰りかな、と思わしき中国人の女性が座りました。

私の席の周りはほとんど中国の方だったように思います。午後6時頃になって機内食と飲み物が配られ始め、キャビンアテンダントさんが中国語で“您喝点什么吗?”(お飲み物はいかがなさいますか)と聞いて回ります。中国語の発音から察するに台湾か香港の出身かな?というような感じ。

てっきり中国語で聞かれるかな思っていたのですが、私のところまで来ると急に日本語に切り替えて「お飲み物はいかがなさいますか」と話すのです。面食らってしまいました。なぜ私が日本人だと分かったんだろう……いや、そりゃ航空会社だって客の国籍情報くらい把握しているかと思いますが、そのキャビンアテンダントさんとはいちいち何かを確認していたようにも見えませんでした。うーむ、何だかとっても不思議です。よく中国人に間違えられるので余計に(笑)。

自宅近くに帰ってきたときには午後9時過ぎでした。

日本を離れるときにはやはりちょっぴり寂しかったですが、いざ北京の自宅に到着するとどこかリセットされたような気分。それに1週間余り離れていたからか、北京のにおいを強く感じます。季節的なものかな?日本帰国前には感じなかったにおいです。思い返すと、私は去年の今頃に中国生活を始めたし、何なら学生時代の留学生活もこんな時期に始めたのでした。

初心を思い出す……と言ったら大げさですが、ああ、自分はこの国が好きで、この国に駐在しているんだった……と思い出しました。日本は確かに恋しいですが、いずれ帰る国。むしろ今、北京で過ごす日々が特別なんだという意識を持って、再び頑張りたいと思います。

References
*1名称や名声が実際と一致する、名実相伴う、という意味の中国語です。
*2厳密にはビザではなく「外国人居留許可」の確認です。

コロナ禍の爪痕

今日は仕事で「什刹海」に行ってきました。

什刹海には「前海」「後海」「西海」という3つの人工の湖があります。遡ること700年前、元の時代にフビライ・ハーンが完成させた歴史のある場所で、今は北京の観光スポットとして知られています。いやあ、ここ最近はめっきり涼しくなったので気持ちが良いです。

国慶節の連休は29日からですが、一足早く北京を訪れているとみられる地方からの観光客の姿も。以前だとみんな同じ色の帽子をかぶらされてガイドさんが見つけやすいようにしていましたが、今は少なくなったんでしょうか。

とてものどかな光景です。

親子連れがボートに乗っていました。

ところが前海のほうに来て驚きました。湖の畔に並ぶ店がことごとく閉まっているのです。

えええ~、私が留学していた頃はどこも賑やかだったのに。北京に遊びに来てくれた両親とお茶をした思い出のスターバックスも無くなっています。驚くほどの静かさになっています。一緒にいた中国人の同僚に話すと「コロナ禍でみんなつぶれちゃったんでしょうね」とのこと。

「ゼロコロナ」政策が終わり、元どおりの中国が戻って来ているように見えますが……その爪痕は思いのほか深いのかもしれません。

祭りの前夜

仕事を終えて帰宅していると、ここ数日、北京の夜がとても明るく感じます。

ビルがライトアップされ、通りの街灯には吊るし飾りが。

今週末から中国の建国記念日にあたる「国慶節」が始まるので、それに向けたお祝いムードが高まっているのかもしれません。今年の国慶節は「中秋節」*1の休みとくっついて少し長めの8連休。旧正月の「春節」と並んで中国の2大連休の1つで、みんなワクワクしているのかなあ。私も日本に一時帰国するのが楽しみでワクワクしています(笑)。

References
*1旧暦の8月15日に行われる中国の伝統的な行事で、日本の「十五夜」に相当します。

たくましく生きる市民

職場近くに、いつもよく通る地下通路があります。

いつも地下には地べたに商品を並べて物を売るおじさんやおばさんがいます。許可を取って商売をしているわけではないので、あくまでこっそりと、です(なので、ここで紹介する写真も通路の入口だけにしておきます)。

中国には各都市で露天商の無許可営業や違法駐車などを取り締まる「城管」という組織があります。日本で言う違法駐車や路上喫煙禁止区域の監視員的な存在です。こうした地下通路を不定期にパトロールして取り締まります。物売りの人たちは城管が来ると慌てて逃げるのですが、中には運悪く捕まってしまう人もいて、かわいそうなことに商品を没収されたり罰金を科されたりします。

もちろん、一義的に悪いのは無許可営業をするほうです。しかし城管の中にはチンピラまがいの乱暴なやり方で取り締まる人もいて、正直、市民からの評判は良くないのが実情です。

これは台湾メディアが伝えた中国南部・福建省で撮影されたとする映像。無許可で風船を売っていた高齢男性が城管に見つかってしまいます。男性は「もう売らない、もう売らない」と叫んでいますが、城管は男性から風船を奪い、踏みつけて割ります。

城管は公務員ですが、そんなに高い給料ではありません。一方で取り締まりの権限は多方面に及ぶので不正に走りやすいことも問題になっていて、罰金と称して賄賂などを要求したり、没収した商品を横流ししたりするなどの行為が横行しているという話もあります。

中国に来ると地べたで物を売る露天商をよく見かけますが、その多くはこうした城管の取り締まりをかいくぐりながら(彼らなりに)一生懸命頑張っている……というわけです。

で、別に応援するわけじゃないですけど買っちゃいました(^^)。これ、見る角度によって絵が変わったり、立体的に見えたりする「レンチキュラー」ってやつです。北京は地方から観光で訪れる人が多いので、こうした土産品を売る人がよくいます。何枚か毛沢東のイラストがあったので、私が「日本一時帰国の際の土産になるかな」と見ていると、おばちゃんがすかさず寄ってきました。私が「毛沢東の絵が欲しいんだけど」と伝えると、写真の3枚を出してくれました。1枚20元……日本円にして400円程度です。高いのか安いのか分かりませんが、まあ、土産物の値段としては妥当じゃないでしょうか。

別れ際、おばちゃんは「あたしゃ、いつもここにいるからね。何かあればいつでも訪ねてくればいいよ」とひと言。何かあればって、何があるか分からないですけど(笑)たくましいおばちゃんです。今日買った毛沢東の絵は日本に一時帰国した際の土産にしたいと思います。

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