The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

タグ: 動物

中国でも土用の丑の日

今日は土用の丑の日です。日本のスーパーやコンビニではきっと先週ぐらいからウナギの蒲焼きの販促で大忙しなんでしょうか。こちら中国には土用の丑の日にウナギを食べる文化はありません。ただウナギの蒲焼き自体はとても人気ある日本料理のひとつで、多くの日本料理店で提供しています。

正直、私自身は普段そんなにウナギを食べません。ただ北京も最近は大変暑いですし、まあだったら、1年に1回くらいは土用の丑の日にかこつけてウナギをいただいて滋養を付けようと思い立ち、食べに行きました。

行ったのは地下鉄「恵新西街南口」駅近くにある“丰年鳗鱼饭”という店。店名に“鳗鱼”(ウナギ)という文字が入っている通り、ウナギの専門店です。

いただいたは“标准鳗鱼饭”(標準鰻魚飯)、日本的に言うと「うな重・並」です。並ではありますが、立派なウナギが載っています。これにお吸い物と漬物が付いて150元(約3000円)でした。高いっちゃ高いですけど、日本でこれほどのうな重をいただこうと思ったらもっと高いんじゃないでしょうか。肉も皮も厚くタレもしっかり味が付いていて、とてもおいしかったです。

店内はお客さんで賑わっていましたが、まあ、別に土用の丑の日だから食べに来たというわけではないんでしょうね。コンスタントにこれだけ来るわけだから、やはり中国でウナギの蒲焼きは人気が高いんだと思います。私たちみたいな日本人客が来るんじゃないかと見ていましたが、私たちがいる間にはいらっしゃいませんでした(^^;)。

昼食をとった後、オリンピック公園の近くにある国家動物博物館に行きました。先日訪問した新海の生物を紹介する展示会を主催した「中国科学院」に所属していて、動物に関する博物館としては中国最大なんだそうです。

動物、鳥、海の生き物、さらには昆虫まで、あらゆる標本が展示されていました。動物園と違って動き回る姿は見られませんが、間近に見ると細かいところまで観察でき、かえって迫力があります。

夏休みだけあって大勢の親子連れが訪れていました。かく言う私たちも娘に動物を見せてあげようと来たのですが、肝心な娘は広い博物館そのものに興奮しちゃって……動物の標本には目もくれず、ギャー!と大声を出して走り回っていました。ま、半分は私たち大人が来てみたかっただけですから。もっと娘が大きくなって、動物に興味を持ったらまた連れてきてあげたいと思います。

やがて哀しき動物たち哉

今日は娘を連れて動物と触れ合えるプレイグラウンドに行きました。

ショッピングモールの中にある施設で、割引サービスを使って「大二小一」*1が124元(約2500円)でした。店員さんから6回入場できる回数券のほうがお得だと力説されましたが、物は試しに来た程度ですし、やっと1歳になったばかりの娘を連れて今後5回も来るかな?という思うところもあって丁重にお断りしました。

この施設は衣料品店や雑貨店と並んで入居していて、面積も他店舗と同じくらいでした。アルパカをはじめ、ヤギ、ネコ、ウサギ、それにハムスターといった動物がいて、一部の動物とは触れ合えるようになっていました。日曜日ということもあって店内にはたくさんの親子連れがいました。

なかにはミーアキャットやプレーリードッグといった珍しい動物も。

娘がどんな反応をするか気にしていたのですが、全く物怖じしていませんでした(^^;)。

動物に興味があるのかな。先月一時帰国した際に私の実家に数日滞在したんですが、飼っている2匹の犬とずいぶん仲良く過ごしていました。あと弟宅におじゃました際にも飼っている猫に強い関心を示していましたし。小さいうちに動物に親しむ機会をたくさん作ってあげたいですね。

ハムスター、小さい!!手のひらに載せると心臓がバクバク動いているのが分かりました。生きているんですねえ。何匹ものハムスターが隅っこでお団子状態になっていました。おしくらまんじゅう、温かいのかな。

とても楽しく滞在した一方、私が少し気になったのは中国の子どもたちの動物に対する「ふれあい方」でした。施設には上の写真のような水辺のエリアがあって、長靴を履いて中に入ることができます。中には金魚が放流されているんですけど、子どもたちはバシャバシャ駆け回るんですよね。すると金魚がどうなるか……想像してもらえると思います。ちょっとのぞき込んだだけでも無惨な姿の金魚が何匹も見えました。

ほかにも乱暴に動物を扱ったり「野菜や果物を与えないでください」と書いてあるのにエサをやろうとしたり、そんな子どもが目立ちました。親は注意するどころか座り込んでスマートフォンをいじっているような感じだったので、そもそも気付いていないのかもしれません。そして残念ながら店員さんたちも動物の扱われ方に関心を寄せているようには見えませんでした。

日本だってかつては同じだったと思います。思い出されるのは志賀直哉の短編小説「城の崎にて」です。作中に大人や子どもが鼠を溺れさせて楽しむ場面がありました。主人公の「自分」は鼠の最期を見る気にはなれず「淋しい嫌な気持ちになった」ということですが、当時多くの人が動物をどう扱っていたかがよく分かります。衣食足りて礼節を知ると言いますが、自分たちの生活が豊かになってこそ動物愛護の意識が生まれるわけです。

インド独立の父とされるマハトマ・ガンジーは「国の偉大さや道徳的発展の程度は、その国の動物の扱い方で判断できる」と言ったそうです。動物は弱く、言葉も話せない存在。動物を愛し大切に扱えるような国なら、人間についても弱者や声なき人たちを尊重し、守ることができるはずだ。そういう意味ではないでしょうか。

中国がそんな国になれたかどうか、日本人である私がとやかく言う資格はないでしょう。しかし国の指導者が「中国は世界第2の経済大国に成長した」と胸を張る一方、窓もない蛍光灯に照らされたショッピングモールで動物たちが子どもに追いかけられる姿を見ていると「おもしろうて、やがて哀しき動物たち哉」というか、何とも言えない気分になるのでした。

References
*1大人2人と子ども1人。

モルモットが逃げませんでしたか

ふと職場近くの植え込みに白い紙が置いてあるのに気付きました。

紙が飛んでいかないように石で重しがしてあり、メッセージが書かれています。

谁的无毛豚鼠丢了,在这里捡到先带回去了。
どなたかスキニーギニアピッグを逃がしませんでしたか。ここで拾ったので連れて帰っています。

中国語で“无毛豚鼠”、日本漢字で書くと「無毛豚鼠」ですが、これで「スキニーギニアピッグ」なんですね。モルモットの一種で、中国語名の通り毛がない品種なんだそうです。

スキニーギニアピッグ | ペットショップのコジマ
子犬や子猫などのペットの販売専門店ペットショップコジマオフィシャルサイト。人気のダックスフント、チワワ、トイ・プードルなどの犬、アメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド、アビシニアンなどの猫、ハムスター、ウサギなどの小動物を紹介しています。

メッセージには拾った方の電話番号も記されていて、ここにショートメッセージを送ってほしいと書いてあります。

モルモットなんてウロウロ動き回るでしょうから、こんな植え込みの目立たない場所にメッセージを残しても飼い主が気付かないんじゃないかと心配してしまいます。でも飼い主にとっては家族同然だったでしょうから心配しているでしょうね。無事に飼い主の元に戻れたらいいなと思います。この紙がいつまでここにあるか、観察してみよっと。

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑