The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

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北京のタクシーに一本取られました

上海出張を終えて北京に帰任。午後に引き継ぎを済ませてからオフィスを離れたので、上海虹橋空港を午後6時に離陸する便に乗りました。

チェックインカウンターでスーツケースを預けると「中身を確認したいので開封検査にご協力ください」と言われてしまいました。離れたところにある検査場に向かったところ、どうやらモバイルバッテリーがあるかどうかを気にしているようです。ははぁーん、そういうこともあろうかと今回の出張ではモバイルバッテリーを持参していないのだよ。中国では先月から「3C認証のないモバイルバッテリー」は国内線の機内に持ち込めなくなっていますから。

上海出張
今日から3日間の日程で上海に出張しました。今回は中国東方航空を利用したので北京首都空港は第2ターミナルからの出発でした。これが中国国際航空や深圳航空だと第3ターミナルになるんですよね。第3ターミナルは大きくて立派ですが、広いので搭乗口までずいぶん歩かされます。あと保安検査場はいつも混んでいるような気が。その点、第2ターミナルはコンパクトですし、保安検査もあっという間に済むので、国内出張の際はわざと第2ターミナルを使う航空会社を利用します。保安検査場の前に最近物議を醸しているモバイルバッテリーに関す...

どうやら電源のマルチタップとトラベルWi-Fiルーターをモバイルバッテリーと疑っているようです。3C認証マークを確認しようとするので、それはバッテリーではない、だからそもそも認証マークは付いていないと伝えました。けれど係員はよく分かっていない顔をします。

アレコレいじくりまわされた挙げ句、最終的には「USBの差し込み口があるので機内持ち込みにしてください」とのこと。なんじゃそりゃ!そんなルール聞いたことがありません。北京から上海に来る便では何も言われなかったと伝えたら「いえ、ご協力をお願いします」の一点張り。もう勘弁してよ~身軽になりたいから荷物はわざわざ預けているのに。マルチタップもルーターもそこそこの大きさがあるので、おかげでカバンはパンパンです。

そもそもモバイルバッテリーかどうかも分からないような人に検査をさせてどうするんでしょう。この3C認証マークのルールが始まってから各地で混乱が起きているとは聞いていましたが、これでは起こるべくして起こっているとしか言えません。思わずため息が出てしまいました。

午後8時に北京首都空港に着陸。空港からタクシーに乗ったのですが、ひどく恐ろしい運転でした。時速120キロ近いスピードでカーレースさながらに車と車の間を縫うようにして走ります。シートベルトをしようにも差し込み口が見当たりません。アシストグリップに掴まるしかないのですが、緊張して思わず脚がピーンと張ります。

すると運転手が私に「アンタを乗せるために4、5時間待ったよ」「運賃、少しで良いからはずんでくれ」と言います。こんな運転じゃあタダだって乗りたくないと最初は聞き流していたんですが、運転手は自宅近くまで来ると勝手に途中でメーターを切ってしまいました。そして自宅に着くとニヤニヤしながら「お代金はお気持ち分で」と言うのです。

ああ~めんどくさい。それより私は立て替えたタクシー代を会社に請求するはずだったのに、これじゃあ領収書がないじゃないですか。すると運転手は前の客が残していった領収書を差し出して「これなら100元超だぞ」と言います。思わず「そんなものが使えるはずないでしょ」と口走ってしまいました。だって領収書には乗車した日付や時刻が書いてあるんですから。わが社は海外の会計だって厳しくチェックされるんです!

メーターを切った時点で55元(約1100円)だったので、結局、運転手には5元上乗せして60元(約1200円)を支払いました。運転手はニヤニヤしながら「どーも」と言っていましたけど、何とも言えない気持ちになりました。今や中国では多くの人が配車アプリ「滴滴」を使いますが、これじゃあタクシー離れは当然でしょう。車内は臭いし、シートベルトは壊れているし、なのに運転は荒いし、挙げ句の果てには客から金を巻き上げるとは。そう、これは「巻き上げ」です。

空港からの帰り道を「滴滴」ではなくタクシーに乗った私が馬鹿でした。何と言うのかな、もう「生理的に無理!」という感じ(ひでえ)。これはお金じゃなくて、気持ちの問題です。私は北京でいわゆる普通のタクシーに金輪際乗りません。

ルイ・ヴィトン以上の贅沢

仕事を終えて上海は南京西路あたりをシェアサイクルで走っていると、ギラギラ光る船の形をした建物が見えてきました。

す、すげーな……ルイ・ヴィトンが今年6月にオープンさせた新店舗なんだそうです。実物大のクルーズ船を象っていて、ショップだけでなくカフェや展示会スペースも併設されているんだとか。

中国経済の先行きは不透明だと言われていますが、あるところにはあるんですね、金は。ルイ・ヴィトンが中国市場にこれだけの投資をするのはそれだけ自信があるからなんでしょう。

一方の私はルイ・ヴィトンの店舗を華麗にスルーして、日系スーパーのアピタに向かいました。ここの品揃えは日本国内のスーパーに負けず劣らずで、何がうれしいって日本食のお惣菜が充実しているのです。で、夜の8時半頃になると値引きシールが貼られるところも日本と同じ。半額の刺身を買って帰りました。ホテルの部屋で缶ビール片手に半額の刺身をいただく……私にとってはルイ・ヴィトン以上の贅沢です。

上海出張

今日から3日間の日程で上海に出張しました。

今回は中国東方航空を利用したので北京首都空港は第2ターミナルからの出発でした。これが中国国際航空や深圳航空だと第3ターミナルになるんですよね。第3ターミナルは大きくて立派ですが、広いので搭乗口までずいぶん歩かされます。あと保安検査場はいつも混んでいるような気が。その点、第2ターミナルはコンパクトですし、保安検査もあっという間に済むので、国内出張の際はわざと第2ターミナルを使う航空会社を利用します。

保安検査場の前に最近物議を醸しているモバイルバッテリーに関する注意書きがありました。

携带充电宝乘机附加要求
禁止携带没有3C标识、3C标识不清晰、已被召回型号或批次的充电宝乘坐境内航班。

モバイルバッテリーの機内持ち込みに関する追加規定
3C認証マークがない、もしくはマークが不明瞭なモバイルバッテリー、およびリコール対象の型番やロットに該当するモバイルバッテリーは、国内線への持ち込みが禁止されています。

中国では今年6月28日から3C認証マークと言って「CCC」の表示が付いていないモバイルバッテリーは国内線に持ち込めなくなりました。中国国内で販売されているモバイルバッテリーは2023年8月以降、この3C認証マークが義務化されています。ただ日本では別の認証が採用されているので、日本国内で買ったモバイルバッテリーには3C認証マークがないことが多いようです。そのため中国に住む日本人の間では「きちんと確認して持参しないとモバイルバッテリーが没収されかねない」と話題になりました。

この新ルールの背景としては、今年に入って中国では乗客が持ち込んだモバイルバッテリーなどリチウム電池の製品が航空機内で発火・発煙する事故が相次いでいる事情があるようです。ルールはモバイルバッテリーのみに適用され、デジカメといった他製品のリチウム電池は対象外。ただ地方の空港では「デジカメの充電池なのに没収された」といった話もあるやに聞いていて、少々混乱しているようです。いくら乗客が「モバイルバッテリーのみが対象だ」と主張しても、権力ある側が「ダメだと言ったらダメだ」と言ったら本当にダメになっちゃうのが中国。なので今回の上海出張はモバイルバッテリーを始め、疑われそうな製品は一切持たないで行くことにしました。

上海虹橋空港に到着しました。市内へ移動して、どこかで昼食を取ってから上海オフィスに向かおうかと思ったのですが、わざわざ上海オフィスが迎えの車を空港までよこしてくれました。

移動中、車窓から見える景色を楽しんでいたのですが、やっぱり上海はオシャレな街ですね。“洋气*1というか“精致*2というか。別に北京がそうではないと言うつもりはありませんけど。これから3日間、よろしくお願いします。

References
*1垢抜けている、シャレているという意味。
*2上品、洗練されているという意味。

蘇州の女

上海出張の最終日。今日は上海随一の観光地「外灘」(ワイタン)に行きました。観光ではなく、もちろん仕事です(^^)。

今日は少し霞がかっているかな、ぼやけているようです。

ここ外灘は英語名で「バンド」とも呼ばれますが、なぜそう言うのか知りませんでした。中国語のほうは何となく分かります。漢字の「灘」()は岸のことを指すので、おそらく「外側の岸」とかそういう意味でしょう。調べたところ、上海では川の上流を「裏」、下流を「外」と言うそうです。なので外灘は外側の岸ではなく「川の下流側の岸」という意味で、これが固有名詞になったんですね。一方、英語名の「バンド」は埠頭、堤防を意味する”Bund”に由来するようです。

ちなみに最初にあげた写真は外灘ではなく「外灘から対岸を見た様子」です。あのビルやタワーが建ち並んでいる地域は「浦東新区」で、私たちが立っている側が外灘。写真のように19世紀後半から20世紀前半にかけて建てられた西洋建築が建ち並んでいて、レトロを売りにしたバーやレストランが多く入っています。

以前、東京で働いていた頃に上海に出張する機会があったのですが、その際に上海オフィスの先輩が外灘のバー、というかクラブ?に連れて行ってくれました。先輩が飲み物を注文しに行ってくれたのですが、戻ってくるとなぜか女性を連れているのです。どう見ても東南アジア系ですが、外国語訛りの中国語で「アタシは蘇州人」と言い張ります。年齢は私より10歳は上だったかなあ、正直おばさんです(失礼)。私の隣に居座って「疲れたからホテルに行きたい」なんて言い出すので、私が絶句していると先輩がケラケラ笑っていたなあ。外灘に来ると、そんなことを思い出します。

上海料理の夕食

上海出張2日目、今日は朝から見事な豪雨でした。雨の少ない北京ではお目にかかることのないほどの規模でした。

そんな中で仕事を済ませ、夜は上海オフィスで働く先輩に声をかけて一緒に食事。上海料理がいただける“帅帅精致家常菜”という店に行きました。店内の写真は撮り忘れたのですが、ずいぶんオシャレ。こちらの料理長はパリにある世界最大の料理学校「ル・コルドン・ブルー」で中華料理の講師を務めているんだそうです。

こちらは“松露香美芹盐田虾球”、エビとセロリにトリュフで香り付けがしてある料理でした。エビはプリプリ、セロリはシャキシャキ、あっさりですが、しっかり味がついていたのでおいしかったです。まさに日本人好みの味。

こちらは上海蟹と豆腐の煮込みスープ。中国語では“蟹粉豆腐”と言います。蟹粉というのは上海蟹の蟹肉と蟹みそ、贅沢な味です。鶏ガラスープがベースになっているのかな、とても優しい味でした。これぞ上海料理という感じです。

こちらは“外婆红烧肉”、日本語にすると「おばあちゃんの紅焼肉」。醤油で甘くトロトロに煮込んだ豚の角煮です。肉の下には白米が少量盛り付けてあって一緒に食べるようです。とても柔らかくて、箸で簡単にほぐれるくらいでした。

何という種類だったかは忘れてしまったのですが、こちらは魚を“清蒸”にしたもの。“清蒸”というのは調理法の一種で、魚を蒸してほんのり醤油ダレをかけていただくものです。この魚のメニューはもともと辛い味付けだったのですが、私たちのほうで“清蒸”で調理してもらえないか頼んだら快諾してもらえました。

ぎっしりと身が詰まっていて、とてもおいしかったです。あっさり味の好きな日本人には“清蒸”がおすすめ。これを食べると、ああ、上海に来たなあという感じがします(^^)。

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