The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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だんだん長くなる日

ここ最近、日が長くなってきました。

北京の午後7時半の空です。スマートフォンのカメラで撮影しました。明るく写るように自動で調整しているので実際はもうちょっと暗いですが、それでも午後7時半の空にしては明るく感じます。

1年で最も日が長いのは「夏至」ですね。今年は6月21日が「夏至」ですから、もう来月です。そして「夏至」を過ぎると、どんどん日が短くなるんですよね。夏の盛りは8月というイメージがありますから、ちょっと意外にも感じます。

新装開店した「蘭州牛肉麺」

私は「蘭州牛肉麺」が好きです。

日本にいた頃からしょっちゅう食べていましたが、中国に来てからは行きつけの店を見つけ、よく通っています。ただ、この店が現在クローズしていて(どうやら閉店したのではなく改装しているようです)ここ最近は食べられていません。インターネットで検索してみると、職場から少し歩いたところに別の「蘭州牛肉麺」の店があったので、行ってみました。

东方宫”(東方宮)という名前の店舗でした。店の前に(くたびれちゃっていますが)大麦が並んでいるので、新しくオープンしたようです。「大麦」を中国語で発音すると「ターマイ」、これが“大卖”(大売)=「よく売れる」と同じ発音なので、中国では新装開店の際によく並べられるんです。

まあ、可もなく不可もなく……といったところでしょうか。麺はそれなりにおいしかったですが、牛肉は「入れ忘れたのかな」と思うほど少なかったです(笑)。

オープンしたばかりだからか、店内はとても明るく清潔な印象でした。ほかにもいろいろメニューがあったので、今後また来てみたいと思います。

海鮮を“烧烤”でいただく

今夜の夕食は何にしようと妻と話していたところ、お互い久しぶりに海鮮が食べたいという話になりました。日本料理店に行けば話は早いですけど、自宅近所に海鮮を扱った“烧烤店*1があるので、そちらに行ってみることにしました。

この店、何度かデリバリーを頼んだことがあるので食べたことはあるのですが、実店舗を訪れるのは初めてです。スマートフォンの地図アプリのナビゲーションを頼りに向かってみました。しかし地図上に示されている場所に着いても該当する店がないのです。もしや閉店したのかしらん?と思い、いつもデリバリーに使用しているアプリを開いて店名を検索すると……「営業中」と表示されているではありませんか。

しばらく周囲をウロウロするも見つからず、近所の人に聞くと「そこだよ」とのこと。けれど「そこ」には名前の違う店しかありません。不思議に思って入店すると、店主曰く「名前を変えたんだよ」とのこと。デリバリーサービスのアプリを見せると「そのアプリの店名もそろそろ変えなきゃと思っていたんだ(呵々)」と笑っていました。何とも中国らしいです(^^;)。

初めて訪れた店舗なので前と比べられませんが、中国の80、90年代の街なかを模したような内装でした。中国は最近こういうノスタルジックな感じの店舗が流行っていますね。先日、四川省成都に旅行に行ったときもそれぞれの観光スポットに1つはこういう「懐かしい雰囲気」を再現した店舗がありました。売っているのは駄菓子みたいなものでしたけど。

牡蠣やホタテ、それにイカといった海鮮のあぶり焼きをいただきました。あとタチウオの唐揚げも。もちろん定番の羊肉・牛肉の串焼きも注文しました。北京で食べる海鮮はどれも高いですが、こういうローカルの店で食べる牡蠣やホタテは意外と安いから不思議です。日本だとどれも結構な値段がするような気がします。

References
*1肉や野菜をあぶり焼きにした串焼きを提供する店。中国式バーベキューといったところでしょうか。

中国茶をめぐって

妻に数日前から毎日のように「週末にはお茶屋さんに行きたい」と言われていました。今朝も朝食を食べながら「今日はお茶屋に行くよね?」と念押しされる始末(^^;)。

確かに中国のお茶は有名です。日本だと中国茶と言われても烏龍茶(ウーロン茶)くらいしか思い浮かばないという方も多いと思いますが、中国の人は実にさまざまなお茶を飲みます。青茶・黒茶・緑茶・紅茶・白茶・黄茶……それから花茶まで。日本でもお茶は飲みますけど、どちらかというと食後に飲むものという位置づけが色濃いですよね。まあ最近は麦茶やほうじ茶なんかを食事と合わせて飲む方も多いようですが。

私は根っからのコーヒー派なので実はお茶に全然詳しくありません。十数年前に北京に留学していた頃も、中国という国にいながらわざわざ上海に新鮮なコーヒー豆を求めて買いに行ったくらいです。中国人学生たちは講義室の机の上に茶葉の入ったボトルを置いて講義を受けていましたが、私はサーモスの魔法瓶にコーヒーを入れて毎日持って行っていました。

妻の熱意におされ、中国茶の店に行ってみることにしました。やって来たのは王府井、言わずと知れた北京有数の繁華街です。天気が良い週末なこともあり、地方から観光に来たと思わしき人たちがたくさんいました。

まずやって来たのは「天福茗茶」。中国のお茶どころ、福建省発祥の中国茶販売の巨大チェーンです。王府井の店舗は観光地ということもあってか、とても広かったです。中に入るとすかさず店員が近寄ってきて「試飲をどうぞ」と、小さな紙コップに入ったお茶を差し出してくれました。

お茶屋さんなんて普段意識していなかったのですが、よくよく見ると街なかの至るところに「天福茗茶」があるのに気付きました。中国大陸の全土で1300店舗以上を有し、北京でも「歩けば天福茗茶」と言われるほどなんだそうです。

男性の店員が付きっきりで茶葉の説明をしてくれました。普段飲めるお茶をとリクエストすると最初は緑茶を出してくれ、もう少し中国らしい味のものはあるかと聞くと今度は「龍井茶」を出してくれました。「龍井茶」は中国東部の浙江省・杭州特産の緑茶なんだそうです。

そんなに高い茶葉を求めて訪れたわけでもないので、良いお茶をたくさん試飲させてくれて若干申し訳ない気持ちになりましたが、素晴らしいサービスでした。まずはベーシックなものから……ということで、100元(約2000円)のジャスミン茶の茶葉を購入しました。

同じ王府井にある別の中国茶販売のチェーン「呉裕泰」に来ました。こちらも中国茶では名の知れた老舗で、創業は1887年と清の時代だそうです。

店の前には「お茶ソフトクリーム」を買い求める列ができていました。味は抹茶、ジャスミン茶の2種類から選べます。先ほど行った「天福茗茶」でもソフトクリームは買えるようですがここまでの列ができていなかったことを思うと、こちらのほうが人気のようです。私たちもいただきました。私は抹茶、妻はジャスミン茶、とても濃厚でおいしかったです。

店内に入ると茶葉を始め、立派な茶具などたくさんの品々が並んでいました。

こういう立派なものを見ていると中国茶を自宅で気軽に飲むのもいいですが、お店で楽しむのもいいなあと思っちゃいますね。以前、台湾に旅行したときには茶館で店員さんが説明をしながら一杯一杯いれてくれました。私みたいな素人にはそのくらいの説明があったほうが分かりやすいのです。北京にもあるかなあ……また探してみたいと思います。

短命のバラ?

ここ最近、北京の街なかに緑が増えたような気がします。新緑の季節ですね。

緑だけでなく色とりどりの花も目にするようになりました。今日は昼食を食べようと職場近くを歩いていたら、青々とした芝生にバラが咲いているのに気付きました。

このバラ、実はもともとここに植えられていたものではありません。このスペースには、少し前まで雑草くらいしか生えていませんでした。数週間前、真っ黒に日焼けした作業員たちがえっちらおっちらとシャベルをで土を掘り返し芝生を張り替えていましたから、バラもその際に改めて植えたものだと思います。北京では、季節ごとに旬で見頃の植物を植えているようなのです。

この話を妻に話したら「毎回植え替えているの?人件費がばかにならないんじゃない?」と言われました。いえ、この作業員たちの人件費なんて微々たるものなのです。おそらく地方出身の「農民工」なのでしょう。日本人からすれば街頭の芝生や花を毎年(というより、年に何度も)植え替えるなんて非効率に感じてしまいますが、中国では彼らの仕事を創出するきっかけになっているわけです。

もうひとつ、中国では同じように年に数回、歩道のブロックを敷き直します。今がまさにその時期で、北京では至る所の歩道が「ブロックの剥がされた未舗装状態」です。自転車なんか乗ろうものなら走りづらくてしようがありません。

中国の友人に聞くと「わざと壊れやすいブロックを使い交換が必要なようにしている。そうすれば業者には毎年仕事が入ってくるから」と教えてくれました。確かに中国の歩道は壊れやすいのか、ブロックがでこぼこで歩きにくいです。おまけに下地の砂を固めていないので、ブロックも「単に並べた」だけなんですよね。だからすぐに剥がれたり陥没したりしていて、すぐにつまづきます。

バラといい、歩道のブロックといい「仕事を作り出すため」の仕組みなんですよね。鈍化する中国の経済成長なんて言われますが、その裏にはこうした事情もあるんじゃないかと感じます。同じ場所で足踏みをし「運動しているよ」と言うけど、前には全然進んでいない……みたいな。

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