The time is gone, the song is over, thought I'd something more to say.

タグ: 植物

「裏切り」の木

職場近くで鮮やかな濃いピンクの花を咲かせた木を見つけました。近付いて見てみたのですが、とても変わっています。というのが、木の幹に直接花を咲かせているのです。

この木自体の花でしょうか。それとも別の種類の植物がこの木に花を咲かせたんでしょうか。

私はこういう植物に本当に疎いんですが、今はスマートフォンで何でも調べられるから助かります。Googleレンズで画像検索したところ、これは「ハナズオウ」という花なんだそうです。もちろん、この木自体がハナズオウで、早春にはこうして木の幹に直接を花を咲かせるんだとか。こういう開花の形態をとる植物を「幹生花」というそうです。

中国原産の植物ですが、今では日本でも北海道から九州にかけて広く見られるとのこと(知らなかったのは私だけかもしれませんね)。

ちなみに西洋には同じ種類の「セイヨウハナズオウ」があり、「ユダの木」と呼ばれているそうです。ユダというのはイエス・キリストの弟子の1人。イエスを裏切り、後にそれを後悔して首吊りにこの木を使ったことに由来しています。だからハナズオウの花言葉は「裏切り」なんだそう。何だかおどろおどろしいですが、花は幹から咲く生命力の強さを感じさせ、とても健気です。

もうすぐ春

最近、北京で街を歩いていると頭上から毛虫(!)みたいなものがボトボト落ちてきます。

こんな感じに地面いっぱいに落ちています。駐車された自動車にも積もっていて、その様子はさながら地獄絵図です。頻繁に落ちるので、歩いていると何度も目の前に「ボトッ」と落ちてきました。何も知らない人が「毛虫」と言われたら、きっと驚いてしまうこと請け合いです。

頭上を見上げてみると木の枝からギョッとするくらい大量の毛虫(!)状のものがぶら下がっています。こんな木がずーっと続いています。

もちろん、これは毛虫ではありません。どうやら植物のようです。Googleレンズなんかを使ってみたのですが判明せず、職場で中国人の同僚に聞いてみました。すると、これは“杨树”(楊樹)なんだそうです。日本でいう「ポプラ」。たくさんぶら下がっているのはポプラの花穂ということです。ポプラは春になると花穂が落ち始め、開花が近付いていることを知らせてくれます。で、花が終わること今度は綿毛。中国では「楊絮」(ようじょ)と呼ばれ、フワフワとした楊絮がそこら中を飛散し始めます。

毛虫のようなポプラの花穂が落ち始めたということは春はすぐそこのようです。

© 2025 BOBOYORU.NET

Theme by Anders Noren上へ ↑